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2009年5月

2009年5月28日 (木)

絶賛!GARMIN用"いどんなっぷさん”の地図③

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


「絶賛!GARMIN用“いどんなっぷさん”の地図②」からの続きです。

●さて、前回3種類のGPS用地図の比較を行い、その長短についてはご理解いただけたと思います。
その中で、私として今のところ取り敢えずのベストバイだと思っているのがこの“いどんなっぷ”さんの地図(画像↓)です。

Yakeid120_3

純正“TOPO Ver.8”の崖記号も捨てがたいのですが、登山道に欠落箇所(画像↓)があるというのは致命的ですよね。(詳細は過去の記事をご参照ください)

Garkitanomata
(一例ですが、TOPO Ver.8では北アルプスのメインルートでも途中で破線の登山道がプッツン!)

また、この地図はガーミンの地図管理ソフト(マップソースアプリケーション↓画像)経由でなく、直接GPSにアップロードするため、GPS内に複数の種類の地図を同時収納することはできません。
マップソースアプリケーション経由でしたら、“シティーナビゲーター”と“TOPO”、というように複数の種類の地図を2GバイトまでGPS内のマイクロSDに同時収納し、それぞれの表示・非表示を地図設定画面で選択できるのに、この地図ではそれができないということです。
Msap
(左上のメニューから地図を選んで開き、必要なパーティションを画像のように赤く反転させ、引き続いて別の地図を開いてそこでもパーティションを選択してからGPSに転送すれば、複数種類のマップソースを1台のGPS内に共存させられる)

このような問題点はあっても、私としては、やはり登山道が25000分の一地形図と同様に表示されるという事に大きな安心感を覚え、ベストバイと判断しました。

●使い方によって地図の選択基準は異なると思いますが、私は沢屋(足を怪我して引退みたいなので、元・沢屋かな?)として、『登山道を歩くために必要な登山道表記と』いうより、沢の源頭部の詰めなどで脱出点として線で登山道の位置が分かるか、という観点から、登山道表示を重視してます。
私の昔の経験でも、沢の詰めの最終段階で地形に引っ張られて登山道と平行して延々と藪を漕いで登り続け、登山道に出会った時点で自分たちが如何に馬鹿げたアルバイトをしていたのかに気付き、呆然とした記憶がありますが、こんな時に登山道の表示されるGPSを持っていたら最短のルートで苦労せず登山道に抜け出せていたでしょう。
また、継続遡下降時や枝沢から登山道に逃げる時、何処から登ればより藪漕ぎ距離が短く山道に出られるか?というのも重要な関心事の一つです。
こんな使い方には、メジャーでない山道も地形図どおりに表示されるというのは大変ありがたい事なのです。

また、最近中高年登山者の道迷い遭難が多発していますが、道の不明瞭な場所に迷い込んでしまった場合でも、そこから一番近い登山道の位置さえ線として認識できれば自力でリカバリーできる可能性も高まるはずです。
予め迷う場所がわかっていてそこから抜け出すためのウェイポイントをGPSに登録している人など居る訳が無いでしょうから、デフォルト状態のGPSでも登山道が表示されるというのは素晴らしいことだと思います。

●で、私がベストバイに選んだこの“いどんなっぷ”さんの地図ですが・・・。
値段はというと、全国の登山道入りベースマップセットが5,000円で、後は等高線のデーターを20万分の一地勢図の図郭単位で別途買い足せばいいシステムで、後日別の図郭の等高線データーが必要になった場合は買い足すことも可能ですから無駄もありません。

私はベースマップと25図郭分の等高線を購入し、これで総額約12,000円でした。
25図郭というと中部山岳から青森までの、ほぼ全ての山岳部と北海道のメジャーな山域の大半を網羅できます。(首都圏プラス中部山岳、あるいは関西圏プラス中部山岳といった範囲なら確実に一万円以内で収まります)
また、私の場合25図郭分の等高線データーを含めて約五百数十メガバイトでしたから、純正のTOPOよりもずいぶん省スペースだと思います。

