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2009年11月

2009年11月25日 (水)

ガスストーブ用“ローダウン・アダプター”の製作②

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :★★☆☆☆
(この種の改造はあくまで自己責任で!)



ガスストーブ用“ローダウン・アダプター”の製作①からの続きです)

さて、ストーブを取り付ける金具が完成したら、今度は“足”となる部分を加工します。

“足”その物も自作を考えましたが、ちょうど“マルキルのストーミー”という分離型のストーブの壊れてしまったものがあったので、その“足”を移植する事にしました!

Sk11  Sk12
(使い込んで壊れた哀れなドナー㊧に感謝しつつ、“足”を取り外す)

次に、足とメインパーツを接続するベースプレートを加工します。
材質はチタンの1ミリ厚を使い画像のように加工してみました。
マルキルから移植する足も寸法を揃え、ベースプレートを挟んでメインパーツと足を共締めしてみました。
う~ん、いい感じです・・・。(画像↓)

Skb11

が・・・、しかし!
これだと、足を折りたたんだ時、重なり合って嵩張ってしまうのです。(画像↓)

Skb12

と、いうわけですが・・・。
実はこんな事もあろうかと思って、2種類のパターン違う形式のベースプレートを作っておいたのです。

Sk10
(次回は㊧のチタン製ベースプレートを使用します)



(以下、続く・・・。)

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2009年11月18日 (水)

ガスストーブ用“ローダウン・アダプター”の製作①

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :★★☆☆☆
(この種の改造はあくまで自己責任で!)



Ld4_6_2
(“ローダウン・アダプター”とは普通のバーナーヘッドを分離型として使用する、完成画像↑のデバイスです)


なんだかんだ言っても、結局のところ厳冬期以外では、ガスストーブが手軽で便利ですよね。

しかし、一体型のガスストーブの場合、構造上どうしても背が高くなるのでクッカーを載せた時に不安定になりがちです。
特に500型カートリッジを使ったり(画像↓)、冬のテントの中などでは常にクッカーを手で押さえていないと危険です。

Sk2
(500型カートは軽量化にはなるが重心が高く不安定)

まあ、そんな場合は分離型のストーブ(画像↓)を使えば良いだけの話なのですが、工作マニアとしてそれでは面白くないですから、普通のガスストーブを分離型にするアダプターを作ってみる事にしました。

Sk1
(PURIMUS 123s “改” → 、 、)

「何も手間を掛けて自作しなくても、プリムスには“スパイダー・キット”(現在はカタログ落ちしちゃったのかな?)、という既製品もあるじゃないか」、と言われそうですが・・・、そこは固い事は言わないでくださいね。道楽なんですから(笑)。

さて、工作に先立って、この工作の一番のキモになるのが、ガスストーブとキャニスターを連結するネジの加工です。

Sk3

当初、私はミリネジという先入観から“Φ11㎜ ×0.9”位だと思ったのですが・・・。
う~ん、どうもしっくりこないのです!!!。

そこで、カートリッジを分解してピッチを正確に測ってみたところ・・・・。(画像↓)
『ガーン!』・・・、いきなり壁にぶち当たりました。

Sk4  Sk5

ピッチゲージを当ててみてもミリピッチではまったく合うものが無く、しばらく使った事のないインチのゲージを当ててみるとと・・・、何と“28/in”ピッチである事が判明しました。
つまり・・・、ガス・カートリッジのネジ規格はインチ寸の“Φ7/16 - 28TPI ”ではないか(たぶん・・・?)ということがわかったのです。

う~ん、これは困った、私の玩具みたいな中国製旋盤ではインチピッチが削れないのです。
削ろうと思えば出来る?かもしれないのですが、ベッドにある往復台用の親ネジをそっくり交換し、インチのギアセットを揃えなければなりません。
しかし、さすがの私もこんな物1個作るために何万も出費する程の物好きでもありませんし・・・。

そこで、この計画はあっけなく断念する事にしました。

【・・・と、ここまでは2年ほど前のお話です・・・】


・・・で、最近になってこのブログのストーブ・カテゴリーのネタにでもしようと思って、以前計画したこのガスストーブ用“ローダウン・アダプター”製作計画を再開する事にしました。

とはいえ、現在も“Φ7/16 - 28TPI ”などという特殊ネジを切る工作機械などありませんから、今回はこの部分の加工は諦め、以前500円也で購入したものの、まったく使っていなかった、カセットコンロ用ガスを登山用コンロで使うためのコンバーターを分解してこのネジ部分を取り出して使用する事にしました。

まずは、このネジ部分の付く台座と、ホースをはめるパイプを旋盤で削り出します。
ガスカートリッジの頭部の寸法を測り、ネジ上面と台座周縁との位置関係がカートリッジと同じになるように作りますが、真鍮のためどうしても重くなるので気休めに割り出し盤に咥えて6箇所肉抜き穴を加工しました。
また、ホースを嵌める部分には抜け止めのギザギザをつけました。

