“山道具道楽”について

当ブログは、管理者の山道具への拘りを綴ったもので、山道具というハードウェアーのみに特化し、記録等の記述は基本的に掲載しない方針です。

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【近況】

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月山に行ってきました。
今年は積雪が多いとのことでしたが・・・、確かに麓は例年になく雪が多いものの山頂部では例年同様といった感じです。

昨年は震災のために行けなかった、2年ぶりの月山・・・。
スキー場は以前より人が少ないようですが、BCブームの影響かスキーツアーを楽しむ人の数は例年のGWよりずっと多かったようです。

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連休後半は鳥海山に転戦の予定でしたが・・・、最悪の天候となり、一昨年の敗退に続き鳥海には2回続けて振られてしまいました。(涙!)

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2012年5月15日 (火)

“Ospray/KODE-38”のトップポッケットを両開きに!

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


近年ゲレンデスキーヤーやボーダーがゲレンデを離れ、BCを楽しむ方が増加してるようです。
それに伴い、昨シーズンから今シーズンにかけて、BCスキーヤーやボーダーが背負っているザックに、ある種のトレンドがあったように感じるのは私だけでしょうか。

今年の3月、八甲田に行って驚いたのですが、誇張した言い方をすれば、3人に1人が“ Ospray” の“ KODE -30”か“ KODE -38”を背負っていたと感じるほど、旧モデルを含め“ Ospray”シェアが圧倒的なのです。

Kode30b  Kode38
(㊧KODE 30、㊨KODE 38、 ※メーカーサイトより画像を引用させていただきました)

私は10年以上前に同社の“BACKSIDE”を使い始め、以後BC用として現在の“SWITCH”まで3代に渡ってこのメーカーの製品を使ってきましたが、何れもユニークでそこそこ良いザックであると実感しています。

しかし、現在山ボーダーだけでなく、山スキーヤーにまで何故こんなに“ KODE -**”の人気があるのか気になってしまいました。
そんな訳で、他人と持ち物がカブるのは好まないのですが・・・、値段も予想外に安価だったのでまたまたポチッ!と無駄遣いしてしまいました。

さて、“ KODE -38”を実際に手に取ってみると、売れているだけあって手間の掛かったかなり良く出来た製品であることは間違いなさそうです。
まぁ、構造に懲りすぎてかえって使いにくいであろう部分もあり、また少々重過ぎる感もありますが、(私としてはもう少しシンプルな方が好ましいのですが・・・)BC用ザックとしては十分優秀という評価に値するでしょう。

また、以前のようにアメリカ本土製でないため、価格も非常にリーズナブルです。
選択肢の少ないBC用ザックのカテゴリーで、このコストパフォーマンスの製品が売れない方がおかしいと言ったところでしょうか。(笑)

しかし、基本構造自体が複雑でパーツも多く縫製コストを掛けた製品である一方、少々手抜きの感じられる部分も無い訳ではありません。
中でも実際に使用してみて、特に気になったのがトップリッドポケットのファスナーの構造です。

トップリッドの後頭部側に25センチほどの短い直線ファスナーがあるタイプのザックなら片開きのファスナーでも良いのでしょうが、“ KODE -38”のように両サイドまでファスナーが回り込んでいて大きく開く構造のポケットであれば、普通この部分には“頭合わせの両開きファスナー”を使うはずです。
しかし、この“ KODE -38”ではコストをケチったのか片開きのファスナーが使われていました。(画像↓)

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(全閉で左側面にスライダーが位置する片開きファスナーが使われている)

基本的にトップリッドのポケットには、行動中頻繁に使う小物などを収納しますので、ザックを雪面に置いた状態で上側が最小限開けられれば用が済むことがほとんどです。
このため、両サイドまでファスナーが回り込んだ構造であっても、この部分に両開きのファスナーが使用してあれば、2つのスライダーを中央付近に寄せて閉じておき、適宜最小限の長さだけファスナーを開けて必要なものを出し入れするという使い方もできるのです。(画像↓)

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(同社の旧モデルBC用ザック“Switch”では両開きのファスナーが使われていた)