購入は現在“Yahooオークション”で落札し、“Yahooかんたん決済”で支払うという方法のみのようです。
使用に際しては、指定のサイトにアップロードされた分割ファイルをダウンロードし、結合後解凍してUSB経由で直接GPS本体のマイクロSDに転送する、という手続きが少々面倒な気もしますが、転送自体は上記の容量で40~50分以内に終わりましたから、簡単といえば簡単ですね。

とりあえず、コンターの表記がUUD製より格段に良くなったと言うことで、登山道表示を重視する方には、現在のところ一番にお勧めしたいガーミンGPS用の地図だと考えています。


●〈余談ですが・・・〉
「登山におけるGPSナビゲーションについての私見」


GPSは使い方しだいで登山を劇的に楽しく安全にしてくれます。
単純な道迷いを防いでくれるのはもちろん、冬山では赤旗さえ不要にしてくれます。
そして帰宅後、軌跡ログをカシミール3D等の地図上に表示させ、自分の足跡を確認するという新たな楽しみも味わえるのです。

このように確かに便利な道具ですが、私は沢や道の無い藪山ではやはり紙地図とコンパス、そして頻繁に校正された高度計がナビゲーションの基本ツールであり、それよりも何よりも一番大事なのが経験に裏打ちされた“感”みたいなものだと思っている古いタイプの登山者です。(残念ながら私はその“感”も良くないと自覚していますが・・・)

私がGPSを登山で使い始めたのはかなり古いのですが、初めの頃は地図表示などできませんでしたのでマップポインターと併用して経緯線を引いた地図上に、GPSから読み取った緯度経度を落とさねばならずあまり実用的ではありませんでした。
その後、地図は表示されなくても登録したウェイポイントと現在位置の相対位置関係が判るようになり、さらに地図表示ができるようになり、最後には等高線が表示できるまでにGPSは急速に進化しました。

とはいえ、数年前まではまだ衛星信号に米国防総省の“SA (Selective Available ≒意図的な誤差入り信号)”が掛かっていましたから、50~60メートルの誤差も当たり前という状態の中での使用をずっと余儀無くされていたのです。
こんな経験がトラウマになったからかもしれませんが、私はGPSの測位精度が飛躍的に向上し、コンターが表示されるようになった現在でもGPSの画面表示を100パーセント信用する気にはならないのです。
(三年ほど前だったか?SAが無くなっているにもかかわらず、衛星の配置が悪かったのかマルチパスの影響を受けたのか・・・山中で2時間ほどGPSでの現在位置がとんでもない方角に飛んだままという経験もしています)

また、電波状態の悪い沢の中や、深い樹林帯でピンポイントの現在位置の特定や、液晶画面に現在位置として示されたアイコンと、画面にある周辺のコンターを読んで正確な進路を決定することも事実上困難だと思っています。
私のような普通の人間が、条件の悪い場所でGPS画面から判るのは、極端な話現在位置が尾根の斜面のどちら側にあって、登録したウェイポイントや登山道とのアバウトな位置関係がどうなっているかということぐらいのものです。
前回の記事で、UUD製のいい加減な等高線でも私にはさして問題無いと述べたのはこのような理由によるものです。

現在ではGPSそのものの受信感度・測位精度とも向上していますので、機器が正常に機能してさえいれば(特に稜線上では)、ほぼピンポイントで現在位置を知ることができるのですが、しかしそれは何時でもどんな場所でも保障された性能ではありません。

どこかのサイトで、沢の源頭などでも地形図を使わずGPS画面のコンターだけで地形を読み取って迷わず行動する、といった記述を目にしましたが、それほどの情報をあの小さな画面から読み取り、それを制約の多い傾斜地形で活用できると言い切るほどの技術(?)を、残念ながら私は持っていないのです。

自虐的な言い方をすると、私にできるのは、GPS画面から現在位置と目標の方位関係と大体の距離を把握し、それをもとに大地に翻弄されるが如く、地形や植生の弱点を縫うようにして斜面を彷徨しつつ、汗まみれで目的地を目指す事だけです。

