« お薦めの“バッテリー充電器”発見! | トップページ | 50円でできる?“ギア・ハンモック” ①(試作編) »

2012年4月 8日 (日)

スプリットボード用スキンに改造する!(テール編)

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆


G3splt_4
(今回はこんな物を作ってみました)

スプリットボードのクライミングスキン(シール)は、これまでVoile 純正のアセンション製貼り流しのモノが市場をほぼ独占していましたが、ブームの再来した昨今G3やGekoなど従来はスキー用シールのみだったメーカーからスプリットボード専用のクライミングスキンが発売されるようになりました。

Voile 純正の貼り流しのスキンでもメンテナンスさえしてあればトラブルも多く無いのでしょうが、やはり厳冬期に貼り剥がしを繰り返すような場合は少々心配も残ります。
吹雪の中、凍えた手で貼り付かなくなったシールと格闘するのも楽しくありませんよね。

そこで、スプリットボードでもG3製に代表されるスプリット専用のテールフィックスタイプのスキンを選べばシール・トラブルを最小限に抑えることができるわけですが・・・。
しかし、実際に取り付けた状態をみるとが、このG3のスプリットスキンはフロントのフックとテールクリップの部分ともスキー用のパーツを流用してあるだけで、左右非対称のスプリットボード専用とはいえ、取り付けると、センターがかなりストレートエッジ側に偏り、見た目上も少々安定感に欠けるようです。
まあ、これでも実用上は全く問題は無いのでしょうが、可能ならトップ・テールともスキーのようにシール幅の中央で引く方が良いような気がします。

理想はK2のスプリットボード用純正スキンのように、板幅のほぼセンターにあるトップとテールのスリングホールを使って固定する方法なのですが、このK2のスキンは他社製のボードには取り付けできません。
また、K2のスキンはPOMOCA製のOEMなので嵩張らないので良いのですが、接着力など人により好き嫌いの分かれる製品です。

そんな訳で、私はバーゲン価格で購入したG3の140mm幅のスキー用スキンをスプリット用に改造する事にしました。
しかし、このようなスプリット専用でない幅広のスキンをスプリットボード用に流用する場合は、ノーマル状態のG3/ツインチップコネクターだと、かなりセンターからずれた位置から斜めにテンションが掛かるという不安定な状態になってしまいます。


そこで、何か良い解決方法は・・・、と探したところ“Spark R&D”から専用のパーツが発売されているのを見つけましたが・・・。
価格を見てビックリ!、現地価格でもでも$40.00、日本で買うと5,000円以上とかなり高価です。
そこで、G3のテールクリップを自分で改造することにしました。
こんな小さなアルミ板のプレス物に5,000円もの金を払うのも馬鹿馬鹿しいし、自作なら端材を使いほぼタダで製作することも可能だからです。

改造はご覧のとおりで、要はツインチップコネクターのストレートエッジ(歩行時にアウト側になる)に掛かるフックを部分を自作の延長パーツに交換し、バックル部がボードの幅のセンターに位置するようにしたのです。


工作は、まずオリジナルのフックはリベットのカシメ部をドリルで揉んで取り外します。(画像↓)

G3splt_1

素材は手持ちの端材に丁度良さそうなT1.5㎜のチタン細板がありましたので、成形しハンドプレスで曲げ加工をしました。
この部分はステンレスでも良いでしょう。

G3splt_2
(㊧自作フック、㊨オリジナルのフック)

この自作の延長フックを、バックル部分に潰しリベットで固定すれば完成です。(画像↓)

G3splt_3

装着してみたところ、延長フックの寸法を遠慮したせいかセンターからは少し外れましたが、バックルの位置は無改造と比べほぼセンターに位置しますので、よりシッカリと取り付けができるようになりました。
G3のスプリット専用スキンだと、この位でちょうどセンターで引っ張れる感じですので、G3のスプリットスキンをご使用の方にも有効な改造ではないでしょうか。

G3splt_5
(自作フックのパーツをもっと長く作れば、よりセンターにテンションを掛けられるだろう)




【余談ですが・・・】

シールをトリミングする際に悩むのは、シールをスキーの幅いっぱいにエッジが隠れるようにカットするのか、あるいはエッジが見える程度内側でカットするか・・・、という事です。

前者はスキーに貼ってただ両側をカットするだけといたって簡単簡単ですが、後者は何回か貼り直してカットしたりたり、あるいは専用のカッターでエッジが出るようにカットしなければなりませんのでかなり面倒で気を使います。

確かにシールの効きだけを考えれば、幅いっぱいのカットが有利であることは確かだと思います。
しかし、それにも拘らず、現在は、エッジを出すトリミングが主流になっているのは何故でしょうか?

かく言う私も、現在はエッジが出るよう1~2㎜内側でカットしていますが、私の場合こうするようになったのにはそれなりの理由があったのです。

もう十数年~二十年も前でしょうか?、バーゲンで買った当時流行のRの小さいゲレンデ用のカービングスキーに山用ビンディングを載せ、これに合わせてポモカ(だったと思う?)のシールをカットしたのです。
その時、面倒だった事もあり、スキー幅いっぱいでカットしたのですが、Rが小さいためシール基布の経糸が斜めに切られる形になってしまったからでしょうか?、一回の使用でシールの縁が盛大に解れてしまったのです。

その時は横着をして切断面を処理していなかったのも悪いのでしょうが・・・、私としてはこの原因をシールの切断面がエッジとツライチだったため、雪面と基布が直接擦れ合って短時間で解れが発生したと判断しました。

その後はシールをエッジが出る程度の幅にカットし、ヨーロッパタイプの薄いシールの場合は切断面を大型(300W)の半田鏝で焼き止めて使用するようにしたのです。

大体、私のようなロートルに言わせれば、山スキーでシールをカットするようになったのはつい最近のことで、以前はスキーも寸胴でしたからセンター幅に合ったシールを買ってきて長さだけチョキンと切るだけでOKでした。
(それ以前の取り付け式シールについて語りだすとキリが無いので止めますが・笑)

そのため当時のシールの多くが、ストレートのシール両端を予め解れ止の処理をした状態で売っていた・・・、つまりトリミングなど想定していなかったんですね。


さて、そんな訳で現在の私はエッジが出るようにトリミングしていますが・・・、よくよく考えればスキー幅いっぱいにカットしたとしても、丁寧に端面処理をしておけばこのような解れは起きず、またシールの効きも良いのかもしれません・・・。

まぁ、私の場合は上記の失敗以後、ずっとエッジを出してカットする方法が習慣化してしまっただけで、それ以外の方法を試した訳ではなく、ハッキリしたことは言えないのです。

実際はどうなんでしょうね????
まぁ、劣化したグルーだとシールをはがす時エッジに糊が残ってしまうという問題は残るでしょうが・・・。

どなたかエッジを出さないトリミングで、トラブル無くご使用の方がいらっしゃいましたらアドバイスとコメントをお待ちいたします!

|

« お薦めの“バッテリー充電器”発見! | トップページ | 50円でできる?“ギア・ハンモック” ①(試作編) »

山スキー・バックカントリー 2」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

ずっとシールは貼り流しでしたが
保険としてテールフックを付けようかなと思い色々調べてました。
すごく参考になる記事ですね。


さて、僕はスプリットボードを始めてから
ずっとエッジを出さずにシールカットしてますが
特にトラブルなしです。

むしろ固めの雪の斜め登行では雪接面のが少なくなりますが
エッジまで貼っているほうが雪接面中のシール面の割り合が多くなるので
登り易いようです(仲間との山行で差がでます)


もっと硬い雪ではクトーを使いますので
実際の山行でデメリットを感じたことはありません。


貼る時も実は片側のエッジ合わせで貼れるので少し楽です。

スキーの時はエッジを出してカットしてましたが
とくにデメリットないので、
最近はすっかりエッジ出さないカット推奨派になってしまいました(笑)

投稿: 48rider | 2013年11月16日 (土) 10時20分

“48rider”さんようこそ。

テールフック改造については
http://mountain-equipment.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-48ae.html
にも記事がありますので参考にしてください。

また、シールのカットも、BDなどのアメリカンタイプは基布の裏にラバーコーティングが有るのでエッジが隠れても問題無いでしょうね。
ヨーロッパ製でも最近のポモカのようにコーティングされた基布を使っている物なら多分問題は生じないと思います。
私の場合は習慣みたいに2㎜エッジを出しちゃってますが・・・。

では今後とも『山道具道楽』をよろしく!

投稿: 理事長 | 2013年11月16日 (土) 11時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« お薦めの“バッテリー充電器”発見! | トップページ | 50円でできる?“ギア・ハンモック” ①(試作編) »