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2010年11月

2010年11月29日 (月)

JETBOIL-Flash は進化したのか?

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


新世代高効率ストーブの嚆矢となった初代”JETBOIL”も発売から既に数年が経ち、最近はやや陳腐化した感もありましたが、過日“JETBOIL-Flash”という、名前も外見もやや派手な新製品にモデルチェンジされました。
旧”JETBOIL”もこれまでバーナーユニットの変更という名称変更無しのマイナーチェンジがありましたが、今回の変更もそれと同程度のマイナーチェンジの範疇といったほうが正しいと思われます。

Jb3
(名前も外見も変わった “JETBOIL-Flash”だが・・・)

そこで、今回はこの“JETBOIL-Flash”のどこがどのように進化したのか、その変更点を考察してみたいと思います。

Jb1
(㊧初代“JETBOIL”と、㊨“JETBOIL-Flash”)

①【バーナー部が変わった】
以前から指摘されたように、初代では重いプリムス社の真鍮製ユニット(画像↓㊧)が使われており、その後同じくプリムスのP-113と同じ形式のものに変更されました。(この製品の初期のロットはリコール対象となりましたが・・・)
今回の“JETBOIL-Flash”のバーナー基部も同様なアルミ製のもので、初代より20グラム以上は軽くなっているような感じです。(私の初代“JETBOIL”は改造してしまったので現状では正確な重量比較はできません)
また、バーナーヘッドもマイクロメタルメッシュ構造から一般的なシンプルなものに変更されました。

Jb2 Jb11
(㊧旧JETBOILのバーナーとイグナイター、㊨JETBOIL-Flash のバーナーヘッド)

②【イグナイターが変わった】
これが一番重要な変更かも知れません。
初代では、圧電素子ユニットから長い碍管を通じてバーナー部まで電線を導いていましたが、この部分が弱点となって破損する事例が多発しました。(画像↑㊧の右側)
この教訓を受け、“JETBOIL-Flash”では圧電素子ユニットの取り付けは従来どおりですが、バーナーヘッドに設けられた着火端子への導線はフレキシブルなものになり、この対策で破損の可能性はかなり低下するでしょう。(画像↓)
しかし、碍管と着火端子は全高よりやや突出していますので逆さまに落としたりすると壊れてしまうかもしれません。

Jb7
(イグナイターはテフロン被覆の細いコードで連結されている)

③【コジーが変わった】
ネオプレーン製のコジーにデザインを兼ねた温度インジケーターが付きました。
水温が60度を越えたあたりからこの部分がオレンジ色に変色して湯が沸いたのが判ります。
まぁ、便利と言えば便利なのでしょうが、特に必要なものでもないと思います。

Jb10
(湯が沸くとコジーの黒い部分がオレンジ色に変色する)

④【その他の変更点】
その他、コンパニオンカップ表面のアノダイズ加工の色が黒っぽいものになったり、コジーやバーナー基部やコンパニオンカップ上下のカバーのプラスチックパーツがカラフルな色から選択できるようになったという変更もありました。
また、コンパニオンカップの樹脂製の蓋も材質変更があったようで以前のように加水分解?で脆くなってしまう事も無くなったそうです。

以上のように、初代製品の問題点を解決し、ほんの少しだけ新しい機能を加えたのが“JETBOIL-Flash”だと言って良いでしょう。
大きな変更ではありませんが、これで“JETBOIL”という製品の完成度が一段高まったといっても間違いはないと思います。



【余談ですが】

しかし、私的には、今回の改良に伴って少々使い難くなった・・・、と思われる変更も無い訳ではありません。
それは、火力調節バルブが折り畳みのできる大型のワイヤー製の物になったという事です。

Jb5  Jb6
(収納時には㊨画像のように折り畳む)

確かに器具を使用するだけなら、以前の小さなノブよりは操作性も向上し、便利になったという事になるのでしょうが、この変更によって収納時には必然的にカートリッジを外してバルブを折り畳まなくてはならなくなってしまいました。
つまり、バーナー部にガスカートリッジを装着したままコンパニオンカップに収納する、という裏技が使えなくなってしまったのです。

Jb4
(カートリッジを付けたままだとバルブ邪魔をして収納できない)