・・・こんな話ばかりすると、GPSを過小評価していると思われるかも知れませんが、決してそんなことはありません。
GPSの無かった以前は、沢の源頭で紙地図上で現在地が特定できた僅か30分後にはすでに完全に迷っていて、沢の何処の枝沢に入ったのか?、尾根に上がったは良いが主尾根なのか支根なのか?、さらにそこから派生した地形の襞なのか?さっぱり判らなくなり、地獄のアルバイトを強いられた経験も二度三度ではなくありますが、その後山でGPSを使うようになって、そんな場所でのナビゲーションは以前の100倍も楽になった事を実感として認識し、GPSの威力には正直脱帽モノだと思っています。

しかし、それと同時にGPSが劇的に高性能になったとはいえ、使う側の人的要因も含め、GPSの限界みたいなものはまだまだ無くなっていないとも感じてしまうのです。
・・・トラウマでしょうかね?


●さて、話は変わりますが、このブログの読者には初心者やハイカーの方も多いようなので、そんな方に知っておいてもらおうと、ついでに地図読みに関する話をしてみたいと思います。

偉そうな事を言うようですが・・・、25,000分の一地形図はあんなに詳しそうに見えても実は結構イイ加減で、読み取りには想像力や推理力と言ったものも必要になると承知しておいたほうが無難だと思ってください。
私にしてみれば、あの25000分の一の地形図でさえ地表の凹凸の表記はかなりアバウトで(地形図では小さな谷は埋められ・小さなピークは潰されちゃうんです)、人間の身長目線で見通しの悪い複雑な傾斜地形に入り込んでしまったら、地形図を持っていても、まさしく霧の中に迷い込んでしまったようなもんだと考えています。

たとえば、下の画像ですが・・・。

Katazumiw Katazumis

これは谷川岳の堅炭岩(堅炭尾根)ですが、この場所の地形図が下の画像です。

Katazumik3d
(↑画像はカシミール3Dで山旅クラブの地図を表示したものですが、山には実物の地形図又はトナー式コピー機で等倍にコピーしたもの持っていくのが無難です。プリントアウトしたものはプリンターの種類により水濡れで判読不能になる場合がありますから事前に確認しておきましょう)

この地図から上の画像の地形が想像できますか?
冬と秋に地図画面右端の虹芝寮からほぼ真西を見たのが上の二枚の風景写真です。
K峰からKⅣまで目視では顕著に見える5つのピークも、図上では何処が何処だか初見では判りませんよね(わかる人にはわかるんですが読図初心者には困難でしょう)。
直下に行くとあんなに顕著なβルンゼやγルンゼだって図上でははっきり判りません。

(大体からこの付近は上部では幽ノ沢と一体化していて複雑な地形なのですが、実際に下に立つとハッキリ判る右俣リンネやノコ沢・滝沢も地形図上では実際にそこに立った景観とはかなり異なった表記になっていて、推理して図上での場所を特定するしかありません。まぁ、こんな場所で地図が役に立つ訳ではありませんが・・・、そこは突っ込まないでください・笑)

そして、この場所を純正TOPO Ver.8を使用したGPSの画面で見たのが下㊧の画像です。
むしろ崖記号の無い“いどんなっぷ”さんの地図㊨の方がルンゼの位置は判りやすいかもしれません。
いずれにしろGPS画面上の地形は表示範囲の狭さと相まって、紙の地形図に比べて数段読みにくいことは確かです。

Katazumig120 Katazumiid
(㊧純正TOPO Ver.8、㊨“いどんなっぷ”製)

この両地図には中芝新道の表記があるからいいようなものの(純正TOPO Ver.8については、北アの裏銀座メインルートの登山道にすら欠落があるのに廃道?の中芝新道が表示されると言うのも不思議ですね・・・)、GPSに登山道表示が無かったら、この画面の中央に現在地マークがあるとして、画面のコンターで地形を読んで霧の中芝新道を正確に旧道出合までトレースできるでしょうか?
紙地図での読図が上手な方でも、このGPS画面を読むのは困難だと思います。

また、この山域を初めて歩く人が、『一の倉岳から中芝新道を下り、KⅡとKⅢの間にあるβルンゼを下降して、カールボーデンから堅炭沢を下り旧道に降りなさい(一般的ではないが決して難しいコースではない)』と言われたとして、ウェイポイントやルートの登録されていないGPSだけで、(紙の地形図とコンパス無しに)このルートを自信を持ってトレースできる方は10人中何人居るでしょうか?

