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2012年1月

2012年1月27日 (金)

“Salomon/BBR 7.9” は山スキーで使えるか・・・?

便利度 :★★★☆☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(山スキーという用途に限定しての評価です)



今年こそは、板と名の付くものは蒲鉾板一枚買うまい、と誓っていたにも拘らず・・・、Salomon-BBRというヘンテコな形のスキーがどうしても気になって・・・、気が付いた時には既に家にありました。(涙)

私が買ったのは今シーズン発売のBBR7.9で、昨年のBBR8.9よりもオールラウンド性を高めた、一回り細めのニューモデルです。
近年山スキーに行く回数が少なくなるのに比例して太板の出番も少なくなりましたので、軽く、よりオールラウンドな性格を持つという7.9を選んだのです。

Bbr
(Salomon-BBRは他に例の無いヘンテコな形だ)

尖がったトップはしゃもじのように広く、ウエストとテールは標準サイズといった形で、前半1/4にロッカーが入り深雪でも浮き、整地でも深いサイドカーブで快適に曲がれるとの事です。

まぁ、実際に滑った感覚では、私レベルの拙い腕前にもよく追従してくれ、踏むと板が回ってくれる年配者にも乗り易い板というのが第一印象です。(その意味でピステで楽しむだけなら★★★★★の評価でも構わないでしょう)
久々の踏んだだけで曲がってくれる楽しい板ですが、その反面、足下の幅が狭いので深雪や荒れた斜面での安定感は普通のファットほど高くないとも感じました。


さて、この板をBC用に使う場合ですが・・・。
予想したとおり、Rの小さなカービングスキーあるいはそれ以上にでシール登校には不向きです。
また、このような特異なサイドカーブのため、急な階段登行の場合にも板がしなって足元が安定しません。
寸胴のファットスキーから乗り換えると、登行でかなりの違和感を感じるでしょう。

正直な話、この記事を書いた段階では山では1回しか使っていませんし、しかも悪天候で途中敗退なので画像も1枚きりですが・・・。
結論から言えばシール登行を多用するような山スキーには向かず、春の八甲田のようにロープウェーで登って一寸だけシートラーゲンで歩いて、あとはずっと滑るだけ・・・、といった形のスキーツアーで使うとかなり楽しい板・・・、といった印象です。

まぁ、良い板であることは確かなのですが・・・、一本の板で、変化のある斜面でのシール登行を含むオールラウンドな山スキーを楽しみたい方には、あまりお薦めしたくないタイプの板でしょうね。

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2012年1月22日 (日)

プリンストンテック“EOS-蓄光マーカー/改” 完成型!

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :★☆☆☆☆


「“ヘッドランプ・マーカー”合法版を作る(試作編)」からの続きです・・・。


今回は、蓄光マーカー付きヘッドランプの試作に使ったプリンストンテックの“EOS”の完成版を作ることにします。

T3hd
(プリンストンテックの“EOS”)

プリンストンテックの“EOS”は、最新の多機能モデルと比較すれば若干ロースペックかもしれませんが、明るく使い勝手がシンプルですし、Oリングによる防水もBDの製品よりしっかりしているので、実際の山での実用性は依然トップクラスだと思います。

さて、まず分解しなくてはなりませんが、この製品は基盤部が筐体にビス留めではなく樹脂製の潰しピンで固定されているので、分解はやや面倒です。

一番良いのは、潰されているピンの頭をリューターやΦ2mm程度の細いドリルビットで慎重に削ってしまう事でしょうが・・・、何れにしろ再組立時には筐体と基板部を接着剤で結合させる事になりますので、時計ドライバーでガリガリやってしまうなどの少々荒っぽい方法でも構わないでしょう。

Eosmk_2
(画像中央にあるピンの頭を削り取る)

T3ha
(基板ユニットを取り外す)

留めているピンを無効にすると、LEDの付いた基板部はそっくり外れますので、次にレンズホルダーに乗せてあるだけのコリメーターレンズを取り外します。

Eosmk_1
(基板ユニットとレンズホルダー)

さて、今回は蓄光シートをコリメーターレンズの周囲、レンズホルダーの内側面に配置することにしました。
レンズの外側は全反射で光が弱くなるので十分蓄光ができるかは心配ですが、光学系の邪魔にはならず配光には全く影響が無いのが最大のメリットでしょう。

今回は蓄光シートを貼り付けず、剥離紙が付いたまま円筒状にして、レンズの凸部とレンズホルダーの切欠き部を利用して固定してみました。(画像↓)

