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2011年6月18日 (土)

ヘッドランプにもトリチウムマーカーを移植!

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★★☆☆☆
(改造は自己責任で!)


こんな時期に放射性物質もなんですが・・・、また “トリチウム”ネタです。(笑)

以前、トリチウムマーカーをハンディーライトに組み込む試み(画像↓)を記事にしましたが、今回は登山に必携のヘッドランプにより完成度の高い改造を加えてみました。

T3c
(前回はマグライトのLEDリプレイスメント・ユニットにトリチウム管を取り付けた)

改造したのは私が最も信頼しているプリンストンテック社のハイパワーLEDタイプのヘッドライト“EOS”です。(画像↓)
以前の記事でもこの“EOS”のベルト部分にトリチウム・マーカーを外付けするアイデアを御紹介しましたが、自作マニアとしてはそれでは少々物足りないので、今回はランプ本体のレンズにトリチウム・マーカーを埋め込んでしまうという“悪乗り的工作”に挑戦です。

トリチウムを封入したガラス管をキーホルダーの樹脂部分から取り出す時は、微量とはいえれっきとした放射性物質ですから以前の記事を参照して慎重に行ってください。

まぁ、仮にガラス管が破損したとしても、部屋の換気をするくらいで大丈夫だと思います。(責任は持ちませんが・・・・笑)

T3hd

さて、改造です!
まずは筐体から基盤ユニットを取り外しますが、基盤は再組み立てを想定しないプラスチックの潰しピンで固定されていますので力技で対応するしか方法はありません。
この接合部分は再使用が難しいので、リューターでピンの頭を削り取るか、あるいはピンを折る覚悟で無理矢理取り外してしまうのが手っ取り早いと思います。

基盤は、意外なほど複雑な回路構成でびっくりしましたが、インバーターやレギュレターなどを組み込むとこんなになってしまうのでしょう。
この基盤を見るとこの製品の価格も決して高価ではない気もしますね。

T3ha
(中央のハイパワーLED と周囲の予想外に複雑な制御回路)

さて、このランプはコリメーターレンズで配光していますので、この部分にトリチウム管を埋め込むことにしました。
工作はピンバイスでφ1.5mm/D 5mm の穴をコリメーターレンズの横にある凸部(モールドランナーの接合部?)にあけ、そこにトリチウム管を挿入しSILNET(透明なシリコン系接着剤でも可)で固定します。
(透明樹脂の深穴は、ドリルビットに水または石鹸水を付け、切子を頻繁に取り除きながら作業をするときれいに仕上がります)

T3hb  T3hc
(㊧コリメーターレンズに穴を開け、㊨トリチウム管を挿入する)

あとは再び組み立てるだけですが・・・、当初固定してあったピンは分解の時に壊れてしまっていますので、ここは接着剤で固定するしかありません。
電池をセットした基盤ユニットは裏蓋で筐体前面に押し付けられていますので、この状態でもほぼ問題は起きないと思います。

T3he
(画像ではLEDの右側に見えるのがレンズに埋め込まれたトリチウム管)

また、コリメーターレンズ内に異物が入るわけですから集光に問題が出たり、投影された光に斑や影が出るのでは・・・、とお考えの方も多いと思います。
しかし、改造した状態で白い壁に投影してみても影らしいものは見られませんでした。(画像↓)
私の予想どおり、この改造でライト本来の機能は損なわれていないということです。

T3hf
(壁に投影しても改造前と変化は無かった)

当然ですが、暗闇ではトリチウム・マーカーがよく目立ちますし、防水性など“EOS”本来の機能はそのままですから、登山用としては私の考える理想に近いヘッドランプが完成したと思います。

トリチウムが放射性物質であることやコストの関係で、この種の製品はメーカーでの商品化は難しいと思いますので、欲しければ自分で作るしかありません。
つまり、この手のDIYは数少ないアマチュアの活躍の場の一つということです。

夜中のテントや山小屋で“ヘッ電”探しに苦労した経験のある皆さんには、是非トライして、もらいたい工作ですね。



【余談ですが・・・】

今回扱ったトリチウム・マーカーはガラス管に封入された気体のβ線源ですから、常識的に考えてもそれ程危険なモノでは無いでしょう。
この程度の量だったら、昔トリウム(Th)化合物を含浸させたランタンのマントルの交換作業を素手で行っていた私にとってみれば屁でもありません。
現在の大手メーカーのマントルには放射性物質は含まれていないと聞きますが、私は昔の危ないマントルを何も知らずに何度も交換しましたし、その時飛び散った白いマントルの灰を息で“ふう~っ!”と吹き飛ばしていましたから・・・、確実に内部被爆してるでしょうね。
今更トリチウム如きを恐れても既に手遅れなのです。(涙)

このような理由で私は呑気(?)に考えていますが・・・、時節柄?放射性物質に神経質になっている読者も多いと思います。
そこで、トリチウムマーカーから本当に放射線が出ていないのか、念のため線量計でテストしてみました。
結果は当たり前と言えば当たり前なのですが・・・、画像をご覧いただければ安心できると思います。

T3a   T3b
(㊧環境線量の数値は0.09μSv 、㊨マーカー付きヘッドランプを近づけても線量の変化は無かった)

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