私は、GPSを使った(道の不明瞭な)山岳地帯の傾斜地でのナビゲーションの方法として、GPSで確認した自分の位置を25000分の一地形図に頭の中で落としてみて、地形図全体の地形を見渡し、それを目前の地勢と対応させて、今進むことのできるルートを見出すのが最善の方法だと思っています。
狭いGPS画面の範囲だけでは、これからどう進んで良いのかの判断など私には困難ですし、ましてや霧で視界が悪かったらなおさらです。

(まあ、以上お話したことは難しいルートファインディングを要求される場合のことで、一般のコースや空が開けている稜線ではGPSは強力な武器となり、通常の使用法でも道の分岐点の見逃しなどはほぼ完全に無くしてくれることは間違いありません)

今回の例では使用可能な風景写真の関係で、やむなく谷川岳の堅炭尾根を例にしましたが、首都圏の低山でも妙義山や西上州の山々など油断できない場所は無数に有りますし、多くの沢の源頭部でも事情は同様だと思います。

しかも沢ではGPSでも誤差が大きくなりますので、沢や道の無い藪山に行く事(行きたくなくても迷って行かされてしまう事もありますよ~、笑!)を想定して、やはりGPSと並行して紙地図とコンパスで現在地を推測してナビゲーションを行うことにもに慣れておいた方が安心だと思います。

また、受信感度が格段に向上したとはいえ、衛星の配置と地形によってはまだまだ誤差は出ますし、時としてGPSが突然フリーズしたり故障してしまうという不測の事態を想定した場合も同様なことが言えます。
私も、過去2度ほど山でGPSがフリーズしてしまったことがありますが、最初の時は何が起こったかも直し方も解らず、以後の行程でのGPS使用ができませんでした。
また、現在使用中の“Etrex Vista/Hcx”でも当初の白画面問題がらみの初期不良で、切ったはずの電源が落ちなかったのに気付かず(ビープ音をoffにしていたため)、翌朝には電池が空っぽになっていた事がありますから・・・。

(参考)
GPSがフリーズした場合はマスターリセット操作でほとんど解決しますから憶えておいてください。
マスターリセットは、“Etrex” シリーズでは「ページキー(右側の上)」と「クリックスティック」を同時に押しながら電源ONし、出てきた画面でYESを選択。
また“MAP60”では「ページキー」と「実行キー」を同時に押しながら電源ONし、画面でYESを選択、すればOKなのですが、私はイザという時忘れてしまい慌てないように電池ケースの裏に書いておきました。
(しかし、このマスターリセットの操作を行うと基本的に登録したウェイポイントやルートは消えてしまうので、GPS本体が正常に測位を始めても以後のナビゲーションには不自由が生じます)



何やら論旨の一貫しない、つまらない事を長々と書いてしまいましたが・・・。

結局言いたかったことは、GPSは便利な機械ですが、やはり紙地図とコンパスでの、所謂「読図力」はある程度身に付けておきたい技術だ、ということですね。  お粗末!

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2009年5月24日 (日)

絶賛!GARMIN用"いどんなっぷさん”の地図②

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


「絶賛!GARMIN用“いどんなっぷさん”の地図①」からの続きです。

今回は3種類の地図の詳細を紙地図を参照しながら比較してみましょう。
画像をクリックして複数の画像を並べて比べてみてください。(画像の一部が表示範囲から外れる場合は、拡大レベルを下げれば全体が表示できます)

●まず、比較する場所の紙地図(国土地理院・25000分の一地形図)を見てみましょう。

P2000yake

●次にガーミンの“ TOPO Ver8 ”の120メートルスケールです。

Yakeg120_2

①焼岳小屋南東の岩場の崖記号は上手く表現されています。
しかし、画像では判りにくいですが紙地図上では崖記号よりずっと顕著な画面右下の峠沢の崩壊地は紙地図と異なって全く表現されていません。
多分多くの地形表記のうち崖記号一種類のみを書き加えたのでしょう。