Eosmk_3
(蓄光シートはレンズホルダー内側面に配置した)

あとは再組み立てですが・・・、ピンの再使用ができないので、筐体前半部と基板ユニットを変性シリコン系の接着剤で軽く接着すれば完成です。

早速テストしたところ、当然ですが配光には全く影響を与えず、この内側面配置でのセルフ・チャージ方式も大成功でした。
レンズの外側でも全反射から漏れた光で十分チャージできましたし、マーカーも暗い所では目障りなほど良く目立ちます。

Eosmk_4
(マーカーは近くだと腕時計が十分読める明るさだ)

また、面白い事にチョット斜めから見るとマーカーはかなり明るく見えるのですが、真正面から見た場合は、レンズの臨界角の関係で比較的暗く見えます。
もちろん、これでも十分にマーカーとして役に立ちますし、むしろ眩しくなくて好都合といった感じです。

Eosmk_5
(真正面から見るとこんな感じ)


特に、“EOS”は防水性が高く、沢登りでの使用にも向いていますが、沢でのビバークの夜は消灯後の山小屋より暗い事も多い(?)と思いますので、ヘッドランプにマーカーがあると大変便利です。
そんなわけで、沢屋さんにも是非お薦めしたい改造だと思います。

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2012年1月18日 (水)

続・再流行?の“スプリットボード”をハードブーツで!

便利度 :★★★★☆
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(純正品ですが下記の改造をしたほうがべターです)


「再流行?の“スプリットボード”をハードブーツで!」の続きです・・・。


今シーズン再ブレークの兆しをみせる“スプリットボード”・・・、2回目の流行が何時まで続くかは不明ですが、私としてもこの第二次ブームの帰趨を興味もって見守りたいと思っています。

さて、この流行に便乗して一人でも多くの“無駄遣い病”仲間を増やそうと企み(笑)、以前私が行ったスプリットボードをハードブーツ(ランドーネブーツ)で乗るための改造について記事にしました。
しかし、この完璧とは言えない改造を行うにしても、ハードビンディングの需要が減少し値引き幅もわずかになった現在、最低2万数千円もするF2のハードビンを1組潰さなくてはならず、結構金が掛かります。

Splt_5
(F2/改、スプリット仕様)

そこで今回は、もう少しリーズナブルな方法として7,000円程度で買える“Voile”純正のキットを使う方法をご紹介したいと思います。

この“Voile”純正のハードビンディングキットとは“マウンテンプレートキット”という名称で、10年近く前から現行と同一の商品を売っていました。
また当時は、ほぼ同一仕様で後ろバックルの“テレプレートキット”というテレマークブーツでスプリットボードに乗るためのビンディングも並行して発売されていましたが、いつの間にかカタログ落ちし、現在では“マウンテンプレートキット”のみになっているようです。

Mtp_5
(Voile マウンテンプレート・ビンディング)

さて、純正でリーズナブルとはいえ、以前の記事でも述べたようにこの製品はお世辞にも所有する喜びを感じさせる道具とは言い難いシロモノです。
しかも、ただ造りが雑というだけならまだしも、取り付けに際してユーザー側で若干の加工をしてやらないとマトモには取り付けられない、と言うほどの酷さなのです。

で・・・、過日偶然知人にマウンテンプレートキットのフィッティング作業を依頼される機会がありましたので画像に収め、あらためてこの製品について記事を書くことにしました。

さて、この製品も片側492g(スライダートラック・ビス&ナット込)と、とても軽量でシンプル且つ頑丈そうで、実用性は十分ですので、イチオシとは言えませんが十分推薦に値すると思います。
ちなみに自作の“F2/改”の重さはは619g(同)です。

Mtp_1
(全体が耐衝撃性樹脂で造られ、ベイルも中央で溶接してあり、極めて丈夫そうだ)


Mtp_6
(厚みのある本体は爪先と板の間隔を広げ回転域を確保する意味もある)


現在の製品は改良されているかもしれませんが、以前私の使ったモノがそうだったように、今回加工を依頼された製品についても、少々手を加えないと普通に取り付けができないような代物でした。

その最たる部分とはヒールピースの樹脂製のブロックで、これは明らかに欠陥品と断言できる酷い造りです。
ヒールピースのビス穴のピッチが縦・横とも4×4規格の寸法に合致しておらず、40㎜でなく38.5㎜位しかないのです。
トーピースでは正しい寸法になっているのに全く不可解な話です。

