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2010年8月

2010年8月26日 (木)

JETBOIL 用パワーブースターの製作 ②(完成編)

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★☆☆☆
危険度 :★★☆☆☆
(今回の製作品は自作の“JETBOIL/改”用のもので、
オリジナルのJBに対応するかは不明です)


“JETBOIL 用パワーブースターの製作 ①(試作編)”からの続きです。

さて、今回はこれまでの実験を集大成して、実用版“JETBOIL用パワーブースター”を作ります。

大きな変更点は、熱放出部を銅版の一枚構造とし、ヒートパイプの末端をやや扁平な形に潰したものを直接ハンダ付けし厚みを抑えました。

Pb2b_5  Pb2b_3
(㊧シンプルな接合部、㊨試作型&完成型の比較)

またカートリッジへの取り付けは、40ミリ幅の編みゴムベルト(ビブパンツのサスペンダーに使われているような物)で熱放出部を締め付ける形式にしました。
熱放出部外側にはネオプレーンのウエットスーツ地を貼って、保温と強くカートリッジに押し付けられるようにしてあります。(画像↓)

Pb2b_6  Pb2b_1

その他は前回の試作タイプとほとんど同じです。

Pb2b  Pb2b_7

実際にテストした結果も前回の試作品と同様、なんとか成功のようです。

ただし、あくまで市販のパーツを使ったアマチュアの工作ですから、私から見ても不満な点が無いわけではありません。
第一に、私の入手可能だった規格品のヒートパイプ(L=100mm/150mm/200mmの4種類)で、この工作に使えそうな物の長さが150mm と少々長めだったため、S字型の不自然な形に曲げて調節しなければならなかった事。
第二は、ヒートパイプの肉厚が薄く柔らかいため、成型は簡単なのですが、使用中に変形してしまいそうな事です。

丁度良い長さで、しかももう少し厚い素材で作ったヒートパイプを自作するか特注すればもっと良いものが作れそうですが、アマチュアの遊びとしてはこの辺までで止めておいたほうが賢明というものでしょう。(笑)

さて・・・、、最大の課題だった、カートリッジにバーナー部をセットしたまま、コンパニオンカップに収納できるか・・・?、という件ですが・・・。
下の画像のように大成功です。
これでパワーブースターを装着したバーナー一式をそのままコンパニオンカップに収納できるようになりましたので、取り出して即点火が可能となりましたから使い勝手は格段に良くなったはずです。

Pb2b_2
(セット状態のまま収納し、必要な時に取り出してすぐ使用する事ができる)


残念ながら厳寒のフィールドでのテストは次の冬までできませんが、JETBOILの潜在能力が少なからず向上したのは間違いないと思います。

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2010年8月19日 (木)

JETBOIL 用パワーブースターの製作 ①(試作編)

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★☆☆☆
危険度 :★★☆☆☆
(今回の製作品は自作の“JETBOIL/改”用のもので、
オリジナルのJBに対応するかは不明です)

以前の記事で110型カートリッジ用パワーブースターの試作実験を紹介しました。
しかし、JETBOILの場合は普通のパワーブースターのような形式では上手く機能せず、バーナーの内部にヒートパイプを引き込み、炎から直接熱を取り込む方法なら何とか機能しそうだ、との試験結果を得ることができました。
そこで今回は、その形式をさらに発展させた試作をおこない、実用の可能性を探ってみる事にします。

前回との大きな変更点はヒートパイプの直径をΦ6mmからΦ5mmに変更した事です。
これは、Φ6mmより熱伝達能力は低いものの、バーナー下部のスリット状の空気取り入れ穴からヒートパイプを通す時に径の細い方が自由度が高まるからです。(画像↓)

Pb2a_4_2

形状は画像をご覧になればお判りだと思いますが、ほぼ前回の試作品と同じです。
熱放出部は前回と異なり銀ロウ付けでなく、リベットとハンダ付けの併用とし、熱吸収部の先端は直接炎に触れるため、念のため真鍮パイプで2重にしました。

Pb2a_1_2  Pb2a_5_2

熱放出部はショックコードでテンションを掛けカートリッジに密着するようにしてあります。
取り付けに際しては銅製のヒートパイプを現物合わせで曲げ、先端がバーナーの炎の周縁部分に触れる位置に調整します。
ヒートパイプは軟らかいのでハンド・パイプベンダーのΦ5㎜用か3/16in用のダイスの溝に当てて曲げると潰れずに上手く曲がります・・・が、結局は微調節で凸凹になってしまうと思いますので手曲げでも仕上がりに大差は無いかも知れません(笑)。

Pb2a_2_2  Pb2a_3_2

テスト燃焼(画像↓)してみましたがまずまず上手く作動しました。
ヒートパイプの末端は炎に直接触れる位置まで近づけた方が熱の吸収が良いようです。

私の“JETBOIL/改”のバーナー部は直径の小さなP-113なのでヒートパイプを無理の無いカーブで曲げられましたが、バーナー部の少し大きい初代JETBOILや、さらにバーナー部が大きい新型のJETBOIL-Flashの場合は私の例とは違った対応が必要かもしれません。

