« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »

2010年3月

2010年3月25日 (木)

アイゼンケースを外付け用に改造

便利度 :★★★★☆
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


冬山登山に必須なのがアイゼンですが、鋭いツァッケがあるため持ち運びには神経を使います。
ケースに入れてザックの中に入れても他の荷物やザック本体を傷付けそうですし、ザックの外側に剥きだしでぶら下げるのも不安定ですし、固定するのも意外と面倒ですよね。

また、冬専用のザックの中にはバックパネルにアイゼンケースが装備されているものもあり、大変便利なのですが、それの有無だけでザックを選ぶのも賢明ではない気がします。

そこで、手持ちのアイゼンケース(Mt.Dax 製)をザックに取り付けられるように改造してみました。

Ccase  Ccase_1

画像をご覧頂けば説明は不要だと思いますが、市販のアイゼンケースの側面に20ミリのナイロンテープを任意の位置にストラップを通せるよう、デイジーチェーン状に2本縫い付ければ完成です。
袋物なので通常のミシンでは縫うのが難しいため、私は工業用の腕ミシン(画像↓)を使いましたが、それほどの厚物ではないので家庭用のフリーアームミシンがあれば十分縫製が可能だと思います。
バータック縫いができる家庭用のジグザグ・ミシンがあれば、それを使えばより簡単かもしれません。

Ccase_2

取り付けはザックのサイドのコンプレッションストラップや、バックパネルの汎用ストラップをアイゼンケースに新たに縫い付けたデイジーチェーンに通して固定すればOKです。(画像↓)

Ccase_5  Ccase_4

そのままアイゼンを入れてバックルを留めただけでも良いのですが、取り付けたストラップをアイゼンケース外側に一周させて締めればさらにシッカリ固定されます。

頻繁にアイゼンを着け外しする場合などとても重宝しますし、ザックの中で他の荷物を傷付けたり、ザックの外側でブラブラする心配もありません。
最初からザックに取り付けられているアイゼンケースに比較すれば格好はよくないかもしれませんが、簡単かつ有効なので、是非お勧めしたい山道具改造だと思います。

| | コメント (0)

2010年3月18日 (木)

チタンクッカーに容量マークを付けよう!

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


クッカーでお湯を沸かす場合、必要な容量が正確にわかれば、貴重な水を節約することができ、また無駄な燃料も消費せずにすみます。
この意味でもクッカーを選ぶときは、容量の目盛りのあるものを選ぶことがベターだと考えられます。

Gst110ax
(自分でマークをしたチタンクッカーを実際に使用しているところ)

しかし、クッカーの中には目盛りの一切無い製品も存在しますし、特に私のようにバーゲンで安いチタンクッカーを物色して購入する場合は、そんな贅沢は言っていられません。

そこで、容量目盛りのないクッカーに正確な容量マークを付けてみました。
用意するものは小さな、ボールベアリング等の鋼球(玩具のエアガン用のBB弾でも可)・木槌か硬質ゴムハンマー・当て金(適当な物なら何でもよい)・テープ・鉛筆、のみです。


(手順)

①メジャーカップで必要な容量の水を量り、チタンクッカーに入れる。

Cm1

②水平な場所で水面の位置を、クッカー内面に鉛筆でマークする。

Cm2

③マークの位置に鋼球かBB弾をテープで貼り付ける。

Cm3

④テープで貼った鋼球(BB弾)の所に適当な“当て金”を接触させ手で保持しておく。
当て金は表面にRのある物を使うと、内側に無用な傷を付ける危険がありません。

Cm4

⑤表からその部分を木槌か硬質ゴムハンマーで軽く叩く。

Cm5
(実際には片手で“当て金”を保持して叩きます)

⑥表側に凸となる、小さなドットができあがる。

Cm6

以上で、安物のチタンクッカーに、簡単に容量マークが付けられました。

また、表側に木の板を当て、鋼球を固定した内側から小振りなハンマーで叩いても同様な加工は可能なので、どちらでも好みの方法を選んでください。

外側に凸としたのは、この例の場合、クッカー内に250型のガス・カートリッジが丁度納まる寸法だったため、内側を凸にするとがす・カートリッジが取り出しにくくなるという理由からで、その問題さえなければ、裏に木片を当てて表からハンマーで叩くという方法でも良いでしょう。

ただし、この方法でマークできるのはステンレスかチタン製のクッカーで、アルミ製のクッカーだと表面の陽極酸化処理層を傷めてしまう恐れがあります。

また、容量のマークは上記の例のように、500CCと1000CCという区切りのよい単位でも、200CC単位で何カップか、でも良いですし、あるいはα米一袋に丁度という容量など、各自で工夫しても面白いかもしれませんね。

| | コメント (4)

2010年3月11日 (木)

MSR・ライトニングの改造/Part Ⅱ ②

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★☆☆☆
危険度 :★★☆☆☆
(改造はあくまで自己責任の範囲で!)



