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2008年8月

2008年8月28日 (木)

MiIZOの沢用ハンマーを小改造

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆
(改造は自己責任で!)


MiZOのハンマー“ロカ(穴開きタイプ)”は沢登りでは定番となっているほどの素晴らしいハンマーです。
最近MiZOからもっと軽い(310グラム!)ハンマー“チコ”が出ましたが、これではハーケンを打つのにも苦労しそうですしジャンピングを叩くには絶対的に軽すぎます、私の行けるような沢ではこれでも良いのかも知れませんが、やはり本来の用途を考えると“ロカ”のほうが使い勝手は数段上だと思います。

以前の記事でこの“ロカ(穴開きタイプ)”のピックにギザギザを加工して草付きや雪渓での支持力を増加させる改造をご紹介しましたが、今回さらに小改造を行いましたので報告いたします。

Roca2
(改造済みの“ロカ”)

MIZOの“ロカ(穴開きタイプ)”は穴の分だけ軽量ですし、その穴にカラビナを掛けてぶら下げる事もできて便利なのですが、穴の上側の縁が広すぎて小さなカラビナだと通す時に引っ掛かる感じがします。
特にRの小さなD型カラビナだと上手く回転せず不自然なぶら下り方となったり、イザという時に外し難くなったりしました。

Roca1
(㊨が加工前、㊧が加工後の状態)

そこで穴の上辺の部分を円弧状にグラインダーで削り、リューターで角を滑らかに仕上げてみました。
あまり極端に削ると強度が心配ですが、この程度でしたら全く問題にはならないでしょう。

これで小さなカラビナでもスムーズに穴に通せますし、ハンマーが自由にぶらぶら回転しますので違和感無く携帯できます。

Roca3  Roca4 
(小さなR のカラビナでもスムーズに1周回転できるようになった)

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2008年8月21日 (木)

“PRIMUS/スパイダー・改”をさらに改良

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


以前の記事で、プリムスのスパイダーストーブのゴトク部分をステンレスからチタンに変更し軽量化を図った改造を紹介しました。
これはこれで十分実用にはなったのですが、このストーブはオリジナルの状態でも、重い鍋などを載せた時にゴトクの接地部分が外側に開き気味になってしまう傾向が見られました。

実用上で問題になる事ではないのですが、今回は念のため耐荷重性を向上させる目的で少し改造を加えてみました。

Pri1
(五徳を開くとケブラーラインが3角形に張られてゴトクの末端部分が固定される)

工作は簡単で、画像のようにチタン製の自作ゴトク2本の末端部分を鋭角に曲げ、フューエルパイプを兼ねたゴトクの接地部分の真鍮パーツに小さな穴を開け、太目のケブラーの編み糸の輪を固定しただけです。
ケブラーはほとんど伸びず耐熱性もあるのでこの用途には最適の素材です。
畳んである五徳を開く途中に、このケブラーのラインをフック状に曲がったゴトクの末端に引っ掛け、開ききればしっかりとテンションがかかって五徳が固定される仕組みです。

Pri2
(ケブラーラインが引っ掛るようにゴトクの末端部分を鋭角に曲げた)

実際に使用してみてもかなりリジットな感じになり、耐荷重も向上したようです。

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2008年8月14日 (木)

MSRテントのベトベトは直るか??

便利度 :★☆☆☆☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★☆☆☆☆
危険度 :★★★★★
(残念ながら、MSRテントの素材に関してはせいぜいこんな評価ですね)


MSRの製品は、ストーブを含めユニークかつ高機能なものが多く、テントもまたデザインや設計の素晴らしいものがほとんどです。

しかし、縫製を含め製品自体の品質は高いのですが、特定の時期・特定のロットに限ったこととは言え素材(生地)の品質は率直に言って二流品以下と断言できます。
残念ながら「装備を永く愛用したい方は従来素材を使用したMSRのテントを避けたほうが賢明だ・・・」というのが私の現在の見解です。

その理由は、使用頻度が極めて低くても、畳んだまま保管してあるだけで、幕体の防水のためにコーティングしてあるウレタンが加水分解で劣化しベタベタになってしまい、おまけに悪臭まで漂わせるようになる場合があるからです。
特に特定のロットの生地を使用したものはこの傾向が顕著で、明らかに欠陥品なのですが、それ以外でもMSRのウレタンコートのシルナイロン系素材でも価格相応の品質とはいえないような気がします。
これを避けるためには、濡れたまま仕舞いっ放しにしないのは当然として、大きなサイズのストレージバッグでザックリ畳んで保管したり、使用しなくても頻繁にテントを広げ室内乾燥する必要があるのらしいのですが・・・、事実上こんな手間をかけるのは無理、という方も多いのではないでしょうか。

実際に、私所有しているMSRテントも、一張りは完全にベタベタで使用不能ですし、もう一つも生地を触ったあと手にベタベタ感が残るような状態なのです。

現在私は数種類の国産テントも所持していますが、同じウレタンコート地でも国産の一流メーカー製テントで短期間にこのような酷い状態になったものは一つもありません。
(以前安物の"Eureka"のテントなどが3年くらいで同様の状態になり捨てたことがありますが・・・)

つまり、「あなたのメンテナンスが悪いからだ」と言われたとしても、「否!、MSRテントは使用している素材の品質が悪いからだ!」という以外の返事しか私にはできないと言うことです。

(私見ですが・・・、結局、わが国で四季通じて使えるテントを1つ選べと問われたらたら、やはり自立型のダブルウォールで・・・、具体例を挙げればアライテントの“エアライズ”シリーズだと思います。地味で決して独創的とはいえない製品ですが、1つ買うとしたら私はこれを選びます。)


