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2008年9月22日 (月)

GARMIN/topo10M・Ver.8 は「買い!」か?④

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★☆☆☆
危険度 :★★★☆☆
(評価は依然大幅に下方修正のままです)


GARMINのtopo10M・Ver.8 については「登山道が表示できる」を謳い文句にして発売されたのにもかかわらず、当然記載があって当然と思われるメジャーな箇所の登山道が複数個所表示されない事については以前の記事に書いたとおりです。

その後、またあってしかるべき箇所の登山道が表示されない場所を見つけました。

まずは下のtopo10M・Ver.8の画像をクリックしてご覧ください。
北アルプス北部の人気エリア雪倉岳・朝日岳・蓮華温泉エリアです。 (画像にカーソルを合わせクリックして拡大して見てください)

このエリアは残雪期には我が国有数の山スキーエリアですし、無雪期でも蓮華温泉と組み合わせて人気のコースです。
ここでも登山道がいきなりプッツンです。また、営業小屋の朝日小屋も表示されません。

Garminasahi2

次はUUD製の地形図です。
画面では判りにくいかもしれませんが、朝日の巻き道など複雑な登山道も破線で総て表示されています。 (表示された画像にカーソルを合わせ拡大アイコンをクリックして見てください)

Uudasahi2  

その他、この近辺では白馬岳から旭・清水岳方面の登山道の表示が無いことも確認しています。

さて・・・。
実はこの事はすでに代理店の“い○×ネット”に7月中旬に問い合わせ済みで,同時に登山者の安全に係わることだから、正常版への交換と、せめて表示の欠落箇所が何所と何所なのかは公表すべきではないか、との意見も付記しておきました。
それに対し代理店からは。

『平素は弊社製品をご愛用くださいまして誠にありがとうございます。

お問い合わせの地区に関する情報をお調べ致しましたが、ご指摘通りの
収録状況になっておりました。

当社でも、該当個所のデータは収録するべき箇所かと考えております
ので、地図ベンダー(北海道地図株式会社)及びガーミン社への
調査依頼及び対応についての検討依頼を行いました。
状況判明次第、再度ご連絡させて頂きます。』(原文ママ)


との、欠陥を認めるを回答をいただきましたが、その後2ヵ月半無しの礫で、欠落箇所のインフォメーションはおろか、この製品に登山道表記に明らかに欠陥があることすら公表せずじまいです。(その他、この回答には子供騙しの事実と異なる言い訳が併記さえていましたが、馬鹿馬鹿しいのであえて今回は公表しません)

Hcx の“白画面”欠陥を、登山者の安全性を自社の利益との天秤にかけ、ファームアップまでの時間稼ぎで何とか乗り切ったこの会社の呆れるばかりの体質が此処にも現れたと言うことなのでしょう。

日銭が回らないと中小企業は経営が成り立たない事は私も理解しているつもりですが、中高年登山者もGPSを使用する昨今、場合によっては人命に係わる欠陥の公表と、自社の利益の何れにプライオリティーを与えるかすら分からないのでは、明らかに企業体質として異常でしょう?

温厚な私が、なぜこんなに憤慨しているのかと言うと、最近”IDAオンライン”というGPSショップのお客様掲示板で、同種の問い合わせに対するこのショップの回答に、下記のような記述を見つけたからです。

『お問い合わせありがとうございます。

北海道地図製作及び、代理店に問い合わせたところ、
北海道地図製作様からは、「確かにご指定のエリアの登山道に欠落があった。」
とのことで、代理店の方には連絡を入れデータも送付しているようです。

現在代理店とGARMIN社の方で対応を検討しているとのことですが、
結論は出ていないようです。

誠に申し訳ございませんが、何か情報わかりましたら、HP、メルマガ等でお知らせいたし
ます。

よろしくお願いいたします。』(原文ママ)


この回答の日付が7月28日ですから、これが正しいとすると代理店は少なくてもこの段階で地図製作会社から欠落箇所のデーターを入手していたということになります。

にもかかわらず『状況判明次第、再度ご連絡させて頂きます。』と言っておきながら、既に2ヶ月・・・。
また意図的な不作為で逃げ切ろうという悪意を感じるのは私だけでしょうか?


