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2008年11月

2008年11月27日 (木)

JETBOIL with パイトーチ(試作)

便利度 :★★★☆☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆


一連の記事で紹介したように、ジェットボイルとアルコールストーブの組み合わせを幾つか試行して見ましたが、ベースになったストーブが炎が横に広がるタイプのバーゴのデカゴンだったため、ジェットボイルのコンパニオンカップ底面の熱交換部に効果的に炎が当たらず、思ったよりも結果が良くありませんでした。

Jk2
(イマイチだった前作のデカゴン + ジェットボイル)

そこで、炎が中央に集中するタイプの“パイトーチ”(画像↓)を試してみることにしました。
これだったら熱交換部に上手く炎が通り、効率良く湯を沸かせそうです。

Pt3
(以前はアウトドア用もあったが現在はこの実験器具タイプのみ)

構造は前回のものと同じですが、高さをパイトーチに合わせて75mmとし、材質を0.3mm厚のステンレスにしてみました。
本当はチタンを使いたかったのですが手持ちが底をつきましたので、試作としてステンレスを使いました。

Pt1  Pt4

空気孔はΦ12mmを10個明け、コンパニオンカップとの接合には前作同様プレスで作った突起で固定できるようにしてあります。

Pt5  Pt2
(折り返しを嵌め込んだ結合部と固定用突起㊧、 ㊨は全体像)

折り返した結合部を取り外し可能にしてコンパニオンカップ本体の中に全部を収納できるようになっています。(画像↓㊧)

Pt7  Sen
(㊨付属のバーナー部の栓ではアルコールが漏れてしまうが、バーナーを外しタンク部に市販のゴム栓をすればカップ内に全体を収納して運搬できる)

さて、テストしてみたところ500CCの水が(たぶん20℃位?)が4分位で沸騰のきざしが見えはじめ、6分を過ぎたところでグラグラと本当の沸騰状態になりました。
前作ではこんなに完璧に沸騰しませんでしたので、かなり大成功と言って良いと思います。
また、パイトーチは短時間で燃焼が安定しますし、控えめな音で燃焼中であることが判ります。
さらに、実際に計測したわけではありませんが、デカゴンよりかなりの省燃費のようですから実用性も十分だと思います。

(JETBOIL With パイトーチ「改良型」、近日公開予定)

この試作品で、JETBOILとパイトーチの組み合わせの有効性が実証されましたので、チタン製の完成型を作成中です。(JSBさんのコメントのおかげででチタン薄板を入手できました)
結合部もキーホール嵌合と完成度を高めてみました。(画像↓)

Pj1   Pjkh

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2008年11月20日 (木)

“Dynafit-TLT”ビンディングを自分で取り付けよう③

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★★★☆☆

(あくまでも自己責任で!!)


(“DYNAFIT”ビンディングを自分で取り付けよう②、からの続きです)

⑦ドリルで穴をあける

ポンチマークを付けた位置に、メーカー指定のある場合はその指定に従ったドリル径と深さで穴をあけます。
私の場合はパイロットドリル(Φ2.5mm)で下穴をあけてから、Φ3.5(~3.8)mmの穴をあけます。
深さは通常8~10mm程ですが、始めに測っておいたビンディング底面からビスが何ミリ突き出していたかを考慮し、薄い板の場合は特に穴の深さに注意しましょう。

薄いスキー板に取り付ける場合は穴の深さに注意するのははもちろんですが、ビスも短いもの(ジュニアビンディング用の物など)を用意するか、ビスの先端を1~3mm位カットする必要があります。

私はパイロットドリルでコアの材質や硬さ、メタルやビンディング取り付け部の補強などを推測しドリルの直径やタップを使用するかを決めます。
はじめから軽くタップを立てるつもりなら、どんなタイプの板でもドリルはΦ3.5mm1本でOKです。

Dillp  Drills
(㊧パイロットドリルと、㊨ストッパー付きドリル)

