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2011年9月

2011年9月24日 (土)

フレームのリペアチューブ携行の小ワザ

便利度 :★★★★☆
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


登山用テントのジュラルミンフレームは通常の使用には耐えられるだけの強度は持っていますが、時として折損してしまうことも無い訳ではありません。
折損は強風や積雪はもちろん、設営や撤収時に不用意に風に煽られたり飛ばされたりしたという人的ミスでも発生しますので要注意です。

そこで、応急対応用にテントの標準装備としてリペア用の短いチューブ(リペアスリーブ)が付属しているのが普通です。
折れた部分(多くはジョイント部)を石などで大まかに修正したあと、このチューブを折損部分に被せ、ガムテープ等で固定すれば一応はテントが使えるようになりますので、いざという時に頼りになる必需パーツと言っても良いでしょう。

Rt_1
(フレームのリペアチューブ)

リペアチューブは普通はフレームの収納袋に一緒に入れておいたり、ペグ袋に入れておいたりするのですが、設営時に落としてしまったり、特に複数のテントを持っていたりすると家の物置の中で迷子になってしまったりしてしまいがちです。

しかし、何らかの方法でフレームとそれにマッチしたリペアチューブを一体化しておけば、絶対に失くしてしまったり、別のテントフレームのリペアチューブを間違って持参してしまう事も無くなる訳ですよね。

そこで私は、リペアチューブをフレームの末端近くの邪魔にならない場所に通し、上下を短く切ったビニールホースで挟むような格好で半固定しています。

Rt_3
(輪切りにしたビニールホース)

ホースでなくビニールテープでも構わないのですが、中途半端に密閉するとフレームとリペアチューブの間に水が入った場合乾き難く、それが長期にわたるとフレームが錆びてしまう恐れもありますので、リペアチューブが少し遊動するようなルーズな固定が良いと思います。

Rt_5
(このようにフレーム末端近くにリペアチューブを通し固定しておく)

また、言うまでもありませんが、フレームをテントのスリーブに通す時はリペアチューブを固定していない方の端から入れ、抜く時はリペアチューブを固定した方の端から行わないとフレームが引っ掛って抜きにくくなりますので注意してください。

単純なアイデアですが、まさかのフレーム折損時にも、リペアチューブを入れたペグ袋をあちこち探す事も無く、速やかに修理することができますのでかなりお勧めな小ワザだと思います。

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2011年9月17日 (土)

“CASIO/PROTREK”をラ二ヤード仕様に?

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(改造に失敗するとかなりの損害です・笑)


日常生活のみならず登山にも時計は必需品ですが、山登りを趣味にしている人の間では特にCASIOのプロトレックやSUNTO、バリゴなどの、高度計機能付きの腕時計の人気が高いようです。

私も高度計付の腕時計など無かった大昔は、必要に応じてアネロイド式のアナログ高度計(画像↓)と地形図を併用してルート判断をしていました。
アバウトなアナログ式とは言え、高度補正もべゼルを回すだけの簡単操作だったので、山スキーの時など頂上で基準高度を合わせ「標高1500メートル位で右の尾根にトラバースして・・・」などという感じで使用でき、視界不良の時でも結構役に立ってくれました。
高度計としての使い勝手は、現在の腕時計型よりむしろ昔のアナログ式の方が簡単で良かったような気がします。

Casio_6
(高度計付のCASIO 1300㊧と、まだ家にあった!ドイツ製のアナログ高度計㊨)

その後、CASIOから高度計機能の付いたデジタル時計が発売されて以来、私は少なくても二十年近く?に渡り、数機種続けて同社の時計を使い続けています。

Casio4
(現在動いている歴代のPROTREK・左側3つは改造したモノ)

また、ここ数年でハンディーGPSの機能が格段に向上した事もあり、沢や山スキーでは専らGPSによるルート判断を行いますので、高度の校正が面倒な腕時計の高度計機能はあまり使わなくなったというのが正直なところですが・・・、なぜか今でも山に持っていくのCASIOのプロトレックです。