Sk56  Sk55
(ストーブを取り付けるベース部分、㊧画像中央のネジ部分のみ既成品から流用)

その後、ネジ部分と台座部分を銀ロウ付けし、別に削り出したガスホースの嵌るパイプを半田付けで取り付けました。(ホース取り付けパイプを銀ロウ付けにしなかったのは後日ホース径を細いものに交換するかもしれないので、交換し易くするためです)

これで、メインパーツは完成です。

(以下続く・・・)

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2009年11月11日 (水)

e-Trex のクリックスティックに一工夫

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


GPSに頼ってはいけないとはいえ、視界の悪い時のスキーツアーなどでは、頻繁にGPSを確認したほうが安心です。迷ってから登り返しは辛いですからね。
と、言うわけで、私は山スキーの時は “e-Trex VISTA”をザックのショルダー部に取り付けたケース(画像↓)に入れて何時でも取り出しやすいようにしています。

しかし、手袋をしたままケースからGPSを取り出す動作や、滑降の衝撃でGPSがケース内で動いた場合など、ケースの内面と接触して不用意にクリクスティックが動いてしまうようです。

Gpsc0_2

このために地図画面が勝手にスクロールしていたり、画面が切り替わったりしていることがあるのですが、そんな時はチョット確認したかっただけなのに、わざわざ手袋を脱いでGPSを復帰操作しなければならなかったりと、結構イライラします。

そこで私は“e-Trex シリーズ”使用開始直後から、クリクスティックが誤操作されないような工夫をしています。(数年前に、私のホームページでも紹介済みの古いアイデアですがですが、そこそこ有効な小ワザなので今回あらためて記事にしてみました)

Cs1

方法は至極簡単、ホームセンターなどで売っている粘着式のクッションをクリクスティックの近くに貼り付けるだけです。

Cs4
(画像↑は、私がGPSに使っているものと同種ですが大きさは異なります)

この種のクッション材は各種ありますので、各自で大きさや高さ、そして貼り付ける位置を工夫してください。

Cs2  Cs3 
(私はこんな感じに貼り付けました)

簡単なことですが、これでクリクスティックの誤動作はずいぶん少なくなるようです。
e-Trex シリーズをご使用中の方は是非お試しください。



【余談ですが・・・】  “一流品”とは?


この記事の最初の画像をご覧ください。テープの色が不自然ではありませんか?
信じられないかもしれませんが、これは、超一流品と言われていた“D社”のザックに起こった現実なのです。
ご覧のように、グレーだったストラップがピンク色に変色してしまいました。
確か購入から2年以内に変色が始まり、現在はこんな調子です。
超一流(?)だったはずのこの会社も、コストの関係からメキシコやベトナムに生産地を移してからの製品は、設計は良くても一流品とは言いがたいシロモノとなりましたが、ふざけた事に価格は以前の一流品のままでした。(ちなみにこのザックはベトナム製ですし、別の多分メキシコ製の同 社のザックは直ぐにウレタンコートがベトベトになりました)
しかし、国内での代理店もコロコロ変わりましたし、現在はメーカー自体が消滅していますので、クレームのつけようもありません。

また、以前使用していた「ザック界のロールスロイス」を自称していた“G社”のザックも、本体の生地がブルーからマダラ模様のピンクに変色し、(裏のポリウレタンコートもベロベロに剥げました)恥ずかしくて使い物にならなくなりましたので捨ててしまいました。
このG社に関しては、ラインナップや設計を見る限り、私自身の見解では、まったく一流メーカーとは思っていないので、クレームを入れる気にもなりませんね。
まぁ、価格だけは「ザック界のロールスロイス」なんでしょうが・・・、ふざけるなっ!て感じです。

そして、これまた超一流メーカーと言われる“P社”も、ザックに関しては問題ありだと思います。
背面長の目安も公表していなかったり、次々とモデルチェンジを繰り返し、はっきり言ってタウンユースの御洒落アイテムみたいな感じの商品がメインで、山道具として一流品とは言い難いものがほとんどです。
実は・・・、私もかつてこのP社の山用のザックを間違って(見栄で?)買ってしまいましたが、結局使い勝手は最低に近いものでした。
そして、あの、高価な購入価格の何パーセントかは、この会社の偽善的姿勢に則って、エセ環境保護団体の手に渡り、馬鹿げたパフォーマンスに使われたかと思うと、アホらしくて二度と買う気は起こりませんね。

しかし・・・、山道具についても“一流品(メーカー)”、“二流品(メーカー)”って分類するのが好きな方も多いようですが・・・、何をもってそう分類したら良いんでしょうね?私には良く判りません。
値段かな?ブランドイメージかな?(笑)

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2009年11月 4日 (水)

プロモンテ VL23 は使えるテントか?②(改造編)

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(改造によってこのテントの潜在能力をが発揮されます)


※旧VL23と現行のVL24の違いは、フライの素材がリサイクルポリエステルから通常のポリエステルに変更された程度でほぼ同一の製品です。


(“プロモンテ VL23 は使えるテントか?①”からの続きです)

