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2009年12月 9日 (水)

ガスストーブ用“ローダウン・アダプター”の製作③

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :★★☆☆☆
(この種の改造はあくまで自己責任で!)


ガスストーブ用“ローダウン・アダプター”の製作②、からの続きです)

前回のベースプレートは見た目は良いのですが、折りたたんだ時にぴったり収まらず嵩張ってしまいました。
今回は別のパターンのベースプレートを試してみます。
今回の設計は、中心から放射状に足を配置するのではなく、中心からオフセットされた位置から三角形の辺を片方に延長された形に足を配置するというものです。

Sk10_2
(今回は㊧のプレートを使用した)

組み立てた状態は(画像↓)のとおりですが、足は各2本のブラインドリベットで固定してあります。

Skb21  Skb22

では、足を折りたたんだ状態はどうでしょう?(画像↓)

Skb23  Skb24

設計どおり折り畳んだ足が上手く互いに逃げ、ピタッと折りたためますから、収納時の厚みも最小限に収まりました。

これで、主要部分は完成です。
後は、カートリッジに取り付けるバルブとホースを用意すればよいのですが、バルブは例のインチネジの関係で自作は無理(・・・と言うか、ネジが切れたとしても私には技術的に困難)なので、古いMSRの分離型ストーブのバルブの手持ちがあったので、それを利用する事にしました。

Sk9
(㊨が古いMSRのバルブ)

また、ホースは耐熱性と耐油性、更にガスが通りますので炭化水素全般に強い素材でないと実用品にはなりません。
シリコンゴムは耐熱性はあるのですが、圧力の掛かるところに使ってはいけないのがこの素材使用上のセオリーですし、また酸やアルカリの薬品には強くても炭化水素への耐性は極めて小さく、液体燃料に触れると膨潤し僅かの力で裂損してしまいます。
この用途としてはフッ素系ゴムのホースが理想と考えられますが入手法すら知りませんし、次善の策としてはテフロンチュ-ブも良いのですが(MSRのメッシュホースのインナーはテフロンです)素材が硬く自由度が少なく、鋭角に曲げる潰れてしまうので金属メッシュのカバーが必要となり、アマチュア向きではありません。

そこで、私の選択肢にあるのは、以前EPIから純正補修用パーツとしてホース単体で販売されていたもの(画像↓㊧)の手持ちストックを使うか、または市販のガソリン用フューエルホース(画像↓㊨)を使うかですが、今回は試作と言う事でフューエルホースを使用する事にしました。これだったら耐熱性もあり、本来の用途から炭化水素にも十二分な耐性があるはずです。

Sk8_2
(㊧のEPI純正クランプ付ガスホースは残念ながら現在パーツ販売されていない)

さあ、これでパーツは揃いました。
後は組み立てて燃焼テストをするだけです。

(以下、続く・・・)


【余談ですが】 -冬用アンダーウエアーに悩む-

最近はアンダーウエアーなどと呼ばずにベ-スレイヤー などというお洒落な呼称があるようですが、要するに山用の“下着”ということですね。
しかし、「たかが“下着”、されど“下着”!」で、何だかんだ言ってもやはり冬山の快適性・安全性を左右するのは“下着”みたいな気がします。

最近はアウターシェルの高機能化(≒高価格化?笑)が進行しましたが、私が学生だった時代はゴアテックスなんてありませんでしたから、最新の冬季用アウター・シェル(この言葉も当時ありませんでしたが!)といったら、それはナイロンツイルのWヤッケの事でした。
これでも厳冬期にも特段不都合は感じませんでしたし、そればかりか、ラッセルなど運動量の多い時など(春のベタ雪を除けば)今のゴアアウターよりむしろ快適だったかもしれません。
つまり、1~2月の厳冬期に限定すれば、ゴアのような高品質な透湿防水素材でなくても、風を遮りつつも必要にして十分な通気性のあるアウター素材であれば、それで十分、という場面も少なくないような気がします。

しかし、事“下着”に関しては当時も現在と同様に「何でも良い」という訳ではありませんでした。

と・・・いう訳で、大昔の私は、Wヤッケとカッターシャツの下には、当時の私にとってはアウターのWヤッケと比べても、かなり高価だったウールの下着を着ていました。
所謂“ラクダ”といわれていたウールの下着なのですが、(本物のラクダは高くて買えなかったので紛い物で済ませたせいか)私としては当時のウールの下着にあまり良い思い出はありません。