★まあ、この代理店を貶してばかりでも何なので、好いニュースを一つ!

“POIデータ全国山小屋避難小屋 Ver.1.00 ”が代理店より無料公開されました。
早速ダウンロードしてみましたが、小さな避難小屋まで登録されていますし、GPS画面上に可愛いアイコンで小屋の位置が表示されますよ。

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ハンディーGPS」カテゴリの記事

コメント

初めまして、山道具道楽?さん
私も山道具好きでこちらのブログはとても参考になります。

で、topo10Mですが、私も登山道掲載に飛び付き、届いた案内メールを読むと同時にポチッとクリックしてました。
が、未掲載のルートがあるなんてとてもショックです。道楽?さんのお怒りもよく分かります。
今後、差分ファイルがサイトに掲載されるのでしょうかねえ。でも、新たな登山道データを追加したら、今も目いっぱい入っているmicroSDカード2Gに収まらなくなってしまうのかも?
それとも最初から収まりきれないから間引いていたのかとも勘ぐりたくなります(^_^;)

投稿: 餅蔵 | 2008年9月28日 (日) 23時55分

餅蔵さんはじめまして!
実際に地図を作っているのはエリア別登山地図を作っている老舗の北海道地図ですから、記事で指摘した欠落箇所についてだけでも考えられないミスですよね。マイナーなUUDにできて大手の北海道地図にできない訳が無いんですから。
製品に初期不良が発生するのはやむをえないとしても、その欠陥が消費者の安全や生命に関わる場合は速やかなインフォメーションが常識ではないでしょうか?
以前のHcxシリーズの白画面問題等にしても、製品の瑕疵に関するお詫びはおろか、欠陥の存在情報すら一切広報してないのですから・・・。
では今後とも「山道具道楽」をよろしく!

投稿: 理事長 | 2008年9月29日 (月) 08時46分

はじめまして、理事長さん。

現在、自身ハンディGPS3代目となる60csxを使用中の者で、TOPO10M Ver8を買おうと秒読み段階でしたが、こちらの記事を拝見し躊躇しています。
現在UDDの地図も使用しているのですが、同等の性能であれば見易いであろうTOPOにしたいと思っていたので残念です。
せめてDVD版が複数のGPS本体で使えるのであれば、長く使えるのでファームアップに期待して購入にも踏み切れるのですが。

話が少々逸れるのですが、TOPOのSDカード版に他の地図を入れることは可能なんでしょうかね?
私はバイク、自転車、徒歩と色々な目的で使用するため、複数の地図を切替えて使うことが多いのですが、TOPOのSD版を買ってしまうと地図を切替えるのにその都度SDカードを差し替えなければならないと理解しているのですが…。

投稿: 人ごみがキライ… | 2008年10月24日 (金) 14時12分

“人ごみがキライ・・・”さん、ようこそ!

早速ですがTOPO.Ver8に対する某代理店の対応には呆れますね。今度はコロラドに無料で抱き合わせにして、欠陥品の在庫一掃とコロラドの売り上げとの一石二鳥を狙おうなんて、まさに「受領は倒るる処に土をも掴め」って感じの悪辣さです。最初に別々に買った人は泣いてるでしょうね。
それから、SDカード版のTOPOには別の地図は入らないと思いますよ。DVD版でしたらTOPOとロードマップのエリアを別々に選択して同時に転送できますが、その時最初にメモリーが総てクリアされてしまいますから、SDカード版に地図を追加しようとすると、元々のTOPOは消えちゃうと思いますよ。

では、今後ともよろしく。

投稿: 理事長 | 2008年10月24日 (金) 17時40分

こんにちは.いどんなっぷと申します.

趣味でGARMIN用の等高線付き地図を作っております.
10m間隔で2万5千分の1地図とほぼ同一の高精度等高線が表示されます.当然,登山道もすべて表示されます.

