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2009年1月 1日 (木)

3アンテナ・ビーコンは買いか?(PULSE-Barryvox レビュー①)

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆
(少し高価なのが欠点といえば欠点)


Bpv1
(PULSE-Barryvox の表面と裏面)

我が国のバックカントリーシーンにおいても、近年なってようやくアバランチ・ビーコンの有効性が定着してきました。
高価な部類の道具ではありますが、万が一の場合に友人やあなた自身の生命を左右する道具ですし、スキー一式よりは安価なはずですから、雪山に入る登山者、特に山スキーヤーやボーダーには是非携行してもらいたい道具です。

私も既に十数年何種類かのビーコンを使用してきましたが、数年前から使用している“オルトボックス・M1”を高く評価しています。
シングルアンテナ機ですが、難しい機能が無い分だけ操作もシンプルで、デジタル表示も使いやすく確実な探索ができる名機だと思います。
今までにスイッチ部分の故障で修理(交換?)をしたことと、リコールで電池ボックスの蓋を取り替えたことはありますが、現在まで数台を数年間にわたり、時にはかなり乱暴な使い方をしたにも拘らず現在も元気?に動いています。(本当は定期的に動作点検に出さなければならないのですが、面倒なので一度も点検はしていませんが・・・)

このように、パルスが遅い旧型のM1とはいえまだまだ現役で活躍中なのですが・・・、噂によると、新型の3本アンテナのデジタル・ビーコンは初めて手にする人が操作しても数分で埋没者まで数十センチくらいの精度で到達できるとのこと・・・。
しかも慣れれば複数探索も容易だとの評判もあるようです。
そんな訳で、今シーズンはビーコンを新調することに決定!

さて、3本アンテナの新鋭機というと、選択肢は3機種・・・、

・ピープスの“DSP”
・マムートの“PULSE-Barryvox”
・オルトボックスの“S1”


ということになります。
性能は三者拮抗していて甲乙つけがたい、あとは個人の好みで選ぶしかない、というのが大方の評判ですので、私も好みということで選ぶことにしました。

オルトボックスの“S1”は形も気に入らないし予算オーバーなのでまず候補から除外。
また、個人的な見た目での印象ですが・・・、ピープスは6万円もする機械にしては“玩具っぽい”外見で、知らない人に値段当てクイズをしたら・・・「1,800円位でしょ?」と言われそうな感じです。
それに対し、マムートのほうはVOLVO Sports Design AWARD(ボルボ・スポーツデザイン賞)を受賞したというだけあって、クールで機能的なデザインをしています。
外見に騙され易い(?)私ですから、当然の成り行きとしてマムートの PULSE-Barryvox を購入することになりました。

*さて、手にとって見て・・・、まず好ましい点ですが。

①ディスプレイに日本語表示が選択できる(問題もあり→後述)
②基本操作が両サイドの2つのボタンで、手袋をしたままでも可能
③ディスプレイが単純明快で探索時に判りやすい表示
④メインスイッチも誤作動を排除しつつ片手で操作できる合理的な設計
⑤とりあえずカッコイイし、容積も大きすぎずコンパクトな部類?
⑥磁気センサー式のコンパスを内蔵し、それを探索に利用するなどかなりハイテク技術を使っているらしい??
⑦電池の交換にドライバーやコインが必要無い

Bpv2
(誤動作を防ぎつつ操作性の良い上面のメインスイッチ)

*一方、気になる点は・・・。

Bpvk
(日本語表示は便利だが・・・)

❶日本語(カタカナ)でユーザー名が登録できるが、50音全部が入力できるわけではない(信じられないことですが容量の関係だそうですが、ちなみに私の名は登録できません!)
❷本来ならこの機種の目玉であるはずのバイタルシグナル(埋没者の生存信号)の送信が日本の電波法の関係で意図的にキャンセルされている
❸同様に、複数の探索者と電波で「探索済み」「未探索」情報をリンクする機能もキャンセルされている(涙)
❹筐体内部は防水されているらしいが、電池ボックス部分はパッキンすら無いので多少不安(水没しても発信していたという事例があるそうなので回路自体の防水は確からしい)
❺多くの機能があるのは良いが、本番ではたぶん忘れていると思われる(取り敢えず標準モードと、探索済みの埋没者の切り離し法さえ覚えれば必要にして十分だと思いますが・・・)

といったところでしょうか。
❶については、一度英語モードに切り替えてアルファベットでユーザー名等を登録し、再度日本語表示に切り替えてもそのままの状態で保存されていますので実用上の問題は無いのですが、❷❸については電波法上の問題とはいえ何とかしてもらいたいところです。
本来の機能が使えないのだったらその分価格を下げてもらっても好いですが。(笑)

まあ、並行輸入物や個人輸入物を購入すればフルスペックの海外仕様を、しかも若干安い価格で購入できるわけですから、私も購入に当たってはずいぶん悩みました。

しかし、並行物だとこの価格の商品を保証が一切無い状態で購入することになるのに対し、正規ディーラー経由だと5年間の保障が有る事を考え合わせて、めずらしく素直に正規輸入品を購入することに決定!。
さいわい、某山道具屋の期間限定の割引を利用したら並行輸入品よりは高いものの、保障を考えれば納得できる価格で購入することができました。

さて、早速戸外でテストしてみたのですが・・・。(次回に続く)

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