まあ、メーカーの指示する正しい収納法は、コンパニオンカップの中に、「スタビライザー → バーナー部 → カートリッジ」の順番で格納することになっていますし、バルブの緩みによるガス漏れの起き難いこの方法がベターなのは理解できますし、私も自宅での保管はこうすると思います。
しかし、山行中では使用するたびにカートリッジをバーナー部に捻じ込んで連結させるのも面倒ですし、手袋のままの作業時などにはにカートリッジを落下させてしまうかもしれませんよね。

何より“JETBOIL”を使用するメリットは、行動中でも短時間で温かい飲み物が手に入る、という事の筈ですが・・・、この構造はその良さを若干スポイルしているような気がしてなりません。
ここは、改造の必要がありますので、追って記事にしてみたいと思います。

また、以前紹介したパワーブースターの装着のため、バーナー部を分解しようとしたのですが・・・、この製品は取り外し不可能な小さなスプリングピン(Cピン)でバーナーの混合管とバルブボディーを結合するという、改造マニア泣かせの構造のためそれも難しそうです。
これでは“ジェットの詰まり”という簡単な故障でも、ユーザー自身がプリッカー(マンドリン)で掃除するという対応さえできませんね。

この辺にも、無い知恵を絞って改造の可能性を探ってみたいと思いますが、どなたか“JETBOIL-Flash”の分解法についての情報がありましたらコメントをいただければ幸いです。

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2010年11月20日 (土)

推薦!ザックの雨蓋用ドライバッグ

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


沢登の場合、ザックの本体には大きなドライバッグで防水対策をするのが常識ですが、ザックの雨蓋に収納した小物の防水対策としては小さめの防水スタッフバッグを流用するなどしかなく、その使い勝手もイマイチでした。

しかし、数年前雨蓋専用のドライバッグがあるのを知って購入して以来ずっと便利に使用していますので、今更ですがご紹介したいと思います。

Tp3
(雨蓋専用のドライバッグ)

このドライバッグはシュラフメーカーとして有名なイスカ社の“ウェザーテック・トップポケットインナーバック”という商品です。

ザックの雨蓋の形状に合わせた薄い箱型の形状で、開口部はロールトップで防水対策が採られています。
雨蓋のトップポケットの中に上手く納まってくれますし、ファスナーを開けるとすぐにドライバッグにアプローチできますのでトランシーバーやデジカメ、あるいは喫煙具一式など濡らしたくない小物を収納するのに非常に便利です。

Tp1  Tp2
(雨蓋に収納できロールトップで防水も完璧)

また、サイズにはMとLがありますが、Lサイズはかなり大きいので普通のザックの場合はとりあえずMサイズ(容量は7リットルあります)を買っておけば間違いは無いと思います。

私が自信を持って推薦できる登山用の小物ですから、沢登りや雨の日の登山がお好きな方(?)は、ぜひお試しください。

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2010年11月10日 (水)

GPS地図は“Topo 10M Plus”で決まりかな!

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(まだ未知数な部分もあるのでこんな評価にしました)


GARMIN製GPS用の登山用地形図としては純正の“Japan TOPO 10M Ver.8.**”が主流となっていましたが、その他社外品にもそれぞれに個性を持つ地図が何種類か販売されており、使用形態によってはコストパフォーマンスで純正地図を上回っていると考えられるものも存在しました。

また、初期の純正地形図“Japan TOPO 10M Ver.8.00”には看過できない重大な欠陥もあったものの、その後のバージョン“Japan TOPO 10M Ver.8.03”でほぼ問題は解決され、価格は少々高めですが非常に実用性の高い登山用GPS地図となっていました。

Topo_x2
(Japan TOPO 10M Ver.8 のDVD版とMicroSD 判)


しかし、この夏、 TOPO 10M Plus Ver.1”という単なるバージョンアップではない、まったく新しいシリーズの純正地形図が発売されたのです。

前回までの純正地形図は“㈱北海道地図”が作っていましたが、今回の“TOPO Plus”は作成元がエリア別登山地図の最大手“㈱昭文社”に変更されたそうです。
そして、国土地理院のデーターをべースにしている点は共通ですが、この新しい地図では昭文社が自社製登山地図のために集積した山小屋や水場の位置にのみならず、ビューポイントや要注意箇所のデーターまで表示されるとの事です。
GPS用地図は複数所有している私としても、これは非常に気になるところであります。

