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2010年3月11日 (木)

MSR・ライトニングの改造/Part Ⅱ ②

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★☆☆☆
危険度 :★★☆☆☆
(改造はあくまで自己責任の範囲で!)



“MSR・ライトニングの改造/Part Ⅱ ①” からの続きです。

Ssb_2
(完成した状態)

さて、前回までで、ベースプレートの骨格は出来上がりました。
ワイヤーの取り付け部など、改良の必要を感じた部分はありますが、とりあえずの試作ということでこのまま作業を続ける事とします。

さて、今回はベースプレートにブーツを取り付けるストラップを製作してみることにします。

このバインディングの仕組みは、トー部分にあるワンタッチアイゼン用のトーベイルで爪先の位置決めと固定を行い、踵に回したワイヤーでブーツトーベイル側への前圧をかけるのと同時に、ブーツの甲を下側に押えて全体をしっかりと固定する構造になっています。

そのため、両側のワイヤーの中間あたりにストラップを固定し両側のワイヤーを引き付けるように締め付ければよいわけですが、今回は試作ということで2つのパターンを試してみました。

①一つ目は、改造の際取り外したMSRオリジナルのバインディングに使われていたアルミ製のバックルとポリウレタン(?)のストラップを流用したものです。
バックルを硬めのナイロンベルトでワイヤーに固定しましたが、力の掛かる部分を一点で固定せざるを得ないので通常の両面カシメではなくアルミリベットを使用しました。

Ssb_9  Ssb_6  Ssb_5

装着はブーツをトーベイルに入れてから踵のコバにワイヤーを掛け、次に中央のウレタンストラップを引いて適当なテンションが掛かる位置に固定すれば完了です。
実際にブーツを固定してみましたがストラップの適度な柔軟性でしっかりと固定できました。


②二つ目は、通常のアイゼンバンド用バックルとテープを使用する方式です。
片側のワイヤーにバックルの付いたテープを固定し、反対側のワイヤーにテープを一周させて固定するという方法です。

Ssb_8  Ssb_11  Ssb_10

試作①よりも軽量で、バンドの伸びが無いのでガッチリと固定出来ますが、バンドが往復しているため締め付け時に弛みが出ないように注意する必要がありそうです。
まぁ、最初にしっかり締め付けておけば途中で緩むことはまず無いでしょう。

Ssb_4  Ssb  Ssb_1


これで完成です。
装着も、爪先をベイルに入れ、踵のコバにワイヤーを掛けてストラップを締めるだけと簡単ですし、予想以上にシッカリと固定され、細部を煮詰めれば十分実用的なバインディング・システムになりそうです。

(現在、新しいアイデアでの改造を試行中なので・・・、以下“Part Ⅲ”に続く・・・かも?)


【余談ですが・・・】

私もかつては“クリッカー・スノーシュー”の先駆者(?/ 笑)として、10年ほど前から“アトラス・クリッカー仕様”や( “同2号機” )、また“クリッカー・アイゼン”( “同2号機” )など山ボード用に数々の自作道具に挑戦してきました。

しかし・・・、旗艦であったK2が突然クリッカーを市場から撤退させ、続いてクリッカー・システムを作った本家のシマノもあっさりと生産を打ち切り・・・と、ユーザー無視の二転三転を繰り返したことから、私もクリッカーに見限りをつけざるを得ませんでした。

ボッタクリに近い価格の設定されたK2純正のスノーシューやアイゼンなど、多大な投資をしたユーザーの中には、『BCが少数派だとはいえ、コア・ユーザーを2階に上げておいてから突然梯子を外すような酷い対応だ!!』と憤った方も多いと聞きます。

また、クリッカー(スタンダードシステム)に替わってリリースされたシマノのRAPID FIREシステムも、クリッカーの弱点を克服したシマノの自信作という触れ込みも殆どウソ同然と言ってよいほど問題も多く、極めて短命で製造中止となりました。

そんな訳で、その後シマノが新たに開発した“アキュブレード・システム”についても、私的には再びメーカーに裏切られるのが怖くて移行には二の足を踏んでしまい、その代りに山スキーと兼用のできるハードブーツ(ランドーネ・ブーツ)での山ボードに活路を見出し、“MSR/デナリ・ワンタッチ仕様”なども実用化してきました。

しかし、浮気性で何でもやって見ないと気がすまない私ですから、現在は初心に戻り、再び山ボードを登山用のアルパインブーツとストラップ式ビンディングの組み合わせで実践してみようという試みの最中なのです。
今回の一連のMSR/ライトニングの改造も、その『登山靴で山ボード?』という流れの中での試行錯誤の過程といったところです。

正直を言えば、現行のシマノの“アキュブレード・システム”にはかなり興味があるのですが・・・、“シマノ”がビンディングから撤退した現在、“YONEX”が如何に頑張ってくれているとはいえ、“クリッカー”や“RAPID FIRE”の二の舞三の舞になりそうな感じは否めません。

そんな訳で、“アキュブレード”についても私的に好いアイデアもあるんですけど・・・、現在はあまり手を出す気がしないんですよね。(笑)

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コメント

理事長、ぜひアキュブレートシステムのアイディアを御願いします。
シマノが出していたMSRライトニング用アキュブレートは廃盤の為、とんでもないプレミアムが付いている始末。
そのため、未だにクリッカーから抜けれない人もいますので。

投稿: 横溝武史 | 2010年3月11日 (木) 15時03分

横溝さんようこそ!

早速ですが、アキュブレート(以下→AB)のスノーシュー・バインディングのアイデアとして私が温めているものを披露しますと・・・。
一例では、シューのベースプレートの前側に、ABブーツのトー側金具に後ろから前に向けたフック(ビンとは逆方向)を固定し、ベースプレートの後ろ側にソフトビンのアンクルストラップのようなラチエットベルトを付けてブーツを固定する、と言うのはどうでしょう?
超軽量で雪詰まりの心配も無く、片足数秒で装着可能だと思います。
その他、この変形で幾つか考えられると思いますよね。
しかし、ABは来期も存在するんでしょうか?

投稿: 理事長 | 2010年3月11日 (木) 15時37分

AB用シューについて、追加でもう一つのアイデアを紹介します。
シューのベースプレートのトー側のフックはABビンと同じ形式のモノを取り付け、ヒール側はABブーツのロッドが嵌る溝のある樹脂かアルミのブロックを削り出して取り付けます。
これで、ブーツは前後左右に固定されますので、後は上方向に固定するためのラチェット・ベルトを足首から甲の位置に取り付ければOKです。
これでしたら、ビンを1個潰してメカを移植しなくても良いですし、軽く故障の無いシステムになると思うのですが、いかがでしょうか?

投稿: 理事長 | 2010年3月12日 (金) 08時43分

アイディア有難うございます。たしかに、今期はヨネックスが販売していますが、採算が合うかどうかは疑問ですよね。
ABのフラットビンディングをそのまま取り付けている方もいらっしゃるみたいですが、重量的にはきついですよね。

投稿: 横溝 武史 | 2010年3月12日 (金) 10時44分

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