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2009年8月

2009年8月29日 (土)

”MIZO・ディガー/改”「クワハンマー風」

便利度 :★★★☆☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★☆☆☆☆
危険度 :★星☆☆☆
(改造は自己責任で!)


MiZOは時々商売度外視?みたいな面白い道具を創ります。

MiZOのハンマー“ロカ”は世界一(?)の沢用ハンマーだと思いますが、そのバリェーションである“フックハンマー”や“ディガー”、あるいは沢用バイルの“クワハンマー”などは、もはや趣味で造っているとしか思えないような面白道具です。
フックハンマーは八ツ目ウナギ泳法や泳ぎからの這い上がりには好いかもしれませんが、凹角の奥にピトンを打つ時はどうするんだろう?・・・って感じの変わったハンマーですし、“ディガー”は何に使うかわからないような、巨大なブレードを持つ沢ではテント場の整地以外には使い道のかなり限定されるハンマーです。

以前、日の高いうちから一杯飲んだ帰りに山道具屋に寄った折り、物珍しさから無駄遣いとは判りつつも酒の勢いでこの“ディガー”という妙なハンマーを買ってしまいました。
家に帰ってからじっくりと眺めてみると・・・、やはりブレードが巨大すぎて、雪渓にステップを切ったりテント場の整地をする以外には役に立たないような感じです。
そこで、このブレードを小さく、且つ実用的な形に改造することにしました。

改造のお手本としたのは、同じくMiZOの“クワハンマー”で、今回はこの泥壁に効きそうな横向きピック・バイルのショートシャフトバージョンを“ディガー”改造して作ろうという魂胆です。

Kuwa1  Kuwa4

改造は単純です。ディガーのブレードを金鋸で丁度良い大きさに切断し、ベルトサンダーで形を整えただけです。
また、少しでも支持力を確保できるように、下面の取り付け部にギザギザを刻んでみました。

Kuwa3  Kuwa4_2

正直、このハンマーが真価を発揮するようなシチュェーション(泥壁・泥ザレ・泥ルンゼなど、できたら遭遇したくない場面ですが・・・)にはまだ連れて行っていないのですが、以前“お遊び沢”で試してみた感じではそこそこ活躍してくれそうな感じです。

御紹介しておいてなんですが・・・・・・、私自身も、今回の改造は実用度外視の行き過ぎた山道具遊びだと感じています。
真似をする物好きな方もいないとは思いますが、できるなら止めておいたほうが賢明だと思いますよ。


★この記事はネタつなぎでアップしましたが、実際に改造したのは少々昔の話でして・・・、諸般の事情で現状では当分これを使うような沢には行けそうもありません・・・。涙!

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2009年8月22日 (土)

BD/ハイライトにも、ギア・ハンモックを

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


以前、BD/ファースト・ライトのギアハンモック(画像↓)製作についての記事を書きましたが、今回はBD/ハイライトのギアハンモックの作り方についてご紹介したいと思います。

Ghc
(ファーストライトのギアハンモックはフレームに支点を設けた)

BD/のライトシリーズのようなインナーフレームテントにギアハンモックを付ける場合、強度弱い幕体のループを使用せず、フレームに荷重が掛かるような工夫をしたほうが良い事は以前にも述べたとおりです。
ファースト・ライトの場合は、構造の関係でどうしてもフレームに直接支点を設けなければなりませんでしたが、実際に製作して使ってみたところ自画自賛したいくらい便利で有効な改造であると実感しました。

そこで、その後に若干軽量だという理由だけで衝動買いしてしまった、同じBDのファースト・ライトにもギアハンモックを付ける事にしました。
(このテントは軽くコンパクトなのは良いのですが、底面は台形ですし天井は低く2人で快適に使うには少々狭く、余裕のある一人用テント、又はギリギリに重量を絞った2人用UL 山行テントと割り切ったほうが良いかもしれません・・・)

さて、どのような構造にしようかと内部から天井を眺めていたら・・・、我ながら良いアイデアが思いつきました。
このテントは2本のメインフレームと庇用のサブフレームの計3本のフレームを骨格としているため天井部にフレームで区切られた三角形のスペースが形作られており、このフレームの交点を利用する構造にすればフレームも無改造で、しかもシンプルかつ軽量にギアハンモックを設定できそうなのです。

そこで早速作成してみました。

構造は画像をご覧になれば一目瞭然だと思います。

Gh1
(本体は47cm・47cm・41cm の二等辺三角形、重さは10g )