ところが、“ KODE -38”のトップポケットはヘルメットの収納も考慮し、通常のザックよりも側面まで大きく開くような構造になっているにも拘らず、片開きのファスナーしか使われていないのです。
このため、トップリッドから小物を出す時に、普通に雪面に置いた状態では、必然的に側面から大きくファスナーを開けることになり、ゴチャゴチャ小物を詰め込んだ状態だと嵩張る帽子などを取り出す際、横から中の小物が一緒に転げ落ちそうです。(画像↓)

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しかも、閉める時も側面まで手を回さねばならず、慌てているとファスナーが全閉していないのに気付かず背負ってしまうという事もありがちです。

いい歳になってもおっちょこちょいの私などは、そのうちに閉め残したファスナーの隙間から何か大事なものを落としてしまう公算が大ですし、ザックを背負ったまま同行者にポケットから物を出してもらうときもこの心配は残ります。
(お恥ずかしながら、私はこれが原因で日焼け止めの小さなボトルを落としちゃいました)

何か深い設計意図でもあるのでは・・・、と考えてもみましたが、どうしても必然性が見当たりません。
高々数十円のパーツなのですから、メーカー側も妙なコスト意識を捨て、このような小さな部分にこそユーザーが使いやすいような配慮をお願いしたいものですよね。


そんな訳で、自分が納得した道具を使いたいと考える『山道具道楽』としては、この部分を両開きのファスナーにするための改造を行うことにしました。

要は、コイルファスナー№5用でノンロックのスライダーを、ファスナー末端の縫製を少し解いて挿入すれば良いだけの話です。

ファスナーのスライダーは都内のYKK製品専門問屋でパーツとして購入するのが常道なのでしょうが、卸主流の店で数十円の商品を1~2個買うのも気が引けるし・・・、と躊躇していた時に思い付いたのが、無駄を承知で既製品の№5のファスナーを裁縫用品店で買ってスライダーだけ利用するという方法です。

今回は残念ながら、既存と同じニッケルメッキのスライダーを使った既製のファスナーが選べなかったのですが、色は合わなくても実用性には全く問題が無いので取りあえず紺色系のファスナーを購入しました。
これを分解してスライダーのみを取り出しますが、スライダーの形状は細部では異なるものの、世界標準の同じYKK‐№5コイルファスナー用ですから互換性は問題ないはずです。

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(既製品のファスナーからスライダーのみを取り外す)

以前、北米の大規模アウトドアショップのテントかザック売場で、ファスナー補修用のスライダーが多数ストックされているのを見かけましたが、こんなところからもD.Y.I 尊重の国柄が窺い知れます。羨ましい限りですね。

さて、実際の改造については画像をご覧いただければ一目瞭然でしょう。

まず全閉時に既存のスライダーが止まる側の縫い目を解きますが、この作業にはリッパーという裁縫道具があると便利です。(画像↓)

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ファスナーの末端をスライダーが入る程度まで浮かせたら、噛み合せがズレないように慎重にスライダーを挿入しファスナーを閉じていきます。
この段階で務歯の噛み合せが外れないよう、末端部を手縫いで固定しておくと後の作業が安全でしょう。

後は元通り縫製すれば完成です。
この部分は狭いので画像のような工業用シリンダーミシンが有ると便利ですが、距離が数センチと短いので手縫いでもそれほどの手間と時間は掛からないはずです。

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(手縫いでも十分可能だ)

さて・・・、最後に追加したスライダーの引手を既存と同じOspreyのジッパータブに取り替えれば“ KODE -38”の両開きトップポケット仕様への改造も終了です。

実際に(私的には!)非常に便利になったと実感していますので、“ KODE -38”ユーザーの方々には是非お勧めしたい小改造だと思います。

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(色違いもご愛嬌?)

まぁ・・・、「何もそこまで・・・」という声も聞こえてきそうですが・・・、この辺が『山道具道楽』の『山道具道楽』たる所以・・・、とご容赦いただければ幸いです。(笑)



※ “ KODE -38”にはまだ改造によって、より使い易くなりそうな部分がありますので、今後継続して手直しをしてみたいと思います。請御期待!

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2012年5月 6日 (日)

“TLT-Speed” のロックレバーを調整する

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :★☆☆☆☆
(改造は自己責任で!!!)