②登山道の表記は紙地図とも、後述の各地図何れとも違っていますが、これは、製作した北海道地図が独自の登山道データーを使用しているからだと思われます。
このTOPO Ver.8 の登山道に欠落箇所があるのもこの独自のデーターを使っているためです。
また、登山道のラインは紙地図より概念的な表現(画像↓)といった印象ですが、これも私としては好印象です。

この画像の登山道は“登山道カラー変更パッチ”で太い破線に変更してありますので、かなりハッキリ表示されるのは良いのですが、その反面車が通る林道より目立つと言うのも少々違和感があります。

Yakeg30 Yakeid30
(㊧ TOPO Ver.8  ㊨ “いどんなっぷ”製、の30mスケール画像)

③県境は目立たないですが表示されています。

④等高線は100mごとに強調されています。

また、小屋のアイコンが2つ(120mスケールでは重なって)あるのは私がウエイポイントとして登録したアイコンと、代理店が無償で提供してくれる全国山小屋位置情報によるアイコンが別に表現されているからです。

●次は、同じ縮尺レベルのUUD製の地形図です。

Yakeuud120_2

①画面にあるUUD製の地図の等高線は、“TOPO+プラグイン”で10m等高線にしてありますが、現在販売されているTOPO/20mは、この等高線を敢えて間引いて20m.刻みにしたものです。
これは、UUD製の地形図では、国土地理院の数値地図データーから演算して描画された仮想等高線を使用しているため、10mにするとかえって表現が解り難くなるためでしょうか。
画像でも小屋の北西にある地形に、他の二つの地図と異なった通常では考えられない“C”形のコンターが描かれていますが、これは等高線作製アルゴリズムがこのようにしか演算してくれなかったということです。

結論から言えばUUD製の地図は、等高線の描写に関しては他よりかなり大雑把で、古さ?を感じざるを得ない印象です。
しかし、次回の記事で述べるような理由で、特別な使い方以外には、さほど重大な問題と言う訳でもありません。
(UUDでは紙地図に近い10m等高線の地図を開発中のことですから、これらの問題はその発売段階で解決されているはずです)

②登山道は25,000分の一地形図に破線で記載のあるものは総て網羅されています。

③県境の線は純正TOPOより目立つ線で表示されます。

④等高線は100mごとに強調されています。


●最後は、“いどんなっぷさん”の地図です。

Yakeid120_2

①英語表示のみのUUD製と異なり、日本語地名表示(購入時に英語・台湾語表示も選択できます)ですし、等高線の描写は純正のTOPO Ver.8 と同等で、紙地図により近い表現となっています。
もちろん等高線のみで、紙地図にある崩壊地やTOPO Ver.8 にある崖記号は描かれていません。

②登山道は25,000分の一地形図に破線で記載のあるものは総て網羅されています。

③等高線は他の2種類の地図より細かく、50mごとに強調されていて地形を読みやすい感じです。

④この地図では県境の表示は無いようです。


●さて、それぞれ特徴があって一つ選ぶのは難しい選択になりそうです。こうなると価格と使用する人の好み次第という事になるのですが・・・。

次回は、私の考えるベストバイ地図と、山岳地帯でのハンドヘルドGPSでのナビゲーションについて私の基本姿勢をお話したいと思います。

以下、続く!



●〈余談ですが・・・〉

ここでは地図についてお話しているわけですが、ついでに登山で使うことを前提としたGPS本体のベストバイ機について私の考えを述べたいと思います。

もちろん新型の“コロラド”や“オレゴン”は液晶画面も大きく、表示画像もこれまでのEtrex シリーズのものよりも格段に綺麗なことは確かです。
しかし、これら新型機種の最大の短所は電池を大食いするということでしょう。
実質十数時間の電池寿命では山用としてギリギリの線です。

また、画面には陰影があって綺麗でも、使用しているマップソースは同じですから、等高線等のデーター量が多いというわけではありません。
しかも、山道具としてはやや高価すぎる気がします。

