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2009年3月

2009年3月28日 (土)

“Dynafit-TLT/Comfort”の破損(欠陥?)対策②

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


「“Dynafit-TLT/Comfort”の破損(欠陥?)対策①」からの続きです。

さて、“Dynafit-TLT/Comfort” の一部には構造・材質が複合した欠陥があり、場合によっては事故につながりかねない破損にいたる恐れがあることは前回の記事でお知らせしたとおりです。

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(この破損状態の画像は“山滑兎”さんより拝借しました)

今回は欠陥の可能性のある“TLT/Comfort”の判別法について、私の知りうる範囲で記載しようと思います。

なお、私はメーカーおよび代理店と利害関係や特別なコネクションの一切無い、一般ユーザーであるため、記載内容については正確でない可能性もあることをご承知ください
なお、どうしても気になる方は、スキーからトーピースを一旦取り外しベースプレートの裏を目視確認するか、直接メーカーあるいは現日本代理店(事情の詳細を知らないかも知れませんが・・・)に問い合わせてください。
なお、“Vertical”“Race”“Speed”“旧TLT(Tour Lite TECh)”は多分問題は無いと思います。

【対象品判定法】 (年式は購入年を目安にしてください)

㈱アクタスディストリビューション が代理店の“Comfort”08-09の商品(ベースプレートがVerticalと同じタイプになっている)は今のところ問題無し。

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(③とのベースプレートの違いに注意)

上記代理店に替わった初年の07-08の“Comfort”については不明だが、旧品が混在していた場合は対象品となるかもしれません。(外見は③と同じなので、要・取り外し確認)
また、①のクトー取り付け部に金属補強が入ったもの以外の旧型プレートでは、純正のクトーを使用すると破損の可能性大なので、“Voile”等の直付けクトーを使用したほうが安全だと思います。

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(㊨のように表面の凸部の裏に補強リブが無いものは×!)

06-07で、カスタムプロデュース㈱が代理店だった最後のシーズンのものは最も危険性大!

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(この形状でメッキのトップカバーだったら、たぶん×!)

~06の製品はまったく不明です。多分大丈夫だと思いますが、気になるなら一度取り外して裏側に補強リブがあるかどうか確認しておくと安心です。

(伝聞ですので、責任は持てませんが、画像↓のようにベースプレートが濃い灰色で表面がややマット調?だったらたぶん。樹脂が銀色がかっていて表面がツルツルだったらの可能性があるようです)

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(画像、奥手が、手前が×の可能性があるもの・・・?)


~05(?)で画像のようなグラフィックのヒールピースのものは樹脂の材質も良いので多分大丈夫だと思います。(ベースプレート裏の形状が異なる?とも聞きますが、所有しているスキーのビンを取り外すのも大変なので未確認です)

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(ヒールピースがこの柄だったら多分大丈夫)

上記②④のケースで前端のビス(トーピースの金属と樹脂製のベースの間)にワッシャーが挟んであったら(判断法は後述)当座はOKだと思われますが、その場合はベースプレートの強度不足が在るという証拠ですし、根本的に問題が解決したわけではないので後述の補強をしておいた方が安全だと考えられます。
また、ワッシャーが確認できなかった場合も、一応取り外して裏側に補強リブがあるかどうか確認しておくと安心です。

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(人差し指で触っているのが追加された対策用ワッシャー)

上記③の場合も、⑥と同様に考えて構いませんが、このシーズンのものは対策対象品でありながらワッシャーを挟むという臨時措置がとられる以前の、もっとも危険な製品も出回っていますので、念のため自分でワッシャを追加するか、後述の補強をしておいた方が安全と考えられます。

●さて、次回は今までの記事で購入年などから、問題がありそうなロットの製品だと疑いのある場合、その個体がワッシャーを挟むという臨時の対策をして有るか無いかを、外見から見分ける方法をお知らせしたいと思います。
また、ワッシャーの有無で、ロックレバーとベースプレートの動作関係がどのようになっているかも併せてご紹介しようと思います。

(以下、次回に続く・・・)

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2009年3月26日 (木)

【緊急】“Dynafit-TLT/Comfort”の破損(欠陥?)対策①

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


お気に入りの“Dynafit-TLT” ビインディングですが、以前の“COMFORT”の一部(06-07シーズン?)にトーピースの樹脂製ベースプレートに結構重大な構造上の問題(欠陥)があることを知りました。

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(破損したトーピース -“山滑兎”さんより拝借-)