フレームの3角形に合わせ平打ちの細紐で二等辺三角形の枠を作り、そこに軽いメッシュ地を縫いつけました。
頂点の部分のループにはショックコードの輪を結び、メインフレームの交点にヒバリ結びで固定し(画像↓㊧)、他の2点は細紐でメインとサブフレームの交点に結びつける(画像↓㊨)シンプルな構造としました。

Gh2  Gh3


外見は画像でご覧になれるように“ハイレグビキニ”のような妙な形となりましたが、ファースト・ライト用のギアハンモックより小さいものの、小物の整理には十分な大きさです。

この夏に初めて山でハイライトを使用(画像↓)しましたが、ギアハンモックがあると狭いテントの中で就寝時にメガネを引っ掛けたり小物やライトを置いたりかなり重宝しました。

0908_135

また、特に今回便利だと感じたのは、”山ラジオ”を感度の良い方向に向けてこのギアハンモックに置くと、とても聞きやすかったですし、またライトを下向きに置くとメッシュ越しに下向きに光が拡散し良い感じでした。(昇圧回路式LEDライトとラジオは15センチくらい離さないと音声にノイズが入ります)

Gh4


ただし、元々天井の低いテントですのであまり物を置いて垂れ下がらせると、2人で使用の場合ハンモック側に座った人には少々鬱陶しいかもしれません。

なお、メッシュ張りにせず紐を三角形の格子状に結んだものでも十分実用になると思います。
何れにしろ簡単な工作ですし、狭いテントの中で小物の置き場を確保し、テント生活を僅かながらでも快適にしてくれる小技として、自信を持ってお勧めしたいと思います。

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2009年8月15日 (土)

JETBOILのコジーを改良

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


ジエットボイル”は私のお気に入りの山道具です。
カップ麺とコーヒー程度の昼食には丁度いい大きさですので、バーナーを軽いものに改造して夫婦での日帰り山行やスキーツアーにも頻繁に携行しています。

Jb0
(画像はJETBOIL/改

しかし、お気に入りとはいえこの“ジエットボイル/改”にも、私的には不満なところが幾つかあるのです。
その最たるものがコンパニオンカップのハンドルでしょう。
ジエットボイルのコンパニオンカップ本体にはハンドルが無く、保温用のネオプレーン製コジーに縫い付けたテープをハンドルとするような構造なのですが、水が入った状態でテープのハンドルを持つとネオプレーンのコジ-が捲れ上がって不安定になってしまい非常に使いにくいのです。(画像↓)
手の大きな外国人なら湯飲みを持つようにカップをワシ掴みににできるかもしれませんが、女性や手の小さな方だとこのテープを持つしかありません。


Jb1
(こんな風に捲れあがると熱湯の入っている時は危険でもある)

そこで、私は細いベルクロテープでコジーをコンパニオンカップ本体に締め付けるバンドを作り、上下2箇所に巻いて見ました。(画像↓㊧㊥)
簡単な構造なので画像をご覧になれば一目瞭然だと思います。
上側のテープのタブは邪魔なので下に折り返して手縫いで留め、そのループの中にベルクロテープを通してあります。(画像↓㊨)

Jb2  Jb5  Jb4

さらに、コジーを裏返して内面にSILNET(シリコン系のシームシール材)をドット状に塗って滑り止めにしておくと更にしっかり固定できます。

Jb6  Jb7

これでテープ製のハンドルを持った時、コジ-が捲れ上がってしまうことも最小限に抑えられますので安心してコンパニオンカップを持ち上げることができます。
工作が簡単な割には有効な改造ですから、ジエットボイル愛用者にはぜひお勧めしたいですね。

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2009年8月 9日 (日)

GPSケース用にプチ改造

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


ハンドヘルドGPSは既に山での標準装備になりつつあります。

通常の尾根歩きでしたらザックの雨蓋に入れておいてログをとり、必要になったときに取り出して確認すればよいのですが、スキーツアーや沢の源頭部など頻繁に現在位置を確認しなければならない場合は、ザックのショルダーベルトなどに適当な大きさのポーチを固定してすぐに取り出せるようにしておく必要があります。(密藪を漕ぐ時はザックに仕舞ったほうが無難ですが・・・)

Gpsc0
(この位置にGPSを取り付けると測位に支障も無くまた取り出して確認しやすい)