その点、EtrexのHcxシリーズの“Vista”や“Legend”なら、私の以前の記事でも紹介したように、冬期でもない限り丸1昼夜電源を入れっぱなしでも電池切れにはなりません。
つまり、1日数時間以内の行動なら3日間は電池交換無しで働いてくれるわけですから、これは山で使うには最大のメリットだと思います。
また、この小型の筐体もザックのショルダーストラップに付けたりアウターのポケットに入れたりするときに嵩張らず携帯に便利です。

あとは、“Vista”にするか“Legend”にするかですが・・・、これはどちらでも各自が自分の使い方と、財布の中身と相談して決めれば良い問題ではないでしょうか。

私は“Vista Hcx”を使っていますが、コンパスは通常Offにしていますから、コンパスの無い“Legend”でも良いような気もします。
しかし、時としてコンパス機能を使うこともありますから、価格差は少なくありませんが“Vista”にして良かったとも思っています。

ついでに愚痴を言わせてもらいますが、正直にお話しすると“Vista Hcx”購入直後、私はずいぶん嫌な思いをさせられました。
買ってすぐ、初期不良の「白画面」問題が発生し、某代理店との馬鹿馬鹿しい不毛のやり取りを繰り返せざるを得ませんでした。
そんな状態で、2~3ヶ月も待たされた挙句、代理店は詫びるでもなく理由を説明するでもなく、突然対策ファームウェアーを一般公開してこの問題を収束させたのです。(その間、この代理店は、場合によっては登山者の生命にも関わるこの欠陥を、自社サイトを持ちながら一切公表しませんでした)
しかも、それだけなら我慢もできたのですが、その時点で代理店は発売から間もないこの機種を何と2万円も安く価格改定するという、早期に欠陥品を購入させられて不利益を被ったユーザーの心を逆撫でする様な裏切り行為を行ったのです。

つまり、私は実際にこの機種の欠陥により、使用不可能だった期間に、代理店の指示で欠陥品だったβ版ファームを含め、何度もファームの入れ替えやテストに貴重な時間を使わされた挙句、その後に購入したユーザーより2万円も無駄金を払わされたわけです。
あの代理店なら「さもありなん!」ですが、まったくユーザーを馬鹿にした話だと思いませんか?

などと文句を言いながらも・・・、私が考える山用GPSのベストバイは、やはり“Vista Hcx/J”という事に落ち着くと思います。


以下、続く・・・!

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2009年5月21日 (木)

絶賛!GARMIN用“いどんなっぷ”さんの地図①

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


以前、ガーミンのマップソース“ TOPO 10M Ver.8 ”のレポートを記事にした時、コメントを頂いた“いどんなっぷ”さんが、自作の地図を紹介していたのを覚えていらっしゃるでしょうか。

この、“いどんなっぷ”さんの地図ですが、日本語表示が可能で、登山道も25000分の一地形図に記載のものは全て表現されているし、等高線の表記も25000図と同等、との事でした。
これがホントなら、価格さえ適正であれば、まさに「買い!」ですよね。

私も興味があったのですが、メインに使用しているVISTA Hcx-J では、“ TOPO 10M Ver.8 ”もありますし、“UUDのTOPO20m ”と、これを10m等高線にする“TOPO+プラグイン(現在発売中止)”もあるので、1マップ1ユニット限定の“いどんなっぷ”さんの地図を買う理由は全く無かったのです。
しかし、ここ5ヶ月間足の怪我で思うように身動きできないもどかしさもあって、興味本位でこの地図を購入しテストして見る事にしました。

さて、“いどんなっぷ”さんの地図は“ TOPO 10M Ver.8 ”や、“UUDのTOPO20m &TOPO+プラグイン”と比べてどうなんでしょうか?
実際に比較して見ましょう。

ただし、、“いどんなっぷ”さんの地図はガーミン純正のマップソースやUUD製の地図のようにガーミンのマップソ-ス・アプリケーションに一旦収納し、そこからセクターを選択してGPSユニットに転送するのではなく、地図ファイルをPCから一括して直接GPSユニットに転送する方式なので、マップソ-ス・アプリケーションのPC画面を取り込んで比較することができないのです。
また、山で実際に使用するときのインターフェイスであるGPSユニットの液晶画面でどのように表現されるのかを理解いただくため、直接液晶画面を撮影した画像を掲載することにしました。

(訂正)
“のり”さんからのコメントでスクリーンショットの方法を教えてもらいましたので、画像を間接撮影画像から、GPSから直接取り込んだ画像に入れ替えます。
“のり”さん感謝!


