« ツインチップ・スキー用シールに朗報!? | トップページ | 推薦!ザックの雨蓋用ドライバッグ »

2010年11月10日 (水)

GPS地図は“Topo 10M Plus”で決まりかな!

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(まだ未知数な部分もあるのでこんな評価にしました)


GARMIN製GPS用の登山用地形図としては純正の“Japan TOPO 10M Ver.8.**”が主流となっていましたが、その他社外品にもそれぞれに個性を持つ地図が何種類か販売されており、使用形態によってはコストパフォーマンスで純正地図を上回っていると考えられるものも存在しました。

また、初期の純正地形図“Japan TOPO 10M Ver.8.00”には看過できない重大な欠陥もあったものの、その後のバージョン“Japan TOPO 10M Ver.8.03”でほぼ問題は解決され、価格は少々高めですが非常に実用性の高い登山用GPS地図となっていました。

Topo_x2
(Japan TOPO 10M Ver.8 のDVD版とMicroSD 判)


しかし、この夏、 TOPO 10M Plus Ver.1”という単なるバージョンアップではない、まったく新しいシリーズの純正地形図が発売されたのです。

前回までの純正地形図は“㈱北海道地図”が作っていましたが、今回の“TOPO Plus”は作成元がエリア別登山地図の最大手“㈱昭文社”に変更されたそうです。
そして、国土地理院のデーターをべースにしている点は共通ですが、この新しい地図では昭文社が自社製登山地図のために集積した山小屋や水場の位置にのみならず、ビューポイントや要注意箇所のデーターまで表示されるとの事です。
GPS用地図は複数所有している私としても、これは非常に気になるところであります。

で・・・、早速人身御供となってブログネタの御購入!、という事になりましたので今回はこの新しい地図を御紹介したいと思います。


さて、画面を見てまず気付いたのは印象として全体に洗練された描画になったという事です。
この印象の違いは、山岳地帯でこれまでのTOPO 10M では煩さく感じるほど強調されていた崖記号が、TOPO 10M Plus では紙地形図と同程度の節度ある表現となっていることからでしょうが、これだけでもずいぶんスッキリした感じがします。

では、この新旧2種類の純正地図がGPSの画面でどのように描画されるか、まずは旧世代カラー機で私のメインGPSである“VISTA Hcx ”のスクリーンショットを見てみましょう。
画像は谷川岳山頂付近です。
画像では判り難いかもしれませんが崖記号の表現など、Plus の方がよりスッキリした感じになっています。

Tng8  Tngp
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)


こうなると、タッチスクリーンの新世代機ではどう表示されるかも見たくなりますよね。
そこで、検証用に“Dakota 20 ”に日本語のフリーフォントをインストールして一時的に日本語の地形図が読める状態にして表示したのが下の画像です。

こちらの方が崖記号の表現が紙地形図に近づいているのがよく判るでしょう。
なお、“肩の小屋”のアイコンが表示されていないのは地図の欠落ではなく、表示ズームレベルの設定を変えればきちんと表示されます。
また、画像が鮮明になるように陰影表示機能はOFF にしてあります。

Tng8d  Tngpd
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)


また、TOPO 10M Plus では県境と登山道が破線で表現されていますが、登山道の破線は明確で、また主要な登山道?には赤系統色の実線と重ねて表示されますので間違えることは無いでしょう。
とはいえ、上の画像でもお判りのように登山道には赤い実線と重ねて表示されない破線部分も存在しています。
これは、紙のエリア別登山地図の登山道情報と関連している?のかも知れませんが、難路でもないところも赤くなってますし詳細は“謎”ですね。(笑)
まぁ、いずれ改善されるかもしれませんが、この辺はチョット紛らわしい部分ですので統一してもらったほうがベターのような気がします。


次に、下の画像は上記と同じ条件で双六小屋付近を見たところです。
TOPO 10M Plus では(旧世代機ではアイコンが異なったり表示できないアイコンもあるようですが・・・)水場などが判りやすい記号で表示されるようになりました。

Sgr8  Sgrp
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)

Sgr8d  Sgrpd
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)


また、画像(↓)で見るとTOPO 10M Plus の地図は小屋やテント場の位置が実際とはズレて表示されている?感じですが、アイコンにポインターを重ねると小屋の営業期間や連絡先などの情報が表示されるという小技も備えています。
なお、この地図の小屋の位置に関しては正確な位置座標としてではなく、位置概念としての表示だと考え、代理店が無償公開している「全国山小屋避難小屋データ」をPOI に登録して併せて表示できるようにしておくとよいでしょう。

Topoh           Topoha  Topohb

TOPO 10M Plus /㊧VISTAの場合、㊥DAKOTAは画面右上のアイコンにタッチすると㊨の情報表示が!)

