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2012年3月13日 (火)

BD“ウィペット”を山ボードなど多用途対応に・改造!

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆
(改造は自己責任で!!)


山スキーや山ボードの時、セルフアレストポールがあれば結構シビアな場面でも安心感を持って通過できますし、ほとんどのルートでは装備からピッケルを省略できますので軽量化にも貢献してくれます。

特にBDの“ウィペット”はクロモリ製のしっかりしたピックがありますので、ライフリンクのような樹脂製のモノと比べるとクラスト斜面でも有効に機能しそうです。

また、モデルチェンジ後の“ウィペット”はデタッチャブルタイプからリジットタイプのヘビーデューティーな構造に改良されました。
しかもピックは上段のパイプに2本のスチールピンでガッチリ固定されており、乱暴な使用にも十分耐えてくれそうです。

旧モデルでは不使用時にピックが取り外しできる構造でしたので、一見便利でしかも安全に見えました。
しかし、ピックが小さなラッチで留まっているだけの中途半端な構造であったため、強度的に問題があり、その点を考慮して今回のモデルチェンジがなされたものと思われます。

しかし、改良された反面、新型の“ウィペット”ではスキー滑降時にもピックが取り外せませんので、不意な転倒の場合には少々心配です。
必要の無い場面では付属のピックカバーで安全を確保しておく必要があるでしょう。

Sarrestp_3  Sarrestp_4
(“ウィペット”のピックは硬い雪面はもちろん、サイドのフィンで軟雪にも対応する)

ただ残念なのは、この便利な“ウィペット”が山スキー専用のストックとして設計されているため2段伸縮のものしか販売されていいないという事です。
このため、仕舞寸法もピック部を入れると99㎝もあり、滑降時にポールをザックに固定しなければならない山ボードに使用するには、かなり無理がありそうです。

以前、私はピッケルをザックに付けて滑っていた時、木の枝に引っ掛けて強烈なバックドロップを喰わされたことがありますが、ザックから1mもあるポールの先端が飛び出しているとなると快適なツリーランも楽しさ半減と言ったところでしょう。

そこで、この“ウィペット”の上段を、BD“カーボンプローブポール”の上段と同じ長さになるように、10cmほどカットすることにしました。
短くカットした状態でも2段で130㎝まで伸ばせるスキーポールとして使用できますし、別の3段伸縮ポールの中・下段と組み合わせれば、山ボードにも使えるコンパクトなセルフアレストポールとして活用できるからです。

では、早速改造に取り掛かりましょう。
カットに際しては、通常ポールの長さ調整に使う円盤状の刃を持ったパイプカッターを使うと、切り口が内側に逆フレアーしてしまい、下段ポールがスムーズに固定できるように仕上げるのに手間が掛りそうですので、ポールを旋盤の主軸に通して突っ切ることにしました。

この方法だと内径に影響を与えず正確にカットでき端面仕上げも同時にできますが、準備に結構時間がかかりますので、普通は金工鋸で切った後ヤスリで仕上げる方が簡単で早いでしょう。

Sarrestp_1  Sarrestp_5_2
(㊧旋盤で突切り、㊨10㎝短くした)

次に、新しい末端にオリジナルと同じキーホール形状にスリット入れます。(画像↓)
ドリルと金工ノコギリ、ヤスリ等を使って加工しますが、この部分の内側もスムーズに面を取って仕上げ、最後にフリックロック・レバーを嵌め込みます。

Sarrestp_6
(新しい末端も同じ形状に加工する)

これで完成です、オリジナルの下段パイプを使うのも良いのですが、BD製の旧カーボンプローブポール下段(前モデルのΦ14mmのものが適合・現在のΦ16mmのものは不可)を使うと、装備からプローブ(ゾンデ)を省略できます。
なお、当然ですがカーボンプローブポール下段では長さ表示はそのままでOKですが、オリジナルの下段パイプの場合は長さを10㎝マイナス読みしなければならなくなります。

Sarrestp_8  Sarrestp_7
(㊧オリジナルのアルミ製下段ポールと、㊨旧カーボンプローブポールの下段をセットした状態)

さて、この短くカットした“ウィペット”の上段にはΦ14mmの下段ポールなら何でもセットできますので、これにBDのトレッキングポール“トレイル・コンパクト”ショートタイプの中下段を組み合わせることで仕舞寸法63㎝のコンパクトなセルフアレストポールが出来上がります。(画像↓)
この位の長さでしたら、山ボードの滑降時にザックに取り付けてもあまり邪魔にならないでしょう。

Sarrestp_10
(㊤“トレールコンパクト”と、㊦“ウィペット/改”)

少々の手間と勇気とお金は必要ですが、これで山ボーダーもセルフアレストポールを使用した、より安全な山行ができます。
また、残雪期のスノーハイクでも、荷物を増やさずに手軽に安全が確保できますので、ハイカーの方にも是非お勧めしたい改造だと思います。




【余談ですが・・・】

“ウィペット”は見掛けの割に結構高価で、両手分買うと大散財ですから私も最初は購入を躊躇していました。
しかし、実際に使ってみるとこのピックはディアミールのヒールリフタの操作にも便利ですし、直立したままTLTのトーピースのロックレバーを起こしたり、トーピースのスプリングの下に溜まった雪を除去したり、またブーツの裏の雪団子を取るのにも役立ちますので、財布が軽くなった割には思ったより後悔は少ないと思いますよ。(笑)

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