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2009年7月16日 (木)

BD/ファースト・ライトにギア・ハンモックを

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


山岳地帯のシビアな環境で使うテントについて、私的にはダブル・ウオールの前室付きテントが総合的に優位に立っていると考えています。

しかし、軽量コンパクトという観点に着目すれば、BDのインナーフレーム式シングルウォール・シェルターなども、かなり魅力的な製品群であると思います。
中でもBDの“ファースト・ライト”は軽量で、2人が余裕を持って使用できるシェルターとしてはベストな製品の一つだといって良いでしょう。(“ハイライト”は2人だと居住性に少々の諦めと割りきりが要求されますからね・・・)

しかしながら、装備の多い山行形態や積雪季に2人で使用するとなると、“ファースト・ライト”でも些か床面積の狭さが気になるのも事実です。

そこで私は、眼鏡・サングラスやゴーグル、またヘッドライトなどを置いておくためのスペースを確保しようと“ファースト・ライト”の天井部に自作のギアハンモック(ギアラック)を取り付けて便利に使用しています。(画像↓)

Gha
(デフォルトのループより高い位置にしたので居住性にはさほど影響はない)

とはいえ、この種のインナーフレームテントは構造上ギアハンモックの取り付けが困難なものがほとんどです。
この“ファースト・ライト”も幕体内側の天井部に小さなループが4箇所付いていますが、ここを利用してギアハンモックを吊るすとなると荷重がフレームに分散されず、縫い目に過負荷がかかってしまいそうです。

Gh0
(最初から付いているループだと幕体の縫い目に負荷がかかる・※画像では補強縫いを加えてある)

特にこの種の撥水性の高い極薄生地は末端が解れ易いので、ここに大きな荷重を掛けると、場合によっては縫い目が開いたり、シルネットの防水にも影響がでそうな気がして、小さなランタン程度しか吊るす気になりません。(おそらく純正でギアハンモックの設定が無いのもこの理由からなのでしょう)
また、この位置にネットを張ると、どうしてもヘッドスペースに圧迫感がでてしまいますので若干高い位置にしたほうが居住性を犠牲にしないで済みそうです。

そこで、強度のあるフレームに直接支点を作って、そこからギアハンモックを吊るす方法を考えてみました。
こうすれば、この支点を利用して、かなりの荷重に耐えるギアハンモックの装着が可能になるはずだからです。


★まず、フレームに4箇所の支点を作ります。

まずショックコードを外し、フレームを分解しますが、最上部の2本がプレベンドになっているので間違えないように注意しましょう。(面倒でも、分解しないと下記のビニールホースは通せません!)

Gh1
(シンプルで合理的なショックコード末端の処理、この結び目を解いて分解する)

頂点からそれぞれ約30センチのところにマークを付け、そこに短く輪切りにした内径7ミリの耐油ビニールホースを通します。
通し難いので水やアルコール等でフレームとホースを濡らすと作業がやや楽になります。(石鹸水や油脂類だと固定が不十分になりますので使用してはいけません)

次に、細いナイロン紐を2連のインクノットでフレームに通したビニールホースの上下に固定し、短いループを作っておきます。
詳細は画像↓を参照してください。

Ghlop



★続いてギアハンモックを縫います。

軽量のメッシュ地の周囲に、細い平打ちのナイロン紐を縫い付け、四隅に小さなループを作っておきます。
また、長辺にはメガネやライトを引っ掛けられるようにナイロン紐を二重に縫い付けておきました。
この四角のメッシュの角からショックコードのループを介してフレームの支点に連結するようにすれば完成です。

Ghmesh  Ghmeshw
(15グラムなら細引きとさほど変わらない重量だ)

画像では、ループへの連結は釣り用のスナップを使用していますが、これは現在プラスチックのフックに変更しております。
取り付けて使用している様子が下の画像ですが、直接フレームに加重がかかりますので、かなり(?)の重さを載せてもOKです。

Ghx  Ghb  Ghc


★また、ギアハンモック本体の縫製が面倒なら、細紐を4辺と対角線を一筆書きができる形に結んでおいて、それをフレームに作った支点にフックで引っ掛けるだけでも、ほぼ同様に使用できるギアラックができるはずです。

それも面倒なら、フレームのループに細引きを通すだけでも十分実用的なモノ掛けとなるでしょう。(画像↓)

Ghline  Gloop2
(フレームにループ㊨だけ付けておけば予備の細引きで実用的なモノ掛け㊧ができる)

BDのインナーフレーム・シェルターをお使いの方には、フレームの支点だけでもかなり有効な付加機能となりますので自信を持ってお勧めしたい工作だと思います。

●なお、これとは別にBDの“ハイライト”用の、ギアハンモックも作製しており、こちらは少々居住性が犠牲になりますが、フレームの改造無しに取り付けられる構造となっておりますので、またの機会に紹介したいと思います。


(ところで・・・)
このテントは畳む時、とてもに空気が抜けにくく、毎回イライラするのですが・・・、何か良い畳み方の裏技をご存知の方はご教授ください。

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