垂直になるように慎重に穴をあけます。ボール盤を使ってもビンディングのセンターが微妙にズレる事もありますので普通のドリルでかまいません。(これは後述の木ネジの特性も参照してください)


⑧穴の面取りをします


ビスを捻じ込むと穴の縁が盛り上がって、このままではビンディングが浮いてしまいますので、予め面取りカッター(大径ドリルでも代用可)で穴の周囲を沈めます。(必要ならここでタップを軽く立てますがメタルの無い場合は通常タッピングしないほうが良いと思います)

Men  Tap1
(面取りカッター㊧と、タップ作業㊨)

私の場合この次の段階で、総ての穴に一度ビスを3山ほど捻じ込んでから取り外し、この作業で盛り上がった穴の周囲をカッターで削り取っています。自分で取り付けをするメリットは、ここまで丁寧な作業ができるということです。(画像↓)

Bis  Men2


⑨トーピースを取り付けます

ドリル穴の中に木工ボンド(私はエポキシ系接着剤を使いますが、プロショップなどでは取り扱いの簡単な木工ボンドと同一素材の接着剤が一般的です)を少々流し込み、爪楊枝などで塗り広げておきます。

(TLTのトーピースでは樹脂製のベースにビスが初めから捻じ込まれていますが、これはデリバリー時のビスの紛失を避けるため非常にキツい穴になっています。
後でビスを締める時に障害となりますので、一度ビスを取り外しΦ5.5mmのドリルで穴を拡げておくことをお勧めします)


ドリルの穴にビンディングの位置を合わせ、5本のビスを必ずポジドライバー(PZ3)を使って軽く最後まで締め込みます。
後の縦センター合わせ作業がありますので、この段階ではまだ強い力では締め込まず9割程度の力加減止めておいてください。
また、アマチュアはパワーツールを使わず、必ずドライバーで手締めをしてください。

Tpst_2 


⑩ブーツの縦センターを合わせます

まず、ブーツのヒールの中心にダーマトグラフ等でマークを付けておきます。

Hmark
(白いのがダーマトグラフのマーク、金具の黒い線はビスの緩み識別用に付けた線)

次に使用するTLT専用のランドーネブーツをトーピースのピンにセットします。
この状態でスキーのセンターラインと、ブーツヒールのセンターマークが合っているか確認しましょう。
正確に合っていればこのままビスを均等に増し締めをすれば作業完了ですが・・・、実際には3回中に2回以上はセンターが僅かに左右にずれてしまう筈です。

Hline
(この程度だったら許容範囲かギリギリのところ?だが、これをさらに修正する)

センターがずれたままだと正常にヒールピースが解放してくれなかったり、極端な場合はステップインにも支障が出るかもしれません。

しかし、これはメーカー純正のメタルゲージを使用し、ビス穴が正確に明いていても、紙ゲージを使ったのとほぼ同様の確率で、必ずおきる現象なのです。
理由は、木ネジ特有の大きなピッチ角に起因するもので、真っ直ぐ入っていくように見えるビスも実は擂動運動といって、頭を振りながら入っていくからなのですが・・・、小難しい理論は省略します。(正垂直にタップを立てればかなり補正できるはずですが、完全には無くせないでしょう・・・)


さて、センターがずれていたら、⑨で締めこんだビスを前端の1本以外、締め込み切った状態から半回転戻してください。

まずは、前端のビスをある程度強く締めておき、これを基準にして他の4本のビスを何回かトライして合わせる方法を初めに試します。

さあ、ビスを1本ずつ順番に締めてみましょう。(順番というのは「ビスA」を締めたら、次は「ビスA」をまた半回転緩めて、今度は「ビスB」というように、5本中締まっているのは常に1本という事を意味します/面倒でもその都度ブーツを脱着しながらチェックすると完璧です)
そして、5本中一番ずれたビスから自分の頭の中で番号を付け、どちら側にずれたかも覚えておいてください。そして、一番ずれなかったビスから順番にずれた向きなどを考えながら強く締めこんで行けば、センターはかなりの確立でジャストになるはずです。

