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2012年1月11日 (水)

“ヘッドランプ・マーカー”合法版を作る(試作編)

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



Lmark_3_2
(今回試験的に改造したヘッドランプの外観)

ヘッドランプのマーカーについては過去何度も記事にしましたが、新月の夜の谷筋など鼻をつままれても分からないほど暗いビバーク地で、ヘッドランプの所在をすぐに探せてとても便利ですし、避難小屋や消灯後の山小屋等の真っ暗闇でも同様に非常に役に立ちます。

しかし、今まで私の作ったマーカーは“トリチウム”という放射性物質を使用したモノで、通常の使用ではまず危険は無いでしょうし、とても便利ではあるのですが・・・、杓子定規な日本の法律では御禁制の品となっています。
しかも、ご存知のような現在の我が国の風潮では堂々と使用することも憚られる状況となってしまいました。

そこで今回は、利便性では劣るものの絶対安全なヘッドランプマーカーを考えてみましたので、あらためてご紹介したいと思います。

使用するのは“蓄光シート”と呼ばれる一般的な夜間用目印素材です。
実は私も以前(かなり昔!)同様な素材をヘッドランプ本体に張り付けてマーカーにしたことがあるのですが、当時の蓄光素材は性能も悪く、数時間以内に発光が停止してしまうという代物でしたので、あまり実用的ではありませんでした。

Lmark_1_2
(ランプの右の四角いのが蓄光シート)

しかし、最近の蓄光素材は性能も著しく向上したようで、数時間以上も残照するものが一般的になりました。
そこで構造を工夫し、本体に蓄光シートを貼るのではなく、ランプのレンズ周囲にリング状の蓄光シートを貼り、ランプを点灯するとその光で自動的に蓄光される構造にしてみました。
この構造なら就寝前に一度点灯すれば自動的にチャージされ、蓄光シートの性能をフルに活かす事ができるわけです。

試作品として改造したのは、プリンストンテック社の“EOS”です。

まずは試作として、蓄光シートをサークルカッターでリング状にカットしレンズの周囲に貼ってみました。
この種のコリメーターレンズは周囲を少々覆っても配向に大きな影響は無いと考え、今回の試作ではシートになるべく多くの光が当たるように幅を広めにしてみました。

Lmark_2_2
(サークルカッターでリング状にカット)

壁に投影したところ改造品は、周囲が蹴られるというより配光全体が分散したパターンになってしまいました(画像↓)。
実際に足元を照らした感じでは、改造の前後で見た目上の大きな変化はありませんが少々気になります・・・。

Lmark1_2  Lmark2_2
(㊧無改造状態、㊨蓄光シートを貼った状態)

そんな訳で、この形状を採ったにしても、もう少し細いリングにしたほうが良いと思いますので、実用版ではシートへの光が当たり方とマーカーの位置を考え、全面的に改良してみたいと思います。

さて、実際のマーカーとしての性能ですが・・・、就寝前に一度ランプを点灯させて蓄光させ、残照時間を計ったところ、なんと余裕で6時間以上も有効な発光が維持されました。
これは嬉しい誤算で、予想以上の蓄光能力です!

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(かなり目立つのでもう少し細幅のリングで十分だろう)

冬のテントで8時に就寝したとしても明け方近くまでは残照していますし、夏場ならタープの下で11時まで飲んだくれてから寝れば翌朝まで十分光っている事になりますから、蓄光シートでも十分実用的なヘッドランプ・マーカーとなる事が確認できた訳です。

常時発光のトリチウム管と比較し、蓄光という一手間は必要ですが登山では寝る前に必ずヘッドランプを点灯させていますので、実質的にはトリチウム管と較べてもまったく遜色無いでしょうし、合法なので堂々と使用できるのも嬉しいですよね。


この位置ではリング状の形が理想でしょうが、リング状にカットしなくても穴明けパンチで小さな丸いシートを数個作り、レンズの周囲に配置してものでも十分だと思いますので、読者の皆さんにも是非試していただきたいと思います。

さらに、私としてはこの試作結果を参考に、完成モデルとしてレンズの内側の配光に影響しない位置に蓄光シートを配置するアイデアを得ましたので、完成したら再度ご紹介したいと思います。

※オープンな技術にしたいので、このアイデアを真似して“実用新案”など出願しないでくださいね。(笑)
以下「完成偏」に続く・・・。

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