Tec ビンディングの宿命だったブーツ装着時の煩わしさが格段に改善する、という前宣伝に大きな期待を感じた、“DYNAFIT/Radical ”シリーズ・・・。

しかし、このシステムの要であるトーロケーターも、スキーブレーキの設定が無い“Speed-Radical” では、ストックで板を押えたり、リーシュを手で引っ張りながら爪先をトーロケーターに合わせる必要があったりと、その恩恵もかなり限定的です。

結局“Speed-Radical” はブーツ長の調節幅が倍増した事を除き、大きな進歩は見られなかったと言う感想も多く、特に使用中の“TLT-Speed”が健在なら敢えて買い替える必要も無いというのが結論のようです。

そんな訳で、旧世代機ながら“Dynafit/TLT-Speed” も依然としてツアー用軽量ビンディングとして、暫くは並行して一定の地位を保持していくのでしょう。

しかし、この“TLT-Speed” の最大の問題は組み合わせるブーツによって、小さなロックレバーの操作が非常に固く、(特に使い始めで当たりが出ていない時期は・・・)慣れない女性などは完全にロックすることが難しいということです。

過去の記事にも掲載しましたが、この理由で、中途半端なロック状態のまま登行していると突然リリースして無用の体力消耗を余儀なくされたり、同行者を待たせてしまうのみならず、時として滑落事故に至る危険も十分考えられます。

また、思いっきり力を入れてロックしてしまうと、今度はブーツを外す時にポールでレバーを押したくらいでは開放せず、ポール・グリップの先端で叩くようにして、やっと片側のブーツを外し、反対側はブーツで蹴って・・・、といった対応を迫られます。

これは、“Comfort”や “Vertical” ではトーピースの樹脂製ベースプレートが中空の最中形状のためフレキシブルなのに比べ、TLT-Speed のベースプレートは薄いムクの構造のため撓みによる遊びが全く無いからです。
くわえて、ロックレバーが新しいモデルより小型で、力を入れ難い事もこの一因となっているのでしょう。

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(力を入れてもレバーがここまでしか起きない場合も・・・)

過去の記事でご紹介したベースにシムをかます解決法が最善だと思われますが、これだと一旦板からビンディングを取り外す必要もあり、私と同類の物好き以外には取り掛かりにくい改造です。

そこで今回は、スキーに取り付けた状態でできる、固いロックレバーの問題を解決する方法をあらためてご紹介したいと思います。

要は、ロックレバーのセレーションが噛合うベースプレートの半円柱状の突起を低く削ってしまうという荒療治ですが、結局のところこれが一番簡単で確実な方法だと思います。

加工は、はじめにベースプレートの突起が約三分の二の高さになるようにリューターで目安溝を両側に刻み、あとはそれを基準にして半円柱状に大まかにリューターで削っていきます。
最初から半円状に削っても良いのですが、左右同じ高さに基準を設けておいた方が失敗は少ないだろうと私はこの方法をとりました。

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(まずリューターで目安になる高さまで溝を入れて・・・)

粗削りが済んだらヤスリで仕上げ、次に動作をチェックし、最後にキサゲ等で表面を丁寧に平滑に整えれば完成です。

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(㊧加工前、㊨加工後・この後に綺麗に仕上げれば完成)

今回ご紹介のケースでは、約三分の二の高さに削った状態に調整しましたが、ロックレバーは普通の力で2山以上突起に乗り、誤解放の心配が無くなり、また解放も普通の力で無理なく操作できたと使用者から評価をいただきました。

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(通常の力でしっかりとロックできる位置までレバーを起こせる)

注意する点と言えば、断面が緩い円弧状になるように滑らかに仕上げる事でしょう。
角ばった形状になっていると、レバーのセレーションと固く噛み合ってしまい解放が難しくなりまので要注意です。

また、この加工は、“TLT-Speed”と特定のブーツの組み合わせた場合の相性の問題が原因ですから、実際に使用して不都合が無い場合には全く必要はありません。

なお、未加工の“TLT-Speed”と組み合わせても問題の生じないブーツであっても、この程度の加工ではレバーが少々軽めの力でロックできるようになる位で特に不都合は生じませんから、新しいブーツに買い替えても心配は無さそうです。

“TLT-Speed”をご使用の女性で、操作の固いロックレバーでお困りの方は是非お試しいただきたい改造だと思います。
この簡単な調整で、以後は吹雪の稜線で無用の苦役を科せられたり、待たせている同行者の冷たい視線を感じる事も無くなる・・・、と思えばそう面倒な作業ではないはずです。