“MSR・ライトニングの改造/Part Ⅱ ①” からの続きです。

Ssb_2
(完成した状態)

さて、前回までで、ベースプレートの骨格は出来上がりました。
ワイヤーの取り付け部など、改良の必要を感じた部分はありますが、とりあえずの試作ということでこのまま作業を続ける事とします。

さて、今回はベースプレートにブーツを取り付けるストラップを製作してみることにします。

このバインディングの仕組みは、トー部分にあるワンタッチアイゼン用のトーベイルで爪先の位置決めと固定を行い、踵に回したワイヤーでブーツトーベイル側への前圧をかけるのと同時に、ブーツの甲を下側に押えて全体をしっかりと固定する構造になっています。

そのため、両側のワイヤーの中間あたりにストラップを固定し両側のワイヤーを引き付けるように締め付ければよいわけですが、今回は試作ということで2つのパターンを試してみました。

①一つ目は、改造の際取り外したMSRオリジナルのバインディングに使われていたアルミ製のバックルとポリウレタン(?)のストラップを流用したものです。
バックルを硬めのナイロンベルトでワイヤーに固定しましたが、力の掛かる部分を一点で固定せざるを得ないので通常の両面カシメではなくアルミリベットを使用しました。

Ssb_9  Ssb_6  Ssb_5

装着はブーツをトーベイルに入れてから踵のコバにワイヤーを掛け、次に中央のウレタンストラップを引いて適当なテンションが掛かる位置に固定すれば完了です。
実際にブーツを固定してみましたがストラップの適度な柔軟性でしっかりと固定できました。


②二つ目は、通常のアイゼンバンド用バックルとテープを使用する方式です。
片側のワイヤーにバックルの付いたテープを固定し、反対側のワイヤーにテープを一周させて固定するという方法です。

Ssb_8  Ssb_11  Ssb_10

試作①よりも軽量で、バンドの伸びが無いのでガッチリと固定出来ますが、バンドが往復しているため締め付け時に弛みが出ないように注意する必要がありそうです。
まぁ、最初にしっかり締め付けておけば途中で緩むことはまず無いでしょう。

Ssb_4  Ssb  Ssb_1


これで完成です。
装着も、爪先をベイルに入れ、踵のコバにワイヤーを掛けてストラップを締めるだけと簡単ですし、予想以上にシッカリと固定され、細部を煮詰めれば十分実用的なバインディング・システムになりそうです。

(現在、新しいアイデアでの改造を試行中なので・・・、以下“Part Ⅲ”に続く・・・かも?)


【余談ですが・・・】

私もかつては“クリッカー・スノーシュー”の先駆者(?/ 笑)として、10年ほど前から“アトラス・クリッカー仕様”や( “同2号機” )、また“クリッカー・アイゼン”( “同2号機” )など山ボード用に数々の自作道具に挑戦してきました。

しかし・・・、旗艦であったK2が突然クリッカーを市場から撤退させ、続いてクリッカー・システムを作った本家のシマノもあっさりと生産を打ち切り・・・と、ユーザー無視の二転三転を繰り返したことから、私もクリッカーに見限りをつけざるを得ませんでした。

ボッタクリに近い価格の設定されたK2純正のスノーシューやアイゼンなど、多大な投資をしたユーザーの中には、『BCが少数派だとはいえ、コア・ユーザーを2階に上げておいてから突然梯子を外すような酷い対応だ!!』と憤った方も多いと聞きます。

また、クリッカー(スタンダードシステム)に替わってリリースされたシマノのRAPID FIREシステムも、クリッカーの弱点を克服したシマノの自信作という触れ込みも殆どウソ同然と言ってよいほど問題も多く、極めて短命で製造中止となりました。

そんな訳で、その後シマノが新たに開発した“アキュブレード・システム”についても、私的には再びメーカーに裏切られるのが怖くて移行には二の足を踏んでしまい、その代りに山スキーと兼用のできるハードブーツ(ランドーネ・ブーツ)での山ボードに活路を見出し、“MSR/デナリ・ワンタッチ仕様”なども実用化してきました。

