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2007年11月25日 (日)

“JETBOIL”の系譜

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆


ジエットボイルの登場でにわかに沸騰した高効率スト-ブ人気ですが、極め付けと思われた“MSRのリアクター”に続いて、近々プリムスからもこの種のストーブが発されるとの事で、しばらくこの市場の動きから目が離せなくなりました。

しかし、高効率ストーブ自体は最近になって開発された物と言うわけでもありません。
なんとその原型は、二昔以上前から存在したのです。

META(固形燃料)を使用するビバーククッカーは除くとして、私がとりあえず高効率ストーブの元祖と思っているのは、水筒で名高いドイツ、マルキル社の“ストーミー”シリーズで、自分自身もこの分離型のストーブを二十年近く前から何台か使い続けています。
今回は、実際に使った経験から、レトロからニューカマーまでのこの3タイプを比較してみたいと思います。

3item
(左から、マルキル・ストーミー、ジエットボイル、MSR・リアクター)

【マルキル・ストーミー】
元祖、高効率ストーブのシリーズです。
分離型、一体型、コールマンストーブと組み合わせる物など、数アイテム造られていて、時を経た今でも欧米市場では依然現役のスグレモノです。
しかし残念ながら「ガス検」の関係でわが国では発売されていません。
私は海外で購入しましたが、予備としてもう1台所有している程のお気に入りです。(↓右の写真のモデルとなっているのは未使用の予備、その隣にある袋入りのが使用中のもの)
別の記事に書いたように、分離型の利点を生かした危険な裏ワザで冬でも快適に使用できます。

Markil1 Markil3 Markil2
(折りたたみの三脚で置いても安定し、カートリッジと共に収納可。ハンギング用のチェーンも付属)

【ジエットボイル】
いわずと知れた、ベストセラー。
特に説明の必要は無いでしょう。
しかし、よく「ガス検査」通ったな!
(↓画像はオリジナルでなく、自作のバーナー部と組み合わせた物)

私も非常に便利に使用していますが、2人までのお茶やスープ用、あるいはクライミング用と割り切って使った方が良いでしょう。
ちゃんとした夕食をを作るのも無理ではないでしょうが・・・適していると言えない事は確かです。
また、110型のガスカートリッジではパワーブースターが使えないので、極端に寒い時期にはエクスペディションタイプの250型カートリッジを使用するか、加えてパワーブースターを併用する必要があるかもしれません。

Jb

【MSR・リアクター】
鳴り物入りで登場した、新顔の高効率ストーブです。
バーナー部は画像のような特殊な形状で、炎は上がらずメッシュ部分が灼熱して燃焼します。(専用のクッカー以外は使用できません!)
また、残念ながら自動点火装置は無く、ライターかマッチが別に必要です。

React1 Reaci2

専用のクッカーは1.5リットル(沸騰は1リットルまでとの記載あり)で2人でも余裕で炊事が可能でしょう。熱交換部と便利な折畳み式のハンドルが一体化されています。

Jbreac
(効率を高めるクッカー底面の熱交換部、左・ジエットボイル、右・リアクター)

実際に湯を沸かしてみると!!劇的な速さで沸騰する。しかも風があっても全くと言って良いほど影響を受けない。凄い!
気化熱でカートリッジが冷え、出力が低下する前に沸騰が完了しますが、厳冬期にはパワーブースターが必要とされるかもしれません。(まだそのような状況で使用したことがありません)
しかし、残念ながらこれも「ガス検」の関係で現在日本国内では発売されていません。

弱点は600グラムという重量でしょうか?・・・しかし、マルキルストーミーはセットで690グラムですから、この性能から考えると決して重いとはいえないのかも知れません・・・。

【総括?】
正直な所、この手のストーブは汎用性に乏しく一般的とは言い難いシロモノである事は明らかでしょう。
しかし、道具マニアはこんな魑魅魍魎の世界に魅せられるのですから困ったものです!

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