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2008年5月22日 (木)

続・MSRライトニングの改造②

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★★☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


【“MSR/ライトニング・アッセント-改”Prototype No.3の製作】

前回の“ライトニング・改”もテストの結果が良好でしたので、今回はその結果を踏まえよりシンプルな構造で製作してみました。
新たに加わったコンセプトは、ランドーネブーツだけでなくソールのフラットな普通のスキー靴でも使用できる構造にするということです。

Shoe3 Shoe1
(こんなにシンプルな外観となりました)

 《これまでと変わった点は》

①ベースプレートを一調節機能の無いシンプルな構造にして、長さはシュー本体の滑り止めの付いたサイドメンバーの直前までとした。
素材はチタンの1.5mm.厚にしましたが、これはこれしか手持ちの材料が無かった関係で、本来は1.2mm厚にしたかったというのが本音です。

②トーベイルはMIZO製のワイヤー金具(要・加工)とした。
これは少々癖のあるパーツですが、ランドーネブーツでもつま先の細いアルパインブーツでもコバさえあればフィットさせることができます。

Shoetoe
(アルパインブーツやランドーネブーツなど、どんな爪先のRでも柔軟に対応できる)

また、このパーツを使用すると取り付け穴とつま先の位置関係がKAJITAXのベールより後方になってしまいますが、大勢に影響はなさそうなので今回はトー周りの設計は変更しませんでした。

③ストラップシステムは極限までシンプルにしようと試み、2本のストラップを踵の上でクロスさせ、サイドでバックル留める構造にしてみました。

Shoex1 Shoex2

または画像↓のようにストラップを踵のコバの上を回してから甲の上でバックル留めする方法にすると上記の方法よりもさらにしっかり固定できますが、脱着はちょっと面倒になります。

Shoek1 Shoek2

単純な方法ですが、この構造の場合ストラップの第一の役目はトーベイルに向かってブーツを前方に押し付けることですので、これでも結構がっちりと固定できます。

構造がシンプルなので画像を見ていただければ一目瞭然だと思います。
また重量はオリジナルの(07-08モデルよりも軽い)06-07モデルのビンディング単体で実測264gですが、今回の改造モデルでは材料の関係でメンズモデルでは271gと僅かに(7g!)重くなってしまいました。
しかし、ウィメンズモデルでは255gに仕上がりましたからこちらは大成功です。

Shoemw1 Shoemw2
(ウィメンズモデルではベースプレートの長さがやや短い)

さらに、1.2mm厚のチタンを使うか、強度は低下するかもしれませんが1mm厚のチタンを使えばオリジナルよりも格段に軽量化が可能だと思います。

バックル式の方が見栄えのカッコ良さでは勝っているのかもしれませんが、ストラップ式もシンプルイズベターではないでしょうか?
また、現在画像にある試作段階のアイゼンバンドからオリジナルのラバーストラップを流用する方式に改良中です。

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コメント

理事長様

はじめまして。

MSRのスノーシューについて色々調べておりましたら、理事長様のHPに行き当たりました。
とても楽しく読ませていただきました。

今年スノーシューの購入を検討していまして、私はスキーなのでハードブーツ対応のものを探していました。
TSLのハードブーツ用にしようかと思ったのですが、MSRの方がよさそうだなと思って悩んでました。

MSRのハードブーツ仕様変更、感動しました!
私も挑戦してみようと思います。

MSRライトニングの改造②の仕様がよいかなと思っております。
http://mountain-equipment.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/msr_d03a.html
ヒールの部分のアイゼンバンド⇒オリジナルのラバーストラップは成功したのでしょうか?
こちら追加コストが抑えられそうで、よいかなと思っています。

色々読ませていただいて、作り方はなんとなくわかったのですが、そもそもの素材の入手はどうされていますか?
工務店などで、金属板を買ってきて、自らカット&穴あけでしょうか?
それとも仕様書を渡して、加工してもらうのでしょうか?

私の場合、道具が無いので、後者になると思います。

またトゥーのパーツなどは、どこで入手できるのでしょうか?石井スポーツなど見てみましたが見つけられませんでした・・・。

スノーシューの購入はデリナ・エボを予定しております。

色々ご教授いただけると幸いです。
よろしくお願いします。

投稿: ブジ | 2009年9月26日 (土) 07時34分

フジさん、ようこそ!
早速ですがハードブーツと“デナリ・エボ”でしたら
http://mountain-equipment.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_d488.html
から、私の以前のサイト
http://homepage3.nifty.com/backcountry/
に入り、“ETC”のコンテンツをご覧になって、ヒールレバー式にすると快調ですよ。
また、私の“ライトニング”は、現在この記事とは異なる、ワイヤー&ストラップ式になっていますが、私自身が新年早々骨折してしまい実地テストを行っていないのでまだ発表できる段階ではありません。
それから、チタン板はネットで探すと購入できると思いますよ。
また、トーベイルやレバーは国産のKAJITAXのパーツを山道具屋で取り寄せ、自分で加工して使うと良いでしょう。
加工全般は自分で図面を書き、手作業でコツコツ加工しています。
不明な点は、遠慮なくご質問ください。