ブログにサンプル画像を掲載しておりますので,よろしければ御覧ください.
http://blogs.yahoo.co.jp/idonnap2008


投稿: いどんなっぷ | 2008年10月31日 (金) 22時23分

“いどんなっぷ”さんようこそ。
なんか宣伝っぽいですが、皆の役に立つのでしたら大歓迎ですよ。
ところで、GPS用の地図を作成している立場としては、今回の北海道地図の登山道欠落に対してどのような感想をお持ちでしょうか?
よろしければご意見を頂戴できれば幸いです。

投稿: 理事長 | 2008年10月31日 (金) 22時51分

理事長さん,こんにちは.

若干,宣伝も入っていてすみません(笑)

登山道の欠落の件ですが,私の地図やUUDの地図は基本的に国土地理院の数値地図を元に作成されているため,地形図に記載されている道は,数値地図に異常のない限りは,すべて表示されます.

一方,北海道地図は山岳地図も含めいろいろな地図を作成しており,大本は国土地理院のデータであっても,独自の地図情報を持っているはずです.

TOPO10M Ver.8は,いいよねっとが北海道地図に作成を依頼していると思われます.Ver.7までは本来TOPOに掲載されてしかるべき登山道情報が表示されなかったわけですが,おそらく登山道を付加するのは結構コストがかかるので見合わせていたのでしょうね.Ver.8から登山道が不完全ながら掲載されましたが,これはUUDで登山道が表示されるのにTOPO10Mで表示されないのでは買う気がしないというユーザーの要請を受けて,作成されたものと思います.しかしながら,全登山道を掲載するのはコストが高くつくので,おそらく間引いたのではないかと推察します.その基準はわかりませんが...

理想は全登山道,少なくとも地形図に記載の登山道はすべて表示されてほしいところでしょうがTOPO10Mはそうではないということですね.TOPO10M販売側は,そのことを明示すべきかどうかという点ですが,販売する地図の欠点を普通はわざわざ書きませんので,仕方ないのかなと思います.
当方の地図では2万5千分の1地形図に記載の登山道はすべて表示されますが,TOPO10Mの説明にそう書いてあるわけではないですし.まあ,登山道がまったく無いよりはましかと.2万5千分の1地形図に記載のない登山道もいっぱいありますしね.

もし2万5千分の1地形図に記載の登山道の全表示を希望の方は当方の地図もご検討ください.(宣伝すみません.)
http://blogs.yahoo.co.jp/idonnap2008


投稿: いど | 2008年11月 1日 (土) 11時02分

“いど”さん、ご丁寧な回答ありがとうございました。
作る側にもいろいろ事情があるのでしょうね。

しかし、登山道入りのTOPOは登山者がメインな購買層ですから、登山者の視点では日本で人気度一二を争う縦走コース「裏銀座」のメインルートや、日本百名山の剱岳周辺の登山道を間引くなど、常識では考えられない事なのです。

また、良いものはどんどん宣伝して結構ですので遠慮なくどうぞ!

投稿: 理事長 | 2008年11月 1日 (土) 13時27分

長文レスですみませんでした.

TOPO10Mはもともと登山者が購買層であった思うのですが,それにもかかわらずVer7までは登山道がまったく入っていなかったのは,やはり競合製品がなかったせいでしょうね.

ただ実際,自分で地図を作成してみてわかったことは,想像以上に手間と時間がかかるということです.
ある登山道が重要なものかは手作業で判断するしかないので,山域を限定した登山地図のようなものなら簡単でしょうが,全国くまなくとなると膨大な作業になるでしょうから,ある程度のところで妥協してリリースしたのでしょうね.今後,徐々に完成度が高まっていくのではないかと思います.

待ちきれない方は,当方の地図もご検討ください(笑)
http://blogs.yahoo.co.jp/idonnap2008

では.

投稿: いどんなっぷ | 2008年11月 2日 (日) 09時13分

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