比較する地図の場所は焼岳周辺で、国土地理院の”ウオッちず”で見ると下の画像の場所ですので、比較して見てください。(各画像をクリックすると拡大できます)

Uo25000

●まずは、各地図の縮尺レベル120Mから見てみましょう。
(左から“TOPO10m Ver.8”→ “UUD製”→ “いどんなっぷ製”の順です)

Yakeg120 Yakeuud120 Yakeid120


●次は、縮尺80Mです。
(左から“TOPO10m Ver.8”→ “UUD製”→ “いどんなっぷ製”の順です)

Yakeg80 Yakeuud80 Yakeid80


●続いて、縮尺50Mです。
(左から“TOPO10m Ver.8”→ “UUD製”→ “いどんなっぷ製”の順です。以下はオーバーズームですから表示範囲が狭くなるだけでディテールは同じですが・・・)

Yakeg50 Yakeuud50 Yakeid50

●最後に縮尺30Mです。
(左から“TOPO10m Ver.8”→ “UUD製”→ “いどんなっぷ製”の順です)

Yakeg30 Yakeuud30 Yakeid30

いかがでしょうか?
それぞれの地図の違いがお判り頂けたと思います。
次回はそれぞれの特徴を25,000分の一紙地図と比較して詳細を検証してみましょう。

以下、続く・・・!

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2009年5月14日 (木)

MSR・リアクター、携行の便利技

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


MSRのリアクター(画像↓日本未輸入)は一度使うとその熱効率の高さに驚かされます。
ただ・・・、私の場合は大きさと重さ、それからストーブを単体で使用できないという致命的(?)な特徴のため、使用頻度は高くありません。

(α米とインスタントスープの組み合わせといった、クッカーでお湯を沸かすだけで済む食料計画のUL長期山行でしたらリアクターは最高のクッカーだと思います。しかし、私としてはラーメンやシチューの調理にも直接クッカーを使いたいですし、そのクッカーと別にお茶用のポットは分けて使いたいのです。しかし、そのためにはリアクターの他にもう一つ別のストーブを持たなければならず、それならリアクターを使うより、プリムスのEta-Powerを使った方がストーブが1つで済み合理的だからです。)

Re1  Re2
(バーナー上面が凸になっていて、専用クッカー以外は使用できない)

また、リアクターは収納にもイマイチ工夫が足りないような気がします。
クッカー本体の中にバーナー本体と250型カートリッジが収納できるようにはなっているのですが、バーナー剥き出しだとガタガタしてクッカー内面を傷付けてしまいますので、パックタオル等の緩衝材を挟んで収納しなければなりません。

(こう言った細部の煮詰めの甘さは大変残念です。リアクターのバーナー部の底面にJETBOILのような樹脂製の足を3箇所ほど設けるだけで簡単に解決する単純な「設計の妙」なんですが・・・。)

しかし、これだけだとカートリッジはまだガタガタ動きますので、なにか良いアイデアは無いかと探していた時に見つけたのがモンベル製の“カートリッジ・ソックプロテクター(250用)”です。

Rea  Reb  Rec
(㊧→㊥→㊨のように、バーナー部にソックプロテクターを被せる)

これをバーナー本体に被せてからクッカーの底に収納し(画像↓㊧)、それからカートリッジを収納して蓋を閉め、ハンドルを回転させて留めれば3者はその形状とネオプレーン製のソックプロテクターの弾力性で適度に固定されガタつくことも無く、またカートリッジのバルブ部と蓋のラバー製ツマミの部分が上手く組合わさって中心に固定され(画像↓㊥)良い具合です。

Red  Ree  Ref
(バーナーの凸部→カートリッジ底の凹部、カートリッジのバルブ→蓋裏のツマミ部が上手く組み合わされる)