その他、可愛いアイコンも何種類か表示されているようですが・・・、実は私にはまだ意味不明な記号もあります。
(なにせ買ったばかりなので、使っていくうちに分かるでしょう・・・)

さて、それからもう一つ、TOPO 10M Plus の優れた点を御紹介します。
下の画像は奥只見シルバーラインの13号と14号トンネル間のスノーシエッドにあるシャッターの閉まった泣沢の入渓点(登山口)の部分です。
以前の地図ではトンネルと道路の境は表現されていませんでしたが、新しい地図TOPO 10M Plus ではしっかりトンネルと一般道路の違いが表現されているのには驚きました。(実際に車で通ってもトンネルとスノーシエッドの違いが判り難い場所です)

下は旧世代カラー機種VISTAでの比較ですが、㊨のTOPO 10M Plus では二重破線のトンネルと茶色の太実線で表示されたスノーシエッドで覆われた普通の道路とが判別できるようになっています。
また、沢が地下の導水管で途切れている部分も正確に描かれていますね。

Sl8  Slp
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)

これが新世代機種になると下の画像のように、さらに鮮明に表現されます。
やはりこの地図はCOLOLAD以降の新世代機種で使ってこそ、その本領を発揮するということなのでしょうが、・・・かと言って旧世代機種では使い勝手が悪いかというと、決してそんなことはありません。
私は、このTOPO 10M Plus をVISTA/Hcx -J で使用する予定です。

Sl8d  Slpd
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)


さて、以上簡単に検証してみましたが、この新しい地形図“TOPO 10M Plus ”は、今の段階では率直に言ってかなり使いやすく読みやすい好い地図だと思います。
現在の実勢価格が16,000円程度ということを考えると、(初期製品ゆえ登山道表示や山小屋の位置など、まだ煮詰められていない部分があったとしても・・・)、取りあえずは現在のベストバイ地図といっても良いでしょう。

ただ、発売直後にVer.8.00という初期不良製品を買わされて、酷い目に遭った私の体験からの助言ですが・・・、もし現在“Japan TOPO 10M Ver.8.03”以降の地図をお使いの方でしたら、ウェブ上の掲示板等で初期不良が一通り報告されるまで、もう暫く様子を見る、というのが一番賢明な選択肢かもしれませんね。



【余談ですが・・・】

さて、この“TOPO 10M Plus ”は“OREGON/450TC”というハンディーGPSに、“シティーナビゲーター”と一緒にバンドルされ、10万円を切る価格で発売されており、中高年登山者を中心に結構売れているそうですから、今後はわが国の山ではもっともポピュラーで標準的なGPS地形図になる事は確実だと思われます。
社外品地図メーカーさんには大打撃でしょうね。
(しかし・・・、“OREGON 450/TC” 発売前に、“地図プレゼントキャンペーン”と銘打たれた在庫処分策に釣られて “OREGON 300” と“旧TOPO”のセットをボッタクリ価格で買わされた人は、「クソッ!また騙された!」と激怒していますが・・・。) 

だけど、この“OREGON/450TC”の、地図を2本もバンドルしての販売っていうのもどんなもんでしょうかねぇ・・・?。
山登り用にGPSを使用する方は、“シティーナビゲーター”は不要でしょうし、ツーリング専用として使う方は“TOPO 10M Plus ”など必要無いはずです。
2種類の地図、両方を必要な人なんて、むしろごく少数ではないでしょうか?。

本来、社外品を含め、どの地図ソフトを使用するか否かを選択する権利は、消費者たるハードウェアー・ユーザーつまり私たちGPS を使用する側が保持するべきだと、私は考えます。

PCの市場では、ユーザーがその使用するハードウェアーのOSに何を使用するか、また同用途のアプリケーションの内で何れを使うかの選択は、ユーザーの権利として既に確立しているはずですが・・・、GPSはその埒外なんでしょうかね?

まあ、このような抱き合わせ販売で消費者に割安感を印象付け、必要の無いソフトまで一緒に買わせる手法は、明らかに上品とは言えない商行為ですし、欧米だったら「企業の品格」を問われるのみならず、独禁法で訴追の対象になるかもしれません。

そういえば大昔の話ですが、人気の「ガンダム・プラモ」と売れ残りのプラモを抱き合わせにして売ったり、品薄の「ドラクエ」と不人気の古いゲームソフトを抱き合わせにして定価で売り、子供達を泣かせてまで金儲けをしようとした阿漕なオモチャ屋が大勢いましたっけね。
皆さんはどう思います?

私としては、まだまだ言いたいことも無い訳ではないのですが・・・、“TOPO 10M Plus ”という良い地図を作ってくれた事への感謝の意を表し、今回は黙っていることにします。(笑) 

|

« ツインチップ・スキー用シールに朗報!? | トップページ | 推薦!ザックの雨蓋用ドライバッグ »

ハンディーGPS」カテゴリの記事

コメント

“TOPO 10M Plus ”は石垣島では使い物になりません。実際の位置と比較して南西方向へおよそ230mのずれが有ります。購入したメーカーに問い合わせたところ,測量ミスとのことでした。宮古島でもかなりのずれが有ります。沖縄と奄美大島でも確認しましたが20~10m程度のずれがありました。

投稿: seibun | 2011年8月31日 (水) 22時47分

seibun さん、貴重なご報告ありがとうございます。

しかし、230メートルのズレとは酷すぎますね。
あの「昭文社」の仕事としては、考えられないような欠陥地図です。
あの某代理店がこの欠陥を、今後どのように公表し、ユーザーにどのような対応をするのかが楽しみですね。
230メートルの誤差ともなると登山道の欠落以上に重大な地図の瑕疵ですから・・・。
しかしあの会社のことですから、また“シカト”しちゃうんでしょうか。(笑)

では、今後とも「山道具道楽」をよろしくお願いいたします。

投稿: 理事長 | 2011年9月 1日 (木) 07時51分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ツインチップ・スキー用シールに朗報!? | トップページ | 推薦!ザックの雨蓋用ドライバッグ »