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2007年10月

2007年10月29日 (月)

“タイベックシート”まだありますよ

【お知らせ】

過日の記事「“タイベック(Tyvek)”シートを使う」で、“大量に買ったのでまだ余ってます”と書きましたら、早速3人の方から引き合いがあり、お譲りする事ができました。
"AK4**"さん"RPV**"さん"ヤスロウ"さん、ありがとうございました。
ご使用してのレポーや率直な感想などを投稿していただければ幸いです。

その時、3メートル四方のを6枚カットしましたので、カットされたのがまだ3枚とロールで十数メートル(?)はありそうです。

と、いうわけで、下記(ご注意!)をご納得いただければ、3メートル×3メートルで送料込み2,500円でお分けいたします。
上記ブログの記事を参考にして、試しに使ってみたいと考えている物好きな方はこの記事のコメント欄に書き込んでみてください。(書き込んでも管理者が許可するまではブログに反映されませんのでのでご安心ください)

3人以上ご希望の方がいらっしゃった場合は、4人目からは新たにカットしなければならないので2週間ほどお時間を頂くことになりますのでご容赦ください。
実際に広げてみないと判りませんが、カット済みの3枚を入れて5~6枚程の残だと思いますので、先着順で対応させていただきます。(追加仕入れの予定はありません)
また、代金は品物が届いてから、新生銀行の口座にお振込みいただければ結構です。

Tyvek1

(ご注意!)
単純計算すると3m×3mで、1枚に付き原価より400円少々上乗せされていますが、結構手間の掛かるカットと、発送の手間賃だと思ってください。(当方は金儲けをしようと思っていません!)

品物が3メートルの長いロールである為、自宅では取り扱えず、休日を利用し知人の作業場にルーフキャリーに乗せて運び、広げてカットしなければならないと言う事情があります。
普段土足で歩く床での作業ですので、シートに足跡や多少の汚れがあるかもしれません。

長さは幅3メートル長さは3メートル+αで余裕を持ってカットしますが、素人の鋏切りですから多少曲がっているかもしれません。

また、全国統一料金の“EXPACK500”に辛うじて入りますので、これを使用したいと思います、そのため小さく折り畳まざるを得ず、シートにシワが多数つきます。

それから、ご承知だとは思いますがあくまで“建材”ですから過度な期待はしないでください。

3メートル四方ですと休憩やビバーク用の個人用のシートでしたら3~4枚取れますし、2人用テントのフットプリントなら3張り分は取れますから、結構使いでがありますよ。

(頒布終了しました)
自分の分が無くなりそうですので、12月7日でこの企画を終わらせていただきます。
お買い上げの方、どうもありがとうございました!

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2007年10月26日 (金)

“フロアレス・シェルター”の限界は?

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(HEX3の寒い時期の使用に関しての評価)



近年、北米を中心に一本のポールで立てるティピー型のモノポールシェルターあるいはフロアレスシェルターなどと呼ばれるテントが一定の評価を得ているようです。
ブームの火付け役はデイナデザインの“ヌックタック”あたりでしょうが、BDの“メガミッド”“メガライト”やGOLITEの“HEX 3”さらに、シェラデザインの“ORIGAMI”、マウンテンハードウェアーの“ KIVA LITE”、モンベルの“モノポールシェルター”などがこのタイプです。

Golitesugoroku

また、これらのタイプのテント(シェルター)には専用のフロアやモスキートネットのインナーがセットあるいはオプションとして設定されているものや、はじめからフロアレス専用と割り切っているものまで、外見は似ていてもその性格にはずいぶん幅があります。
しかし、私個人としてはせっかくの軽量なシェルターに重いインナーテントやフロアーを組み合わせるのだったら、最初から軽いテントを選べば良いわけですから、これらのフロアレスシェルターはあくまで単体で割り切った使い方をするのが筋だと考えています。
私の友人で“ヌックタック”を衝動買いしたのは良いが、重さとボリュームに閉口し、山ではまったく使用しなかったという例もありますから・・・。

さて、「アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく」と言う喩えは適切ではないかもしれませんが、アメリカで流行ると直ぐ猿真似をしたがるのが日本人(=私)ですから・・・、実は私もかなり早い時期に海外のウェブサイトで非常に評判の高かったGOLITEの“HEX 3”を衝動的に購入してしまったのです。
本体800グラム、タイベックのシートとペグを入れても1300グラム以下で納まりますから、2人用テントとしては異例に広い(上から吊って設営すれば楽々3人)にも係わらず、通常の2人用テントと比較しても最軽量の部類に入るでしょう。

