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2012年4月

2012年4月16日 (月)

50円でできる?“ギア・ハンモック” ①(試作編)

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



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(今回はこれを試作しました)


お恥ずかしながら、最近はテント泊山行もめっきり少なくなってしまったにもかかわらず、また新しいテントを買ってしまいました。(・・・と、言っても去年の話ですが・笑)

ずいぶん長いこと使って全体にくたびれて、穴も開いてしまったアライテントの“エアライズ 2”を買い替えたのです。

再び同じテントに買い替えるというのも能の無い話ですが・・・。
山道具道楽の私ですから、変わった形のテントや軽量なシングルウォール・シェルターも幾つか所有してはいるのですが、やはり実際に山で使用するとなると“エアライズ”のような極めてオーソドックスな自立式のWウォール・テントの出番が一番多いからです。

自立式ならペグの効かないガレ状のテン場や舗装した林道・駐車場にだって建てられますし、Wウォールだと降雨時の通気性も良く大雨にも安心で、何より前室が有ると靴やクッカーの置場に困ることもありません。
シングルウォールより多少重くても、山行形態によってその重量差以上のメリットがあると判断した場合、私は迷わずエアライズを選択します。

日本の山のテン場がアライとカモシカとモンベルの同じようなテントに埋め尽くされるのもこのような理由からなのでしょう。
私も、他人とカブルのは好みませんが、やはり実用性を考えると使用する頻度が高くなってしまうのも当然な成り行きかも知れませんね。

さて、10年以上ぶり(?)に買い替えた“エアライズ 2”は色も少々変わっており、若干軽くなった印象ですが、あの質実剛健な基本設計は変わっていません。
進歩が無いというより、これ以上は付け足すものも差し引くものも無い、ある意味で完成した形状、とでも言ったら良いのでしょう。

とは言え、新しいテントを既成のまま使うというのも面白くないので、いつも私はガイラインをダイニーマ製に交換したり、気になる部分をミシンで補強したりと、少々自分なりのチューニングを施してから使用することにしています。
そのチューニングの一環として、この新しいエアライズにも新しいギア・ハンモックを取り付けることにしました。

自作にあたっては、従来私が使ったのと同じ黒いメッシュ製では面白くないので、今回は趣向を変え、と100円ショップでギア・ハンモック用の素材を物色してみました。

そこで見つけたのが、“大型洗濯ネット”と“ポリエステル製のテープ(品名=サテンリボン)”です。
“大型洗濯ネット”のメッシュは、安価でも生地屋で買うものと同等な品質ですし、リボンは薄くても必要な強度はありそうで、しかもグログランテープより軽量に仕上がります。
また、リボンはポリエステルかナイロン製を選びましょう、同じリボンでもレーヨン系は避けたほうが賢明です。

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(100円ショップ恐るべし!これで税込み210円)

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(㊧大型洗濯ネット、㊨サテン・リボン)

今回“エアライズ 2”用に試作するハンモック本体の大きさは25㎝×45㎝にしてみました。
この位の大きさなら、洗濯ネットをバラすと4枚分採っても余りますしファスナーも再利用できそうです、またテープも5mですからこちらも3個は十分作れる長さです。
つまり、材料だけなら1個あたりアバウト50円!安すぎです。
メーカー純正ギアハンモックだと税込み1,680円ですから、出費も30分の1で済むわけですね。(笑)

まあ、ギア・ハンモックを同時に4つも作る方はいらっしゃらないと思いますが、材料が余ったら、ミシンを出したついでにメッシュのポーチでも作れば無駄は出ないはずです。
私は残りの生地で渓流釣り用の小さなネット魚籠を作ろうと考えています。

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(カッターマットとロータリーカッターなら伸縮する素材でも正確にカットでき折る)

形状が単純ですからアバウトにやっても大きな失敗にはならないでしょうが、対辺の長さが同じになるように同じテンションで縫う事や、若干の縫い縮みがあることを計算に入れてミシンをかけてください。
私も、今回はまずアバウトに試作してみて、実際にテントに取り付けた時の寸法や縫い縮みの状態などを確認し、それを参考に改良した実用型のギアハンモックをあらためて製作することにしました。
なにせ材料費が安いので、この位の無駄ももったいなく感じないのが好いですね。(笑)