投稿: 理事長 | 2009年9月26日 (土) 08時26分

理事長様

早速レスありがとうございます。ヒールレバー式かっこいいですね。Kajitaxのパーツ注文してみようと思います。おいくらくらいのものなのでしょう?またBBSを読んでいたら、改造キットたるものがあるのですか?もしあるのであれば、ぜひ譲っていただきたいと思います。スノーシュー自体はエボか普通のデナリで迷っています。

投稿: ブジ | 2009年9月27日 (日) 18時24分

フジさん。
ずっと以前、クリッカー用の改造キットを作っていたこともあったのですが、現在は残念ながらやっていません。
KAJITAXのパーツはトーとヒールでたぶん6,000円位だったと思います。
また、VOILE のスプリットボード用パーツ(↓)も入手できれば、KAJITAXのパーツを使うより数段簡単に改造できるかもしれませんよ。

http://snowguide.jp/catalogue/volie_2009-10_p09.pdf

ただし改造はそう簡単にいきませんから、アルミ板等で試作を行って寸法合わせなどを行うと安心です。(私もそうしています)
失敗すると、高価なクランポン部分をダメにしてしまいますから慎重に作業してください。

投稿: 理事長 | 2009年9月27日 (日) 21時34分

ご連絡ありがとうございます。ひとまずKajitax社にパーツの購入について問い合わせをしてみました。プレートやコの字型パーツにつては近くの鉄工所に相談してみます。素材はやはりチタンがよいですか?厚は1.5mmのものを1枚で良いのでしたっけ?費用がわからないのでなんともいえないのですが、チタンは高そうで・・・。またクランポンの後ろの部分は切り取らないで作る方法はありますか?質問ばかりですいません。よろしくお願いします。

投稿: ブジ | 2009年9月28日 (月) 02時51分

フジさん。
ベースプレートはチタンの1.5ミリ、ベイル取り付け部は2ミリが良いでしょう。
また、クランポンの後部は切り取らなくても問題ありません。
それからVOILEのマウンテンプレートも良いかもしれませんよ。

投稿: 理事長 | 2009年9月28日 (月) 06時45分

Voileのマウンテンプレート、これが使えれば金属加工はベースプレートのみでよさそう?ですね。Kajitaxとちがってバンドが無いので、何かで外れる可能性がありそうですが、追加でバンドをつければよいですかね。うーん値段はKajitaxの倍くらいなのでちょっと悩みます。ベースのプレートは近くの鉄工所はチタンの取り扱いがないみたいで、手間取ってます・・・。とりあえずスノーシュー買わないと設計が進まないので、まず買います!エボに決めました。またこまごま質問すると思うので、よろしくお願いします。

投稿: ブジ | 2009年9月28日 (月) 23時23分

理事長様

少しご無沙汰しております。
とりあえずアルミプレートで施策してみました。ベース、コの字型ともに2mmにしました。ベースはクランポンを切らなかったので、強度的には大丈夫そうですかね?コの字型は少し心配ですが・・・。またカジタのパーツを近くの山やで借りて装着してみました。トゥー、ヒールとも普通サイズの方でしたが、大丈夫そうでした(ちょっときつめ?)。私の作ったパーツだと、トゥー用コの字パーツ幅が9cm、ヒール用パーツ幅が8cmです。理事長様はトゥー、ヒールとも広めの物をご使用のようですが、幅はどれくらいですか?
あとはコの字パーツをステンレスにする、カジタパーツ取り付ける、で完成です!
また仕上げにプレートにゴムを貼ろうと思ってます。

投稿: ブジ | 2009年10月12日 (月) 10時58分

フジさん。
改造は着々と進展しているようですね。

早速ですが、私の場合、トー部分のコの字型パーツは85ミリ間隔で目印を罫書き、そこをハンドプレスで曲げますが、仕上がりの外寸で約90ミリ(チタン2ミリ厚)となり、ヒールのパーツは80mm間隔で罫書き、仕上がりは約85ミリとなっています。
また、このパーツはアルミだと1000系でも2000・5000系であっても直角曲げ部分が疲労し破断する可能性がありますので、できたらチタンかステンレスの2ミリ厚をお勧めします。(特にトーパーツは!)

また、前にも書きましたが、現在私の“ライトニング”はワイヤー&ストラップ式に改造進行中です。
追って御紹介予定ですが、さらにしっかりと固定ができる新システムですし、上記記事で紹介した状態から続けて改造できる自信の作品です。
テストしてから・・・、と思っていたのですが、完成度が納得できるレベルになり次第記事にしてみます。

では、健闘に期待します!

投稿: 理事長 | 2009年10月13日 (火) 09時05分

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