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2012年3月

2012年3月30日 (金)

お薦めの“バッテリー充電器”発見!

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


最近は山道具にも電池を使用するものが多くなりました。
以前はヘッドランプとラジオぐらいだったのに、今ではそれに加えて携帯・トランシーバー・ハンディーGPS・ビーコン、etc.・・・、と日帰りの山でも数個の“電池モノ”がザックの中に放り込まれます。

携帯など専用のリチウムイオン電池を使うものを除き、単3や単4などの標準的なアルカリ乾電池を使う機器がほとんどですが、これらを全部使い捨ての乾電池で済ますのは資源の有効活用の面でも問題ですし、実際に山に持っていくとなると、使いかけの電池に残容量があるにもかかわらず、人情として念のため新しい電池に交換してしまい、結果として引出しの中に訳の判らなくなった使いかけ電池が大量にたまってしまうという事もありがちです。

そんな訳で、最近は日帰りや一泊山行が多くなった私は、主に充電式の電池を使っています。

Charger_3
(私がメインに使用しているSANYOの“エネループ”)

さて、充電式の電池に欠かせないのが充電器ですが、私はこれまで電池メーカー純正のモノ(画像↓)や汎用充電器など幾つもの充電器を使ってきました。

Charger_2

また、三年ほど前からはGP社のチャージャーを主体に使っていますが、この製品は単3や単4に加え、9Vの006Pまで充電ができる結構なスグレモノでした。

Charger_4
(これまで使用していたGP社のチャージャー・これも悪くない)

さて、メモリー効果による実容量の低下を起こしにくいニッケル水素電池と言えども、やはり中途半端な充電を繰り返すといつの間にか、“思いのほかダメな電池”になっている場合も多々あるようです。
その意味でも、時々はリフレッシュのために全容量を使い切るべきなのでしょうが、事実上それもなかなか困難です。
特にエネループのような自己放電の少ない電池を山で使う場合は、その高性能が災いして毎回注ぎ足し充電になってしまう傾向がありますよね。

また、リフレッシュだからといって抵抗負荷につなぎっ放しで放置し、一旦過放電状態にしてしまうと、逆に電池の性能に回復不可能なダメージを与えてしまうのも困ったものです。

これを防ぐには、過放電になる前に放電をストップする機能のある専用の放電器を使うのが無難でしょう。

この種の放電機としては、放電専用機を自作するか、あるいは電池メーカー純正のハイエンド充電器の付属機能を使うなど、幾つかの方法が考えられますが、なかなか安価で良いものは見当たりません。

Charger_1
(NiCd電池の時代に自作した放電専用機)

しかし、最近ネット検索中リーズナブルでかつ高機能な放電機能付きバッテリー充電器を見つけ、試しに購入し使用したところとても便利な製品でしたので皆さんにもご紹介したいと思います。

この充電器はNEXcell社“NC-60FC”という製品で、高容量のニッケル水素電池を安全に容量一杯まで充電でき、また安全に放電できる高い性能を持っています。

Charger_7  Charger_9
(NECcell製のNC-60FC)

詳細を書くときりがないので、スペック等はメーカーページをご覧いただきたいと思いますが、ネット上ではこの製品が送料込で3,000円以下で購入できますのでかなりのお買い得品だと思います。

さらに006P型ニッケル水素電池(画像↓)も充電できますので、この電池を使用する機器をお使いの方にはとても便利です。

Charger_6  Charger_5
(過充電に注意!!006P型ニッケル水素電池の充電は自動制御ではない)

また、一時2500mAh以上の高容量ニッケル水素電池の充電中の事故が問題になったため、私は現在容量の控えめな2000mAhの“エネループ”を使用していますが、この充電器がメーカー説明の額面通りの性能があるのなら、再び2500~2700mAhのGP社ニッケル水素電池に切り替えても良いかな?とも考えています。

ただし・・・、外観に関しては「いかにも安物!」といった印象です。
率直に言って、パカパカなプラスチックの筐体に、これまた安っぽいシルバーの塗装を施した貧相な体裁で、電池メーカー純正品のような高級感はありませんから、性能よりも見栄えを重視する方にはお薦めできません。(笑)

外観以外の欠点はと言えば、ACアダプター別体型なので使用がやや面倒であること位でしょうか?。
まぁ、このおかげで車内の12Vシガーライターからも充電することができますので(別売コード使用)、これも利点と言えば利点かも知れません。

Charger_8
(透明の電池カバーは放熱の面からも不要な気がする)

それから、欠点ではないのかもしれませんが・・・、充電完了のメロディーアラームが「ピロリ~・ピロ~・ピロピロリ~(It's a small world?)」と予想外で唐突に鳴り出す充電器は初めてでしたので(笑)、最初は何が起こったのかと驚きました。
一度驚いた後は、裏コマンド(電池をセットする前に、電源ONしてから“Ⅰ”ボタンを1度押す)でこの音をキャンセルすることになりますが、毎回電源を入れる度にこの操作をしなければならず、時々忘れて夜中にビックリさせられるのは困ったものです。

私は裏面の圧電スピーカーの穴にテープを貼って音量を下げましたが、それでも気になる方は配線を切ってしまっても良いかもしれません。


・・・、と言う訳で(外見以外は!)かなりお薦めの充電器です。

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2012年3月23日 (金)

montbell/コンパクトヘッドランプに蓄光マーカーを!(その②)

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


今回はmontbell・コンパクトヘッドランプ/蓄光マーカー仕様の完成型です。

前回は、画像(↓)のように、レンズカバーの内側、コリメーターレンズの周囲に細いリング状の蓄光シートを配置しました。

Mchl_5

これはこれで、暗闇での見た目は大変美しく実用性も十分なのですが、ついでなので“EOS/改”の最終バージョンのように、コリメーターレンズの裏側に蓄光シートを配置する形式も試してみました。

まずレンズカバーを外し、実装型パワーLEDとレンズの載った基盤ユニットを取り外します。
この際、配線が細いのでハンダ付け部分が外れないように注意してください。

Mchl_3  Mchl_2
(レンズカバーを慎重に取り外す)

次に、基盤ユニットのレンズホルダーからコリメーターレンズを取り外しますが、レンズは接着されておらず固めに嵌めてあるだけなので、罫書き針のようなもので慎重に持ち上げて分離しましょう。

Mbchl_3  Mbchl_2
(㊧コリメーターレンズ、㊨レンズを取り外した状態)

今回はレンズホルダーの内側面でなく、底面のLED周囲にリング状にカットした蓄光シートを取り付けることにしました。
蓄光シートはΦ12㎜とΦ6㎜の同心円状にカットし、LEDの周囲は熱が発生しますのでベトベトになりそうな裏の接着剤は除去します。

Mbchl_1  Mbchl_4
(㊧リング状の蓄光シートを、㊨LEDの周囲に置く)

後は逆の手順で組み立てれば完成です。

早速テストしてみましたが、画像(↓)のように大成功でした。
レンズの前にリング状の蓄光シートを配置した前作より、光り方の見栄えはイマイチながら十分実用的ですし、外見上暗くなるまでは改造してある事を誰にも気づかれない、奥ゆかしさのある改造でしょう。(笑)

Mbchl_8
(手ブレ・ピンボケですが実際はもっと目立ちます)

・・・と、言う訳で、今後は小型軽量な“montbell・コンパクトヘッドランプ/改”が私のメイン装備になると思います。

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2012年3月13日 (火)

BD“ウィペット”を山ボードなど多用途対応に・改造!

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆
(改造は自己責任で!!)


山スキーや山ボードの時、セルフアレストポールがあれば結構シビアな場面でも安心感を持って通過できますし、ほとんどのルートでは装備からピッケルを省略できますので軽量化にも貢献してくれます。

特にBDの“ウィペット”はクロモリ製のしっかりしたピックがありますので、ライフリンクのような樹脂製のモノと比べるとクラスト斜面でも有効に機能しそうです。

また、モデルチェンジ後の“ウィペット”はデタッチャブルタイプからリジットタイプのヘビーデューティーな構造に改良されました。
しかもピックは上段のパイプに2本のスチールピンでガッチリ固定されており、乱暴な使用にも十分耐えてくれそうです。

旧モデルでは不使用時にピックが取り外しできる構造でしたので、一見便利でしかも安全に見えました。
しかし、ピックが小さなラッチで留まっているだけの中途半端な構造であったため、強度的に問題があり、その点を考慮して今回のモデルチェンジがなされたものと思われます。

しかし、改良された反面、新型の“ウィペット”ではスキー滑降時にもピックが取り外せませんので、不意な転倒の場合には少々心配です。
必要の無い場面では付属のピックカバーで安全を確保しておく必要があるでしょう。

Sarrestp_3  Sarrestp_4
(“ウィペット”のピックは硬い雪面はもちろん、サイドのフィンで軟雪にも対応する)

ただ残念なのは、この便利な“ウィペット”が山スキー専用のストックとして設計されているため2段伸縮のものしか販売されていいないという事です。
このため、仕舞寸法もピック部を入れると99㎝もあり、滑降時にポールをザックに固定しなければならない山ボードに使用するには、かなり無理がありそうです。

以前、私はピッケルをザックに付けて滑っていた時、木の枝に引っ掛けて強烈なバックドロップを喰わされたことがありますが、ザックから1mもあるポールの先端が飛び出しているとなると快適なツリーランも楽しさ半減と言ったところでしょう。

そこで、この“ウィペット”の上段を、BD“カーボンプローブポール”の上段と同じ長さになるように、10cmほどカットすることにしました。
短くカットした状態でも2段で130㎝まで伸ばせるスキーポールとして使用できますし、別の3段伸縮ポールの中・下段と組み合わせれば、山ボードにも使えるコンパクトなセルフアレストポールとして活用できるからです。

では、早速改造に取り掛かりましょう。
カットに際しては、通常ポールの長さ調整に使う円盤状の刃を持ったパイプカッターを使うと、切り口が内側に逆フレアーしてしまい、下段ポールがスムーズに固定できるように仕上げるのに手間が掛りそうですので、ポールを旋盤の主軸に通して突っ切ることにしました。

この方法だと内径に影響を与えず正確にカットでき端面仕上げも同時にできますが、準備に結構時間がかかりますので、普通は金工鋸で切った後ヤスリで仕上げる方が簡単で早いでしょう。

Sarrestp_1  Sarrestp_5_2
(㊧旋盤で突切り、㊨10㎝短くした)

次に、新しい末端にオリジナルと同じキーホール形状にスリット入れます。(画像↓)
ドリルと金工ノコギリ、ヤスリ等を使って加工しますが、この部分の内側もスムーズに面を取って仕上げ、最後にフリックロック・レバーを嵌め込みます。

Sarrestp_6
(新しい末端も同じ形状に加工する)

これで完成です、オリジナルの下段パイプを使うのも良いのですが、BD製の旧カーボンプローブポール下段(前モデルのΦ14mmのものが適合・現在のΦ16mmのものは不可)を使うと、装備からプローブ(ゾンデ)を省略できます。
なお、当然ですがカーボンプローブポール下段では長さ表示はそのままでOKですが、オリジナルの下段パイプの場合は長さを10㎝マイナス読みしなければならなくなります。

Sarrestp_8  Sarrestp_7
(㊧オリジナルのアルミ製下段ポールと、㊨旧カーボンプローブポールの下段をセットした状態)