金型を作るときにメトリックスケールをアバウトに換算してインチフォーマットの機械で削ったのでしょうか?、縦横とも4センチ当たり1.5㎜ほど穴のピッチがずれているのです。
金型を作り替えると莫大なコストが掛かるので、何とか使えるこの状態のまま販売してしまったとしか考えられません。
まったく酷い話ですが・・・、まぁ Voile なので赦しちゃいましょう。

結果としてスライダートラックとヒールピースの穴の芯がズレてしまい、遊びのおかげで一応は取り付けられるものの、Tナットの収まりは見た目にもシックリしません。

そこで、横のピッチだけでも40㎜にするためミーリングで穴を長円形のルーズ穴に加工しました。
一般的には丸ヤスリを使うと良いでしょうが、穴は両足で24ヶ所もあり少々面倒です。(画像↓)


Mtp_2
(外側に1mmほど穴を広げる)

また、本体のビス頭の沈め穴の直径も付属のトラスネジだとギリギリなので、頭径のやや小さなバインドに変更して頭部の収まりに遊びを設けました(画像↓㊨)。
こうしないと本体の穴を長円に加工した効果が活きてきません。
画像では使用していませんが、できれば加工したワッシャーを挟む方がベターでしょう。
なお、トーピースは付属のビスでOKです。

Mtp_4  Mtp_3
(㊧標準のトラスとバインドの頭部、㊨両者の納まり)

これで何とかストレス無く取り付けられるようになりましたが、いずれにしろ調節ピッチ幅の刻みが大きく、センター合わせを含め30分ほどビンディングと格闘し、トライアンドエラーでフィッティング作業をしなければなりませんが、ブーツによってはどうしても「緩過ぎるか・きつ過ぎるか何れかで・・・、イマイチフィットしない」といった中途半端な状況になるかもしれません。
どうしてもブーツの寸法と合わせられない場合は、ヒールピース上面にラバーシートで作ったシムを貼り付けると良いでしょう。

また、ヒールベイルのカーブが通常のランドーネブーツの踵のRよりもかなり大きく、イマイチフィット感が無いのも気になります。
さらに、1日の使用で再調整の必要がでてきたり、ベイルの軸部分の回転抵抗が無くなり自立せずに自然に後ろに倒れるようになって、ブーツを履くときに一々手で起こしてコバに掛けなければならずかなり面倒です。etc. etc.・・・

以上、いろいろと問題のあるマウンテンプレート・キットですが、製品自体が粗削りな分、少々手を加えるだけでずっと使いやすくなりますし、安価で入手し易く、シンプルで軽量なスプリットボード用ハードビンディングとしての価値は十分ありますので、皆さんもハードブーツ(ランドーネブーツ)でのスプリットボードにチャレンジしてはいかがでしょうか。

あと、この製品は欧米人男性用に設計されたのか?標準設定ではソール長が30㎝未満のブーツでは使用できませんが、トーピースを前後逆に(ベイルも裏返し)すればソール長28㎝位までは使用できそうです。
女性や足の小さな方で、ソールが28㎝以下の場合は無改造では使用できないと思います。

Mtp_7
(トーピースを前後反対にすれば小さいブーツにも対応できる)

また、上から4段目の画像は標準設定でソール31cmのブーツを装着した状態ですが、このソール長だとご覧のようにトー側ソールのオーバーハングがかなり長くなっています。
かといって、トーピースを前後反対にすると前に突き出した部分がツーリングブラケットと干渉してしまいます。
この問題についても以前改造を行いましたので、以前の改造品を物置の奥から見つけだしたら、いずれご紹介したいと思います。

今回の画像は、知人の所有する1~2年前のマウンテンプレートを今シーズンになって加工した時のモノを使っていますので、現在の製品にもこの加工が必要かは不明です)


さて・・・、そんな訳で・・・、私は前回のスプリットブーム末期、このマウンテンプレートキットや、以前ご紹介した“F2改”など、いろいろと思考錯誤をしてみましたが・・・、間もなく世間のスプリットブームが下火となり、前後して私の中のスプリットブームも冷めてしまい、再び普通の山スキーに逆戻りしてしまったのですが・・・。

しかし、それから数年・・・、最近になってメジャーを含め複数のメーカーからスプリットボードが販売されるほどの人気回復ぶりを見て、私ももう一度スプリットを弄ってみたい・・・、という懲りる事を知らぬ道具道楽の血が騒ぎだしました。
これはマズイ展開だ!、・・・と、思いつつも、再び泥沼に嵌り込みそうな、今日この頃です。(笑)

