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2012年12月30日 (日)

“SOL”&“SUMO”コンビは燃費もULだ!

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(これで「ご飯」が炊ければ満点なのですが・・・)



以前の記事で“JETBOIL/SUMO”の紹介をしましたが、これでしたらラーメンやパスタくらいの調理は可能ですから、“SOL”とコンビにすれば2(~3)人パーティーのテント泊山行用のメインクッカーとして不自由無く使うことも可能なはずです。
しかも、この製品の最大のメリットである高熱効率を活かせば、燃費を最小に抑えたUL山行の強力な武器になることは確実でしょう。

Jbsumo_8
(JETBOIL /“SOL”㊧、と“SUMO”㊨)

そこで、過日実際にこの組み合わせで、どの程度消費燃料が節約できるか実験をして来ました。

実験という事で、軽量化のため“SOL”を湯沸し専用とし、“SUMO”を麺類や汁物を作るクッカーとして使用する事にして、付属の五徳やフライパンなどは持参しないことにしました。

当然2つのクッカーでできる献立に限定され、また専用フライパン以外は空焚き厳禁という“JETBOIL”の性質上“SUMO”での炒め物も不可能ですから、メニューのバリエーションには期待できませんが・・・、まぁ、少々我慢すれば何とかなるでしょう!。

場所は10月初旬の北アルプス、標高2,500m前後で積雪は無し、幕営時は小雨と霙、朝の気温は水溜りに氷が張る0℃前後という条件でした。
食糧計画はUL山行という設定で、火を使うメニューは夕食がα米とフリーズドライの副食とスープ(画像↓)、朝食はインスタント麺のみ、それに1泊当たりインスタントコーヒー or 紅茶一人 平均4杯として、2人パーティーの2泊分の燃料消費量を計測し、そこから一人当たりの1日に必要な燃料の量を算出しました。
なお、昼食は火を使わないレーション形式です。 

Jb_sumo_sol
(雨天でもテント内でのバーナー使用は止めましょう・笑)

さて、以上のような条件で2泊しましたが、それでも小型の110型カートリッジ(スノピの金缶)にまだ残量がありましたので、予想以上の低燃費のようです。
使用前の重量との差で計算したところ、一人1泊分で24gとなり、やはりこの季節としてはかなりの好結果でした。

ちなみに、私は雪から水を作らない場合の燃料消費量として、2人パーティーで一日・一人40gから最大でも55g(献立や、ストーブで飯を炊くか?、焚火併用か?、気温は?、昼食は? etc. を勘案し経験値から決定)として計算していますので、今回はULメニューとはいえ24gという数字はかなりの高効率と言えるでしょう。

この結果から推測すると、この種のULメニューなら夏場のペア山行では通常の250型缶1個で5日は何とか生活できそうです。
献立は多少単調で貧弱(しかもα米やフリーズドライ食品は高価!)になるかもしれませんが、それでもビニール袋から直接スプーンで食べるような惨めな食事に比べれば結構まともな食事が楽しめますし、チョット贅沢なメニューに変更しても2501缶で4日は確実に調理が可能でしょう。

以上はペアの場合で、ソロの場合は少し効率が悪くなるはずですから単純に2倍燃料が持つ訳ではありませんが、それでも工夫すれば250缶1個で1週間は十分過ごせそうです。

また「α米は高くて不味いので・・・、出来たら使いたくない!」という方も多いと思いますが・・・、残念ながら“JETBOIL/SUMO”で直接二人分のご飯を炊くのは難しそうです。
そんな方は、夕食メニューにパスタを加えてα米の頻度を減らしたりするのも良いでしょうし、水が豊富な場所なら“不思議なめし袋”を使ってα米よりずっと美味しい本当のご飯を楽しむというウラ技も可能です。(当然、燃費は落ちるでしょうが・・・)

まぁ、今回は実験という事で、使用を2つのクッカーに限定してみただけで、こんな食事じゃ満足できないというグルメの方は、専用五徳と、もう一つ別のクッカーやフライパンを持って行き、献立の質を向上させれば良いだけの話ですが・・・、まぁこれは軽量化と両天秤の関係でしょうから各自の判断にまかせるしかありません。(笑)

その他、気になる事と言えば、バーナー部の造りが華奢で使用中グラグラして気分的によろしくない事と、スープやラーメンなどを調理すると、ネオプレーン製のコジーが汚れる事くらいでしょうか?。

また、110型カートリッジとバーナーを収納した“SOL”を“SUMO”の中に入れ子にすれば非常にコンパクトに収納できます。

そんな訳で・・・、“JETBOIL/SUMO”と“SOL”とのコンビは、積極的かつ苦行とならない Fast & lightまたはUL 山行を指向する方には力強い味方になりそうですよ。



【余談ですが・・・】
テント3泊以上の場合は、器具重量の極めて軽いアルコールストーブでも消費する燃料の重量がネックとなり、同等の食糧計画なら背負う総重量では軽量ガスストーブよりかえって重くなってしまうともいわれます。
今回とりあげた“SOL”と“SUMO”の組み合わせだと、カートリッジを上手く使い切るように計画すれば、2泊位からこの逆転が生じるかもしれません。

私も一時アルコールストーブに凝った事もあるのですが・・・、上記を考えると、湯の沸きが遅く、準備や後片付けが面倒で、しかもテント火災の危険も高いアルコールストーブは、海外のトレイルで燃料調達の面でアルコールに分が有るといった特殊な場合を除き、趣味的領域以外でのメリットはほとんど無くなったのかも知れませんね。(涙)

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コメント

私は今Primus PackLiteを使っています。かなり能率が良くて、250g缶で一週間は大丈夫です。ただし、インスタントライス(玄米やき米)を使った場合です。今年のJMTで2人、10日間のガス消費量は1.5缶程度でした。朝はコーヒーを作り、パンを温めて給してです。1.2リッターなので、ご飯は2人分炊けます。なお、今度の本でもアルコールストーブは危険なため、「推薦できない」という位置づけです。PCTの多くの場所で使用禁止ですし、燃料の調達もガスカートリッジの方が容易です。https://sites.google.com/site/completewalker/equipments/dining/stove-system

投稿: 村上 | 2012年12月30日 (日) 10時20分

先生ごぶさたでした!

貴重な情報ありがとうございました。
この手の高効率ストーブは、メニューを工夫すれば予想外の低燃費になり驚きますね。
ただし、問題は使う側が用心し過ぎて燃料を1個余計に持って行ってしまうという事でしょうか?(笑)

では、よいお年を!

投稿: 理事長 | 2012年12月30日 (日) 12時28分

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