« ”MIZO・ディガー/改”「クワハンマー風」 | トップページ | 日本地形図 “TOPO10M Ver.8.03 ”を再検証する »

2009年9月 5日 (土)

ライスクッカー/改・で“α米”とお別れ?①

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(軽量化改造した場合の評価です)


沢登りでは焚火に丸型飯盒で飯を炊くのが簡単でいいのですが、1~2人でのテン泊縦走中にストーブとコッフェル(クッカー)で飯を炊くのには些か躊躇します。
なぜなら、吹きこぼれてバーナーヘッドに掛かったり、ガンタになったり、焦げたり、また鍋洗いの手間が掛かったりと、結構面倒だからです。

水が豊富なら“不思議なめし袋”という道具を使えば、少量でも予想以上に美味しいご飯が炊けますが、これも手軽と言う訳ではありません。

また、ウルトラライトも好いのですが、“いい歳をしたジジイ(=私)”が α米の混ぜご飯を袋から直接口に運ぶような夕食” というのも侘びしい気がします。
そこで、軽量化と手間を省くため“α米”を普通の米のようにクッカーで軽く炊いてみたり、“α米”にフリーズドライなどを利用した一見豪華な(?)副食を合わせた食料計画を立てる事になるのですが、これでも食費が嵩みますし、何より決して美味いと言えるようなご飯にはならないのです。

そこで、軽量装備の山行でも本当の米を炊いてみようと考え、少量の米(1~2合)を簡単に美味しく、しかも吹きこぼれること無く炊く方法はないかと模索していました。
(MSRのデュラライトは厚みもあり美味い飯が炊けますが油断すると盛大に吹きこぼれてしまうのが難点です)

そんな時、キャンプ用品売り場で見かけたのがユニフレームの“ライスクッカー・ミニDX”というキャンプ用の小さな炊飯釜だったのです。
釜の上縁が蓋の位置より上側まで伸びているので吹きこぼれることもなく、蓋が蒸気でカタカタいう音で火加減の目安となるとの能書きがあり・・・、しかもスミフロン加工なので焦げ付きの心配も無く、洗うのも簡単そうです。

Rice1
(画像は改造済みのライスクッカー)

しかし、残念なのは用途がキャンプ用ということで、釜本体はアルミですが蓋と取っ手はかなり重いステンレス製だったのです。(しかも、蓋は以前のモデルよりかなり重い物に改良?されて、さらに重くなっていました)
本体が1.5mm厚というのは美味い飯を炊くのに欠かせないとしても、蓋と取っ手は山に持って行くのに躊躇せざるを得ない重さです。
蓋が重いのはそれなりに理由のあることなのでしょうが、いくらなんでもこれは重すぎです。
また、約3000円という高価格だったこともあり、店頭でしばし悩みましたが・・・、自分で軽量化の改造をするという前提で結局購入してしまいました。

購入後、さっそく軽量化のための工作開始です。
蓋は軽いアルミの蓋を100円ショップ“ダイソー”で200円で購入し、切断と板金加工で直径と形状を合わせ、ツマミも小型のものを削り出で作り、蒸気抜きの穴はリベットで塞ぎました。(沸騰時にカタカタ音がするように)

Rices   Riceal
(オリジナルと自作の蓋、これだけで何と!140g以上の軽量化)

また、鉉も細いステンレスワイヤーを真鍮の削り出しパーツに圧着した軽い物に取り替えました。(加工状態は画像をご覧ください)

Riceh   Ricehu
(軽量化したワイヤー製の鉉、㊧画像の下は取り外したオリジナルの重い鉉)

なんとこれだけで170gもの軽量化達成。
この状態で蓋・本体合わせて294gと、なんとか山に持っていく気になる重さになりました。
はたして、この軽量化改造ライスクッカーで美味い飯が炊けるでしょうか?
早速実験してみましょう。

(以下、続く・・・)

〈おまけ〉

*ガンタ(芯のあるご飯)の原因の多くは米の吸水不足です。高所では炊き始める前に最低30分できたら1時間位の吸水時間をとると極端な失敗はなくなります。

*標高の高いところでは、かなり多目の水で米をグツグツ煮てしまい、十分煮えた時点で一旦火から下ろし、余分な湯を捨てて、最後は弱火で加熱して炊きあげるという裏技を試してみても良いでしょう。

*クッカーの蓋に石を乗せて内部の圧力を高めようする方法も一般的に行われていますが、これは経験上ほとんど効果は期待できません。重い木製の蓋のあるカマド炊き用の釜ならいざ知らず、蓋との間に隙間のある登山用のクッカーで、沸点が顕著に上昇するほどの圧力が継続的に加わる事は理論上考えられませんし、仮に圧力が上がったとすれば薄手のクッカーだったら底面が凸変形してしまうでしょう。私が以前そう考えていたように、ほとんどの方がクッカーの蓋に重りを乗せた方が良いと思っているようですが、実際には思った程の影響は無いというのが私自身の経験からの結論です。(蓋に石を乗せるのは、蓋の浮き上がりを防ぐためには効果的です)

*炊飯中に蓋を開けてはいけない、というのは半分迷信です(半分は本当です・・・)。不安なら躊躇せず蓋を開け試食しましょう。炊飯に失敗して友人から顰蹙をかうより得策だと思います。

*山では「無洗米」が絶対便利です。水の豊富な沢以外では多少高くてもこれを持って行きましょう。しかし、無洗米でも炊く前の吸水時間は普通の米と同様に十分確保する必要があります。

|

« ”MIZO・ディガー/改”「クワハンマー風」 | トップページ | 日本地形図 “TOPO10M Ver.8.03 ”を再検証する »

ストーブ・クッカー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ”MIZO・ディガー/改”「クワハンマー風」 | トップページ | 日本地形図 “TOPO10M Ver.8.03 ”を再検証する »