« “Dakota 20”は山でも使えるか?④(日本語地図編) | トップページ | MSR・スノーシューの改造/Part Ⅲ(確実なレトロ・タイプに)① »

2010年6月 6日 (日)

“Dakota 20”は山でも使えるか?⑤(新・地図レビュー)

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆


「“Dakota 20”は山でも使えるか?④」からの続きです。


一連の記事で、純正の“ TOPO10m ” と“ UUD製 ”の等高線入り地形図が“ Dkota 20 ”のディスプレー上でどのように描画されるか比較してきました。

その後、“いどんなっぷさん”より氏の製作した地形図の更新版サンプルを拝借できましたので、再度この3者の地形図を比較してみることにします。

なお、不公平にならないように明記しておきますが、“ UUD製 ”の地形図については旧製品についての評価であり、現在の製品についてはまだ確認しておりませんので、その点をご承知のうえでご覧ください。

また、今回は正確に比較できるよう3種類の地図を同じ条件で処理したスクリーンショットを掲載しますが、いずれの地図も実際の Dakota の画面上ではこのスクリーンショットほどきれいではありません。


では新たに拝借した、“いどんなっぷさん”の地図をスクリーンショット(画像↓)で見てみましょう。
場所は前回同様、双六岳周辺です。

Idnp2b

Dakota のディスプレーではどの地図も赤みがかった感じで、他の2者と一見大きな違いは感じられませんが、登山道の表示は変更パッチで強調された純正地図と同様、太くわかりやすい表現に変更されました。

また、純正と異なり崖記号は表現されませんが実用上は全く問題とはならないでしょう。
そして、この地図の一番の特徴は、敢えて県境線を省略してあるという事です。
見解の違いはあるかもしれませんが、私は紛らわしい県境線などGPSの画面上には必要無いと考えていますのでこれは私にはむしろ好印象です。


では、念のため以前にご紹介した純正の“ TOPO10m ” と“ UUD製 ”の等高線入り地形図も比較のため再度ご覧ください。

Topo2  Uud2
(㊧純正の“ TOPO10m ”、㊨旧“ UUD製 ”)

さて、いかがでしょうか?

旧“UUD製”の地図は画像右上に登山道を縫う形で通る黒実線で描かれた計曲線が他の地図よりも単純なカーブになっている事からも分かるように、この地図は数値地図から演算して等高線を描いているので、実際の紙地形図よりも単純化されているのです。
また、以前指摘したように登山道がピンボケのように曖昧で、おまけに県境線の方がハッキリしているので少々紛らわしい表現となっています。

また、純正の“ TOPO10m ” は他の地図にない特色として崖記号が表示されますが、その分(?)やや高価で、必要な図郭のみを選択して購入できる“いどんなっぷさん”の地図と比べると割高感は否めません。

新しいUUDの地図は、他の地図同様に紙の地形図と同じ等高線になったそうですし、登山道も改善されているかもしれませんが、もしそうだとしたらこの3種の地図は言語を除きほぼ同性能ということになるかもしれません。
そうなると、あとは機器への適応と価格が選択の基準になるかもしれませんね。



さて・・・、手元にある地図のレビューは以上ですが、基本的に英語版しかない Dakota 20 については、表・裏(?)いろいろな条件により、どの地図を選んだらよいか非常に迷うところだと思いますので、続いてその点を考察してみましょう。


★Dakota 20 には概ね下記のバリエーションが存在しますが、(B)、(D)、(E)、に関しては個人のソフトウェアー改変により現実に存在するという意味であり、あくまで正規の商品としてではありませんし、また機器からの日本語入力や検索ができないという制約を受けてしまいます。

(A)英語版デフォルト(正確にはマルチランゲージ対応)
(B)日本語表示化した英語版
(C)台湾版デフォルト
(D)擬似日本語版化した台湾版
(E)英語版→台湾版→擬似日本語版

まぁ、国内では(A)と(B)が一般的な Dakota 20 でしょうから、取り敢えずこの2種類に代表していただいて、各種地図との対応を考えて見ましょう。


★さて、Dakota 20 で使用できる日本の等高線付き地形図としては下記の7種類が考えられます。

(ア)“UUD製”           →英語表記のみ
(イ)“純正“ TOPO10m”     →日本語表記のみ
(ウ)“いどんなっぷさん”の地図 (英語版)
(エ)“いどんなっぷさん”の地図 (日本語版)
(オ)“いどんなっぷさん”の地図 (台湾語版)
(カ)“TKA”製の地図       →画像としての日本語表示
(キ)地図画像から切り取った自作地図(→今回は比較対照外)

GPS本体が(A)“英語版デフォルト”の場合、(イ)日本語版の“純正“ TOPO10m ”はDVD版ではロック解除不能だそうですし 、 マイクロSD版でも文字表示不能ですから、この場合は(ア)“UUD製”地図、(ウ)“いどんなっぷさん”の地図 (英語版)、(カ)“TKA”製の地図”、の三つが選択肢に上がることになります。