Vl33_1hp_2

前回の記事でご紹介したように、“プロモンテ VL23”はまずまずの軽量テントですが、細部には気になる点も幾つかあります。
今回はテントの細部をチューニングし、このテントのポテンシャルを最大限に発揮させる改造を行いました。

①ガイライン(張り綱)のスライダーをケブラー・ラインに合わせた細径用の物に変更して(↓左画像、㊨は細径用ランナー、㊧は標準付属のΦ3~4ミリ用、本来はデフォルトでこうなっていなくてはならないはずだ!)、さらにラインを冬用テントのようにスライダーがテント側にくるように倒立形式に結び直しました。(↓右画像、こうするとペグが使えない時、石などを支点にしたり、雪用の紐付き竹アンカーを使用するのに便利です)

Vl23run   Vl23_10

②一回り大きな VL33 と同じように、フライの短編下縁中央に薄いナイロンテープのペケ(画像↓㊧、テント・シート屋さんはロープを結ぶタブをこう呼ぶ)を縫い付けて ペグ等で外側に引けるように改造。(フライに張りを持たせ、風でバタつかず雨天時にも本体に密着しないようにして、雨漏りを防ぎ通気を良くするためです、また画像ではケブラーラインになっていますが、後に細いショックコードの輪に交換しました)

Vl23_5  Vl23_7

③ペグダウン不能時に石等を支点にするため、フライの長辺両側中央にある短い張綱を、スライダー付きガイラインに交換。(入り口側には全室があるが、画像↓に見られるようにカタログの図と異なり後室は無い)

Vl23_9

④フライ下縁にある四隅のバックル用テープと、長辺の2個のペケの計6箇所の縫製が貧弱(一本の縫い目だけで縫製!)なため、補強縫いを行った。
薄い生地を使用しているのだから、より丁寧な縫製が必要で、せめてバータックくらいは必要な場所だろう。(他のメーカーでも同様な縫製のテントがあるが、強いテンションが掛かった時に縫い目が千切れることで本体が裂けるのを防ぐ効果??、くらいはあるのだろうが、少々手抜き過ぎだ!)

Vl23_8
(明るい赤色の縫い目が今回行った補強縫い、当初は上側の暗い赤色の糸一往復でテープが縫われていただけ!)

⑤フライをフレーム側面中央に連結する部分の構造の設計が煮詰められておらず、縫製も貧弱な印象です。
此処はテント本体に掛かる風圧をフレームからガイライン(張り綱)に受け渡す重要な部分で、この型のほとんどのテントではフライに小さなスリーブを設け、本体フレームに連結したガイラインをこのスリーブに通して外に出すという構造を採用しています。
“ VL23”では軽量化のためか、本体のフレーム部分ではなくフライシートにガイラインを固定し、その部分の裏側に紐を付けてそれでフレームに結びつける方法を用いていますが、重要な部分にしてはかなり貧弱な造りです。(又聞きですが、この部分が引き千切れた例を耳にしました)

Vl23_11_2
(デフォルト状態では薄いフライの共生地製の紐で蝶結びするだけ!)

改造の概要は、ガイライン取り付け部の裏側にテープの輪を縫いつけ、細いダイニーマロープの輪にオシャブリ(テント・シート屋さんはこのような棒状のボタンををこう呼ぶ、手元にちょうど良いものが無かったので、とりあえず①の画像にある楕円形の小径ロープ用スライダーを細く加工したもので代用してあります)を通す方法に変更するというものです。
この部分の改造は文章では表現しにくいので、画像をご覧頂きたいと思います。
また、このような構造にしなくても、ある程度丈夫な平紐を表のガイライン用テープの位置に重ねて、バータックで双方をしっかり縫い付けるだけでも十分強度が高くなるでしょう。
(デフオォルト状態では、裏の薄い紐が縦1本で縫われているため、表のテープとテープの間に縫い目が掛かり強度が不足する事態も予測される)

Vl23_12  Vl23_14
(㊧縫い目には溶剤系のシームシール剤を塗布、㊨裏側の状態と自作のオシャブリ)

フレームに固定した状態は下の画像をご覧ください。

Vl23_15  Vl23_16
(ループをフレ-ムに回しオシャブリを輪に通して固定する)

設営の際もループにオシャブリを通すだけなので手袋をしたままでも何とかなりそうですし、4箇所を一々蝶結びするより簡単で、時間も掛かりません。
また強度も確実に数倍アップしていると思います。(念のため、オリジナルの紐も取らずに残してあります)



★以上が今回行ったチューンナップの概要です。
最後のガイライン取り付け部は少々面倒ですが、それ以外は比較的簡単に改良が可能で、労を要せずこのテントの性能を格段に向上させてくれますから、このテントのユーザーには是非お試しいただきたい改造です。

また、ギアハンモックの取り付けも予定しており、最適な方法も思いつきましたので、また後日紹介したいと思います。

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