それでもずれるようなら、前端のビスも半回転緩め、全てのビスを順番に基準点にしてみたり、ネジを締める順番や、どのネジが左右どちらにずれたかを推理しながら、何回か締めたり緩めたりしてセンターを合わせなければなりませんので結構面倒ですが、落ち着いて作業すれば結果は出るはずです。

どうしてもセンターが出ないか、面倒な作業はこれ以上したくないようなら、ビスを全て半回転緩めた状態でブーツを取り付け、ロックレバーを上げてからブーツのヒールを無理矢理センターに合わせる側に強く圧しながら、前述の細径に加工したポジドライバービットで前3本のビスを締め付け、ブーツを外してから後ろ2本のビスを締めるといった力技などを使えば何とかなると思います。

以上は私の経験から申し上げる方法で、必ずしもベストな方法ではないかもしれませんが、専門店でもほぼ同様かそれ以下の方法しか行っていないはずです。
しかし、この一連の作業は Dynafit-TLT ビンディング取り付け作業の成否を決める工程ですから、慎重かつ根気良くセンターを合わせてください。

さて、上手くセンターが出たら、次はヒールピースの取り付けと調整です。

(以下、次回「最終回」に続く・・・)

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2008年11月13日 (木)

JETBOIL+VARGOアダプター(改良型)

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


(“JETBOIL+VARGOアダプター・試作”からの続きです)

試作品(画像↓)にはいくつか問題がありましたので、その解決のため、設計を変更してみました。

Js1_3

①全高が低く炎が効率的に働かず排気口から噴出してしまう問題。
  →全高を30mm(画像↓㊧)から45mm(画像↓㊨)に延長する。

Js2_2  Jk2
(試作品と改良型では、全高と吸気孔の大きさが違います)

②カップの内径に納まらず収納に問題がある。
  →リベット留めを片方にし、他方を嵌め合い構造(画像↓)としカップ内への収容を図る。

Jk4

③その他、これでも炎は外側に回りこむと思われるので、コジー(ネオプレーン製カバー)の下部を捲り上げるか、場合によってはコジーの使用はやめ、ハンドルの使用(画像↓)も考える。

Jk1
(ネオプレーン製のコジーを外した状態) 

そして完成したのが、この改良型です。
詳細は画像を見て判断できると思うので省略しますが、嵌め合い部を外すと外径を小さくできますのでカップ内側への収納も可能となっています。

Jk5
(結合部を外してカップに収納できる構造とした)

コンパニオンカップの2CUPの線(500CC)まで注水し、実験をしてみたところ、炎が安定してから4分(点火から6分)で沸騰が始まり、6分で完全でありませんが弱い沸騰状態になりました。

私としては、まだまだ不満もありますが、能力的にはまずまずの結果と言ってよいのではないでしょうか?
また、アルコールストーブを“デカゴン”でなく、同じVARGO製の“トライアド・ストーブ”を使用すれば炎も上向きに噴出しますので、より以上に良い組み合わせになると思います。

それ以外でしたら、“パイトーチ”(登山用のものは販売を停止したようですが、実験器具としてはまだ売っています)というアルコールストーブ(ランプ?)も炎が中心から出ますので、JETBOILの熱交換部との相性が良さそうです。
パイトーチだったら、省燃費のアルコールクッカー・システムが創れそうなので、現在実験中(画像↓)です。近日公開予定!

