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2010年5月 4日 (火)

110型カートリッジ用パワーブースターの試作 ③(リベンジ開始編)

便利度 :★★★☆☆
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★☆☆☆☆
危険度 :★★☆☆☆


“110型カートリッジ用パワーブースターの試作 ②(挫折編) ”からの続きです。)

さて、前回までの試作実験でJETBOILの場合、パワーブースターの熱吸収部を排気部の外側に置いたのでは(画像↓)効果的に作用しないことが判りました。
時間が経過し熱吸収部のフィンが温まればある程度の効果は期待できそうですが、JETBOILはその名の如く早沸きが命ですから、これではとても実用的とは言えません。

Powerb_5_2
(JETBOILの場合、この構造は完全に失敗でした)

これが前回の挫折の原因ですが、今回はJETBOILバーナー下部の吸気穴からヒートパイプの末端を、熱交換部内側の炎の近くに直接挿入する構造にした場合について、その可能性を試してみました。(画像↓)

Pb2_6

なお、実験に使ったJETBOILは私がPRIMUS/P-113のバーナーに換装した改造品なので樹脂製のバーナーベースを装備した市販品とは異なりますし、また、今回は「駄目で元々」の実験ということで、前回の試作機からアルミのフィンを無理矢理取り外したものを再使用しましたから、ヒートパイプがかなりボコボコになっていますことを御承知おきください(笑)。

Pb2_8 
(自作の“JTBOIL/改”なのでヒートパイプを簡単に内部に引き込めた)

工作はヒートパイプの上端をバーナー下部の吸気穴に通し、バーナーヘッドとコンパニオンカップの熱交換フィンの間に位置するように曲げただけです。

早速、実際にテストとしてみました。
前回失敗したこともあり、大きな期待はしていなかったのですが・・・、結論から言えば大成功でした!!。

極端に過熱する事も無く丁度良い感じで熱放出部がカートリッジに熱を伝えている事が確認できたのです。
ヒートパイプは両端の温度差が大きいほど効率的に熱を伝える性質があるそうですから、カートリッジが冷たいほど効果が期待できることになります。

Pb2_5
(放射温度計で測ったら点火直後でこの温度となった/室温は18℃)

これでようやくJETOILにもパワーブスターが付けられる可能性が実証されましたので、今度はヒートパイプをΦ5mmのモノに変更して“実用版JETBOIL用パワーブースター”の製作に取り掛かりたいと思います。

これで2月の稜線上でツエルトを被っただけでも、素早くカップ麺を作り、その後ティータイムまで楽しむことができる・・・(訳の分からない例えですが・・・、笑)、見通しが立ったということですね。


まあ、正直な話、私自身110型カートリッジは山ではJETBOILくらいにしか使いませんし、JETBOILも冬には日帰りの時くらいしか使用しません。
また、スノーピークの“プロ・イソ缶”は110型でも結構寒さに強いので、このパワー・ブースターも私にとっては実用的な自作道具と言うより、厳冬期専用の“お遊び”プラスαみたいな範疇の道具と考えたほうが良いかもしれません。

Proiso
(スノピのプロイソ缶は-10℃位では全く問題ないと言ってもよい)

とは言え、山行形態によっては非常に効果的な自作道具ですし、端材を利用すればヒートパイプ込みで2,000円以内の予算で作れますので、皆さんも試してみたらいかがでしょうか。


(なお、今後“実用版JETBOIL用パワーブースター”の製作企画を続行いたしますので、完成次第、追って紹介したいと思います!)

 さて、話は変わりますが・・・、この工作マニア魂を刺激してやまない“ヒートパイプ”なる素材・・・、超高効率湯沸しクッカーや、アルコールストーブの熱フィードバックなんかに活用できませんかね?
誰か試してみてはいかがでしょうか?


※以下、“パワーブースターの製作①(試作編)” → “ 同 ②(完成編)”に続きます。

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コメント

ライドオン型のストーブでは、比較的たやすく
熱帰還装置を追加出来ますが
分離式では、どう仕組んだら良いのか分かりません
(JSBの逃げ口上です、笑)

そこで、とりあえずBEER片手に(嘘ですが)

ボンベを揺すりながら給湯しています
それでもだめなら、火に近づける(天幕外秘、爆)
 考える人、ならぬ、
   貧乏揺すりの人JSB(痛)

投稿: JSB | 2010年5月 9日 (日) 02時51分

JSBさん、まいどです!

分離型のストーブですが・・・、私なんかテントの中だろうが外だろうがカートリッジを手に持って火に近づけて暖めてます。
正しい方法?でははないんでしょうけど、過熱させなければそんなに危険じゃないと思いますよ。(笑)

投稿: 理事長 | 2010年5月 9日 (日) 06時27分

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