実はメーカー側もこの欠陥に気づいていたようで、海外のディーラーに対し該当モデルのトーピース本体と樹脂製のベースプレートの間に適当なワッシャーを1枚介してビス留めするようにとの通達を出していたのです。
当然、当時の代理店C社も在庫分に対しメーカー指示どうりの対応をし、販売を継続していました。

Wa2  Wa3
(ディーラー対応で㊨のようなワッシャーを㊧の部分に追加)

その結果、ワッシャーの厚みの分(約1ミリ)だけベースプレート上面とロックレバーのクリアランスが大きくなる事になるのですが、当時は私もこの対応の意味についての理由がわからず、たいした意味も無いのかと思って気にもしていませんでした。

しかし、3年後の今になってこのワッシャー1枚分、僅か1ミリのクリアランスをなぜ確保しなければならなかったのかがやっと判ったのです。

まずは、“山滑兎”さんのブログの記事ご覧ください。
シンプルで故障の少ないといわれる“Dynafit-TLT” ビインディングにも一部にこんな欠陥があったんですね。
このようにレバーのロックが効かなくなると歩行モードでは頻繁に誤解放が起こって、場面によっては命に係わる事故に直結しかねないでしょう。

●私なりに、この故障の原因と製品の欠陥を推量すると次のようになります

樹脂製のベースプレート前部、ロックレバーのセレーション(ギザギザ)が固定される突起の裏側にあるべき補強リブが無い。(画像は該当の欠陥プレートと、最終モデルのComfortと現行のVerticalに使用されるプレート、補強リブの有る無しは一目瞭然!)

Bp_ura1
(㊧は対策済みの新型、㊨が破損の危険がある旧型、なお金属プレートはクトー用で本件とは無関係)

補強が無いため、ロックされる度にプレートが撓み、また歩行時のレバーに掛かる力が繰り返しベースに加わり、長期の使用で応力が集中する部分に素材疲労が蓄積。

Bp_ura3  Bp_ura4
(ドライバーで指示した部分に注目、㊧の新型には縦横に補強があるが㊨には縦リブのみで肝心のレバーで押される部分の下にはリブが無い)

樹脂素材の選択の誤り(柔軟性に乏しく脆性高い)と相乗し、ロックレバーが強い力でベースプレートを押したのをきっかけに疲労の蓄積した素材が一気に破壊される。

Bp1  Bp2
(材質も後の以前のものに比べて、手前の問題品は柔軟性が無くなった)

対策としてワッシャーを1枚追加するとの指示は、たぶん若干のクリアランスを稼ぎ、ロックレバーを最大限起こしても過度な圧力がベースプレートにかからず、またベースプレートの変形をなるべく少なくするようにとの場当たり的で姑息な対応だった。(しかし、故意ではないとは思うが、前ディーラーの説明ではロックの作動状態の改善というのみで、プレート破損には一切触れていなかった)

●過去の一部とはいえ、寿命の長い“Dynafit-TLT/Comfort” ビインディングに以上のような欠陥があった事は、このビンディングをブログの読者に推薦してきた私も非常に心苦しいものがあります。
しかも、前代理店C社はなおざりな対応をしたまま、ちゃっかり手を引いており、現代理店のアクタスさんも、まだこの製品についてのノウハウの蓄積も少なく、あまり苛めてもかわいそうな気がします。(笑)

そこでこの問題の対処法について、一ユーザーとしてできる対応についてお知らせしようとと思います。

まずは、皆さんのお使いの“Dynafit-TLT/Comfort”が該当製品かどうかの見極めから話を進めたいと思います。

(以下、次回へ続く・・・)

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2009年3月17日 (火)

便利!“ショックコード入り伸縮リーシュ”

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


山スキーには流れ止めのリーシュが必要ですし、ハンマーやピッケルには落下防止のためのリーシュを付けるのが一般的です。

Leski   Leax
(今回紹介した伸縮リーシュコードを使用して作った“クイックリリースWリング式スキーリーシュ”㊧と、便利な“アックスリーシュ”㊨)

これらのリーシュは一定の強度が求められ、また、操作上余裕を持った長さが必要なのは言うまでもありません。
かと言って、これらのリーシュに余裕を持った十分な長さを持たせると、弛んでブッシュに引っ掛かったり、岩場で引き摺ったりと安全上でも色々と問題が発生します。

そこで、私は以前より、必要な時の長さを確保しつつ、使用しないときには邪魔にならない伸縮式のリーシュを自作して便利に使用しています。

構造は単純明快なので、画像をご覧になるとお解かりだと思います。
材料はチューブラー・クライミングテープとテント・フレームの連結用に使用するショックコード、そしてナイロンテープです。(画像↓)