現在は季節が季節ですから極低温での作動は試せないのですが取り合えず、テスト段階では大成功といったところでしょうか?。

Pb2a_6

しかし、この試作実験タイプにはJETBOIL用としては大きな問題があるのです。
それは、バーナーにパワーブースターをセットしたままJETBOILのコンパニオンカップの中に収納できないということです。
これでは実用上大きなデメリットとなりますから、今度はもう少しスリムに仕上げてオールインワン収納の可能な、実用タイプの製作に取り掛かることにしました。

(以下“JETBOIL 用パワーブースターの製作 ②(完成編)”へ続く・・・)

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2010年8月12日 (木)

ハンディーGPSの電池交換

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


GARMIN の登山・トレッキング用GPS は単三電池を使用している物がほとんどです。
充電式の機器と違って行動中でも電池交換が可能なのは良いのですが、交換時の電池の取り出しに手間取った経験はありませんか?

普通はこのくらいの価格の電池を使用する機器であれば、電池を取り出しやすくするためのリボンくらい付いているのが普通なのですが、GARMIN のGPSにはそれが付いていません。

特に最近のGPSは瞬断現象を防ぐためか接点のスプリング部分がかなりきつめに作ってあるようで、電池の端を爪で引っ掛けて無理矢理外すかコインの端などを利用して電池を取り出さなければなりません。
山の中ではこんな簡単な作業でも結構面倒なものですし、最近のオレゴンやコロラドなど毎日のように電池の交換を要する機種だと、そのたびにこの作業を繰り返さねばなりません。

通常の電池でしたらそれでも良いのですが、私は通常充電式のエネループを使用していますので電池交換のたびに無理をしていると電池の外装フィルムが痛んでしまいそうなのも気になります。

そこで私はチョット工夫して電池交換がしやすいようにしてみました。

簡単な方法としては、デンタルフロスの輪を作って電池に通すだけです。
画像をご覧になれば一目瞭然だと思いますが、これだけでも電池交換がとても簡単になります。
別にデンタルフロスでなくても構わないのですが、デンタルフロスだと強度があり、糸自体に撚りが掛かっていないため電池とケースの間に挟まっても電池が浮いてしまうこともありません。
最初は私が登山中に本来の目的で山に持参していたデンタルフロスを利用して臨時対応として作ったモノですが、それ以後このままずっと使ってます。

Df1  Df2
結び目の末端はライターで焼いておかないと引いたときに結び目がほどけてしまいます)

しかし、これでは貧乏臭いというわけで、メインに使用している VISTA-Hcx については薄いマイラーフィルムのテープを画像(↓)のように取り付けてみましたが・・・、実際の使い勝手は単純なデンタルフロスの輪の方が上かもしれません。(笑)

Dscf1169df3

簡単なことですが、実用的なアイデアですのでGPSで充電式の電池をお使いの方は是非お試しください。

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2010年8月 6日 (金)

トレッキングポールをBC用に?

便利度 :★★★★☆
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆


以前の記事でBDのトレッキングポールをBC用に使いやすくする小技をご紹介しました。

その時にも述べましたが、このトレッキングポールは細径で軽く、バスケットさえ深雪用(画像↓)に交換すればBCやスノーシューイングのポールとしても最適です。

Polea

ただし、主に無雪期での使用を想定しているこの製品は、残雪期ならいざ知らず厳冬期の使用となると問題が無い訳でもないのです。

まず、グリップですが、素手で握っても快適なように吸水性のあるスポンジ素材でできているために、氷点下の環境では使っているうちにグリップに浸み込んだ水が凍ってしまい、それを核に雪が団子状に付着してしまうという現象が起こるのです。

また、ストラップも吸水性のあるソフトな素材が表面を覆っているため、通常のトレッキングポールとして使う分には頗る快適なのですが、厳冬期に一旦凍ってしまうとかなり使い難くなってしまいますし、この部分の形状から冬用の厚い手袋だと手を通し難いのも気になります。

そこで、私はグリップの実際に手で握る部分にテントの縫い目防水に使用する“シルネット”を塗り、表面からの浸水を防止してみました。

Tp2_3

画像でもお判りだとは思いますが、私はグリップの握る部分だけにシルネットを塗りました。
これは、私がケチったためで、余裕があれば下段を含め全体に塗ってもかまいません。
また、浸水さえ防げればよいので、できるだけ薄く塗った方が良いと思います。

実は」、画像の状態はちょっと塗りすぎて少しテカテカしていますが(反省!)、以後参考にする方は表面にテカリがでない程度に薄く、ヘラ状のプラ板などを使って余分なグルーを削ぎ落とすような感じで塗る事をお勧めします。

また、ストラップですが、私は思い切って表面に縫い付けてあるクッション素材を取り除いて吸水性を最小限にしてしまいました。
取り外しには“リッパー”という裁縫用の糸切り用の道具があると便利です。

なお、BCなど積雪期の使用では通常厚いグローブを使用しますので、ストラップのクッションなど無くても特に違和感は感じませんでした。

Tp2_4
(画像下側にあるのが取り外したクッション材)

以上の改造で理想に近いポールが出来上がります。
軽量なBC用のポールが欲しい人は試してみてはいかがでしょうか?

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