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2012年4月16日 (月)

50円でできる?“ギア・ハンモック” ①(試作編)

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



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(今回はこれを試作しました)


お恥ずかしながら、最近はテント泊山行もめっきり少なくなってしまったにもかかわらず、また新しいテントを買ってしまいました。(・・・と、言っても去年の話ですが・笑)

ずいぶん長いこと使って全体にくたびれて、穴も開いてしまったアライテントの“エアライズ 2”を買い替えたのです。

再び同じテントに買い替えるというのも能の無い話ですが・・・。
山道具道楽の私ですから、変わった形のテントや軽量なシングルウォール・シェルターも幾つか所有してはいるのですが、やはり実際に山で使用するとなると“エアライズ”のような極めてオーソドックスな自立式のWウォール・テントの出番が一番多いからです。

自立式ならペグの効かないガレ状のテン場や舗装した林道・駐車場にだって建てられますし、Wウォールだと降雨時の通気性も良く大雨にも安心で、何より前室が有ると靴やクッカーの置場に困ることもありません。
シングルウォールより多少重くても、山行形態によってその重量差以上のメリットがあると判断した場合、私は迷わずエアライズを選択します。

日本の山のテン場がアライとカモシカとモンベルの同じようなテントに埋め尽くされるのもこのような理由からなのでしょう。
私も、他人とカブルのは好みませんが、やはり実用性を考えると使用する頻度が高くなってしまうのも当然な成り行きかも知れませんね。

さて、10年以上ぶり(?)に買い替えた“エアライズ 2”は色も少々変わっており、若干軽くなった印象ですが、あの質実剛健な基本設計は変わっていません。
進歩が無いというより、これ以上は付け足すものも差し引くものも無い、ある意味で完成した形状、とでも言ったら良いのでしょう。

とは言え、新しいテントを既成のまま使うというのも面白くないので、いつも私はガイラインをダイニーマ製に交換したり、気になる部分をミシンで補強したりと、少々自分なりのチューニングを施してから使用することにしています。
そのチューニングの一環として、この新しいエアライズにも新しいギア・ハンモックを取り付けることにしました。

自作にあたっては、従来私が使ったのと同じ黒いメッシュ製では面白くないので、今回は趣向を変え、と100円ショップでギア・ハンモック用の素材を物色してみました。

そこで見つけたのが、“大型洗濯ネット”と“ポリエステル製のテープ(品名=サテンリボン)”です。
“大型洗濯ネット”のメッシュは、安価でも生地屋で買うものと同等な品質ですし、リボンは薄くても必要な強度はありそうで、しかもグログランテープより軽量に仕上がります。
また、リボンはポリエステルかナイロン製を選びましょう、同じリボンでもレーヨン系は避けたほうが賢明です。

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(100円ショップ恐るべし!これで税込み210円)

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(㊧大型洗濯ネット、㊨サテン・リボン)

今回“エアライズ 2”用に試作するハンモック本体の大きさは25㎝×45㎝にしてみました。
この位の大きさなら、洗濯ネットをバラすと4枚分採っても余りますしファスナーも再利用できそうです、またテープも5mですからこちらも3個は十分作れる長さです。
つまり、材料だけなら1個あたりアバウト50円!安すぎです。
メーカー純正ギアハンモックだと税込み1,680円ですから、出費も30分の1で済むわけですね。(笑)

まあ、ギア・ハンモックを同時に4つも作る方はいらっしゃらないと思いますが、材料が余ったら、ミシンを出したついでにメッシュのポーチでも作れば無駄は出ないはずです。
私は残りの生地で渓流釣り用の小さなネット魚籠を作ろうと考えています。

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(カッターマットとロータリーカッターなら伸縮する素材でも正確にカットでき折る)

形状が単純ですからアバウトにやっても大きな失敗にはならないでしょうが、対辺の長さが同じになるように同じテンションで縫う事や、若干の縫い縮みがあることを計算に入れてミシンをかけてください。
私も、今回はまずアバウトに試作してみて、実際にテントに取り付けた時の寸法や縫い縮みの状態などを確認し、それを参考に改良した実用型のギアハンモックをあらためて製作することにしました。
なにせ材料費が安いので、この位の無駄ももったいなく感じないのが好いですね。(笑)