Bb_1_2

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2012年1月11日 (水)

“ヘッドランプ・マーカー”合法版を作る(試作編)

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



Lmark_3_2
(今回試験的に改造したヘッドランプの外観)

ヘッドランプのマーカーについては過去何度も記事にしましたが、新月の夜の谷筋など鼻をつままれても分からないほど暗いビバーク地で、ヘッドランプの所在をすぐに探せてとても便利ですし、避難小屋や消灯後の山小屋等の真っ暗闇でも同様に非常に役に立ちます。

しかし、今まで私の作ったマーカーは“トリチウム”という放射性物質を使用したモノで、通常の使用ではまず危険は無いでしょうし、とても便利ではあるのですが・・・、杓子定規な日本の法律では御禁制の品となっています。
しかも、ご存知のような現在の我が国の風潮では堂々と使用することも憚られる状況となってしまいました。

そこで今回は、利便性では劣るものの絶対安全なヘッドランプマーカーを考えてみましたので、あらためてご紹介したいと思います。

使用するのは“蓄光シート”と呼ばれる一般的な夜間用目印素材です。
実は私も以前(かなり昔!)同様な素材をヘッドランプ本体に張り付けてマーカーにしたことがあるのですが、当時の蓄光素材は性能も悪く、数時間以内に発光が停止してしまうという代物でしたので、あまり実用的ではありませんでした。

Lmark_1_2
(ランプの右の四角いのが蓄光シート)

しかし、最近の蓄光素材は性能も著しく向上したようで、数時間以上も残照するものが一般的になりました。
そこで構造を工夫し、本体に蓄光シートを貼るのではなく、ランプのレンズ周囲にリング状の蓄光シートを貼り、ランプを点灯するとその光で自動的に蓄光される構造にしてみました。
この構造なら就寝前に一度点灯すれば自動的にチャージされ、蓄光シートの性能をフルに活かす事ができるわけです。

試作品として改造したのは、プリンストンテック社の“EOS”です。

まずは試作として、蓄光シートをサークルカッターでリング状にカットしレンズの周囲に貼ってみました。
この種のコリメーターレンズは周囲を少々覆っても配向に大きな影響は無いと考え、今回の試作ではシートになるべく多くの光が当たるように幅を広めにしてみました。

Lmark_2_2
(サークルカッターでリング状にカット)

壁に投影したところ改造品は、周囲が蹴られるというより配光全体が分散したパターンになってしまいました(画像↓)。
実際に足元を照らした感じでは、改造の前後で見た目上の大きな変化はありませんが少々気になります・・・。

Lmark1_2  Lmark2_2
(㊧無改造状態、㊨蓄光シートを貼った状態)

そんな訳で、この形状を採ったにしても、もう少し細いリングにしたほうが良いと思いますので、実用版ではシートへの光が当たり方とマーカーの位置を考え、全面的に改良してみたいと思います。

さて、実際のマーカーとしての性能ですが・・・、就寝前に一度ランプを点灯させて蓄光させ、残照時間を計ったところ、なんと余裕で6時間以上も有効な発光が維持されました。
これは嬉しい誤算で、予想以上の蓄光能力です!

Lmark_4_2
(かなり目立つのでもう少し細幅のリングで十分だろう)

冬のテントで8時に就寝したとしても明け方近くまでは残照していますし、夏場ならタープの下で11時まで飲んだくれてから寝れば翌朝まで十分光っている事になりますから、蓄光シートでも十分実用的なヘッドランプ・マーカーとなる事が確認できた訳です。

常時発光のトリチウム管と比較し、蓄光という一手間は必要ですが登山では寝る前に必ずヘッドランプを点灯させていますので、実質的にはトリチウム管と較べてもまったく遜色無いでしょうし、合法なので堂々と使用できるのも嬉しいですよね。


この位置ではリング状の形が理想でしょうが、リング状にカットしなくても穴明けパンチで小さな丸いシートを数個作り、レンズの周囲に配置してものでも十分だと思いますので、読者の皆さんにも是非試していただきたいと思います。

さらに、私としてはこの試作結果を参考に、完成モデルとしてレンズの内側の配光に影響しない位置に蓄光シートを配置するアイデアを得ましたので、完成したら再度ご紹介したいと思います。

※オープンな技術にしたいので、このアイデアを真似して“実用新案”など出願しないでくださいね。(笑)
以下「完成偏」に続く・・・。

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2012年1月 7日 (土)

“Dynafit-TLT”にリーシュ取り付け用ループを!