しかし、適当な大きさのポーチを見つけても、それがそのままショルダーベルトにしっかりと取り付けられるような仕組みにはなっていない場合がほとんどです。
また、小型のナス環等を使って固定してもブラブラして安定せずしっくり来ませんし、あまり激しく揺れると電源部の接触不良で勝手に電源が落ちてしまう事も考えられます。
私は幸いなことにまだ経験していないのですが、この現象はGPSをハンドルに固定しているサイクリストの間では“瞬断”と呼ばれていて良く起きる現象だそうです。
山では、電源が落ちたのに気付かず長時間トラックが取れていないと、イザという場合にトラックバックができず困ったことになりそうですから要注意です。


そこで、自分でテープとプラスチックバックルを使って固定用のベルトを取り付けたり、画像のようなスナップ式のプラスチックパーツ(後述)を使って取り付けられるような小改造を行うと取り付け取り外しも簡単ですし、使用中も安定していてとても便利です。

Gpsc1  Gpsc2  Gpsc3
(VISTA用に改造したのケースの例・画像㊨のような両側がスナップになったパーツは無加工で取り付けられ便利)


ご自身のザックのショルダーベルトの形状に合わせて、各自で工夫してみるのも面白いですし、ミシンが無くても手縫いで対応できる大きさなので思ったより簡単に改造できると思います。
このようにしっかり固定されるようにしておくと、スキーツアーの滑降時などブラブラ動かずに快適ですから山スキーヤーには特にお勧めしたいと思います。

60c1  60c2
(MAP60用ケースの例・画像にある片側タイプのスナップパーツはコンパクトだが縫製加工が必要になる)

【参考】
ご紹介したスナップタイプのパーツはアメリカの“DURAFLEX”社製のもので、片側タイプの物は“SLIK CLIP”、両側タイプの物は“SIAMESE SLIK CLIP” という商品名です。

実はこのパーツ、私も以前購入した数個のストックはありますが、現在は入手方を知りません。
どなたか小口で小売をしてくれるお店をご存知の方はコメントをいただければ幸いです。
(通販で輸入してもらおうとしたら、100個単位だと言われました!)

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2009年8月 2日 (日)

日本地形図 “TOPO10M Ver.8.03 ”で登山道充実か?(追補・その2)

便利度 :★★★☆☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :★☆☆☆☆
(少し評価アップしときます)


前回の記事では日本地形図 “TOPO10M Ver.8.03 ”について少々厳しい評価をいたしましたので、今回はVer.8.00 から Ver.8.03 になって良くなった点も一つご紹介しておきます。

実はVer.8.00 ではもう一つ、常識では考えられないような場所に 登山道が表示されていませんでした。
以前の記事でも、北アルプスのメインルート双六岳付近に登山道が表記されていないことを紹介しましたが・・・。
Ver.8.00 では、 なんと南アルプスのメインルートの登山道にも重大な欠落があったのです。
まずは画像をご覧ください。

場所は人気の荒川三山から塩見岳までの、南アルプス縦走の核心部です。ご覧のように、南アルプスのメインルートでありながら塩見岳の北で登山道がプッツンしたあと(画像↓㊨)、赤石岳の北側、荒川三山への分岐あたり(画像↓㊧)まで稜線には一切登山道はありません。(破線が登山道で実線は県境です)

Akaisi800  Siomi800

同じ場所をUUDの地図(画像↓)で確認して見ましょう。
画像では見えにくいのですが、当然のように登山道が細い破線で表されています。

Akaisiuud  Siomiuud


このように“TOPO10M Ver.8.00 ”は登山道が表記されていると謳われていながら、南北両アルプス主脈の核心部の登山道にすら欠落のある、かなり酷い製品だったわけです。

では “TOPO10M Ver.8.03 ”はこの部分がどのように変わったのでしょうか?マップビューアー(サンプル地図)の画像(↓)で見てみましょう。

Akaisi8o3  Siomi803

ご覧のように登山道表記は訂正され、地形図どおり正常に表現されていました

まあ、これで一般論では一応の「めでたし、めでたし」なのでしょうが・・・、このように酷い状態の“TOPO10M Ver.8.00 ”を高い値段で買わされた立場としては釈然としないものがあります。
場合によっては人命に関わる問題なのですから 、Ver.8.00 から Ver.8.03 にバージョンアップして、何処と何処の登山道が何ヶ所書き加えられたか、(つまり  Ver.8.00 では主要な山域でどのような登山道の欠落があったのか)くらいのインフォメーションは製造物責任を持つ企業として最低限の義務なんじゃないでしょうか。

まあ、“あそこ”に期待しても空しいだけですかね・・・。

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