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2011年9月 3日 (土)

“ディスタンス FL”ポールを小改造 ①

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


最近のULブームの影響か、トレッキングポールにも軽い物が増えています。
直径を細くしたり肉厚を落としたり、あるいは素材にカーボンFRPを使用したりと各社軽量化の方法も様々ですが、その中でもブラックダイヤモンドの“ディスタンス FL”ポールという製品は、アバランチプローブのような継手構造を採用して軽量化を図り、さらにフリックロック式の長さ調節機能を付加したユニークな軽量トレッキングポールです。

Fl_pole_1
(BDの“ディスタンス FL”ポールと付属の収納袋)

ただ軽いだけなら、UL篤志家向きの折畳み式カーボンポールもありますが、トレラン用ならいざ知らず荷物を背負った登山にこの手の超軽量ポールを使用する場合スピゴットジョイント部の強度が少々心配な気もします。

トレッキングポールは体重が掛る道具ですし、岩にぶつけたり木の根の間で捻じれたりと、かなり無理な力が掛る事も頻繁ですから、軽さと耐久性という相反する要求にどこで折り合いをつけるかが問題ですが、私的にはこの“ディスタンス FL”ポール位がちょうど軽さと強さの均衡点なんじゃないかと考えました。

そんな訳で、ブログネタとして早速ご購入!(笑)

構造は見ての通り、太いアバランチプローブといった感じで、中に通したアラミドラインとスプリングロックを組み合わせたシンプルな造りです。
また、ラインのテンションは中段にある樹脂製のアジャスターで調節可能ですから、ラインが伸びてしまっても心配はありませんし、下段を交換する場合もこのアジャスター部で簡単に分解が可能です。

Fl_pole_17  Fl_pole_2
(㊧スプリングロックのボタン、㊨テンションのアジャスター部)

そして、最上段のグリップのあるセクションにはフリックロックレバーがあり約20センチの調節幅を持たせてあります。
また、この最大伸長125センチのモデルでも、仕舞寸法は約37センチと非常にコンパクトに収納できます。

さらに軽いポールがほしければ、同シリーズのフリックロック機構をを搭載していないモデルもありますが、登り下りでポールの長さを変えたり、テントやタープの支柱に使いたい場合は多少重くても(223g/L125㎝×1本)FLモデルのほうが便利でしょう。
道具は役に立ってこそ道具です、軽けりゃイイってものではありません。

Fl_pole_15
(フリックロックで20センチの長さ調節が可能)

また、ジョイント部はシッカリした造りになってはいますが、強度は従来のテレスコピックタイプよりは劣りそうですから乱暴な使い方は避けたほうが賢明でしょう。

グリップも軽量なフォーム素材で、下部には短いながらもサブグリップを設けたシンプルな形状で、ストラップもユニークな構造のフィット感のあるものが付いています。(画像↓)

Fl_pole_13

先端のリングの部分は全く新しい軽量な物で(画像↓)、同社の従来のポールとは互換性がありませんし、積雪期用リングのオプションも現在のところ用意されていないようです。

また、ここが折損した場合、先端のプラスチックパーツだけを交換できるかは不明で、場合によっては下段セクション全体を交換することになるかもしれません。
ポイントは標準で装着されているプラスチックの物と、付属するタングステンカーバイトチップの物が交換できるようになっていますが、このプラスチックのポイントだと数回の使用で中の金属スクリューが露出してしまいそうですし、形状からしてもこれを使う意味はあまり感じられません。

Fl_pole_4  Dscf2558
(㊧付属するカーバイトポイント、㊨標準装備のプラスチックポイント)

また、状況によってポイントを交換するにしても、シッカリ締め付けられたポイントの着脱にはプライヤーが必要ですから、山行中の交換は事実上困難です。
したがって、登山道や植生の保護を心掛けたいなら、カーバイドチップを短く切った耐圧ホース等でカバーしておき、必要に応じて取り外すなどという方法を工夫する必要があるでしょう。


以上のように、“ディスタンス FLポール”は華奢で強度や耐久性にはやや問題があるかもしれませんが、全体を見ればよくまとまった軽量ポールであると言っても良いでしょう。

Fl_pole_18

ただし、一つ問題なのは収納状態が3つに折り畳んだ状態になるので、収納寸法は短くても通常のテレスコピックタイプの物と比べて纏まりが悪いのです。

そのためか、付属品として専用の収納袋が付いてはいるのですが、行動中一々袋に入れたり出したりも手間ですし、第一収納袋を持っていくのも面倒です。

そんな訳で、行動中トレッキングポールを一時的に収納する時など、簡単に3本のセクションをバラけないように纏められる方法を考えてみました。


(以下、続く・・・。)

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コメント

この商品非常に気になっているのでここでの改造有難いです

投稿: | 2011年9月 9日 (金) 02時17分

このモデルの先端部はLEKI等の通常のキャップを使っていものよりも細いですが、色々試したとことシナノのPP-07という8mmのものがプラスチックポイントの上からはめるとピッタリではずれません。
でも、軽量化と言えども一般モデルとの共通化が望まれますね。

投稿: てっちゃん | 2011年10月 1日 (土) 22時40分

“てっちゃん”さん、ようこそ。

貴重な情報ありがとうございます。
さっそく神田あたりをうろついて探してみたいと思います。
では、今後ともよろしく!

投稿: 理事長 | 2011年10月 2日 (日) 07時35分

先週の連休の屋久島縦走にシナノのキャップをつけて使用しました。

同行者の通常のBlack Diamondのモデルは、ぬかるみでキャップがはずれて片方紛失しておりましたが、私のFL+シナノのキャップは全くずれることもありませんでした。
それよりもリングが小さすぎるため、ぬかるみでは深く潜ってしまいます。また、厚さが薄いため、そのうち変形してしまいそうです。

投稿: てっちゃん | 2011年10月14日 (金) 22時29分

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