そして、現在私が使用しているのは、気圧・高度・温度・方位コンパス・ソーラー発電・世界5局の標準電波受信という多機能を誇るCASIOのPROTREK1300という機種です。
購入時点では最も多機能で、シリーズの中で最も軽量・コンパクトという理由でこの機種を選びました。
多機能化の代償か、標準価格が4万円を超えていたため暫し躊躇しましたが、好奇心と物欲には抗えず、いつもの悪い癖で結局買ってしまったのです。

さて・・・、これらの山用腕時計は当たり前と言えば当たり前なのですが、手首に着けるようにできています。
しかし、ハイキングや簡単な尾根歩きだったら腕に着けていても良いのですが、岩場や鎖場、藪漕ぎや沢登りなどの際には、形がゴツイので邪魔になりますし、また岩に擦れたりぶつけたりして疵付いてしまう事も多いのです。

また、ボディーがプラスチック製で、バンドとの接合部も頼り無いため、無理な力が掛かると本体とベルトがバネ棒部で外れてしまう事も稀に起こります。
大昔ですが、私が奥秩父某沢でザックを背負おうとした瞬間、ショルダーストラップがCASIOの腕時計に引っ掛かり、はずみで手首から外れ飛んで行ってしまいました。
買ったばかりの時計は、あっという間に深い釜の底です。
捜索を試みたものの、秋口の寒い日に釜に潜る元気もなく、泣く泣くその場を後にした苦い経験を今でも思い出します。

それ以降、わたしはCASIOの時計を腕には着けず、少々の改造をしてザックのショルダーストラップに付けたり(画像↓)、ラ二ヤードを取り付けてストップウォッチのように首から下げたり懐中時計のようにポケットの中に入れて使っています。

Cw_1
(イマイチ“×”だった初代タフソーラーのPRG-50 )

前者は以前記事にしましたので、今回は時計を首から下げる改造をご紹介しましょう。


改造のあらましは画像をご覧いただきたいと思いますが、片方のバンド取付け部を削り取り、時計のアウトラインに合わせて整形し、もう片方はφ2㎜の紐をラ二ヤードとして首から下げられるように穴あけ加工しました。
文字盤の向きは下げた状態で逆さま、つまり文字盤の下側にラニヤードが接続される方向にすると良いでしょう。

PRT-41の場合は簡単でしたが、このPRW-1300の場合はバネ棒の穴の位置が悪く、新たに紐を通す穴をあけ、また結合部の収まるスペースをリューターで加工しなければならず少々苦労しましたが、何とか上手く改造ができました。

Casio_7  Casio_8
(㊧バンド取り付け部を削除し整形 ㊨ラニヤード取り付け部の加工状態)

自画自賛になりますが、事情を知らない人が見たら、とても素人が改造したようには見えない外観に仕上がりました。(画像↓㊧)

Casio1300  Casio_5
(㊧画像は1300/改、㊨は1300/改とPTR-41/改)

また、もう一つこの改造で重要なのがラ二ヤードの接ぎ目を“ブレーカブル・リンク”にしておくということです。
画像(↓)のように繋ぎ目にはヒートシュリンクチューブを被せてあり、一見ガッチリ接続してあるように見えますが、その内側は焼いて解れ止めをした紐の末端を30番のポリエステル糸で二重に縫って結んでいるだけです。

Casio_9
(青いチューブでカバーされたブレーカブルリンク)

ガッチリ結合してしまうと、不用意に転倒した拍子にコードが何かに引っ掛かり、首が締まってしまってそのままこの世とオサラバ、という事も無い訳ではないからです。

しかし、このように万が一の時ラニヤードが容易に切れるようにしておけば、時計は失くなるかもしれませんが、命は失くさずにすみますから、命より時計の方が大事と考える方以外は必ずこのようにしておくべきだと思います。

また、手首に装着し測定部の温度変化を少なくした方が高度の値が安定するするといわれますが、この形でも大きな差は出ないようですし、時計を首から下げて胸ポケットに入れておいたり、ラ二ヤードをベルトにヒバリ結びで固定して懐中時計のようにズボンのポケットに入れておけば大事な時計が疵付く心配も無くなりますので、まずまずお薦めに値する改造だと思います。