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(画像は職業用ミシンだが、むしろジグザグの使える家庭用ミシンの方が良いだろう)

メッシュの4辺を二つに折ったテープで挟むように縁取り、最後に四隅にテント取り付け用の細紐を通す細いテープの輪を縫い付ければ完成です。
テープに腰が無いのと、材料費50円の試作品という気の弛み?が原因で、仕上がりは縁がワカメ状に波打ってしまいました。
綺麗に仕上げたかったら予めテープを2つ折りにしてアイロンをかけておけば縁がピシッと決まるはずです。
まぁ、見た目はイマイチですが実用上は問題ありませんので良しとしてください。

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(完成した“ギア・ハンモック”試作バージョン)

実際に取り付けた状態は画像(↓)のようになりますが、以前の記事     でも述べたように、小物や壊れ易い眼鏡などを置くのに便利であるのみならず、ヘッドランプを置いてテント内照明にしたり、山ラジオを感度の良い方向に向けて置くのにも使え大変重宝します。

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(㊧取り付けた状態、㊨画像のように拡散モードにしたBDのストームを置くと理想的なテント内照明に)

また、物置きがあると、つい色々載せてしまいたくなるのが人情ですから、ついでにテント側のループも補強しておくと良いでしょう。

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(テント側ループの補強、私のイイカゲンさを物語る縫い目がご愛嬌・笑!)

縫製は普通の家庭用ミシンでも十分可能ですし、何より実質50円足らずの材料で作ったとは思えないほど役に立ちますので、ぜひみなさんにもお薦めしたい工作です。

さて、この試作型でも十分満足できる仕上がりですが、材料もまだ余っていますので、次は今回の試作の結果を生かし、寸法を微調節してさらに少々機能を追加した実用型のギアハンモックを作ることにしましょう。(以下続く・・・)

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2012年4月 8日 (日)

スプリットボード用スキンに改造する!(テール編)

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆


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(今回はこんな物を作ってみました)

スプリットボードのクライミングスキン(シール)は、これまでVoile 純正のアセンション製貼り流しのモノが市場をほぼ独占していましたが、ブームの再来した昨今G3やGekoなど従来はスキー用シールのみだったメーカーからスプリットボード専用のクライミングスキンが発売されるようになりました。

Voile 純正の貼り流しのスキンでもメンテナンスさえしてあればトラブルも多く無いのでしょうが、やはり厳冬期に貼り剥がしを繰り返すような場合は少々心配も残ります。
吹雪の中、凍えた手で貼り付かなくなったシールと格闘するのも楽しくありませんよね。

そこで、スプリットボードでもG3製に代表されるスプリット専用のテールフィックスタイプのスキンを選べばシール・トラブルを最小限に抑えることができるわけですが・・・。
しかし、実際に取り付けた状態をみるとが、このG3のスプリットスキンはフロントのフックとテールクリップの部分ともスキー用のパーツを流用してあるだけで、左右非対称のスプリットボード専用とはいえ、取り付けると、センターがかなりストレートエッジ側に偏り、見た目上も少々安定感に欠けるようです。
まあ、これでも実用上は全く問題は無いのでしょうが、可能ならトップ・テールともスキーのようにシール幅の中央で引く方が良いような気がします。

理想はK2のスプリットボード用純正スキンのように、板幅のほぼセンターにあるトップとテールのスリングホールを使って固定する方法なのですが、このK2のスキンは他社製のボードには取り付けできません。
また、K2のスキンはPOMOCA製のOEMなので嵩張らないので良いのですが、接着力など人により好き嫌いの分かれる製品です。

そんな訳で、私はバーゲン価格で購入したG3の140mm幅のスキー用スキンをスプリット用に改造する事にしました。
しかし、このようなスプリット専用でない幅広のスキンをスプリットボード用に流用する場合は、ノーマル状態のG3/ツインチップコネクターだと、かなりセンターからずれた位置から斜めにテンションが掛かるという不安定な状態になってしまいます。


そこで、何か良い解決方法は・・・、と探したところ“Spark R&D”から専用のパーツが発売されているのを見つけましたが・・・。
価格を見てビックリ!、現地価格でもでも$40.00、日本で買うと5,000円以上とかなり高価です。
そこで、G3のテールクリップを自分で改造することにしました。
こんな小さなアルミ板のプレス物に5,000円もの金を払うのも馬鹿馬鹿しいし、自作なら端材を使いほぼタダで製作することも可能だからです。