しかし、実際に使用して感じたのは、北米大陸と我が国の気候や地形といった自然条件の違いや、アメリカ人と我々日本人のモノの考え方や感性の相違から、必ずしも海外の好評価がそのまま我が国の自然や登山形態に慣れ親しんだ登山者にも受け入れられるとは言い難いのでは・・・、という現実です。

私個人的には、沢ではタープだけでビバークすることもありますから夏を中心に使うのでしたらこのHEX3というフロアレスシェルターには非常に好感を持っている  (決してこの製品を買って損をしたとは思っていません)のですが、通常の登山者で普段フロアーと一体になったテントを使用していた方にとっては、悪条件になればなるほど、かなりの違和感を感じるであろう事は想像に難くありません。

そんなフロアレスシェルターですが、今回寒い時期に使用するとどんな感じなのか、体を張って(?)テストしてきました。
場所は、北アルプスの主稜線鞍部、標高2500m.超の某小屋テント場、時期は小屋閉め直前の十月中旬です。
当初、ICIのゴアライトXかアライテントのトレックライズを使用する予定でしたが、テストということで急遽HEX3に変更しました。
例年だと根雪の降り出す直前で、朝の気温が零度前後、テント内に置いた水筒の水までは凍らないが、霜柱が立ち、外の水溜りには薄氷が張ると言った気温、風はコンスタントに風速5メートル以上と、この時期としては晴天とはいえ結構厳しい環境でした。
シュラフは羽毛を380グラム使ったカモシカスポーツの“ヨセミテ”(強く推薦、しかし現在発売中止?)で、私は春・秋には、このお気に入りのジッパー無しの軽量シュラフを多用しています。

さて、テストの結果ですが・・・。
結論から言うと、熟睡はできました。しかし夏場は有難いと思っていた地面とシェルターの隙間から吹き込む風の寒いこと寒いこと!
調理でストーブを使用中は良いのですが、火の気が無くなると風の吹き込みで急激に温度が下がり、食後の酒盛りも隙間風が寒くてまったく盛り上がりませんでした。
『この時期に、このタイプのテントを使用する時は、1ランク上の防寒着も必要になる』と言うのが私のアドバイスです(率直に言えば、寒い時期は快適でないということですね!)。

Golitefrost
(早朝にはシェルター表面が霜で覆われていました・寒いはずです!)

また、今回のように一晩中風が強いと、あのパリパリ感のあるシルライトの幕体が常にバサバサと風に煽られて結構うるさいので、寝つきの悪い人はそれなりの覚悟が必要かもしれません。

最近は北米のバックパッカーの真似をして、尾根歩きでもビビイサックでのビバークをする方もいらっしゃるようですが、やはり四季の変化があり雨の多い我が国で、一般の登山用として、自立式で前室のあるダブルウォール・テントが圧倒的なシェアを占めているというのは、それなりの必然性があるからなのかもしれませんね。

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2007年10月19日 (金)

MPシェルター用ポールジョイントを作る

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



ティピー型のシェルターは、モノポール(MP)シェルターとも言われるように一本のポールで設営します。
私の使用している GOLITEのHEX 3 というMPシェルターも、専用の長さ調節機能のあるショックコード付きポール(下の画像・右)が付属していました。
しかし、このポールは結構な重量がありますし、せっかくトレッキングポールを持って行くのだったら、これをMPシェルター用のポールとして利用すれば重いポールを別に持って行くムダを省けて一挙両得になります。

Golitesugoroku Polegl

しかし、一部の例外を除いてはトレッキングポールは目一杯に伸ばしても125~130センチにしかならず、MPシェルターに必要な160センチ以上の長さにはなりません。
かつてのデイナデザインのMPシェルターには下段側を2本連結するパイプが付属していましたし、このHEX3にも付属するはずだったのですが訳有りバーゲンのためか?それが付属していませんでした。

そこで、2本のポールを繋ぎ合わせる為のジョイント・パーツを作ることにしました。
これを使用すれば、トレッキングポールの最下段を取り外し、2組の中段・上段(または中段・下段)をこのジョイントを介して上下に繋ぐ事で1.8メートル以上の長さを得る事ができます。