【余談ですが・・・】

道具道楽の私は、つい必要も無い道具に無駄なお金を払ってしまう・・・、というか、売り手の宣伝や販売戦略にまんまと嵌ってしまうこと自体を愉しむという自虐的な悪い癖があるようです。
まぁ、愚かな消費者の典型みたいなもんですね。

そこで、今回記事にした多機能腕時計を例にして、本当に必要な道具・必要な機能とは何なのか・・・?、という事について考えてみました。

唐突ですが・・・、CASIOのタフソーラーという太陽光で時計を駆動する技術は、ユーザーにとって本当に有益な技術と言えるでしょうか?

私も初めてこのメーカーのニュースリリースを目にした時は「ソーラーなら永久に電池交換をしないで済むし、エコの面でも素晴らしい技術なんだな・・・」と、当初はそう考えました。

事前調査が不十分だった私が馬鹿なのですが、私はこの手のソーラー時計は太陽電池の電力を化学変化を利用しないスーパーキャパシタのような蓄電素子に蓄える仕組みだと勝手に思い込んでいたのです・・・。
しかし、購入してから判ったのですが実際にCASIOのタフソーラーに使用されていたのは単なるCTLリチウム2次電池でした。

CTLがいかにディープサイクル性に優れたバッテリーだとは言え、所詮化学反応を利用した2次電池に他なりませんから、寿命は騙し騙しでも長くて8年程度でしょうし、正常に機能するのはせいぜい5年位かも知れません。
特にプロトレックのような機種は、年に数回、山に行く時だけ使用するという使い方をする方も多いと思いますが、このような場合使い方によっては3年程度で電池交換の必要がでてくるかも知れません。

発売当初、宣伝媒体に記載された、誇らしげな「電池交換不要」の文言も2年ほど前・いつの間にか抹消されたようですし、それに伴って多くはクレーム扱いで処理された短期間の電池劣化への対応も有償となったようです。

また、私のようにヨドバシカメラ等で電池のみ購入し自分で電池交換しているという方も多いと思いますが、この特殊なCTLリチウムは業販のみで個人向けの小売りはされませんので、一般的には購入店経由でメーカーに送り、そこで電池交換という方法しか選択の余地は無いでしょう。

私の場合は最寄りの秋葉原のカシオ・サービスセンターに持ち込みが可能ですが、それでも即時交換は不可能で、もう一度引き取りに行くか宅配の手配をせねばならず、最低でも数日は待たされます。
しかも、通常電池使用の場合、自分で交換できるなら数百円の出費ですみますが、CTLリチウム電池だとサービスセンター持込・引取りでも工賃込で3,000円強、地方在住なら送料等でそれ以上の出費と長い待ち時間を強いられることになるでしょう。

直言させてもらえば、現在の状態なら“タフソーラー”はユーザーには百害あって(一時の自己満足以外)は一利も無い、不必要な欠陥システムだと思います。
しかも、ユーザーはこの不必要な機能のコストを上乗せされた価格で製品を購入させられた挙句、数年おきに通常より数倍も高額のメンテナンス費用を自ら負担しなければならないという立場に立たされる訳ですから、泣くに泣けません。

技術者はこんな見栄えばかりの技術革新に血眼になるより、地味ですがバッテリーを確実に5年以上、目標としては液晶の寿命と同等まで持たせる研究に取り組んでもらったほうがユーザーの為になるんじゃないかと思います。

さらに、“電波時計”・・・、標準電波による時間の自動校正機能はどうでしょう・・・?。
私も愚かなことに、時刻補正の手間を省けるのだったら・・・、と期待したのですが、冷静に考たら、こんな機能はこと山専用の腕時計に関して、私には不要な機能でした。

