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2011年12月16日 (金)

“Dynafit TLT/Radical” は過激に変わったか?⑤(取り付け編)

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(現在は未使用ですのであくまで印象としての評価です)


「“Dynafit TLT/Radical”は過激に変わったか?④」からの続きです。

さて、大きく変わった“Dynafit TLT/Radical”ですが、スキー板への取り付けに関しては前モデルと比べてどう変わったでしょう?

今回このビンディングを初めて取り付けることになったのは、新品のSALOMON /BBRでしたので少々躊躇いはありましたが・・・、結論から言えば、取り付け作業自体はモデルチェンジ前と比べて、むしろ容易になったと思います。
初めての方でも、過去の一連の記事補足情報を参考にして慎重に作業すれば、失敗無く取り付けができるでしょう。

Radical_1
(まずトーピースだけを取り付けた状態でセンター調整を行う)

また、TECビンディングは、普通の山スキー用ビンディングと比較してセンター合わせがシビアになるのですが、アマチュアがメタル治具を使用しなかったとしても、工程ごとに確認をしながら作業を進めればセンターのズレは2mm程度以内に収まり、微調整でピタッとセンターに合わせることも可能なはずです。
失敗しても責任は持てませんが・・・。(笑)

Radical_2
(センター確認後ヒールピースを取り付ければ完成!)

さて、今回のモデルチェンジで取り付けビスが5本から4本に変わりましたが、実際の取り付け作業ではどうだったかと言うと・・・。
前列のビスが離れて締めやすくなったのと、前モデルまではアームの穴から締めなければならなかったビスが省略されたので取り付け作業はやや簡単になりました。

センター調整も、4本のビスを緩めに締め込んだ状態でブーツをトーピースに装着し、ブーツの踵に付けたセンターマークと板に貼ったテープに引いたセンターラインを合わせ、その状態で前2本のビスをきつく締め、続いてブーツを取り外して後ろ2本のビスを締め込むことで比較的簡単にセンターが合わせられるでしょう。

また、ビスがポジドライブからトルクス(ヘックスローブ)T20に変わった事については、以前の記事で否定的な表現をしましたが、実際に取り付けてみるとポジのPZ3に比べてシャンクが半分程も細いT20のドライバーはヒールピース取り付けの際にもハウジングと干渉し難く作業自体は寧ろやり易かったというのが正直なところです。

Radical_7  Radical_8
(㊧PZ3とT20、㊨細いドライバーだと作業も楽!)

ただし、ブーツサイズ調整にはPZ3、前方解放強度にはマイナスドライバー、左右解放強度はコイン状ドライバー、取り付けにはT20、トップカバー分解にはT10、とメンテナンスに5種類のツールが必要というのもどうかと思いますね(笑)。


ブーツの装着に関しても、爪先をストッパーに当たるまで前進させてその位置で踏み込むだけでOKですから、試し履きをした限りではこれまでのモデルのようにピンの位置が定まらずイライラすることもなさそうで、劇的に容易になった(画像↓)と言っても過言ではないかもしれません。
このように、スキーへの取り付けの容易さも含め、好い事尽くめのように見える“TLT/Radical”ですが・・・、不満な部分も無いわけではありません。

Radical_5  Radical_6
(㊧爪先をストッパーに当てそのまま踏み込めば、㊨簡単に装着できる)


それはリーシュの取り付けに対し全く配慮がなされていないという点です。
以前のモデルでも無理矢理リーシュを取り付けていた感がありましたが、今回のモデルではアームとレバーの形状が変わり、リーシュ取り付け用に細いダイニーマラインを使ったとしても、どうしてもロッキング・レバーと干渉してしまうのです。
この機種“Radical-ST” が標準でブレーキが付くモデルとはいえ、ブレーキレスで使用したり、スキートレーサーを取り付けたりすることもありますから、これは少々困った問題です。

  Radical_10  Radical_4
(㊧Vertical では太めのコードでもOKだったが・・・、㊨Radical はレバーとアームの間隙が狭いので・・・)

この部分の改善については、作業完了次第あらためて記事にしたいと思います。
  

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コメント

いやあRadicalもですが、BBRも気になりますね!
ビンディングのねじ穴の位置はやはり異なるのでしょうか?フロントの間隔は広そうですね。BBRはトラバースの際、どうでしょうかね?またレポよろしくお願いいたします。
それでは良いシーズンを!