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工作はそれぞれの用途に必要な長さのチューブラー・テープの両端にナイロンテープのループを縫い付け、テープの中心に必要な伸び代を考慮した長さのショックコードを通し、両端を8の字結びで留めれば完成です。
チューブラー・テープとナイロンテープの縫製はミシンで20番以上の太目の糸を使って往復縫いするか、あるいはレザークラフト用の糸を使って手縫いすれば良いでしょう。
いずれの場合も、両側の縫い目の間隔をショックコードが余裕を持って通り、8の字結びがしっかり止る寸法にしておく必要があります。
また、画像のように短く切ったビニールのチューブを8の字結びの前に通しておくとさらに確実に止るでしょう。

Le1   Le2_2   Le3   
(末端の様子㊧㊥ ・ ビニールチューブの末端を斜めにカットしておくと良い㊨)

また、もっと簡単にしたければチューブラー・テープの中に、予め末端に8の字結びを作った直接ショックコードを通し、チュブラーテープに直接太い糸で縫い止めてしまうという方法も可能です。(画像↓)

Leham1   Leham2

こちらの方法は、工作も簡単ですし、見た目もすっきりしていますが、両端の処理の仕方によってはショックコードのみ交換というわけには行かないという弱点もあります。

いずれにしろ、自分にあった長さで製作すると結構便利ですし、工作も難しくないですからまずはピッケル用のリーシュでも一本作ってみてはいかがでしょうか。

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2009年3月 8日 (日)

“逆反り板”レビュー/スキー編(K2・HELLBENT)

便利度 :★★★☆☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆


最近のパウダーライディング用スキーは、よりファット化するのと同時にアウトラインやキャンバーの形状に既成概念にとらわれない斬新なものが次々と市場に出されるようになりました。

また、ロッカーやネガティブキャンバーといったソール形状以外にも、スワローテイルやアウトラインがコンベックスサイドカーブといったサーフボード的にパウダースノーを流体として面で捉えてターンするコンセプトのパウダースキーもリリースされています。

「こんなスキーだったら、私でも粉雪を乗りこなせそう!」・・・な気がして、一瞬“K2/PONTOON”というスキーに物欲も動いたのですが、ロコならいざ知らず首都圏に住む勤め人の身では、履くチャンスも無いままルーフボックスの中で錆び付かせてしまいそうで、さすがに理性が購入を思いとどめさせました。

しかし、一難去ってまた一難!、またまたK2からサイドカーブは通常のファットスキーと同等ながら、かなり長くて大きめなロッカーがトップとテールに設けられた逆反りスキー“HELL BENT”が発売されたのです。

Hellbent
(07-08㊧と08-09㊨のHELLBENT、かなりお下品な柄である)

「これだったら圧雪面でも通常のサイドカーブを利用してエッジを使ったターンができ、パウダーでは船底状のソール形状で浮力を得るといった、一挙両得の使い方ができるかも・・・」という悪魔の声に促されて結局・・・お買い上げ!・・・となりました。

で、この“HELLBENT”のレビューですが・・・。
ご存知のような理由で、昨年と今年の短期間しか乗っていないので、正確ではないことをお許しいただきたいと思います。

さて・・・、
まず、浮きます!。
他のパウダー専用ボードには乗ったことがありませんが、感覚的には今乗っているスーパーファットの“VOLKL/GOTAMA”と比べても桁違いといっていいほどの浮力で、特にトップを浮かせるようなテール加重を意識しなくても、普通に浮いてくれる不思議な感覚です。

また、くるくる回り過ぎる感じはありますが、軟らかめの圧雪面でしたらてターンしている限りはロッカー(逆反り)をそれほど意識しなくても普通に乗ることがでいます。

しかし、圧雪のフラットな緩斜面等で真っ直ぐ滑る時など、どうしてもスキーがキョロキョロ落ち着かず、しっかり抑えようとしてもなかなか上手く安定させられず左右のスキー同士がぶつかってしまう傾向が見られますが、これはソール形状から致しかたの無い事なのかもしれません。



と、言う訳で・・・、特に強く推薦することはしませんが、スキーエリアのロコでないスキーヤーにとっては、少なくても“PONTOON”よりは出番が多そうですから、逆反りスキーに乗って見たいと思っている都市在住のスキーヤーにとっては、無難な冒険(?)として最適な板ではないでしょうか?

また、このタイプの板でシール登行した場合、前後の押さえの効かない逆反りスキーがどのような挙動を示すのかも、私にとっては興味深かったので、この板用に自作のスプリットシールも用意していたのですが・・・・。

歩行すら困難な現状では、今シーズンはこのテストも不可能になってしまいました。(涙!)

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