汗をかくとチクチクしたり、キスリングで擦れる背中を中心にメチャメチャ縮んでフェルト化してしまい、結局1シーズン位しかもたなかったですからね。
(そう言えば当時の主流だったハンガロテックスの手袋は1シーズンで見事に縮んでしまいましたが、斉藤メリヤスの無脱脂毛糸?手袋は高品質であまり縮まなかったのを思い出しました)

そんな理由もあって、その後“オーロン”というポリエステルの異型断面繊維を使ったアンダーウエアーが登場するや、あっという間に山用のアンダー市場からウールの下着を駆逐してしまったのです。

さらにその後も山用のアンダー市場では、“ウイックロン”など名称は様々ですが、同様な合成繊維が主流である状態は揺るがず、さらに最近は“ブレスサーモ”や“ヒートテック”などという吸湿発熱系の高機能合成繊維でできたアンダーまで登場してきました。
そんなわけで、“オーロン”の登場以来、私は現在まで三十数年、ずっと、このような科学繊維系のアンダーを着用し続け、それで十分満足しています。

しかし、正直な話をすると、私自身としては“ブレスサーモ”や“ヒートテック”などという吸湿発熱系の合成繊維の性能については、体感としてはなんとなく効果を認識しつつも、どうも理論的に納得できない部分があるのです。
繊維が吸湿して発熱するメカニズムは分らなくはないのですが、合成繊維のフィラメント自体の吸湿率はおそらく自重の数パーセント以下でしょうから、そこまでの吸湿段階での発熱は理解できるのですが・・・、しかし、これらの繊維のもう一つの特徴は湿気を溜めず外部に放出して肌面に水分を残さないようにする事ですよね?
だとしたら、リミットまで吸湿した繊維はその段階以降は既に発熱は行わず、今度は水分の蒸散によって逆に気化熱を奪って行く事になりはしないでしょうか?

つまり着て暫くは暖かかったにしても、繊維が限界まで吸湿を終えた時点以降は普通のアンダーと同じ保温性しか無いような気がするのですがいかがでしょうか・・・?。(まぁ、普通の天然繊維だって吸湿すれば多少発熱するんですからネ)
それとも、発熱される熱量と奪われる気化熱が相殺されるので、その分他の繊維より暖かく感じるという事なのでしょうか?
「発熱するから暖かい」なんて言われても、素直でない私には何かウソ臭く聞こえちゃうんです。熱力学の第一第二法則を持ち出すまでもなく、この繊維がずっと発熱だけし続けるんだったら永久機関だってできちゃうはずですからね・・・。(誰か御存知の方は私の納得できる解説をお願いします)

また、昨シーズンにはブロガーなどの間でもかなり評判の良かったF社の薄いのに結構高価な撥水系メッシュ素材の山用アンダーを買ってみました。
しかし、(少ない回数ですが)自身で着用した感覚では、この製品が冬用として特別優れているという感覚は持てませんでした。
素材が薄いので、寒い時期はもう一枚吸汗性のアンダーを上に重ねるか、中間着を工夫しなければなければならない、というのも気になりますし、生地が滑りやすくタイトフィットな着心地というのも私としてはイマイチな感じです。
率直な印象として、冬季での使用については、モンベルのジオラインなどの一般的な登山用アンダーの方がむしろ快適なように感じました。(メーカーの宣伝にまんまと引っ掛かったような気がしますが・・・しかし、夏山や沢なんかでこれの半袖を使えばはかなり好い感じだと思いますので損をしたとは思っていません)

・・・で、今冬用のアンダーで悩んでいる理由は、アンダーの素材に、大昔に着ていた羊毛系の天然素材のアンダーがメリノウールなどという高品位な素材になって、リバイバルで登場してきたからです。
しかも、これまたブロガーの間でかなり評判がよろしい・・・。

先に述べたように私自身はウールのアンダーには良い思い出は無いのですが、今年の冬は再び以前より快適な着心地になったという、メリノウールという天然素材をウン十年ぶりに再び試してみるか・・・、それとも今まで通り高機能合成繊維のアンダーを継続使用するか・・・。
はてまたは、もう一度F社に騙されたつもりで、ウールと化繊を紡績段階でミックスし、両方の素材の“イイとこ取り”をしたという同社の新素材アンダーを試してみるか・・・。

これが、私的には、今、ちょっぴり悩ましい問題なのです。

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