とはいえ、私のベタベタ該当製品は海外購入品なので、儲けさせていない日本の代理店に強引に交換を要求することもできないので、自分でこの状態の改善を試みてみました。

通常はベビーパウダーやシッカロールなどという名で市販されている家庭用品の主原料でもある“タルク”(滑石の微粉末)をテントの裏面にまぶして、ベトベトを抑える方法が一般的なようです。

しかし、ウェブで検索してみたら、最近問題になった石綿の発癌性と同じく滑石にも同様の危険があるとの報告もありました。
狭いテントの中で、四方を発癌物質の疑いがある壁に囲まれるのはかなり無頓着な私でも少々気になります。
そこで、何か安全な代替物が無いかと探していたら、化粧品などにも使われる“酸化亜鉛”の粉末に行き当たりました。

Msrbb1

作業は画像を見ていただかなくてもお解かりだと思いますが、戸外にテントを広げパフ状のもので生地のウレタンコート面に粉を塗り広げていくだけです。(↓画像)

Msrbb2

かなり大変な作業でしたので、途中から綿の手ぬぐいを二重にして酸化亜鉛を包んでゴムで留めタンポ状にし、ポンポン叩きながらの作業に切り替えましたが、それでも結構大変でした。

その甲斐あって、取あえずベタつきは抑えられましたので、まずまずは大成功!とテントを収納袋に収めたのですが・・・・・

半月ほど経って様子を見てみたのですが・・・、「わーっ!こりゃダメだ~!!!」って感じですね。
もう処置無し、「おい MSR !何が生涯保障だ、金返せ」と怒鳴りたくなりました。

結論は、現時点では何をしてもベトベトは直らないということです!

という訳で、この症状が出るのは特定のロットの生地で、中国製になった最近のMSRテントではこんな事は起こらないという話ですが、私は今後テントの素材がウレタンコートの無いシルライトかエピックに変わらない限り、当分MSRのテンとは買わないでしょう。

そして、私のアドバイスとしては・・・、海外購入または個人輸入モノやネットオークション等、責任の所在が曖昧でクレーム対応ハッキリしない、従来モデルのMSR製品は、安価でも手を出さず、高くても正規代理店経由の製品を購入するほうが安全だと思います。
ちなみに、現在の正規代理店は迅速とはいえないもののユーザーには真摯な対応をしてくれるようです。

どなたかこの“ベトベト問題”への対処法をご存知でしたら教えてください!

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2008年8月10日 (日)

“TYVEK(タイベック)”の泣き所!!

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(焚火のそばで使わなければ・・・)


以前の記事でも紹介しましたが“タイベックシート”は“建築材料”とはいえ、アウトドア用としてもコストパフォーマンス的にかなり優れたシート素材です。
しかし、小口での入手難もあってか、その風評についてはやや過大評価されて伝わっている感も「無きにしも有らず」、といったところでしょうか。

Tyvek1

さて、透湿防水性を持ちながら、軽い和紙のような外見とは裏腹に手では裂くことができないほど強靭な新素材といった印象のタイベックですが・・・、実は思わぬ所に弱点があったのです。

結論から言うと、タイベックは「極端に熱に弱い」のです。
過日、焚火のそばにタイベックシートを敷いて、沢音を肴に楽しく酒を飲んでいたのですが、流木を焚火にくべようと投げ込んだ途端、パ~ッと火の粉が舞い上がり風に乗りタイベックシートの方に飛んできました。
焚火からシートまでは1.5メートル以上はあったはずですから、普通のナイロンシートでしたら多分何でも無い状況の、よくある場面だったはずです。

しか~し!この時にタイベックシートがどうなったかは下の画像をご覧ください。

Tyvekb1   Tyvekb2

このように、あっという間に穴だらけになってしまいました。

まあ、穴が開いたら捨ててしまい、新しいのを使うというのが安価な消耗品としてのタイベックシートの正しい使い方なのでしょうし、そのために私は大量にタイベックを買い貯めしていますので、大袈裟に騒ぐ必要も無いのでしょうが・・・それにしてもこんなに熱に弱いとは・・・。

皆さんも焚火周りでタイベックを使うときは十分ご注意ください。

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2008年8月 7日 (木)

ザックにショックコードを!

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆

春山登山や残雪期のスキーツアーでは、使用するザックの大きさ選びに苦労しませんか?
この時期には、晴れればアンダーウェアーだけでも汗をかくし、いったん吹雪けばフリースとジャケットを羽織ってもまだ寒いという両極端を想定しなければならないからです。
最悪の状態を想定してフリースとジャケットをザックにつめるとなるとそれだけで二回りも大きなザックを使用しなければなりません。

また、行動中はシャツ1枚でOKでも、休憩したとたんジャケットを着ないと体が冷えてしまうという場面もしばしばだと思います。
そんな時、ショックコードが装備されたザックならそこに畳んだジャケットを挟んでおき、寒いと感じたらザックを開かずとも、すぐにジャケットを取り外して羽織るのもできるのです。

そこで、今回はザックの外側にジャケット等を簡単に固定するためのショックコードを付けるための加工をしてみました。
画像はオスプレー“エクリプス”の例ですが、スノーボードを付けてしまうとジャケットを固定する場所が無くなるので、このショックコードは大変重宝します。

Sc1  Sc2

工作は、適当な所にナイロンテープを縫いつけ、そこにショックコードをプラスチック製コードロックなどを利用して固定するだけです。
画像は厚物用の工業用ミシンで縫っているところですが、テープ2~3枚でしたらたぶん家庭用ミシンでも可能だと思いますし、ミシンが無ければ手縫いをしたってたいした手間にはならないと思います。

Juki1   Juki2

ジャケットだけでなく、濡れた雨具やスパッツなどを一時的に固定したりする時にも便利ですし、工作も簡単ですので皆さんもやってみたら如何でしょうか?

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