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(画像は職業用ミシンだが、むしろジグザグの使える家庭用ミシンの方が良いだろう)

メッシュの4辺を二つに折ったテープで挟むように縁取り、最後に四隅にテント取り付け用の細紐を通す細いテープの輪を縫い付ければ完成です。
テープに腰が無いのと、材料費50円の試作品という気の弛み?が原因で、仕上がりは縁がワカメ状に波打ってしまいました。
綺麗に仕上げたかったら予めテープを2つ折りにしてアイロンをかけておけば縁がピシッと決まるはずです。
まぁ、見た目はイマイチですが実用上は問題ありませんので良しとしてください。

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(完成した“ギア・ハンモック”試作バージョン)

実際に取り付けた状態は画像(↓)のようになりますが、以前の記事     でも述べたように、小物や壊れ易い眼鏡などを置くのに便利であるのみならず、ヘッドランプを置いてテント内照明にしたり、山ラジオを感度の良い方向に向けて置くのにも使え大変重宝します。

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(㊧取り付けた状態、㊨画像のように拡散モードにしたBDのストームを置くと理想的なテント内照明に)

また、物置きがあると、つい色々載せてしまいたくなるのが人情ですから、ついでにテント側のループも補強しておくと良いでしょう。

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(テント側ループの補強、私のイイカゲンさを物語る縫い目がご愛嬌・笑!)

縫製は普通の家庭用ミシンでも十分可能ですし、何より実質50円足らずの材料で作ったとは思えないほど役に立ちますので、ぜひみなさんにもお薦めしたい工作です。

さて、この試作型でも十分満足できる仕上がりですが、材料もまだ余っていますので、次は今回の試作の結果を生かし、寸法を微調節してさらに少々機能を追加した実用型のギアハンモックを作ることにしましょう。(以下続く・・・)

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2012年4月 8日 (日)

スプリットボード用スキンに改造する!(テール編)

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆


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(今回はこんな物を作ってみました)

スプリットボードのクライミングスキン(シール)は、これまでVoile 純正のアセンション製貼り流しのモノが市場をほぼ独占していましたが、ブームの再来した昨今G3やGekoなど従来はスキー用シールのみだったメーカーからスプリットボード専用のクライミングスキンが発売されるようになりました。

Voile 純正の貼り流しのスキンでもメンテナンスさえしてあればトラブルも多く無いのでしょうが、やはり厳冬期に貼り剥がしを繰り返すような場合は少々心配も残ります。
吹雪の中、凍えた手で貼り付かなくなったシールと格闘するのも楽しくありませんよね。

そこで、スプリットボードでもG3製に代表されるスプリット専用のテールフィックスタイプのスキンを選べばシール・トラブルを最小限に抑えることができるわけですが・・・。
しかし、実際に取り付けた状態をみるとが、このG3のスプリットスキンはフロントのフックとテールクリップの部分ともスキー用のパーツを流用してあるだけで、左右非対称のスプリットボード専用とはいえ、取り付けると、センターがかなりストレートエッジ側に偏り、見た目上も少々安定感に欠けるようです。
まあ、これでも実用上は全く問題は無いのでしょうが、可能ならトップ・テールともスキーのようにシール幅の中央で引く方が良いような気がします。

理想はK2のスプリットボード用純正スキンのように、板幅のほぼセンターにあるトップとテールのスリングホールを使って固定する方法なのですが、このK2のスキンは他社製のボードには取り付けできません。
また、K2のスキンはPOMOCA製のOEMなので嵩張らないので良いのですが、接着力など人により好き嫌いの分かれる製品です。

そんな訳で、私はバーゲン価格で購入したG3の140mm幅のスキー用スキンをスプリット用に改造する事にしました。
しかし、このようなスプリット専用でない幅広のスキンをスプリットボード用に流用する場合は、ノーマル状態のG3/ツインチップコネクターだと、かなりセンターからずれた位置から斜めにテンションが掛かるという不安定な状態になってしまいます。


そこで、何か良い解決方法は・・・、と探したところ“Spark R&D”から専用のパーツが発売されているのを見つけましたが・・・。
価格を見てビックリ!、現地価格でもでも$40.00、日本で買うと5,000円以上とかなり高価です。
そこで、G3のテールクリップを自分で改造することにしました。
こんな小さなアルミ板のプレス物に5,000円もの金を払うのも馬鹿馬鹿しいし、自作なら端材を使いほぼタダで製作することも可能だからです。