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(改造は自己責任で!!)



Dynal_1
(改造したVertical のトーピース)

前回の記事に対する“バテバテヤマヤ”さんからのコメントのようにSpeed-Radicalのリーシュにも問題があるようですが、Dynafit の製品は全体的に基本設計は問題なくても、リーシュなど細部の設計に関してはあまり配慮がなされていない・・・、といった印象です。

また、この記事にはDynafit のビンディングには安定したリーシュ取り付け部が設けられていないと記しましたが・・・、そういえば以前安心してリーシュを取り付けるためのループをトーピースに取り付けた事を思い出しましたので、緊急に記事にしてみました。

改造の概要は、トーピースの樹脂製ベースプレートに2箇所穴を開け、そこにトーピースの金属部分をくぐる様にダイニーマコードを通し、ロックアームの穴から上に通すというものです。

Dynal_2
(ベースプレートに穴を開けダイニーマコードを通す)

詳細は画像をご覧頂きたいと思いますが、アームの穴を通す部分には保護用のチューブで覆っていますが、このチューブのおかげでループが垂直に立ち上がるのでリーシュがブーツ装着の邪魔になることもありません。

また、ビスで板に留められた金属部分に力が掛り、レバー等には荷重されない構造なので安心してリーシュを取り付けられます。

Dynal_3
(ダイニーマコードはトーピースの金属部前端の下を通っている)

しかし、残念ながら、ビンディング取り付け前の加工が必要なので、新しく取り付けるかビンディング載せ替え前でないと簡単には改造できません。

私も今回Radical-ST 取り付ける際に急いでいたため、この改造をせずに取り付けてしまい、前回の記事のような改造に迫られ少々後悔しているところです。

Radical は何れにしろリーシュの取り付けに苦労しますから、これから取り付けようと考えている方は是非同様な方法を試してみてください。

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2012年1月 3日 (火)

“Dynafit TLT/Radical”は過激に変わったか?⑦(実証編)

便利度 :★★★☆☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(悪いわけじゃないけど、期待が大きかっただけに・・・)


TECビンディングの最大の弱点はトーピースのピンをブーツの爪先部分にある凹部にセットする時の位置決めが難しく、使い慣れた方でも深雪・急斜面など条件の悪い場面での装着には結構苦労するということでしょう。

しかし、新型の“Radical”ではこの問題を解決するため、新たにトーピースに位置決め用の爪先ストッパー(?)が設けられました。
これでブーツの装着が圧倒的に簡単になると、前評判もかなりのものでした。

Rad_2

・・・そんな訳で、私も道具マニアの性で、早速この新型の“Radical-ST”を早速入手してしまったのです。
そして、実際に板に取り付け、室内でブーツ装着のテストをしてみたところかなり期待が持てそうな感触を得たのです。

「これは無駄使いではなかったな・・・」などと、かなり期待して山に持っていったのですが・・・。

確かに、平地で雪が板に乗っていない状態では爪先ストッパーはかなり有効に機能しているように感じました。

・・・しかし!、実際の深雪の斜面で装着を試みてみたところ・・・、正直な話旧型と比べて“圧倒的に有利!”とはお世辞にも言い難いという印象を持ちました。

特にスキーブレーキを外しリーシュのみだと、つま先を入れようとした時に板が滑ってストッパーが有効に機能しないのです。
装着を簡単にしたいなら、多少重くなってもブレーキを付けた方が良いでしょう。

ブレーキの付かない“Speed-Radical”の場合は、ブーツのソール長に対するアジャスト幅が旧モデルの“TLT-Speed”より大きくなったのを良しとして、この点には目をつぶりましょう。(笑)

まぁ、使い込むうちにこの機能を活用するコツみたいなものを掴めれば、確実に旧モデルよりは装着が楽になるとは思いますが、現在のところではこんな感想しかお伝えできません。

Tltv_1  Tltv_2
(㊧ストッパーに当たるまでブーツを前にいれ、㊨そのまま踏み込めば装着完了のはずだが・・・・)

また、新しいアルミダイキャスト製のベースもかえって雪が付着して動作の妨げになってしまうような気がします。

改良され便利になっているのは確かなのでマイナスイメージはありませんが、期待が大きかっただけに、この現実にはチョッピリ残念・・・、と言うことなのでしょうね。

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