(カ)“TKA”製の地図”は使用したことがありませんが、重たそうですし、東西日本を揃えると一番高価な地図になってしまいます。
今回テストした“ UUD製 ”TOPO20mとTOPO+(旧製品)と、(ウ)“いどんなっぷさん”の地図の比較では、今まで検証してきたように現時点では、(ウ)“いどんなっぷさん”の地図の方が断然優位に立っているように感じます。
また、必要な図郭だけ購入できるという経済性も“いどんなっぷさん”の地図の大きなメリットです。
(なお、TKA製の地図と、 UUD製の新しい10mプラグインとは、現物を見ていないのでこの段階ではコメントできませんが、UUDの旧地図の問題点が新製品で改善されていたら計約2万円と高価ですが、英語版Dakota用としてはかなり高評価の地図になると思います。実際にご使用の方は情報を御提供ください。)

仮に(B)“日本語表示化された英語版のDakota 20” で上記の地図を使うとしたらどうなるでしょう?

(ア)“UUD製”も使えますが、地名表記はアルファベットですから使い難いのは否めません。
しかし日本語表記のウェイポイントの転送は可能ですから、事前にカシミール3Dでウェイポイントを登録し、GPSに転送しておけば実用上はそれ程不自由は感じないでしょう。

(ウ)“いどんなっぷさん”の地図 (英語版)も状況は(ア)と同様ですが、それに加えて地図の正確さ・読みやすさは(ア)以上ですし、必要な図郭のみ購入できるというメリットもあります。

(エ)“いどんなっぷさん”の地図(日本語版)は今回テストしたように、快適に使用できそうです。
1MAP /1UNITのロックが掛かっていますがユニットIDによる制御なので、使用する機器のユニットIDを指定して地図を購入すれば日本語表示化したDakota 20 でも使用が可能です。

(イ)の純正“ TOPO10m ”については注意が必要です。
DVDメディアで販売されている“ TOPO10m ”については英語版のGPS本体に対し、ロックが解除不能な設定となっているらしく(?)使用できないようです。

また、マイクロSD版の“ TOPO10m ”に関しては、日本語表示化された Dakota でも使用はできますが、このマイクロSD版の“ TOPO10m ”はロックフリーになっている代わりに、PC上で地図を閲覧できないばかりか、データー破損の場合も全く保障はできないという理不尽(?)ともいえる条件での販売となっています。(画像↓)

Topo_x2
(㊧DVD版TOPO 10m、㊨マイクロSD版TOPO 10m)

さて、以上私の検証できた事実によって導き出された結論は・・・。

★(A)英語版デフォルトの Dakota 20 で使用するなら、(ウ)“いどんなっぷさん”の地図(英語版)を必要な図郭だけ購入して使用するのが実用上でも経済的にも賢明な選択だと思います。

★また、お勧めはしませんが、もし貴方が酔っぱらった弾みで“英語版 Dakota” を日本語表示化してしまったなら・・・。

そんな時は、お財布に余裕があり、万が一のデータ破損で一瞬にして2万円がパーになってしまっても我慢できる方だったら、思い切って純正のマイクロSD版“ TOPO10m ”を買ってしまうのが良いと思います。
しかし、それも不安だと考えるなら・・・、まず、(エ)“いどんなっぷさん”の地図(日本語版)の体験版サンプルをダウンロードしてみて、気に入ったら必要な図郭のみ購入する・・・、というのが今のところ一番賢明な選択ではないでしょうか?。



【余談ですが・・・】

登山用のGPSとその地図に関してですが・・・、1MAP for 1UNIT という縛りは私を含め多くの方が、できれば無いほうがよいとは思っているのではないでしょうか。
しかし、そんなルールであっても私としては可能な限り遵守したいと思っています。

私自身も他所様に言えた義理ではないので、遊び半分の“やんちゃ”にまでとやかく言うつもりはありませんが、自分なりのコンプライアンス基準くらいは持つべきだと考えています。

・・・、てな“綺麗事”を言っているうちに、現在も所有している“TOPO 10m”だけでもこんな数になってしまいました。(画像↓)

Maps

その他、シティーナビゲーターや海外地図、その他の機器と一緒に手放してしまった地図や、何より今まで使ってきたGPS本体を合わせると、あの代理店にはずいぶんと儲けさせてあげたはずです。
まぁ、ユーザーとして手厳しいことも言わせてもらいますが、これだけ稼がせてあげた客ですから・・・、そのくらいの権利はありますよね?(笑) 

|

« “Dakota 20”は山でも使えるか?④(日本語地図編) | トップページ | MSR・スノーシューの改造/Part Ⅲ(確実なレトロ・タイプに)① »

ハンディーGPS」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« “Dakota 20”は山でも使えるか?④(日本語地図編) | トップページ | MSR・スノーシューの改造/Part Ⅲ(確実なレトロ・タイプに)① »