で・・・、早速人身御供となってブログネタの御購入!、という事になりましたので今回はこの新しい地図を御紹介したいと思います。


さて、画面を見てまず気付いたのは印象として全体に洗練された描画になったという事です。
この印象の違いは、山岳地帯でこれまでのTOPO 10M では煩さく感じるほど強調されていた崖記号が、TOPO 10M Plus では紙地形図と同程度の節度ある表現となっていることからでしょうが、これだけでもずいぶんスッキリした感じがします。

では、この新旧2種類の純正地図がGPSの画面でどのように描画されるか、まずは旧世代カラー機で私のメインGPSである“VISTA Hcx ”のスクリーンショットを見てみましょう。
画像は谷川岳山頂付近です。
画像では判り難いかもしれませんが崖記号の表現など、Plus の方がよりスッキリした感じになっています。

Tng8  Tngp
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)


こうなると、タッチスクリーンの新世代機ではどう表示されるかも見たくなりますよね。
そこで、検証用に“Dakota 20 ”に日本語のフリーフォントをインストールして一時的に日本語の地形図が読める状態にして表示したのが下の画像です。

こちらの方が崖記号の表現が紙地形図に近づいているのがよく判るでしょう。
なお、“肩の小屋”のアイコンが表示されていないのは地図の欠落ではなく、表示ズームレベルの設定を変えればきちんと表示されます。
また、画像が鮮明になるように陰影表示機能はOFF にしてあります。

Tng8d  Tngpd
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)


また、TOPO 10M Plus では県境と登山道が破線で表現されていますが、登山道の破線は明確で、また主要な登山道?には赤系統色の実線と重ねて表示されますので間違えることは無いでしょう。
とはいえ、上の画像でもお判りのように登山道には赤い実線と重ねて表示されない破線部分も存在しています。
これは、紙のエリア別登山地図の登山道情報と関連している?のかも知れませんが、難路でもないところも赤くなってますし詳細は“謎”ですね。(笑)
まぁ、いずれ改善されるかもしれませんが、この辺はチョット紛らわしい部分ですので統一してもらったほうがベターのような気がします。


次に、下の画像は上記と同じ条件で双六小屋付近を見たところです。
TOPO 10M Plus では(旧世代機ではアイコンが異なったり表示できないアイコンもあるようですが・・・)水場などが判りやすい記号で表示されるようになりました。

Sgr8  Sgrp
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)

Sgr8d  Sgrpd
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)


また、画像(↓)で見るとTOPO 10M Plus の地図は小屋やテント場の位置が実際とはズレて表示されている?感じですが、アイコンにポインターを重ねると小屋の営業期間や連絡先などの情報が表示されるという小技も備えています。
なお、この地図の小屋の位置に関しては正確な位置座標としてではなく、位置概念としての表示だと考え、代理店が無償公開している「全国山小屋避難小屋データ」をPOI に登録して併せて表示できるようにしておくとよいでしょう。

Topoh           Topoha  Topohb

TOPO 10M Plus /㊧VISTAの場合、㊥DAKOTAは画面右上のアイコンにタッチすると㊨の情報表示が!)

その他、可愛いアイコンも何種類か表示されているようですが・・・、実は私にはまだ意味不明な記号もあります。
(なにせ買ったばかりなので、使っていくうちに分かるでしょう・・・)

さて、それからもう一つ、TOPO 10M Plus の優れた点を御紹介します。
下の画像は奥只見シルバーラインの13号と14号トンネル間のスノーシエッドにあるシャッターの閉まった泣沢の入渓点(登山口)の部分です。
以前の地図ではトンネルと道路の境は表現されていませんでしたが、新しい地図TOPO 10M Plus ではしっかりトンネルと一般道路の違いが表現されているのには驚きました。(実際に車で通ってもトンネルとスノーシエッドの違いが判り難い場所です)

下は旧世代カラー機種VISTAでの比較ですが、㊨のTOPO 10M Plus では二重破線のトンネルと茶色の太実線で表示されたスノーシエッドで覆われた普通の道路とが判別できるようになっています。
また、沢が地下の導水管で途切れている部分も正確に描かれていますね。

Sl8  Slp
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)

これが新世代機種になると下の画像のように、さらに鮮明に表現されます。
やはりこの地図はCOLOLAD以降の新世代機種で使ってこそ、その本領を発揮するということなのでしょうが、・・・かと言って旧世代機種では使い勝手が悪いかというと、決してそんなことはありません。
私は、このTOPO 10M Plus をVISTA/Hcx -J で使用する予定です。

Sl8d  Slpd
(㊧Japan TOPO 10M Ver.8.03、㊨Japan TOPO 10M Plus Ver.1)