NHKの時報やNTTの117番に電話して秒単位の時刻合わせをしていた二昔前とは異なり、昨今はどこの家庭の居間にも、正確な電波時計が置いてある時代です。
一月に一度、その電波時計で山用の腕時計の秒単位の時刻補正を行うことは、余程のメカ音痴か横着者でもない限り、さほど煩わしい仕事ではないはずです。

また、最新モデルでは中国の標準電波まで受信できるようになり、これで世界中の主要な地域で電波による自動時刻補正が可能となりました。
しかし、日本以外で使う場合には結局ホームタイム都市を設定し直さなければその機能は働きませんから、世界を股にかけて働くビジネスマンでも時計を着けっ放しにしていればどの国にいても、何もせずにその地域の正確な時間が判るという訳ではないのです。

さらに、温度計はどうでしょう?
これも安定した高度測定のためには身に着けて体温で本体の温度を安定させなければならないわけですから、通常は温度計として役に立ちませんよね。
現実に私は温度計として使ったことはほとんどありません。

しつこいようですが・・・、コンパスは必要でしょうか?
この種の時計に組み込まれる磁気センサーは、時々2点補正か北方位補正で校正してあげないと表示に誤差が発生します。
皆さんは時々方位を補正していますか?。(私は購入当初に1回やった位かな?)
そんな訳で、誰でも実際の登山でルートの判断に迫られた時は、地形図と普通のコンパスを使いますよね。
と言うことは・・・、腕時計のコンパス機能など実際の山ではほとんど必要がないという事じゃあないでしょうか?

しかも、以上のような多機能を無理矢理詰め込んだ結果、時計操作のフローチャートは網の目のように煩雑になり、操作画面も増え、マニュアルも何倍ものボリュームになって、暫らく使用していないと操作法を忘れてしまいそうです。

以上を総合して考えると・・・、私の考えるベストな山用の時計とは、雰囲気温度に対する正確な補正が行われ、そして操作の簡単な高度計機能を備えた堅牢な防水時計ならそれで十分ということです!!。
ソーラーも電波もコンパスも温度計も必要無い!
その分小型軽量ならもっと良い!
その分安価なら、もっともっと良い!
という事になります。

私としては・・・、現在のところ上記の条件に一番近い機種は、とっくにカタログ落ちした旧モデルで電波もソーラーもついていませんが、たぶんトリプルセンサー・シリーズ史上最小・最軽量で使い勝手も好く、しかもリーズナブルだった“ CASIO/PROTREK・PRT‐41”(画像↓)か、同系キャリバーの“ PRT‐1400 ”~などだと思います。

Casio41
(CASIO/PROTREK・PRT-41/改・ラニヤード仕様)

Casiow1  Casiow2
(㊧1300より小型軽量な ㊨PRT‐41)

私は、この古いコンセプトのままで測定精度を向上させ、シンプルな機能でありながら同時に大人の所有感を満足させるような質感を持った時計があったら最高だと思うのですが・・・。
まぁ、現在のCASIOのアウトドア用腕時計のラインナップを眺めると、多機能・ハイスペックのハイエンドモデルを頂点としたヒェラルヒーが形成されており、私の理想とする必要にして十分な機能だけを備えたシンプルで実用的かつ高品位な製品など出る幕は無さそうです。

かと言って“スント”や“バリゴ”もシンプル機能で良いとは言え、私のようなジジイにはチョット派手ですし・・・、腕に着けるにも改造して首に掛けるにも少々大き過ぎの気がしますし・・・、悩みますね。


・・・まあ、自ら以上のような批判的な正論を述べながらも、その反面、CASIOの多機能モデルのカタログを見ては「次はPRW-2000かな!」などと新な無駄遣いの衝動に駆られているアンビバレントな自分が・・・、自分にもよくわかりませんな・・・。(笑)



※ そういえば、長く愛用していたSEIKO/LANDMASTERというキネティック発電腕時計(当時はAGSという呼称)のキャパシタ(メーカーは“キネティックE.S.U.”称していますが内容はTCLリチウム2次電池!)も5年ほどで調子が悪くなり修理に出したところ、格段に高性能なパーツには交換されましたが、その分オーバーホール代込みで3万円ほどふんだくられました。