しかし、浮気性で何でもやって見ないと気がすまない私ですから、現在は初心に戻り、再び山ボードを登山用のアルパインブーツとストラップ式ビンディングの組み合わせで実践してみようという試みの最中なのです。
今回の一連のMSR/ライトニングの改造も、その『登山靴で山ボード?』という流れの中での試行錯誤の過程といったところです。

正直を言えば、現行のシマノの“アキュブレード・システム”にはかなり興味があるのですが・・・、“シマノ”がビンディングから撤退した現在、“YONEX”が如何に頑張ってくれているとはいえ、“クリッカー”や“RAPID FIRE”の二の舞三の舞になりそうな感じは否めません。

そんな訳で、“アキュブレード”についても私的に好いアイデアもあるんですけど・・・、現在はあまり手を出す気がしないんですよね。(笑)

| | コメント (4)

2010年3月 4日 (木)

MSR・ライトニングの改造/Part Ⅱ ①

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★☆☆☆
危険度 :★★☆☆☆
(改造はあくまで自己責任の範囲で!)


MSRのスノーシュー“ライトニングシリーズ”は華奢な構造ですが、軽量でトラクションに優れた良い製品だと思います。

初期型ではブーツの取り付け部分に問題があったのですが、マイナーチェンジモデルでは甲部分のストラップが3本になり、安定性が良くなりました。
とはいえ、依然装着に手間取りますし、特にスキー靴やランドーネブーツの場合、しっくりと固定し難い気がします。

そこで、改造マニアの私としては、もっとスマートで確実なな装着方法は無い物か・・・、と考えて種々の試作をして見ました。(以前の記事 、・画像↓)
しかし、テストした結果このバンドのみで固定する方法は、簡単で素早く装着できるという長所はあるものの少々問題もありました。
プラスチック製のランドーネブーツでは問題が無いのですが、爪先のコバが小さい登山靴だと、バンドが緩んだときにベイルがコバから外れそうになってしまうため、頻繁にバックルをチェックして締め直しておく必要があったのです。
そこで、今回は、更にガッチリと固定のできる改良型を作ってみることにしました。

Shoe3  Shoex2
(バンドのみで固定する前回の作品、今回はこれをさらに改良する)

基本設計は従前同様、ワンタッチアイゼン対応アルパインブーツ、またはランドーネブーツ(スキー兼用靴)専用とし、ワンタッチアイゼン用のトーベイルに加え、ステンレスワイヤーで踵のコバをシッカリと押さえ込める構造とし、前作の弱点を改善するよう設計してみました。
なお、トーベイルにはKAJITAXアイゼンのパーツを使用し、アルパインブーツとランドーネブーツでナローとワイドの2タイプを使い分けますが、ブーツによっては万力で挟むなどして苛め、ワイヤーの曲がり具合を修正する必要があるかもしれません。



さて、まずは前作のヒール金具のリングにナイロンテープの小さな輪を縫い付けます。(画像↓)
ここは金属製の専用ヒール金具を作製しようとも考えましたが、シューを重ねた時などに邪魔にならないよう、柔軟なテープを使用することにしました。

Ss1a

次にトーベイルの取付金具にステンレスワイヤーを取り付けます。
自分の使用する登山靴やランドーネブーツを実際に仮装着し、最大公約数的にフィットする長さを決定します。
ヒール部分には靴が傷まぬよう、細径のウレタンチューブを通しておきました。

また、ステンレスワイヤーを金具に取り付ける方法について、いろいろ悩んだ末、銅製のスリーブをワイヤーに圧着する方法を採用しました。
中国製の安物の油圧圧着プライヤーを自分で据え置き型に改造した工具と、この加工のために自作した専用圧着ダイスで六角形にカシメましたが、通常の力ではまず外れない強度は持っているようです。

また、この部分は、耐久性は下がりますがダイニーマロープ等でも代用可能ですし、その場合は結ぶ事も可能ですから工作はずっと容易になるはずです。

Ssp_2  Ss1b 
(㊧圧着工具と自作ダイスでワイヤー末端を加工する、㊨両端を加工し完成した状態)

・・・で、ベースプレートの加工は完了(画像↓)で、あとは固定用ベルトを作製すれば完成です。

Ss1c

(以下続く・・・)

| | コメント (0)

« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »