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2012年2月

2012年2月27日 (月)

montbell/コンパクトヘッドランプに蓄光マーカーを!(その①)

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



Chl_2
(montbell/コンパクトヘッドランプ)

以前の記事でご紹介した蓄光シートを使用したヘッドランプ・マーカーのバリエーションとして、montbell のコンパクトヘッドランプに蓄光シートのリングを埋め込んでみました。

このmontbell のコンパクトヘッドランプは、前回の記事で大変コストパフォーマンスの高い商品であると紹介しましたが、今回の改造で分解してみたらランプのカバー部にも防水用のOリングが使われているなど、細部にも手抜きの無い優れた製品であることを再認識いたしました。
こんな造りの良いULヘッドランプが2000円とは、かなりのお買い得です。

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(レンズカバーにもしっかりとOリングが!)

改造はご覧のようにレンズ部分を分解しメインLEDのコリメーターレンズ周囲にリング状にカットした蓄光シートを貼り付け、再組み立てしただけです。
なお、ランプユニットを取り外す時は配線が細いので注意してください。

Mchl_3  Mbchl_5
(分解してレンズカバー内部に蓄光シートを取り付けた)

改造後の配光ですが、リングの幅をを細めにしたため、やや拡散傾向が見られるものの、このコンパクトヘッドランプを積極的な夜間行動というよりも、山小屋泊りやテン泊のんびり山行用であると位置づけて考えれば、実用では全く問題の無い範囲だと思います。

なお、言うまでもありませんが、蓄光シートはパワーLEDの方に取り付けてありますので、寝る前には電球色LEDを一旦消してから、スイッチを二押ししてパワーLEDを数秒点灯させ蓄光シートにチャージしてください。

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(小さくても暗闇では眩しい?ほどだ)

簡単な改造ですし、オリジナル状態でもコストパフォーマンスの高い“montbell/コンパクトヘッドランプ”をさらに高機能にできる非常に有効な改造ですので自信を持ってお薦めしたいと思います。

さて、今回の改造はマーカーとして非常に美しく、必要にして十分な能力を持っていますので、一応完成型の一つと言っても良いでしょうが・・・、次回は今回のタイプよりはマーカーの光り方に見栄えはありませんが、以前の記事でご紹介した“EOS/改(完成型)”と同じく、配光に全く影響の無い位置にマーカーを組み込んだバリエーションタイプをご紹介したいと思います。



※このヘッドランプにはリチウム電池が使用不可との事です。
リチウム一次電池は初期電圧が1.7V以上と高いため回路に過大な電流が流れ、動作に不都合が起こるからなのでしょうか?。
だとしたら、入力部にCRD(定電流ダイオード)を挿入したら・・・、とも考えましたが、電源電圧が電池1本の1.5Vでは明らかに通常のCRDのピンチオフ電圧を大きく下回っていて、マトモに作動するとは考えられません。
肩特性値の低いCRDなんて聞いたことがありませんし・・・。

Chl_7
(注意書きにもリチウム電池不可とある)

低温に強い単三リチウム電池が使用できれば厳冬期の使用にも安心なのですが・・・。
念のため単三リチウムを使うとどうなるのか、試してみたいのですが・・・、動作が不安定になるだけならいいのですが、ぶっ壊れてしまうのでは・・・、と考えるとイマイチ勇気が出ません。
どなたか、助言をいただければ幸いです!

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2012年2月20日 (月)

便利! スティック状ネジ弛み止め剤!

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



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(ヘンケルジャパンの“LOCTITE 248”)

ボードのビンディングや、取り付け用のビスはもちろん、スキーブーツのバックル取り付け部などにも多くのネジが使われています。

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(こんな小さなビスでも山行中に弛むと一大事!)

しかし、これらのネジは、適正トルクで締め込んでも使用中徐々にに弛んでしまうことは避けられませんので、定期的なチェックと増し締めは欠かすことができません。
特にBC用の道具となると、山の上での不具合は場合によっては命に関わりますので頻繁な点検が必要となります。

また、スノーボードのビンディング取り付け用のΦ6mmビスには弛み止め剤が塗布されているものや、特殊な構造の弛み止めビスもありますが、着脱を繰り返すとその効果も漸減してしまいます。

そこで、頻繁にネジの弛みをチェックすることに加え、弛む可能性がある、または弛んでは困ると思われるビスやナットには、予め市販のネジ弛み止め剤を使用しておくことで、山でのトラブルを最小限に抑えることができます。

ネジ弛み止め剤は接着剤の一種なのですが、別名を嫌気性接着剤と呼ばれていることから分かるように、ネジが締まって空気から遮断されると硬化する性質を持った特殊な樹脂で造られ、ネジ用・嵌合用など機能別に多種の製品が工業製品用として市販されています。
なお、金属以外のネジには使えません。

このネジ弛み止め剤には用途や固着強度・耐熱性別に何種類かありますが、これらの中から中強度のネジ用の物を選べばどれも効果に大差は無いでしょう。
ただ、間違っても効果だけを目的にして“高強度耐熱”などといった製品は使わないでください。絶対にネジが取れなくなって後悔する事になります。

また、プロショップ等で新たにインビスを埋め込んだボードなどに使用する場合、取り外し時の過大トルクでインビスが共回りしてしまう危険がありますので、念のため低強度の物を使用しておいたほうが安全かも知れません。

しかし、これらのネジ弛み止め剤は多くの場合液体で、そのため使用時に一本締める毎に塗布しなければなりませんし、手やテーブルが汚れたり、使用には結構手間が掛りました。

そんな時、私が見つけたのがスティック状ネジ弛み止め剤です。
紙用のスティック糊と同じ外観ですが、これだと、ペースト状なので流れてしまったりしませんし、また数本以上のビスに予め塗布しておくこともできて大変便利です。

Lt_3  Lt_2
(ネジの谷が埋まる程度に少量塗布する)

細かいことですが、少々の手間で山での無用の道具トラブルを避けることができますのでBCボーダーや山スキーヤーには是非お勧めしたい小ワザです。

なお、画像にあるヘンケル・ジャパンの“LOCTITE 248”は、一本2,000円程度とやや高価な気もしますが、一度買っておけば当分買い替えることは無いでしょうし、山道具以外にも使用できますので持っていても損は無いと思います。

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2012年2月13日 (月)

推薦!montbell の“コンパクトヘッドランプ”

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


また、“光モノ”系の記事ですが・・・。


Chl_2
(montbell の“コンパクトヘッドランプ”)

白色LEDが急速に普及し、登山用ヘッドランプにも多機能化高機能化が進展しています。
道具マニアの私としては当然高機能な製品に魅力は感じますが、機能が増した分、本体は大きく重くなりますし、価格も上昇してしまいます。

Storm_5
(高機能ヘッドランプの最右翼BDの“STORM”)

さて・・・、先日、モンベルストアに立ち寄ったら、モンベルブランドで販売されている“コンパクトヘッドランプ”という商品が目にとまりました。

小型軽量でUL山行にも最適ですし、機能も夜間のテントや山小屋での使用時に目を過度に刺激しない電球色モードもあり、またGPSと共用できる単三電池一本で最長75時間のランタイムを持ちながら、定価が2000円とかなりリーズナブルな製品です。

類似した意匠のヘッドランプがプリンストンテックなどからも出ていますが、品質としてはこちらのほうが数段良いよううな気がしました。

Chl_1
(価格以上の仕上がりと質感を持った本体)

そんな訳で早速購入です。
スペックの詳細は画像(↓)でご覧いただけば判るように、かなり実用的ですね。

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水没には耐えられない、IPX4の防滴構造と記載がありますが、電池蓋には一応Oリングがあり通常の雨程度でしたら問題は無いでしょう。(画像↓)

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機能としては、電球色モードとLOW・HIGHの3モードに加え、使う場面は少ないでしょうが点滅モードも設けられています。
特に電球色モードは、山小屋での夜間使用にも眩しすぎず、またテント内用のランタンとしても良さそうな感じです。

残念なのは低温に強いリチウム電池の使用は不可との注意書きがあることです。
初期電圧の高さが回路の動作に問題を起こさせるのでしょうが、何とかしてもらいたいところです。

Chl_3  Chl_4  Chl_5
(㊧電球色LED、㊥パワーLED/LOWモード、㊨同・HIGHモード)

結論として、価格を含め総合的に判断すると、バッテリーを3~4本使用するハイパワーモデルと比べれば明るさや照射範囲は劣るものの、その分軽量コンパクトですから、日帰り山行の非常用としてはもちろん、山小屋利用の登山からULテント泊山行まで十分対応する、コストパフォーマンスの非常に高い製品だと言えます。

これが2,000円で買えるなら、とりあえず買って損は無いでしょう!


※現在、蓄光マーカー仕様に改造しちゃいましたので後日記事にてご紹介いたします。

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2012年2月 6日 (月)

GARMIN/eTrex 30 J(日本語版)①

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆
(希望的観測を含めてですが・・・)


一連の“eTrex”シリーズの後継機として登場した“etrex 30”。
“GPS”衛星に加え“GLONASS”の受信もできて測位も正確で、描画速度も速く、ディスプレイもそこそこ綺麗、しかもバッテリー寿命が25時間でシリーズ最長だと、発売早々海外でもかなりの高評価でした。

E30_1  E30_6
(“etrex 30 J”の外観と、ディスプレイの表示)

私が現在メインに使用している“VISTA Hcx-J”は“TOPO 10M Plus”収納状態だとカシミール3Dとの連携に問題がありますし、“DAKOTA 20/改”もかなりの大食いでバッテリー寿命も2日もたない・・・と、それぞれ一長一短です。
そこでバッテリー寿命の長い小型の新しい機種が発売されたら、そろそろ買い替えようと考えていたのです。

そんな訳で・・・、英語(World Wide)版“etrex 30”発売の直後、価格も適正でしたので早速購入しようと思いました。
“DAKOTA 20/改”の時 と同じように日本語のフォントとガーミンの日本語変換テキスト(japan.gtt)を入れて日本語の地形図(TOPO 10M Plus)が表示ができるようにしようと思ったのです。

しかし、良く調べてみると、残念ながらこの機種の場合ガーミンの日本語変換テキストを入れてメニューを日本語表示にする事は出来ても、純正の日本語地形図(TOPO 10M Plus)は正常に使えないという仕組みになっているようです。
仕方なく、あっさり購入を断念し、正規の日本語版が出るのを待つことにしました。

画像データーとしての日本語表記の地図なら見た目上は日本語地図になるのでしょうが、カシミールから転送した日本語WPが表示されないのでは楽しく使えませんからね。

正直な話、“DAKOTA 20” と同じように少々のファイルの入れ替えで日本語のマイクロSD版純正地図が使え、またカシミールと連携できるようになれば、正規の日本語版でなくても全く構わなかったのですが・・・、悪意かどうかは別にして(笑)、日本語地図が使えないのなら、安価な英語版を買って無理して弄り壊すより、日本語版の発売を待つ方が賢明だと考えたのです。
「金持ち喧嘩せず」ですな。(笑)

まぁ、某代理店も今までこれだけボロクソに言われ続ければ、そう無茶な価格設定はしないだろうとの希望的観測の下、待つこと暫し・・・、意外に早い時期に日本語版がリリースされるとの情報があり、価格も“VISTA-J”や“OREGON-J”発売の時と比べれば、この代理店にしてはギリギリ良心的(笑)の範疇に入る位の設定となっていました。

と言う訳で・・・、予約を入れ、早速ご購入!となりました。
まぁ、正規に購入しておけば「れっきとしたお客様」ですから、代理店様に対し文句でも苦情でも好きなように発言することができますからね。

さて、“eTrex 30”を手に取ってみると、外観は“旧・eTrex シリーズ”より一回り小振で若干軽いのですが、背面の各種ホルダー取り付け用のレールは登山用には必要無い構造です。
これが無ければ3㎜以上本体を薄くできるので、オプションでも良いからシンプルな裏蓋があればと思います。
このため、ボクシーな旧・eTrexの筐体と比べて、 チョットごろっとしたホールド感ですので、念のためストラップ等で操作時の落下防止策は採っておいた方が良いのでしょうが・・・、コストの関係か、ストラップは標準付属品から外れました。(笑)
とは言え、持った感じと操作感はまずまず良好です。

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(ホルダー取り付け用レールは登山用には邪魔なだけ!)

スイッチONで画面を見ると、画面自体は“旧・eTrex”より心持ち小さいものの格段にきれいになりました。
解像度も期待したほど鮮明ではありませんでしたが、日中の視認性も悪くないので陰影表示モードでもそこそこ使えそうなレベルです。(私は陰影モードを使わないと思いますが・・・)

30c  30b
(㊧通常の地形図と、㊨陰影表示ありのスクリーンキャプチャー画像)

あと、側面のスイッチ類は“旧・eTrex シリーズ”がゴムの板を押しているような感触だったのに比べ、節度のある快適な操作感となりました。
また、クリックスティック自体の操作感は従来と変わりませんが、地図をスクロールしてみたところ旧eTrex より描画が格段に早くなっていました。

この機種は、流行のタッチスクリーンではなく、前モデルと同じボタンとクリックスティックでの操作ですが、私の感覚では山で使う場合タッチスクリーンよりむしろこちらの方が操作が簡単な気がします。
ただし、旧・eTrex とは操作画面も方法も少々異なりますし、時々”DAKOTA 20”のタッチスクリーンの癖が出て画面に触ってしまったり(笑)しますが、慣れれば違和感は無くなるでしょう。

細部の造り込みも旧・eTrex より格段に良くなり、質感も持つ喜びを感じさせてくれるレベルに達しています。
また、電池室まわりのパッキングやロック機構も良くなりましたし、USBコネクターのラバーキャップもシッカリしたものになったので防水性も確実に上がっているようです。

E30_3
(USB のラバーキャップの質も向上し、ロックレバーもしっかり締め付けられる)

室内でいろいろ弄って遊んでみましたが、GPS+GLONASS受信に設定すると衛星状態画面でしっかりとGLONASSの受信が確認されます。(画像↓)
まぁ、GLONASS衛星を併用すると電池の消耗も20%増しとのことなので、たぶん私は登山中は常時GPS衛星のみの受信となるでしょうから、これは私にとっては宝の持ち腐れ的な機能となるでしょうね。

また、準天頂衛星“みちびき”の電波(通常の位置信号のみ)はGPSと同時に常時受信される設定のようです。
下の画像では下段のバーグラフ末尾の衛星番号193が“みちびき”のシグナルなのだと思いますが、上段の衛星配置図でもシッカリと天頂付近に位置しているのが判ります。

30a
(ビルの2階北向き窓際での測位状態・感度は悪くない)

ただ、特にGPS受信のみの時は衛星配置図に“193”が表示されても、バーグラフは昇順に12個分までという制約上非表示になることもあります。(画像↓)
冗談半分ですが、“みちびき”は、私たち日本人の税金で打ち上げた衛星ですから優先して一行目に表示してもらいたいところですね。(笑)

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(GPS衛星のみ受信のときの表示)

“みちびき”の受信可能時には谷間など空の狭い場所での精度も上がりそうですが・・・、買って間もない現段階ではその恩恵を実感するに至ってはいません。

その他、現時点で気になったことは、バッテリー残量インディケーターがトリップコンピューターとコンパス画面と地図画面でしか表示されないという事です。
しかも、何れも表示項目としてユーザーが設定しないと表示されません。
(※どのページからでもPower〈Light〉ボタン短押しでバックライトレベルと共に表示されます)

旧・eTrex ではメインメニューの右上に小さく表示されましたので、スイッチONした時の画面でまずバッテリーコンディションが判断できて便利だったのに残念です。

また、一番長時間見るであろう地図画面では、表示項目として設定すると画面上部に半透過状態で残量インディケーターを表示することはできますが、これだと大きすぎて、ただでさえ狭い画面が見難くなってしまいまいます。
山ではバッテリー残量が結構気になりますので、ファーム修正で可能ならごく小さな透過型の残量インディケーターを、メインメニューと地図画面の隅に常時表示してもらえばさらに使いやすくなると思います。


さて、読者の皆さんの一番の関心は・・・、“eTrex 30”の実際のフィールドでの使い勝手や、悪条件下での感度、あるいは準天頂衛星“みちびき”受信時の測位精度等にあると思いますが・・・。
正直なところ、現在、箱を開けただけの状態で実際の山では使用していないばかりか、マニュアルにさえ十分目を通していない状態なので、何とも表現できないのが現状です。

そんな訳で・・・、実際に使用した後、これらの点についても追ってご報告したいと思います。



【余談ですが・・・、】

・・・さて、この製品を扱う代理店については、某ネット掲示板が罵詈雑言で埋め尽くされるほど評判が悪いのはご存じだと思います。
私も、旧・TOPO 10m Ver 8 の登山道欠落問題では大人げ無くも辛辣な意見を述べさせていただきましたが、これは登山など危険な遊びに使用されることを前提とした商品を扱う企業は、ユーザーの安全を第一と考え、製品に安全上の瑕疵があった場合、その存在を周知する為のインフォメーションは、まず果たすべき最低限の義務だと考えるからです。

まぁ、これだけ皆に叩かれれば少しは企業姿勢もマトモになったかと思ったのですが・・・。
この人達、信じられない事に“TOPO 10M Plus”で、またやってくれちゃったんですよね。
救いがたいほどの消費者の安全軽視ぶりは永遠に不滅なのでしょうか?


当ブログにもコメントを頂いたので内容をご存知の方も多いと思いますが、“TOPO 10M Plus Ver.1”では石垣島周辺の島嶼部で測位に最大数百メートルの地図とのズレが生じていたのです。

代理店サイトの“よくある質問”でも、この問題に対するの回答で測位のズレが存在することを認めていますが、その理由を一方的に国土地理院の測量に問題があったためと、責任転嫁に近い表現で説明しています。

確かに、このような島嶼部での国土地理院の測量に問題があったのは事実でしょうが、それは既に10年も前の過去に解決済みの問題であって、現在の地図が正確か否かは全く別問題です。

国土地理院は2001年の世界測地系移行の際、島嶼部を含め全国を1センチ単位の精密GPS測定をしてデーターを公開したはずですが、一部の地図製作会社が旧測地系からの変換を行わなかったり、新しいデーターによる校正を行わなかったから・・・、というのが正しいものの言い方ではないでしょうか。

この辺りは、尖閣問題の絡みで、しかるべきところには、しかるべき正確なデーターがあって当然の場所ですし、本家の国土地理院では、誰でも自由に使える「地形図閲覧システム(ウォッちず)」においてですら、10年も前の平成14年版ではすでに世界測地系に校正済みなのです。

また、半官半民の『日本水路協会』や、民間企業の『ゼンリン』でも速やかに自社製地図の誤差を校正して該当地域でも正確なGPS地図情報をユーザーに提供していました。

それに対し、このGARMIN純正の地形図を監修した『昭○社』は、その校正を怠ってこの欠陥地図を作り、それを承知であの代理店が売っている、と考えるのがむしろ妥当なのではないかと私は考えます。
これを、今更国土地理院の責任と断言するのは現時点では「お門違いも甚だしい」事柄の範疇ではないでしょうか。

紙地図単体なら大きな問題にならないかも知れませんが、GPS地図は非球面上の座標と平面画像の地図データーを対応させなければならない訳で、校正はそう簡単な作業ではないかもしれません。
しかし、『日本水路協会』の作るGPS用の海図に数百メートルの誤差があって、それを放置したために海難事故に至ったとなれば、それは大問題ですよね。
民生器用とはいえ、登山者をメインユーザーとした定価一万八千円のGPS地図であるなら、同様な慎重さと、早急かつ適切な対応が必要なのは言うまでもないと思います。

まぁ、物を作って売る以上、初期不良の発生や不良品のチェックスルーを100パーセント無くすことは絶対に不可能ですから、私も製品の欠陥だけを声高に論おうとは思いません。

問題にすべきは、このような瑕疵・欠陥品が不幸にして市場に流出した後の、製造物責任者としての対応や対策なのです。
特に消費者の身体生命の安全に係るような瑕疵のある製品が流通した場合、供給者には適切な対応をとり、その危険を最大限少なくする責を果す義務があるという事です。

残念ながら、以前のVISTA-Hcxの白画面問題や、前回の登山道欠落問題にしてもそうだったように、今回の測位ズレ問題に対してもユーザーに対する明確で継続的なインフォメーションは行われていません・・・。
インフォメーション自体のコストは、それを怠って失う企業の社会的信用に比べれば微々たるものの筈なのに・・・、です。
某ネット掲示板のこの代理店に対する書き込みが、これらに対するリアクションのすべてを物語っているんじゃないでしょうか?。

さて・・・、前回と同じような正論風な駄文を、再度長々と書いても気分が悪くなるだけですので、これ以上過去に遡っての“正義ごっこ”的企業批判を書くのは止めますが・・・。

最後に・・・、今回問題となった南方の島嶼部は、レジャーだけでなく、若い動植物学の研究者達がフィールドワークとしてジャングルに分け入る機会も多く、GPS地図の欠陥は彼らの身体の安全はもちろん、研究成果にさえ重大な影響を与えかねないことも付記しておきたいと思います。

しかしながら、代理店は次のバージョンアップで校正予定だと発表しながら(発表といっても、普通の人の目に触れる機会の少ないQ&A の回答の中で、ですが・・・)、発売から1年以上たった現在もこの誤差は残ったままです。

直す気が有るのか無いのか、あるいは暫く時間が掛かるのかは判りませんが・・・、少なくても現段階では、製造物に責任を負う立場にある者の責務として、少なくてもこの瑕疵についての詳細情報と、正確な地図がリリースされるまで該当地域での使用を中止するようにとの注意喚起を、可能な範囲の広範なメディアを通じてインフォメーションすべきだ、と私は考えますが・・・、読者の皆さんはどう思われますでしょうか?。

あと・・・、将来のバージョンアップで地図が校正された後、欠陥品を買わされたユーザーに対し、最大限でもDVDメディア1枚分程度の負担で交換に応じてくれるのが普通の企業の普通の対応だとも考えますが・・・、まぁ、“ここ”にそんな期待をしても無理でしょうかね。(笑)

一段と進化した“eTrex 30”・・・。どうせだったら完璧な地図で使いたいものです。

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2012年2月 1日 (水)

“パルスオキシメーター”が3,000円代で買える?!

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆

(安価なので遊びで買っても良いのかと・・・、笑)

医療用・救急救命用はもちろん、最近は高所トレーニングや低酸素室トレーニングにもパルスオキシメーターが必須の機器にとなりました。
パルスオキシメーターというのは、心拍数と血中の酸素飽和度をモニターする医療機器で、救急車に乗った時や手術の時、必ず指に挟まれるコードの付いたピンチのようなものがそれです。

普通病院で使われるものはセンサー別体型の大きな機械ですが、携帯用の小型パルスオキシメーターでしたら、本体で軽く指先を挟むだけで簡単に脈拍と血中の酸素飽和度を測定できますので、エキスパートクライマーが高所登山をする際の必需品ですし、海外トレッキングツアーでも、ルートが標高3,000メートルを越えるようなコースではガイドも必ず携行しています。

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(激安パルスオキシメーターの外観・指先を挟んで測定する)

国内でも、中高年パーティーの富士登山などではなるべく携行し、僅かな自覚症状しかなくても血中酸素飽和度の低下が見られたら、一刻も早く標高を下げさせるなどの対応で大事を防ぐ事も可能でしょう。

さて・・・、私も歳のせいで身体各部にガタがきたらしく、一昨年の検診時に心電図で引っ掛かり、不本意ながらエコー検査をされた挙句トレッドミルにまで乗らされました。
幸いなことに、医者に『軽い(!)登山程度なら問題は無いですよね?』と訊ねたところ・・・、『軽い登山ぐらいなら問題はありませんよ!』と、OKのお墨付きを得ましたので堂々と山登りをしてはいますが・・・、寄る年波には勝てず少々心配は残ります。

そんな訳で、携帯型のパルスオキシメーターにも興味を持ちましたが、厚労省認可の医療機器という事もあり、正規品は最低でも2万円以上してしまいます。

そこで、念のためオークションサイトで検索してみたら・・・、何と!、驚くことに3,000円台の機械が何種類もゴロゴロと出品されているではありませんか。

当初は、どうせいい加減な中国製のバッタモノで、正確な測定など不可能では・・・、と考えましたが、商品説明をよく見ると、「日本の厚労省の認定を受けていないため、国内で医療機関用として使うことはできませんが、アメリカとEUの医療機器としての認定は受けている」製品とのことです。

まあ、悪名高き我が国の厚労省の認定など無くても、アメリカとEU政府のお墨付きがあるのなら精度と信頼性は十分なはずですし、アマチュアが健康の目安として使うなら日本政府にとやかく言われる筋合いはありません。
確か、送料込みでも4,000円以下だったので駄目で元々・・・、早速ご購入です!


届いた製品は、外観こそ多少中国製的なパカパカ感(笑)はあるものの、十分鑑賞(?)に堪える質感を保持していました。(ソフトケースは屑ですが・・・) 
測定は、一般的な血中酸素飽和度と脈拍数に加え、脈動の波形まで表示されるので不整脈も判断できるスグレモノです。

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(運動後は脈も早く血中酸素飽和度もやや低い)

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(ディスプレイの表示は自己測定用の回転モードを含め見やすいものを選べる)

しかも単4電池2本を使用しますが(画像↓)思ったより小型軽量で、携行にも無理はなさそうです。
これが三千円少々で買えるなんて・・・、妙な時代になったものです。

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そんな訳で、まぁ、普段はジョギングに持参して公園のベンチで測って遊ぶ程度の玩具ですが・・・、こいつを指に挟みつつ、ヒマラヤトレッキングを夢に見る今日この頃です。(笑)

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