Landmaster
(SEIKO/LANDMASTER)

その時もサービスマンに「十三万円の時計に5年で3万円の修理代が掛かるなら最初から電池時計の方がましだろう!電池交換不要という謳い文句はウソだったのかよ!」と毒づいたのを思い出しました。
その後のSEIKO/キネティックシリースにはスリープ機能がついたりとずいぶんと改良がなされたようですが、永久に電池交換不要の腕時計など現時点では存在しないということですね。

まぁ、過去にこんな苦い経験がありながら、今回もそれを生かした推理力も想像力も働かせることができなかったわけですから、自らの意志で購入したタフソーラーに今更文句を言ってもしょうがないような気もしますが・・・、結局私も経験から学ぶ事の苦手な人間なんでしょうね。(笑)

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2011年9月10日 (土)

“ディスタンス FL”ポールを小改造 ②

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



(「“ディスタンス FL”ポールを小改造 ①」からの続きです)

Fl_pole_18_2

さて、BDの“ディスタンス FL・ポール”は前回の記事で述べたように、ユニークな軽量トレッキングポールですが、最大の難点はテレスコピック式のポールと異なり、収納時に折り畳んだポールがバラバラになって纏まりが無くなってしまうことでしょう。

そのために標準で収納袋が付属していますが、山行中一時的にポールを折畳みたい時、一々収納袋を取り出して仕舞うというのも現実的ではありません。

そこで今回は、簡単な工作で折り畳んだポールがバラけないようにする小改造を行ってみました。

仕組みは簡単なので画像をご覧いただけば特に説明は不要かも知れません。

素材は両面ベルクロ(テープの片面がフック、裏側がループになったモノ)と、通常のベルクロのフック面です。

両面ベルクロは幅20mmのものを長さ280~290mm、片面ベルクロは幅18mmのものを長さ75mmに切って画像のようなY字形に縫い合わせればパーツはすぐに完成します。

これをフリックロックレバーとグリップの間に、短いベルクロフック面と両面ベルクロのループ面を貼り合せて固定すれば作業完了です。

Fl_pole_5  Fl_pole_7
(末端がポールに固定されるので紛失することも無い)

ポールとして使用するときは、両面ベルクロをフック面が内側になるようにクルクル巻き付けておけば邪魔になりません。(画像↓)
Fl_pole_9
(使用時はポールに巻きつけておけばOK)

折畳んだ状態で固定するときは、巻いてあるベルクロの末端を引っ張って剥がし、3本を巻き留めれば簡単に纏められます。

Fl_pole_12  Fl_pole_10  Fl_pole_11
(このように3本まとめて巻き止めればOK)

通常の保管やザックの中に収納するときもバラけず便利ですし、山行中の鎖場などで一時的にトレッキングポールが邪魔になった時は、このベルクロで纏め、カラビナやナス環でショルダーストラップなどに固定しておけば便利です。
特にこのポールは仕舞い寸法が短かく軽量なので、このように(画像↓)吊るしてもあまり邪魔にはなりません。

Cimg0313
(この画像のポールはストラップ取付け部に小さなループを付加してあります)

簡単な工作で、“ディスタンス FL ポール”を格段に使いやすくする事ができますので、同様のポールを御使用の方には是非お勧めしたい小改造だと思います。


『山道具道楽』も、たまには役に立つモノを作るでしょ? (笑)

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2011年9月 3日 (土)

“ディスタンス FL”ポールを小改造 ①

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


最近のULブームの影響か、トレッキングポールにも軽い物が増えています。
直径を細くしたり肉厚を落としたり、あるいは素材にカーボンFRPを使用したりと各社軽量化の方法も様々ですが、その中でもブラックダイヤモンドの“ディスタンス FL”ポールという製品は、アバランチプローブのような継手構造を採用して軽量化を図り、さらにフリックロック式の長さ調節機能を付加したユニークな軽量トレッキングポールです。

Fl_pole_1
(BDの“ディスタンス FL”ポールと付属の収納袋)