投稿: matsu | 2011年12月17日 (土) 18時56分

"matsu"さん、ようこそ!

早速ですが、BBRはメーカーのセンターマークの位置にビンディングを取り付けました。
それから、面白そうなので衝動買いしてしまいましたが、BBRはあの形状からシール登行は確実に不向きでしょうね。
多分斜登行の際はかなり苦労させられそうです。(笑)

では!

投稿: 理事長 | 2011年12月17日 (土) 20時44分

Radical ST をこちらを参考に取り付けることができました。ありがとうございます。
質問があります。
ビンディングの解放値を調整するヒールピースのねじが大変に固く普通のマイナスドライバですとなめてしまい(マイナス溝が削れてしまう)困っています。こちらでコインドライバが必要と書いてありましたので、購入しましたが、マイナス溝に対してクリアランスが大きくやはりなめてしまいそうです。
おすすめの道具をお教えください。
フロント側の調整がマイナスドライバでできると記載されておりますが現物を見ますとそのような場所はないように見えます。申し訳ございませんが、調整場所と方法をお教えください。
よろしくお願いします。

投稿: sarasara | 2012年1月12日 (木) 20時18分

sarasaraさんようこそ。
Radicalのヒールハウジングは薄く、造りも良くないので、締めはじめに斜めにネジが入るとねじ山が削れ、それが挟まって固くなってしまう場合があります。ハウジングのねじ山を歯ブラシ等で良く掃除し、スプリング無しの状態でキャップにシリコングリスを塗布してキャップを締め込み、当たりを出してからスプリングを取り付けてみてください。
また、前倒側の開放強度調整はトーピースでなくヒールハウジング後端の穴にある小さなマイナスネジです。
左右開放強度調節用の大きなドライバーですが、私は2㎜厚の2000系アルミの板で自作しましたが、市販ではLOOK系のビン調整用が入手可能です。
→ http://wangel.jp/etc_wrench.html

私の過去の記事をご覧いただき、質問があれば遠慮なくどうぞ!

投稿: 理事長 | 2012年1月12日 (木) 22時07分

ご教授ありがとうございます。
早速、ねじのあたり出しを行い、片方のスキーは無事調整ができました。
ありがとうございます。
もう片方の作業を進めたところ、ヒールピース回転位置決め用の真鍮ピンが飛び出してしまいました。
これを元の位置に戻してヒールピースに取り付けて回転させるとピンが飛び出してしまいます。
申し訳ございませんが、復旧方法ご教授ください。
前倒側の開放強度調整ねじの場所、わかりました。
ありがとうございます。
調整台上でブーツを取り付けてねじを緩めたり、締めたりしてみましたが、変化が良くわかりませんでした。
適切な調整法をご存知でしたら、お教えいただければありがたいです。
たびたびで申し訳ございませんが、ご教授ください。

投稿: sarasara | 2012年1月14日 (土) 10時00分

sarasaraさん。
真鍮のピンは棒状のもので押さえながら、ピンを失くさないように注意してハウジングを押し下げればOKですよ。
前倒側の開放強度のインジケーターはハウジング横の~10までの目盛りに▽マークを合わせるだけです。
(左右開放値はスプリングキャップのフランジ部と、ハウジングの目盛りを合わせるのはご存知ですよね?)
開放強度は、DIN準拠の調節の目安がネット上に幾らでも転がっていると思いますので、その表に自分の体重、技術、年齢等を当てはめて数値を決定し、その数値でビンディングを調整してください。
では!

投稿: 理事長 | 2012年1月15日 (日) 22時25分

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