さて、この短くカットした“ウィペット”の上段にはΦ14mmの下段ポールなら何でもセットできますので、これにBDのトレッキングポール“トレイル・コンパクト”ショートタイプの中下段を組み合わせることで仕舞寸法63㎝のコンパクトなセルフアレストポールが出来上がります。(画像↓)
この位の長さでしたら、山ボードの滑降時にザックに取り付けてもあまり邪魔にならないでしょう。

Sarrestp_10
(㊤“トレールコンパクト”と、㊦“ウィペット/改”)

少々の手間と勇気とお金は必要ですが、これで山ボーダーもセルフアレストポールを使用した、より安全な山行ができます。
また、残雪期のスノーハイクでも、荷物を増やさずに手軽に安全が確保できますので、ハイカーの方にも是非お勧めしたい改造だと思います。




【余談ですが・・・】

“ウィペット”は見掛けの割に結構高価で、両手分買うと大散財ですから私も最初は購入を躊躇していました。
しかし、実際に使ってみるとこのピックはディアミールのヒールリフタの操作にも便利ですし、直立したままTLTのトーピースのロックレバーを起こしたり、トーピースのスプリングの下に溜まった雪を除去したり、またブーツの裏の雪団子を取るのにも役立ちますので、財布が軽くなった割には思ったより後悔は少ないと思いますよ。(笑)

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2012年3月 6日 (火)

眼鏡ストラップを作る

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆
(眼鏡を使っている人向けの評価です)


私は眼鏡を使用していますが、登山を続ける中で眼鏡のハンデを痛切に感じる場面も数限りなく経験しました。

眼鏡のおかげで苦労した事を一々論ってもきりがないのですが・・・、中でも山スキーでの転倒の際、眼鏡を無くしてしまった時には本当に参りました。
市販のストラップを付けていたのに、それが外れたらしく、いくら探しても見つからずその後の行動にかなりの支障を生じました。
マーフィーの法則って言うんでしょうか・・・、予備の眼鏡を持っていない時に限ってこうなるものなのですね。(笑)

そんな訳で・・・、これまたずいぶん昔の話ですが、絶対外れない眼鏡ストラップを作ろうと考えた末、完成したのが、このシンプルな作品です。(画像↓)

Opstrap_9

絶対外れない、と言うだけあって以後眼鏡を失くした事はありませんが・・・、顔面から雪に突っ込んだ時に、眼鏡が顔に着いたままグンニャリ変形してしまった事は何回かあります。(笑)
まぁ、メタルフレームなら山の中でも自分で曲げて修理できますので、眼鏡を失くしてしまって行動に支障が出るよりはよっぽどマシでしょう?。

構造はご覧のとおりですが、このストラップを装着するためには眼鏡のテンプル末端にある樹脂製の“モダン”と呼ばれる部分に穴を開ける必要があります。
Φ2㎜程度のドリルを使用し穴の周囲は面取りしておきます。

Opstrap_3
(この画像の眼鏡のモダンはソフトな素材なのできれいな穴は開いていない)

ストラップ本体はΦ2㎜ほどの細引きを利用し、末端には携帯ストラップ用の細いコードの輪を取り付け、取り付け部分はヒートシュリンクチューブでカバーしてあります。

Opstrap_1
(完成した眼鏡ストラップ)

眼鏡への取り付けは、画像のようにモダンの穴に携帯ストラップコードの輪を通し、そこに細引きの末端をくぐらせて引けばしっかり固定される構造です。

Opstrap_5  Opstrap_6  Opstrap_7
(㊧細いループをモダンの穴に通し、㊥ループにストラップ末端を通し、㊨引いて固定)

調節部分は画像(↓)のように細い樹脂チューブを切った輪を使用しました。

Opstrap_8
(アジャスタ-も軽量でシンプルな構造に・・・)

市販の眼鏡ストラップのようにモダンにストラップのゴムパーツに通すだけだと、強く引っ張ると抜けてしまいますが、この自作ストラップなら、まず外れてしまう事はないでしょう。

眼鏡使用者にしか分からない悩みは多々ありますが、これでその一つから解放されますので、お困りの方は是非お試しください。

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