異なる構造で3種類試作してみましたが、何れも下部が曲がって使用不能の古いLEKIのスキー・ポール素材にして加工しました。


Ⓐは下段のジョイントパーツ2個を、適当な長さに切った下段パイプの両端に嵌合しカシメて固定したもので(画像左)、重さは45グラムありますが、通常のポール調節のように回すとしっかり固定されて長い一本の丈夫なポールとなります(画像右)。

Polea Poleaex

Ⓑは同じく最下段のポールのテーパーがかかっていない部分をカットし、その中央に中段のパイプをリング状に切断したものをアルミ板のスペーサーを挟んでブラインドリベットで固定したものです(画像左)、。
こちらはⒶのジョイントのように固定されず嵌っているだけですが、常に上下方向に力の加わっているMP用のポールとしては十分な機能を持っている上、重さも僅か25グラムと軽量なのが特徴です(画像右)。

Poleb Polebex Polewgrip

Ⓒ また、工作とまではいえませんが、最上段のパイプを適当に切っただけでも、中段・下段を2組連結して下の画像のように長いポールを組む事ができます。

Polewtip

使用した感想は、かなりの強風でもびくともしない強度があり、純正のポールと比べてもまったく遜色ありません。
さらに純正のポールはテントのテンションを調節する際、立ち上がらなければならないのに対し、このジョイント使った場合は座ったままポールを伸縮させてテンションの調節が可能で、とても便利です。
工作は簡単ですので、この種のシェルターをお持ちの方には是非お勧めしたい自作道具だと思います。

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2007年10月12日 (金)

“MSAS”運用開始!しかし・・・

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆

以前は一部のマニア用だと思われていたハンドヘルドGPSですが、地図表示が可能になった現在では登山や山スキー・山ボードを安全に楽しむ為の“普通の道具”として普及してきました。

私は現在GARMINの“LEGEND/C-J”と“MAP60CSx-J”をメイン使用しており、これらに“アップアップダウン製作所”の登山道の表示される地形図と、素晴らしい機能を持つフリーソフト“カシミール3D”を組み合わせれば、登山用としてはほぼ完璧なシステム(下の画像をご覧ください)が出来上がります。

Uud2
(破線で示された登山道と英語表記の地名表記に、カシミール3Dの日本語WP名が同時に表示されます)

しかし、これらのハンドヘルドGPSも以前のような意図的な誤差信号は停止されたとは言え、衛星の配置によっては時としてかなりの誤差が発生してしまいます。
また、地上波を利用したD-GPSという測位誤差減少システムもカーナビ用としては広く利用されていましたが、登山用としては実用的ではありませんでした。

そこで期待されていたのが、北米ではかなり前から運用されていた“WAAS”という静止衛星を利用した測位誤差補正信号システムの国内運用です。
わが国でも数年前にMTサットという静止衛星を利用したWAASの運用が決定したものの、ロケット打ち上げの失敗で出鼻を挫かれ、やっと衛星が軌道に投入された後も、試験運用の状態が長く続きなかなか実用に至りませんでした。
そんな訳で、ずいぶん待たされましたが、いよいよ9月27日から、日本版WAASとも言うべき“MSAS”が正式に運用開始となったのです。

Msasoff60 Msas60 Msas_leg
(MAP60とLEGENDのWAAS・OFFとONの画面、Dマークと42番の衛星表示は見えますか?)

これを、お手持ちのガーミンのGPSで使用するためには、画像のように“設定→システム→WAAS”と進んで「有効」を選択するだけでOKです。
その後実際に測位を開始し、信号のバーグラフの下部に“D”マークが表示されていれば(MTサットの信号を表す42番・50番のバーグラフも表示されます)誤差補正が機能していると言うことになります。

Msassystem
(黄色に強調されているWAASのメニューを“有効”にするだけ)

実際に使用してみますと、空が開けた場所で衛星の配置が良ければ3メートル以上、最高では2メートルまで精度が上がったのを確認しました。
しかし、樹林帯などでは通常のGPS衛星は補足して3D測位していても、MSAS信号を受信していない事もありますし、反対にMSASが無効であっても精度が誤差4メートルまで上がる事もありますので、MSASが正式運用されたとは言え実用上では「劇的な精度の向上」とまでは言い切れないというのが正直な感想です

これはWAAS(MSAS)が本来、主に航空機の航法支援を目的としたシステムであり、常に360度上空が開け受信可能域のすべてのGPS信号と、WAAS(MSAS)信号が常時安定して受信できる航空機を前提としてあるためで、登山での使用については稜線上で有効に機能したとしても、谷筋や樹林帯はWAASの想定外の条件という事なのかもしれません。
とは言え、これでますますGPSの実用性が高まったことは確かなので、今後も追跡レポートをおこなっていきたいと思います。

