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2007年8月31日 (金)

D.I .Y. スキー靴の“シェル出し”③

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :★★☆☆☆(ブーツがダメになっても保障しません!)

Alltool_1

(道具一式、中央下の小円盤は小型ネオジウム磁石)

さて、いよいよ実際のシェル出し作業を始めます。

①まず、シェル表面のマークの所に先ほど使った強力磁石を置き、もう一個の磁石をシェルの裏側からくっつけて裏側にもマークをしておきます。

②そして、そのマークの部分をヒートガンで加熱します。(ショップではネストールという専用の赤外線ヒーターを使っているところもありますが、作業能率の良いヒートガンを使用しているショップが大半だと思います)
加熱はアバウトでもできないことはありませんが、もし放射温度計があるなら表面温度を計測しながら作業すれば確実です。
温度は、我々アマチュアや初めての方は90℃位で止めておいたほうが無難です。(本当は100℃以上まで上げたほうが確実に塑性変形させられるのですが無理は禁物です・・・)
ボトムとカフの二重になったシェルの部分を出したい場合は両側から加熱してください。

Bootuheat Termo_1

③次に、素早く自作のピンチクリアーのボール部分(この部分は事前に暖めておく)を熱で軟らかくなったシェルの裏側のマークの位置に当て、ネジを締め込み変形させます。

Bootspress

変形の度合いについては、通常は目で見てごく僅かの凹みが判る程度で十分なのですが、ピンチクリアーを外し暫らくするとかなり戻りますので、心もち大きめに変形させるような気持ちでネジを締めてください。(極端な変形はシェルに無理が出ますし、する意味もありません・・・)
あとは、冷えるまで待っピンチクリアーを取り外し、インナーを入れて履いてみるだけですが、可能なら冷えてから1日位はピンチクリアーをそのままにしておいた方が良いかもしれません。

初めての時は、捨てても惜しくない古いスキー靴で一度予備実験をしてから本番に臨むことをお薦めします。
シェルの素材には大きく分けて、一般的なポリウレタン系と高価格モデルを中心に使用されているナイロン系(ぺバックス)があります。
一般的にはポリウレタン系のほうがシェル出しは簡単なように感じますが、ポリウレタンでも品質の違いで熱塑性変形の容易な物とそうでない物がありますので、作業は臨機応変に進める必要があるでしょう。 (→補足情報)

また、プロショップに頼んだか、自分で行ったかを問わず、少しでもシェル加工を行ったブーツは、保障期間内であってもメーカーの保障を受けられないことを承知しておいてください。

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コメント

初めまして。

スキー靴のシェル出しの記事を参考に、温度計とヒートガンを準備し、実際にやってみました。広げるものとしては、木製のシューストレッチャーを使用しました。

結果はとてもうまくできました。温度計でチェックしながら行ったのが成功のカギだったと思います。

スキー歴はいつのまにか長くなっておりまして、流れ止めがラングリーメンの時代からやっています。最近は何とか楽に滑ることが主題になってきました。

ヒートガンはその後、人工皮革の靴の当たりを調整することにも利用できました。

記事のアップをして頂き、誠にありがとうございました。

投稿: はる | 2014年12月20日 (土) 21時21分

“はる”さん、ようこそ。

シェル出しの成功おめでとうございます。
7年も前の記事ですがお役に立ったなら幸いです。

ラングリーメンとは久々に聞く言葉で、懐かしいですね。
私もあの赤いクローム皮のベルトにはずいぶんお世話になりました。
では、今後とも『山道具道楽』をよろしくお願いいたします。

投稿: 理事長 | 2014年12月21日 (日) 10時58分

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