Pt2_2

(再度のお願い)
0.5mm厚のチタン板の手持ちが今回で底をついてしまいました。
私の以前の購入先がチタンの扱いを停止し、現在入手不能となってしまいました。お手上げ状態です。
どなたか、0.5~0.8mm厚のチタン板をアマチュア向きに、小口(30cm~40cm角位)で、できたら通販で購入できるお店をご存知の方はお知らせいただければ幸いです。

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2008年11月 8日 (土)

JETBOIL+VARGO アダプター(試作)

便利度 :★☆☆☆☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★☆☆☆☆
危険度 :★★☆☆☆
(この試作品はハッキリ言ってNGでした)


前回、VARGOのアルコールストーブ”デカゴン”を効率良く使用することを目論んで本体の改造と専用ゴトクを作りました。
ある程度は性能の向上も見られたのですが、残念ながらこれではまだ私が山用ストーブに望む最低限の能力に達してはいない、というのが正直な感想です。

そこで、高効率ストーブの定番“JETBOIL”とアルコールストーブを組み合わせたら・・・と考え、早速試作をして見ました。

Js1

早い話が、このストーブに“JRTBOIL”のコンパニオンカップを組み合わせるアダプターを作るだけの話ですが、どうせだったらチタン製にしようと考え、0.5mm厚のチタン板を使ってみました。

Js16

構造は画像を見れば一目瞭然だと思います。
本当はワンピース構造で作りたかったのですが、手持ちの0.5mm厚のチタン板の寸法の関係で2ピース構造としました。
さて、チタン板の切り出しですが、その前にケント紙等で型紙を作り、JETBOILのコンパニオンカップ下部の結合部の直径に合わせ、遊び寸を考慮した上で正確な寸法を割り出しておきましょう。(現物合わせのときは面倒でも慎重を期しておくと後で後悔する事がなくなります!)

寸法が決まればそれに合わせてチタン板を切り出します0.5mm厚でしたら金切バサミでも可能でしょう。
切り出した板のバリを取りコーナーに小さなRをとって形を整えた後、下部にΦ12mmの空気孔を計12個開けました。(この基本パーツを使って画像↓のような2タイプを試作してみました)

Js11

〈試作 /Type1〉
また、今回はプロトタイプとの位置付けなので、コンパニオンカップとの取り付け部にU字型の切欠きを設けて上縁を少し内側に曲げて遊びをなくすことができるようにしてみました。

Js9  Js14

後は、2枚の板をを計4個のアルミリベットで円筒状に留めれば完成です。
その際、下側のリベットは短いものを使用してしっかり潰してカシメておきますが、上側のリベットは長めのものを力を加減して潰し、カシメ打ち棒のような自作の打ち具を使ってデベソ状の突起にしておきました。
これは、コンパニオンカップ下部にあるバヨネット式の固定溝(画像↓㊧)にこのリベットのデベソ部分が噛み合って(画像↓㊨)しっかり固定されるようにするためです。こうしておけばカップをこの自作アダプターと一体化しておけます。

Js5   Js10


〈試作 /Type2〉
こちらは、最初から遊びの無いピッタリの直径に仕上げ、コンパニオンカップ下部にあるバヨネット式の固定溝に嵌るデベソの部分を、本体のチタン板にハンドプレスで突起状に押し出してみました。

Js4   Js8
(プレスで作った突起でコンパニオンカップと固定される)

こちらは、全体にシンプルな外見となりましたが、基本性能はどちらも同じようなものです。

Js2  Js1_2

また、当初はこのアダプターの内側に、アルコールバーナーの直径に合わせたセンタリングパーツを取り付けようと考えていましたが、カップを動かした時バーナーも一緒に動いてしまうと火が着いたアルコールが飛び散ってしまう恐れがあるため、あえて上に置くだけという構造にしました。

さて、これで実験してみましたが・・・・
・・・残念ながら設計上で問題があったようです!。
ストーブに点火して火力が安定し暫くすると一時火勢が強くなりますが、その時風に煽られると炎がコンパニオンカップ下部の排気口から噴出し、コジー(ネオプレーン製カバー)を焦がしてしまうのです。

Js17

しかも、炎とコンパニオンカップの熱交換部が近すぎて効率良く熱が伝わっていないという感じでした。

結局、今回製作したアダプターの高さ(30mm)が足りないということが主原因のようです。
そこで、高さを45mmとした改良型(画像↓)を製作してみることにしました。

Jk2

(以下、続く・・・)

(お願い)
1mm~2mm厚のチタン版はストックが沢山あるのですが、0.5mm厚の手持ちが底をつきそうです。以前の購入先がチタンを扱わなくなり入手不能となりました。
どなたか、0.5~0.8mm厚のチタン板をアマチュア向けに、が小口(30cm角位)で購入できるお店をご存知の方はお知らせいただければ幸いです。

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2008年11月 2日 (日)

“Dynafit-TLT”ビンディングを自分で取り付けよう②

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★★★☆☆

(あくまでも自己責任で!!)


