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2010年7月15日 (木)

よく鳴る“熊鈴”を作ろう

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆

Bell2
(今回作った“熊鈴”をザックに取り付けた状態)


最近山で動物に遭うことが多くなっているような気がしませんか。
鹿は確実に個体数が増えているようですが、猿や猪や熊なんかは数が増えているのか人間の居る場所に近づくようになったのか・・・、どっちなんでしょうかね?

・・・で、皆さんも熊にだけは絶対遭いたくないと思っているでしょうが、なにぶんこればっかりは相手任せですから、我々登山者としてできる事はラジオを鳴らしっぱなしにしたり熊鈴をぶら下げたりして私たちの存在を知らせ、熊のほうから離れていってもらうしか方法はありません。

しかしながら・・・、実は私、以前は“アンチ熊鈴派”でした。
あんな五月蝿い物を山の中で鳴らされたら山の雰囲気が台無しだと考え、近くにチンチン鈴を鳴らして歩く登山者がいると不愉快にさえ感じたものです。
ですから、以前は北海道以外では自分から進んで熊鈴を持とうとは思いませんでした。
沢登りではガチャで音を出せますし、藪漕ぎでは時々大声でコールすれば十分だと考えていたのです。
熊スプレーも十数年前のかなり早い時期から携行していましたし・・・。

ところが、最近は低山や里近くで熊と遭遇した話を多く耳にしますし、双方が相手の存在に気づかず出会い頭に子連れの熊と対面する、という最悪のケースを避けるためには、やはりうるさくても熊鈴などでいち早くこちらの存在をアピールする必要があるのかと思いを改め、最近は熊鈴を持参する機会も多くなりました。

そんな訳で、どうせ嫌いな“熊鈴”を持つのならできるだけ軽くて大きな音で鳴るモノを、と考え“熊鈴”に少々改造を加えることにしてみました。

さて、普通のベル型の“熊鈴”はストラップかナス環でザックに取り付けるようになっていますが、手で吊るして振ると「チリ~ン、リ~ン~~」と良く響くベルでも、ザックに付けた状態だとベルの縁の部分がザックに接触して「カチン、カチチン」と、イマイチ鈍い音になってしまうモノが殆どです。

解決法は単純で、ベルをザックから浮かせて取り付ければ良いだけの話です。
そこで、最初はL 字型のステーを作ってそこにベルを吊るそうと考えましたが、それもチョット大袈裟すぎますしザックへの取り付けも面倒になりそうなので、もっと単純な仕掛けを・・・、と考え、ベルの上部に円盤を取り付け、ベル本体がザックに接触しないようにする構造を思い付きました。
これでしたらナス環等でどこにでも簡単に取り付けができそうです。

Bell4
(ステンレスワイヤーを銅スリーブで圧着した頑丈な構造)

また、改造のベースとなったベルの部分は、以前使っていて内側の錘(曲げた針金で吊るしてあっただけ)が無くなって壊れた熊鈴の廃物利用なので、錘も自作せねばならず、良く鳴る形状をいろいろ試してみましたが、棒状や球状よりも大き目の板状のモノのほうが少しの揺れでも鳴りやすいようなので、今回の試作ではは真鍮製の駐輪場用トークンを加工して錘にしてみました。
錘から上部の吊り下げ部分まで一体のステンレスワイヤーを銅製のスリーブで圧着した構造ですので、今度はちょっとやそっとの事では壊れないと思います。(画像↓)

Bell6

実際の改造は画像をご覧いただくのが一番だと思います。

今回の改造の一番のセールスポイントであるベル上部の円盤は、鞄の底芯などに使用する軽い2mm厚のベルポーレン板を加工しました。
この部分は円盤状でなくても良いのかも知れませんが、円形の方が横方向にも転がってよく鳴るような気がします。

Bell1
(円盤があるためベル本体がザックに接触しない)

私の場合は、壊れた熊鈴を修理しながらの改造だったので手間が掛かりましたが、普通のベル状の熊鈴だったら円盤を付け加えるだけの簡単な加工で済むと思います。
また、樹脂の円盤に“玦(けつ)”型に切込みを入れたものを作れば、既製の熊鈴でも状況に応じて円盤を着脱して使うこともできそうです。(突然思いつきましたが、鉄筋のスペーサーに使う建築資材の樹脂リングも流用できるかも・・・。)


また今回は試作ということで、円盤とベルは固定してありますが、この部分はスプリングなどを介すればさらに揺れやすく、さらに良く鳴ると思われます。

正直な話、実際の効果がどれ程向上するかは不明ですが、熊に遭う確立を少しでも減らしたいとお考えの方には(気休めかもしれませんが・・・)是非お試しいただきたい改造だと思います。

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