さて、以上簡単に検証してみましたが、この新しい地形図“TOPO 10M Plus ”は、今の段階では率直に言ってかなり使いやすく読みやすい好い地図だと思います。
現在の実勢価格が16,000円程度ということを考えると、(初期製品ゆえ登山道表示や山小屋の位置など、まだ煮詰められていない部分があったとしても・・・)、取りあえずは現在のベストバイ地図といっても良いでしょう。

ただ、発売直後にVer.8.00という初期不良製品を買わされて、酷い目に遭った私の体験からの助言ですが・・・、もし現在“Japan TOPO 10M Ver.8.03”以降の地図をお使いの方でしたら、ウェブ上の掲示板等で初期不良が一通り報告されるまで、もう暫く様子を見る、というのが一番賢明な選択肢かもしれませんね。



【余談ですが・・・】

さて、この“TOPO 10M Plus ”は“OREGON/450TC”というハンディーGPSに、“シティーナビゲーター”と一緒にバンドルされ、10万円を切る価格で発売されており、中高年登山者を中心に結構売れているそうですから、今後はわが国の山ではもっともポピュラーで標準的なGPS地形図になる事は確実だと思われます。
社外品地図メーカーさんには大打撃でしょうね。
(しかし・・・、“OREGON 450/TC” 発売前に、“地図プレゼントキャンペーン”と銘打たれた在庫処分策に釣られて “OREGON 300” と“旧TOPO”のセットをボッタクリ価格で買わされた人は、「クソッ!また騙された!」と激怒していますが・・・。) 

だけど、この“OREGON/450TC”の、地図を2本もバンドルしての販売っていうのもどんなもんでしょうかねぇ・・・?。
山登り用にGPSを使用する方は、“シティーナビゲーター”は不要でしょうし、ツーリング専用として使う方は“TOPO 10M Plus ”など必要無いはずです。
2種類の地図、両方を必要な人なんて、むしろごく少数ではないでしょうか?。

本来、社外品を含め、どの地図ソフトを使用するか否かを選択する権利は、消費者たるハードウェアー・ユーザーつまり私たちGPS を使用する側が保持するべきだと、私は考えます。

PCの市場では、ユーザーがその使用するハードウェアーのOSに何を使用するか、また同用途のアプリケーションの内で何れを使うかの選択は、ユーザーの権利として既に確立しているはずですが・・・、GPSはその埒外なんでしょうかね?

まあ、このような抱き合わせ販売で消費者に割安感を印象付け、必要の無いソフトまで一緒に買わせる手法は、明らかに上品とは言えない商行為ですし、欧米だったら「企業の品格」を問われるのみならず、独禁法で訴追の対象になるかもしれません。

そういえば大昔の話ですが、人気の「ガンダム・プラモ」と売れ残りのプラモを抱き合わせにして売ったり、品薄の「ドラクエ」と不人気の古いゲームソフトを抱き合わせにして定価で売り、子供達を泣かせてまで金儲けをしようとした阿漕なオモチャ屋が大勢いましたっけね。
皆さんはどう思います?

私としては、まだまだ言いたいことも無い訳ではないのですが・・・、“TOPO 10M Plus ”という良い地図を作ってくれた事への感謝の意を表し、今回は黙っていることにします。(笑) 

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2010年11月 2日 (火)

ツインチップ・スキー用シールに朗報!?

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


Skin_clip_1
(今回御紹介するG3のツインチップコネクター・キット)

最近は山スキーにもツインチップスキーを使用する方が増えていますが、そんな方の多くが悩んでいる?のがシール(クライミング・スキン)の選択ではないでしょうか。

テールがクリップ(フック)式のものでもツインチップスキーに留まらないことはないのですが、テールもキックしているツインチップスキーは通常のスキーよりテール同士を引っ掛けやすいですし、また後ろの人のスキーがぶつかったりした弾みでクリップが外れてしまうこともよくあります。
その結果シールが剥がれ、糊面を雪まみれにしてしまったりと、この後ろのフックが原因となってのトラブルが発生することも少なくありません。

まあ、多くの場合は貼り流し(テールレス)でも問題は無いので、ツインチップの場合かえって貼り流しにしてしまったほうが良い、というのも一つの結論でしょう。
とは言え、接着力が落ちているシールや、真冬に何度も貼ったり剥がしたりを繰り返すようなツアーの場合は、貼り流しではイマイチ不安も残りますよね。