(“DYNAFIT”ビンディングを自分で取り付けよう①、からの続きです)

《筆者の人格の低さと文章力の稚拙さから、表現が小難しかったり誇大表現で偉ぶったりしていますが、実際には文章で読むほど難しい作業ではありませんよ。》

④使用する道具を揃えましょう。

・電動ドリル
・ドリルビット(Φ3.5/4.0mmの2本でほぼ間に合いますが、パイロット穴用の2.5mmと板の指示によっては3.6/3.8/4.1mmもあると便利です/テーパーリーマを使えば穴の直径を微調整することも可能です)
・センターポンチ&ハンマー
・ドライバー/PZ3(必ずポジドライバーを使用しましょう)

Ddrill
(ストッパー付きドリル、面取りカッター、PZ3ドライバー)

・接着剤(木工ボンド、又はエポキシ系接着剤)
・メンディングテープ、筆記用具、油性マーカー、定規、etc  (スコッチの幅広メンディングテープは筆記用具が使えて便利ですが、この記事では画像でテープが見えやすいようにマスキングテープを使用しています)

Stape

・面取りカッター(大径ドリルでも代用可)
・スキービス用タップ(メタルスキー用にあると便利・アメリカ製のビスにはVoileのテレマーク用などにピッチの異なるビスがあるので要注意です!)

Dtap
(スキービスピッチのタップと段付きドリル)


【有ると便利な自作スペシャルツール】

・ドリル・ストッパー
画像↓の㊤はネジ止で任意長に調節できる自作のドリル・ストッパー、㊦はパイロットドリルの真鍮パイプ製の簡易ストッパー。(最初の画像の右側にあるような赤い市販のプラスチック製のものは力を掛けるとズレる恐れがある)

Dst1

・スペシャル・ポジビット
TLTのトーピース前端のビスはレバーの穴にドライバーを挿入して奥のビスを締めますが(画像↓㊨)、通常のPZ3のシャフト規格はΦ8mmなので穴の内径ギリギリでかなり締めにくいのです、そのため画像㊥の右側のポジビットを旋盤でΦ6.7mmに挽いた左側のようなTLT専用ビットを自作しました。これは大変便利でストレスを感じることなく前端のビスを締められます。市販品でしたら“エムズウイング”のビンディング用ポジビット(画像↓㊧の一番下)がシャフト先端径7mm/中央部5mmですから同様に使用できます。

Pz3   Dst3 Tpst


ドリルビットはスキー専用の段付きドリルがあれば1回で面取りまでできて便利なのですが、種類を揃えると非常に高価ですしメタルジグを使用しないアマチュアには不要です。
しかし、下手をするとドリルでスキーを貫通させてしまい、大泣きをする恐れもありますから必ずストッパー(金属パイプでも可)を取り付けておきましょう。
直径は3.5 、3.6 、3.8 、それと4.1mm(メタルのある場合)があれば理想ですが、普通はΦ3.5と4.0mmでほぼ間に合います。
(板によっては、“Φ3.8×9mm”などと、使用ドリルの直径と穴の深さが記載されているのでそれに従うのが確実ですが、大体は上記の2本で何とかなるはずです)

ショップではメタルジグと専用の段付きドリルを使って正確に穴あけをしますが、アマチュアの場合はΦ2.5mm位のドリルで先行穴をあけてから正規の直径のドリルで穴を広げるのも良い方法でしょう。
私はこのΦ2.5mmのパイロットドリルで穴を開けてみて、ウッドコアは硬いか?、フォームコアなのか?メタルは入っているのかいないのか?等を判断する事にしています。