更に使用時には、この“カートリッジ・ソックプロテクター”を本来の目的でカートリッジに被せれば良いわけですから無駄も無いわけです。(画像↓、効果はあまり実感できませんが・・・)

簡単なことですが、以上のようにするとザックの中で振動が加わってもデリケートそうなリアクターのバーナー部も“カートリッジ・ソックプロテクター”で保護されますので、我ながら良いアイデアだと思います。

Reg


(おまけ)

冒頭に述べたように、リアクターのバーナーには専用のクッカー以外使用できません。

ジエットボイルにはポットサポートと言う便利な道具が追加され、バーナー部単体でも使えるようになり汎用性が格段に高まりました。

そこで私もリアクター用のポットサポートの試作に挑戦してみました。

Reps1_2  Reps2

「これで、リアクターの汎用性が高まるか・・・!」と期待したのですが・・・、事はそう単純ではなかったようです。

耐熱性を考え、チタン板(0.8t と 0.6t)とステンレスリベットとビスを使うなど、それなりの工夫はしたつもりなのですが・・・、通常のガスストーブの炎と異なる燃焼形態をとる大熱量のバーナーは、アマチュアにはかなりの難物のようです。
敢えてバーナー上面を凸状にして、専用クッカー以外の使用を難しくしているのかも知れません。

湯を沸かす実験ではまずまずの結果なのですが、現段階では直感的に構造上と安全性に問題がありそうな気がするのです。
しかも、単体で60グラム以上なので、これだったらスノピのULストーブをサブで持っていっても同じことです。
と、言うわけで現在は実験段階という域を出ず、残念ながら正式な記事でご紹介できる段階ではありません。

Reps3  Repsf
(直径の関係で使用できるのは画像↑のEPIのSサイズクッカー程度まで)

まだまだ一般に公開できるまでには幾つかの試作を重ねなければらなそうですが、今後も時間を掛けてこのスタディーを続けて行きたいと思います。

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2009年5月 7日 (木)

KAJITAXのヒールレバーを削る!

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


山スキー用のプラスチック製のランドーネブーツやテレマークブーツは、滑降と歩行という相反する動作に対応するため、足首のヒンジの部分に前傾角度を固定したり開放したりする機構が必要となります。
しかし、その構造を収めるため、どうしても踵上部から足首にかけて大きく後ろ側にオーバーハングしているランドーネブーツがほとんどです。(画像↓)

Le1  Le2

一方ワンタッチアイゼンの多くはのヒールレバーは、基本的に登山靴のシンプルな踵のシルエットを前提に作られているものが大半でしたので、ランドーネブーツと相性がイマイチのアイゼンも存在したのです。
最近になって一部の欧米のアイゼンのヒールレバーは、山スキーやテレマークブーツでの使用を考慮してか(?)、ショートタイプにしたり構造を変えたりして、ブーツの足首固定・開放切り替え部分の突起と干渉しない形状のものが多くなってきたのはよい変化だと思います。

Lenp  Len2
(BD/ネーベプロのショートタイプのヒールレバー)

さて、私が他社のアイゼンのレバーを敢えて換装して使ったり、自作の改造スノーシューのパーツとして使っているのが“KAJITAX”製のヒールレバー(画像↓)ですが、この製品は完成度の高さと国産ならではの入手のし易さでは最高のものだと思います。

Leti
(ウクライナ製のチタンアイゼンも貧弱だったレバーをKAJITAXの改造レバーに交換した)

Less 
(MSRスノーシュー/改・ワンタッチ仕様もKAJITAXのレバーを使用)

しかし、このヒールレバーも、登山靴のヒールのラインにはしっくりとフィットするのですが、ランドーネブーツに使用するとなるとブーツの出っ張りとレバーの一部がぶつかって、完全にレバーが倒れた感じがせず、ブーツの種類によっては少々不安に感じる事もありました。

そこで、画像のようにレバーの突起の部分を削り落として、ブーツとの干渉が起き難くしてみたのです。

Lel  Lel2
(ペンで指示した部分の突起を削った)

結果は、まずまず良好で、無加工の時より若干深い角度までレバーを倒すことができ、何かに引っ掛った拍子に外れてしまう危険性も少なくなったと思います。(画像↓)

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