そこで私は以前からツインチップ用に少々改造を加えたシールを使用していましたが、この改造にも閑と手間と金も掛かり一般的とはいえません。

ところが、今シーズンからそんな苦労も要らず、ツインチップスキーに簡単にシールの後端を固定することのできるアイデア商品が“G3”から発売されました。(これと同種のアイデアは私も考えていたのですが先を越されてしまいました・笑)

商品名は“ツインチップコネクターキット”というもので、早速取り寄せてみたところなかなか上手くできた商品なのでご紹介したいと思います。

ご覧のようにG3オリジナルのトップ部分の留め金をテール部分のフックにも応用した製品で、何故これがもっと早く商品化されなかったか・・・?といった感じもします。

ツインチップスキーでとテールの形状がごく一般的なATOMIC のファット板に取り付けてみたところ、結構しっかりと固定ができているようです。(画像↓)
ペアで2,000円以上しますが、一個持っていれば複数のシールに使い回しができる事を考えるとそれほど高価とも言えないと思います。


使用方法はオリジナル状態で取り付けられているステンレスのテールクリップをツインチップコネクターに交換するだけです。
ただ、ウレタンベルトからステンレスクリップを取り外すときには、少々のコツとかなり強い力が必要になります。
マニュアルに「ビビらずに強く引き抜け!」みたいな事が書いてありましたが、これは誇張ではありませんでした。

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(㊨のクリップを㊧のツインチップコネクターにリプレイスするだけ)

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(作業前㊦と交換後㊤の状態)

先に紹介した自作のエンドフィックス方式に比べると、ウレタン製ストラップの張力でテールのフック部を固定しているため絶対に外れないとは言い切れませんが、通常の使用ではまず外れることは無いでしょう。

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(このようにテールのカーブに追従しシッカリと固定される)

上の画像はATOMIC の普通のツインチップ・ファットのテールに装着した状態ですが、非常にしっかり固定されています。

しかし、マニュアルによると、使用するスキーにオリジナルのステンレスクリップを使用して固定した場合、ベルトの末端からクリップまでの間に、(以下11/7 に訂正しました)使わない穴が最大6個までの状態でないと、このツインチップコネクターに交換するにはシールが長過ぎだとの事ですから、フィックスレングススキンを使用する場合は購入前に実物で寸法あわせをしたほうが良いかも知れません。


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また、上の画像はK2のスーパーファット“ヘルベント”に取り付けてみたところです。
この例のようにテールが幅広でカーブが緩やかなスキーに使用する場合には、チョット引っ掛かりが浅いかな?という感じもしますが、通常の使用では心配のないレベルでしょう。

・・・と、言うわけで、今シーズンツインチップ用のシール購入を考えている方は、是非御検討いただきたい商品だと思います。




【おまけ】

さて、このツインチップコネクターはG3のシール専用ということになっていますから、普通に考えれば他社のシールに流用するのは不可能あるいは困難ということになる訳です。

と、言うことは、現在最も大きなシェアを持つBD製シールのオーナーは、この新製品の恩恵を受けられないのでしょうか・・・?。

そこで、チョット実験をしてみました。
下の画像はG3とBDのシールのテールにあるウレタンベルトを比べてみたところです。
素材は同じ様なものですが、両者は形状も違いますしG3の方が少々厚く硬めな感じです。

Skin_clip_6
(㊤G3、㊦BDのウレタンベルト)

しかし、両者を重ねて見るとベルトにある穴の形状は少し異なる(BDの方は穴というよりスリット状)ものの、穴の間隔は不思議と両者まったく同じ事が判りました。

・・・と、言うことは、もしかしたらこのツインチップコネクターはBDのシールにも使えるのでは?!?!。

そう考え、一応G3のツインチップコネクターをBDのベルトに装着してみました。(画像↓)

Skin_clip_7   Skin_clip_8
(BDのベルトとG3のツインチップコネクターを組み合わせたところ)

ツインチップコネクターは3箇所の突起でベルトの穴に引っ掛かるような構造ですので、穴の間隔が異なると使用できない訳ですが、BDのベルトの穴の間隔はG3とまったく同一なので、上の画像のように一応はシッカリ組み合わされます。

穴の形状やベルトの柔軟性も異なりますし、実際に使用して試したわけではないのでハッキリした事は言えませんが、この状態か、あるいはチョット手を加えればBDのシールにも十分使用できそうな印象です。

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