また、私はメタルスキーやビンディング取り付け用プレートが内装された板の場合でもΦ4.1は使わずΦ3.5か3.6mmで穴を開け、タップで一周くらいネジ山を切っています。
メタル入りスキーに取り付ける場合、タップを持っていないならドリルはΦ4.1mmが必要といわれますが、わざわざ買わなくてもドリルセットに入っているΦ4.0mmでも大丈夫でしょう。


⑤位置決めの準備をします。

まず、スキーの縦中心にメンディングテープ(マスキングテープでもガムテープでも可)を余裕を持った長さで貼り、画像のようにアングル材の端材とノギスを使って前後でスキー幅の中心を出し、そこを結んでテープに縦のセンターラインを引いておきます。

Dcent1   Dcent2   Dcent3
(スキー幅を計り、アングルをソールとエッジに当て、ノギスで正確に1/2幅を割り出す)

次に、板に自分で決めたブーツセンターのマークも正確に印をつけておきましょう。(私はこのロッカータイプのスキーの場合、コアセンターの70mm後ろがメーカー推奨位置の約15mm後ろになりましたが、ここをブーツセンターとしました。)
通常のスキーでは迷わずメーカーのセンターマークを利用しましょう。

Dbc1   Dbc3  Dbc2
(スキー板のセンターラインにブーツセンター位置をマーキング)
  

⑥取り付ける位置決めをしましょう。

ブーツを板に載せブーツセンターを合わせます。画像のようにスコヤを使うと正確ですが三角定規でもかまいません。
次にDYNAFITビンディング用のピンの嵌るピボット穴の位置とヒール末端の位置を、同様にスコヤ等を使って正確にマークします。

ビンディングの底面を実物コピーして作った紙ゲージでは、5個の穴うち後ろ横2列の間隔の1/2の所がピボットのラインです。(2段下の画像㊧の紙ゲージを参照)

Dbc01  Dpin   

次にトーピース・ヒールピース用の紙ゲージをセンターラインおよび前後のマーク位置を合わせて貼り付けます。(画像↓㊧)

ゲージの位置を再確認したらセンターポンチをゲージのビス位置のマークに合わせて木槌で叩いてドリルを案内する凹みを付けましょう。(画像↓㊨) 

最後に、左右の板を比べて同じ位置にポンチが打たれているかを確認します。
(最近はコストの関係で、チュニジアなどという、およそスキーとは縁の無い国でスキーを生産しているメーカーもあり、板によってはセンターマークが左右で何ミリかずれてプリントされている粗悪品もあるので要注意です!)

Dpg1_2   Dpg2

私はここで自分のブーツ専用の自作プラスチックゲージを使いヒールピース用のビスも同時にマークしてしまいますが、付属の紙ゲージ又はビンディング本体を実物コピーして作った紙ゲージを使用する場合は、後に解説するDYNAFITビンディングに必要かつ重要なブーツの縦センター合わせと、ヒールピースのクリアランス合わせを考えると、まず始めにトーピースのみドリリングして取り付けてしまう方法を選択したほうが良いでしょう。

そのため付属の紙ゲージを使う場合でもヒールピースのポンチは軽く跡が付く位に弱めに打っておき、ビンディングの底面を実物コピーして作った物をゲージとして使う場合はこの段階では何もしないでおきます。

時間が許せば、この段階で前端のビスのみ穴あけ面取りをしてビス1本でトーピースを仮固定し、トーピースにブーツを装着して、ブーツヒールのセンターマーク(後述)とスキーのセンターラインを合わせてからトーピースが動かないように慎重にブーツを外し、それぞれのビス穴の中心にポンチマークが来ているか確認しておきましょう。
そして、大きな位置の違いがあったら修正ポンチマークを新たに打ち直しておけば、後の縦センター合わせの作業がずいぶんと楽になります。

(以下、続く・・・)

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