私も沢の詰めなどでは、基本的にGPSに依存した登山ではなく、読図力と感性を総動員した難解なパズルを解くような楽しみ方を好んではいるのですが・・・。最近は体力の低下に伴って根性も低下し、ついついこの文明の利器に頼ってしまう事が多くなりそうですから・・・。

(追記)
いろいろ試してみたのですが、MSASの作動は省エネ(バッテリーセーブ)モードではOFFされるようです
“LEGEND/C-J”と“MAP60/CSx-J”両機種とも同様なので、これはGARMINの設計意図だと思いますが、バッテリーを長持ちさせたい登山者としては省エネモードでもMSASが機能してもらいたいと思っているのは私だけではないと思います。
(特に高感度が売り物の“MAP60CSx-J”は、SirfのGPSチップの特性からか省エネモードでの測位誤差が自社チップを使用した従来機種より安定しないようなので、この機種の省エネモード使用時には注意が必要でしょう)

ファームウェアーのVer.アップで対応可能なら、ぜひ省エネモードでもMSAS使用の有効・無効の選択ができるようにしてもらいたいですね。

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2007年10月 5日 (金)

“ゴム太郎”お薦めします!

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


以前の記事で述べたとおり、私は焚き火が大好きです。
そして、その焚き火に絶対に欠かすことができないのがノコギリでしょう。
沢旅とか源流行などに必要な刃物というと、真っ先に思い浮かぶのが鉈とかナガサなどの大型の刃物かも知れませんが、私は沢登りの時に重い鉈などは基本的に持って行きません。

私は、焚き火の為だったら、良く切れるノコギリが一本あれば十分だと考えています。(実は以前“袋ナガサ”という薄刃の剣先鉈が何故か無性に欲しくなり購入しましたが、沢には数回持っていったきりで、現在は押入れの奥で錆びて眠っています)

沢用のノコギリとして一般的なのは携帯性のよい折込タイプのノコギリでしょう。
私も以前はこのタイプを使用していたのですが、十年程前から“シルキー・ゴム太郎”と言うノコギリの“『替え刃』のみ”を購入し、ポリプロピレンの板でシース(鞘)を作り、グリップにテープを巻いて使用しています。
初めて使った時はあまりの切れ味に、薪を作りすぎてしまったくらいで、切れ味といい軽さといい携帯性といい価格といい、四拍子揃った自信を持ってお薦めできる道具です。(同じメーカーで“シルキー・ゴムボーイ”という替え刃式の折込鋸もあり、重いですがこちらも良く切れます)

Noko1

『替え刃』だけ購入するのですから当然グリップや鞘は付いていません。グリップの付く部分の断面は鋭角なのでとりあえずグラインダーやヤスリで面取り程度に角を落としてから、自己融着テープを厚めに巻いておきます。自己融着テープはブチルゴム系でもポリエチレン系でもかまいません。
ブチル系は外見は良いのですが、ポリエチレンの方が丈夫です。

普通のビニールテープでもかまいませんが、これだと時間の経過とともに糊がベタついて、使用時に手までベタベタになって不愉快極まりないので自己融着テープの使用を強く薦めます。(経験者は語るデス!)
シースは100円ショップで買ったポリプロピレンシートを二つ折りにして、カシメか鳩目で留めて出来上がりです(下の画像)。
手作りシースに入れても薄くて柔軟性がありますので、ザックの中に入れてもじゃまになりません。

Noko2 Nokot
(上・ハトメ留め、下・カシメ留めの鞘) (ブチルゴムとポリエチレン系の自己融着テープ)

また、ゴム太郎には刃の長さには30センチの物もあるらしいのですが、近隣のホームセンターには24センチと27センチの二種類しか見当たりませんでした。

Noko3
(上・27センチ、下・24センチ)

私は現在24センチと27センチの二種類を持っています。
刃の長いほうが太い木も切れて使いやすいのですが、携行性との兼ね合いで私は普通の沢には24センチの物を持っていき、27センチの方は積雪期のスノーソーとして使っています。
27センチではスノーソーにはチョット短か過ぎる気はしますが(できればは30センチの方が良いでしょう)、雪でも氷でも専用のスノーソーよりも良く切れますし、緊急時にスキーを連結して柴橇を作るために枝を切ったりすることも可能です。

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