ただ軽いだけなら、UL篤志家向きの折畳み式カーボンポールもありますが、トレラン用ならいざ知らず荷物を背負った登山にこの手の超軽量ポールを使用する場合スピゴットジョイント部の強度が少々心配な気もします。

トレッキングポールは体重が掛る道具ですし、岩にぶつけたり木の根の間で捻じれたりと、かなり無理な力が掛る事も頻繁ですから、軽さと耐久性という相反する要求にどこで折り合いをつけるかが問題ですが、私的にはこの“ディスタンス FL”ポール位がちょうど軽さと強さの均衡点なんじゃないかと考えました。

そんな訳で、ブログネタとして早速ご購入!(笑)

構造は見ての通り、太いアバランチプローブといった感じで、中に通したアラミドラインとスプリングロックを組み合わせたシンプルな造りです。
また、ラインのテンションは中段にある樹脂製のアジャスターで調節可能ですから、ラインが伸びてしまっても心配はありませんし、下段を交換する場合もこのアジャスター部で簡単に分解が可能です。

Fl_pole_17  Fl_pole_2
(㊧スプリングロックのボタン、㊨テンションのアジャスター部)

そして、最上段のグリップのあるセクションにはフリックロックレバーがあり約20センチの調節幅を持たせてあります。
また、この最大伸長125センチのモデルでも、仕舞寸法は約37センチと非常にコンパクトに収納できます。

さらに軽いポールがほしければ、同シリーズのフリックロック機構をを搭載していないモデルもありますが、登り下りでポールの長さを変えたり、テントやタープの支柱に使いたい場合は多少重くても(223g/L125㎝×1本)FLモデルのほうが便利でしょう。
道具は役に立ってこそ道具です、軽けりゃイイってものではありません。

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(フリックロックで20センチの長さ調節が可能)

また、ジョイント部はシッカリした造りになってはいますが、強度は従来のテレスコピックタイプよりは劣りそうですから乱暴な使い方は避けたほうが賢明でしょう。

グリップも軽量なフォーム素材で、下部には短いながらもサブグリップを設けたシンプルな形状で、ストラップもユニークな構造のフィット感のあるものが付いています。(画像↓)

Fl_pole_13

先端のリングの部分は全く新しい軽量な物で(画像↓)、同社の従来のポールとは互換性がありませんし、積雪期用リングのオプションも現在のところ用意されていないようです。

また、ここが折損した場合、先端のプラスチックパーツだけを交換できるかは不明で、場合によっては下段セクション全体を交換することになるかもしれません。
ポイントは標準で装着されているプラスチックの物と、付属するタングステンカーバイトチップの物が交換できるようになっていますが、このプラスチックのポイントだと数回の使用で中の金属スクリューが露出してしまいそうですし、形状からしてもこれを使う意味はあまり感じられません。

Fl_pole_4  Dscf2558
(㊧付属するカーバイトポイント、㊨標準装備のプラスチックポイント)

また、状況によってポイントを交換するにしても、シッカリ締め付けられたポイントの着脱にはプライヤーが必要ですから、山行中の交換は事実上困難です。
したがって、登山道や植生の保護を心掛けたいなら、カーバイドチップを短く切った耐圧ホース等でカバーしておき、必要に応じて取り外すなどという方法を工夫する必要があるでしょう。


以上のように、“ディスタンス FLポール”は華奢で強度や耐久性にはやや問題があるかもしれませんが、全体を見ればよくまとまった軽量ポールであると言っても良いでしょう。

Fl_pole_18

ただし、一つ問題なのは収納状態が3つに折り畳んだ状態になるので、収納寸法は短くても通常のテレスコピックタイプの物と比べて纏まりが悪いのです。

そのためか、付属品として専用の収納袋が付いてはいるのですが、行動中一々袋に入れたり出したりも手間ですし、第一収納袋を持っていくのも面倒です。

そんな訳で、行動中トレッキングポールを一時的に収納する時など、簡単に3本のセクションをバラけないように纏められる方法を考えてみました。


(以下、続く・・・。)

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