改造はご覧のとおりで、要はツインチップコネクターのストレートエッジ(歩行時にアウト側になる)に掛かるフックを部分を自作の延長パーツに交換し、バックル部がボードの幅のセンターに位置するようにしたのです。


工作は、まずオリジナルのフックはリベットのカシメ部をドリルで揉んで取り外します。(画像↓)

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素材は手持ちの端材に丁度良さそうなT1.5㎜のチタン細板がありましたので、成形しハンドプレスで曲げ加工をしました。
この部分はステンレスでも良いでしょう。

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(㊧自作フック、㊨オリジナルのフック)

この自作の延長フックを、バックル部分に潰しリベットで固定すれば完成です。(画像↓)

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装着してみたところ、延長フックの寸法を遠慮したせいかセンターからは少し外れましたが、バックルの位置は無改造と比べほぼセンターに位置しますので、よりシッカリと取り付けができるようになりました。
G3のスプリット専用スキンだと、この位でちょうどセンターで引っ張れる感じですので、G3のスプリットスキンをご使用の方にも有効な改造ではないでしょうか。

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(自作フックのパーツをもっと長く作れば、よりセンターにテンションを掛けられるだろう)




【余談ですが・・・】

シールをトリミングする際に悩むのは、シールをスキーの幅いっぱいにエッジが隠れるようにカットするのか、あるいはエッジが見える程度内側でカットするか・・・、という事です。

前者はスキーに貼ってただ両側をカットするだけといたって簡単簡単ですが、後者は何回か貼り直してカットしたりたり、あるいは専用のカッターでエッジが出るようにカットしなければなりませんのでかなり面倒で気を使います。

確かにシールの効きだけを考えれば、幅いっぱいのカットが有利であることは確かだと思います。
しかし、それにも拘らず、現在は、エッジを出すトリミングが主流になっているのは何故でしょうか?

かく言う私も、現在はエッジが出るよう1~2㎜内側でカットしていますが、私の場合こうするようになったのにはそれなりの理由があったのです。

もう十数年~二十年も前でしょうか?、バーゲンで買った当時流行のRの小さいゲレンデ用のカービングスキーに山用ビンディングを載せ、これに合わせてポモカ(だったと思う?)のシールをカットしたのです。
その時、面倒だった事もあり、スキー幅いっぱいでカットしたのですが、Rが小さいためシール基布の経糸が斜めに切られる形になってしまったからでしょうか?、一回の使用でシールの縁が盛大に解れてしまったのです。

その時は横着をして切断面を処理していなかったのも悪いのでしょうが・・・、私としてはこの原因をシールの切断面がエッジとツライチだったため、雪面と基布が直接擦れ合って短時間で解れが発生したと判断しました。

その後はシールをエッジが出る程度の幅にカットし、ヨーロッパタイプの薄いシールの場合は切断面を大型(300W)の半田鏝で焼き止めて使用するようにしたのです。

大体、私のようなロートルに言わせれば、山スキーでシールをカットするようになったのはつい最近のことで、以前はスキーも寸胴でしたからセンター幅に合ったシールを買ってきて長さだけチョキンと切るだけでOKでした。
(それ以前の取り付け式シールについて語りだすとキリが無いので止めますが・笑)

そのため当時のシールの多くが、ストレートのシール両端を予め解れ止の処理をした状態で売っていた・・・、つまりトリミングなど想定していなかったんですね。


さて、そんな訳で現在の私はエッジが出るようにトリミングしていますが・・・、よくよく考えればスキー幅いっぱいにカットしたとしても、丁寧に端面処理をしておけばこのような解れは起きず、またシールの効きも良いのかもしれません・・・。

まぁ、私の場合は上記の失敗以後、ずっとエッジを出してカットする方法が習慣化してしまっただけで、それ以外の方法を試した訳ではなく、ハッキリしたことは言えないのです。

実際はどうなんでしょうね????
まぁ、劣化したグルーだとシールをはがす時エッジに糊が残ってしまうという問題は残るでしょうが・・・。

どなたかエッジを出さないトリミングで、トラブル無くご使用の方がいらっしゃいましたらアドバイスとコメントをお待ちいたします!

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