改造はご覧のとおりで、要はツインチップコネクターのストレートエッジ(歩行時にアウト側になる)に掛かるフックを部分を自作の延長パーツに交換し、バックル部がボードの幅のセンターに位置するようにしたのです。


工作は、まずオリジナルのフックはリベットのカシメ部をドリルで揉んで取り外します。(画像↓)

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素材は手持ちの端材に丁度良さそうなT1.5㎜のチタン細板がありましたので、成形しハンドプレスで曲げ加工をしました。
この部分はステンレスでも良いでしょう。

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(㊧自作フック、㊨オリジナルのフック)

この自作の延長フックを、バックル部分に潰しリベットで固定すれば完成です。(画像↓)

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装着してみたところ、延長フックの寸法を遠慮したせいかセンターからは少し外れましたが、バックルの位置は無改造と比べほぼセンターに位置しますので、よりシッカリと取り付けができるようになりました。
G3のスプリット専用スキンだと、この位でちょうどセンターで引っ張れる感じですので、G3のスプリットスキンをご使用の方にも有効な改造ではないでしょうか。

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(自作フックのパーツをもっと長く作れば、よりセンターにテンションを掛けられるだろう)




【余談ですが・・・】

シールをトリミングする際に悩むのは、シールをスキーの幅いっぱいにエッジが隠れるようにカットするのか、あるいはエッジが見える程度内側でカットするか・・・、という事です。

前者はスキーに貼ってただ両側をカットするだけといたって簡単簡単ですが、後者は何回か貼り直してカットしたりたり、あるいは専用のカッターでエッジが出るようにカットしなければなりませんのでかなり面倒で気を使います。

確かにシールの効きだけを考えれば、幅いっぱいのカットが有利であることは確かだと思います。
しかし、それにも拘らず、現在は、エッジを出すトリミングが主流になっているのは何故でしょうか?

かく言う私も、現在はエッジが出るよう1~2㎜内側でカットしていますが、私の場合こうするようになったのにはそれなりの理由があったのです。

もう十数年~二十年も前でしょうか?、バーゲンで買った当時流行のRの小さいゲレンデ用のカービングスキーに山用ビンディングを載せ、これに合わせてポモカ(だったと思う?)のシールをカットしたのです。
その時、面倒だった事もあり、スキー幅いっぱいでカットしたのですが、Rが小さいためシール基布の経糸が斜めに切られる形になってしまったからでしょうか?、一回の使用でシールの縁が盛大に解れてしまったのです。

その時は横着をして切断面を処理していなかったのも悪いのでしょうが・・・、私としてはこの原因をシールの切断面がエッジとツライチだったため、雪面と基布が直接擦れ合って短時間で解れが発生したと判断しました。

その後はシールをエッジが出る程度の幅にカットし、ヨーロッパタイプの薄いシールの場合は切断面を大型(300W)の半田鏝で焼き止めて使用するようにしたのです。

大体、私のようなロートルに言わせれば、山スキーでシールをカットするようになったのはつい最近のことで、以前はスキーも寸胴でしたからセンター幅に合ったシールを買ってきて長さだけチョキンと切るだけでOKでした。
(それ以前の取り付け式シールについて語りだすとキリが無いので止めますが・笑)

そのため当時のシールの多くが、ストレートのシール両端を予め解れ止の処理をした状態で売っていた・・・、つまりトリミングなど想定していなかったんですね。


さて、そんな訳で現在の私はエッジが出るようにトリミングしていますが・・・、よくよく考えればスキー幅いっぱいにカットしたとしても、丁寧に端面処理をしておけばこのような解れは起きず、またシールの効きも良いのかもしれません・・・。

まぁ、私の場合は上記の失敗以後、ずっとエッジを出してカットする方法が習慣化してしまっただけで、それ以外の方法を試した訳ではなく、ハッキリしたことは言えないのです。

実際はどうなんでしょうね????
まぁ、劣化したグルーだとシールをはがす時エッジに糊が残ってしまうという問題は残るでしょうが・・・。

どなたかエッジを出さないトリミングで、トラブル無くご使用の方がいらっしゃいましたらアドバイスとコメントをお待ちいたします!

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