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2011年3月11日 (金)

“登山靴”で山ボードを?

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :★☆☆☆☆


山スキーにはランドーネブーツ(山・スキー兼用靴)という便利なモノがあり、普通の登山靴ほど快適という訳ではありませんが、ワンタッチアイゼンも装着できますし、ビブラムソールなので岩場の歩行やキックステップだって一応こなせます。

しかし、スノーボードには登山靴と兼用できるようなブーツはありません。
そして、スノーボードブーツは外見も大きく、多くの場合山岳地形を長時間歩行するために造られていない訳ですから、平坦な雪上ならいざ知らず雪の急斜面や岩場の歩行には向いていません。

そして、通常のスノーボードブーツはキックステップが苦手ですし、かと言ってアイゼンを履こうにもつま先の広いボードブーツだとフィットしなかったり、靴底の外周部に爪が配置されないため滑り易かったり、また外れやすかったりと種々の問題が発生してしまいます。グリベルのG10ワイドなど幅広のアイゼンを使えば多くの場合問題は起こりませんが、それでもしっくり来ない場合も少なくありません。

ずいぶん昔ですが、私が山ボードを始めた頃は普通のソフトビンディングにアゾロのプラスチック製登山靴を履いてボードに乗っていました。
これでしたら普通の歩行も可能ですし、キックステップもできますし、ワンタッチアイゼンも使用が可能でした。
また、この靴は足首も深く、ハイバックとの相性も良かったし、インナーブーツも柔らかく、ボード専用ブーツと比べれば不満も少なくないものの、結構快適に使用ができました。

その後、K2のクリッカーシステムに凝り、自作の専用アイゼンスノーシューなどのアイテムを加え、これまた雪詰まりに苦労しつつも楽しく使用していました。
しかし、その後K2がクリッカーから撤退し、御本家のSHIMANOもクリッカーを見限ってラピッドファイアーやらアキュブレードなど次々と路線を変えるのに嫌気が差し、クリッカーと決別して、ランドーネブーツ(山・スキー兼用靴)をハードビンディングと組み合わせて山ボードに乗るという方法を試みました。(画像↓)

Gyrator2
(画像では判り難いが、ACT-GEAR のハードビンディング付きK2-GYERAOR)

そんな折、原点回帰と言う訳でもないのですが、ふとまた登山靴とソフトビンディングの組み合わせを試してみようと思い立ちました。

しかし、登山靴とソフト・ビンディングの組み合わせといっても、現在はプラスチック製登山靴が殆ど市場から姿を消しており、皮製か新素材のアルパインブーツしか選択肢が無くなっているのが現状なのです。

私も登山ではこの種の皮製のアルパインブーツを使用していますが、以前使っていたプラスチック製登山靴が柔らかいインナーと硬いシェルという2重構造で、足当たりもソフトでしたしビンディングのストラップを締めても均一に圧力が分散され快適だったのに対し、現在主流の皮製のアルパインブーツはソフトなインナーが無いため、実際にこの手のブーツでソフトビンディングを使用すると予想以上に内部が固く感じ、はっきり言ってあまり快適ではありませんでした。
かと言って、現在の私の冬用アルパインブーツは、ブーツ自体にシンサレートのライニングがあるため、厚手の靴下1枚でタイトにフィットするものを選んでいますので、もう1枚靴下を重ねるという訳にはいきませんでした。(画像↓)

1008_26  1008_27
(ネパールEX↑は非常に良い靴だが、タイトフィットのサイズだとボードには少々問題があった)

そんな折、ちょうど激安バーゲン価格になっていたボリエールの旧モデル皮製アルパインブーツ(画像↓)を発見したので、厚手靴下2枚を履いてちょうど良い大きめのサイズのものを選んで購入してみました。

Boots2

結果は・・・、結構いい感じでした。

Boots

ハイバックの上端部が脹脛に当たって痛いのでは?という心配も思ったほどではなく。
厚手の靴下を2枚履いたお陰でアンクルストラップを強く締めてもそれ程違和感はありませんでした。
当然ソフトブーツとストラップビンディングの組み合わせや、ハードビンディングとプラスチックのランドーネブーツの組み合わせよりは快適ではありませんが、操作性は中級者の域を出ない私の拙い滑りの範囲では、十分ボードをコントロールできる性能はありました。

10yakedake_20

ただし、繰り返しになりますが、ゲレンデで1日中フルにハードな滑走を楽しむという使い方だと、コントロール性や快適さと言う観点では、やはり専用のソフトブーツには遠く及ばないでしょうし、登山靴の形や種類によってもかなり差は出るでしょうから、総ての登山靴でスノーボードができるという保障はありません。

また、実際に長期間使用する際の問題としては靴紐のフックと擦てれ、アンクルストラップの内面が傷ついてしまう事が挙げられますが、これは厚目のスパッツを履く事で解決できると思います。

それから、登山靴はボードブーツと比較して細身ですので、センタリングさえ可能ならビンディングもワンサイズ小さなものを選んだほうが良いかも知れません。
特に細身のブーツだとビンディングの中で靴が暴れてしまうかも知れませんので、男性でも女性用のアイテムを選ぶという手もあるかも知れませんね。

10yakedake_14
(話は変わりますが・・・、チョット昔のキャンバー“FISH” は山用のオールパーパス板ですね

皆さんも『スノーボードにはスノーボード・ブーツ』という固定観念を捨て、スノーボードを背負って登山靴で冬山に登ってみてはいかがでしょうか?

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