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2013年2月17日 (日)

”DEELUXE/Spark”のブーツ・フィッティング

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆
(フィットしている方には必要ありませんが・・・)


Sbs_1

”DEELUXE”の“Spark”はビブラムソール使用のBCボードに特化したスノーボードブーツで、アウターも硬めでソールも厚く、ビンディングのストラップを普通のブーツより1~2段大きく調整しなければならない位全体にゴツイ感じがします。

また、この“Spark”はサーモインナーを使用しており、上手に成形すれば自分の足にジャストフィットさせられるという特徴もありますので山ボード専用と考えるなら現在最高のブーツと言っても良いでしょう。

さて、このインナーブーツを自宅で成型する方法と、爪先部のクリアランスを確保する方法については過去の記事でもご紹介しましたが、”DEELUXE”のサーモインナーは一般的なラスチックシェルのスキーブーツのモールドインナーと異なり、縫製によってパーツを組み合わせたもので踝を押えるL型パッドが付いていたりと、普通のインナーブーツと同様の構造ですし、焼いた後の変形度もモールドインナーより抑制的な感じがします。

そんな訳で、このインナーと硬いアウターシェルの組み合わせだと、ソフトブーツとはいえ使用者の足型とブーツの相性によっては、プラスチックシェルのハードブーツと同様に、サーモインナーを熱成型しただけでは完全にフィットさせられない事もあるようです。
特にタイトフィットが好みの方は、サイジングボードの目盛でジャストサイズのブーツを選んでしまいがちですが、そのような場合足型によっては部分的に当たりが出てしまう可能性はさらに高くなるでしょう。

一般的なソフトブーツの場合、使用している間に自然に足型に馴染んで気にならなくなる事も多いのですが、“Spark”のようにシェルが硬いブーツの場合はそう簡単に馴染んでくれそうもありません。

私の場合も骨折の後遺症で左足が常に浮腫の状態となり右足より容積が大きく、サーモインナー成型後も親指と小指の付け根の周囲が圧迫される状態で、特に小指の付け根の関節が当たって、当初は長時間履くと結構な痛みを感じてしまいました。(右足はサーモインナーを焼いただけでジャストフィットしましたが・・・)

そこで私は、この硬い“Spark”のアウターシェルに自作のピンチクリアーで当たり出しを行ったところ、良い結果が出ましたのであらためてご紹介したいと思います。

まずは当たり出しを行う正確な位置を決める方法の手順を復習しておきましょう。

ここでは、手間は掛かりますが外側からプラハンマーで叩いて位置決めをするより確実な、マグネット法をご紹介します。

①まず、素足の小指と親指の関節の位置(又は当たる場所)に小さなネオジウム磁石をテープで貼り付け、ソックスを履きます。

②そのままインナーブーツを履き、別の磁石を近付けて貼り付いた位置にマークをします。
なお、磁石は両方ともネオジウムなどの強力なものを使いましょう。

③インナーに付けたマークの位置にガムテープでネオジウム磁石を貼り付けます。

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④アウターにインナーを入れ、同様に別の磁石を近付けて貼り付いた位置にマークをします。

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(中央の丸いのがネオジウム磁石)

素足から2工程に分けましたが、こうすると足指の関節部に当たっているシェルの位置が正確に判ります。

後はピンチクリアーの凸状の部分をやっと触れる程度に温め、マークの位置を押し出したまま1日放置すれば完了です。(画像↓)

ソフトブーツのシェルはハードブーツと違い柔らかいので、反作用でブーツの表面がリング状部分で押されて輪状の凹み跡が付く感じになりますが、中央はしっかり押し出されていますので実際に履いてみても問題はありません。 
できるならリングとブーツの間にクッション材を挟むと良いでしょう。

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また、この”DEELUXE”を含め、シューレースのガイドチューブがアウターの中に仕込まれているブーツは、出す位置によってはそれを変形させてしまわないように注意してください。

あと、当たっていると感じるのが小指の付け根だけだったとしても、同時に反対側の拇指球の位置も当たり出しを行っておくと小指方向への押し出しが緩和しますのでさらに良好な状態になると思います。

私の場合は左足のみアウターの両サイドに当たり出しを行った結果、完璧なフィッテイングに仕上げる事が出来ました。

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(画像の中央に押し出された部分が確認できると思います)


評判の良いプロショップでサーモインナーの成型をしたのに、実際に使用してみたら足に当たる所があって快適ではなかった・・・、という場合には、ショップの技術が悪いのではなくシェルとあなたの足の相性に問題がある場合がほとんどですから、ショップに文句を言ってサーモインナーを再成型してもらったとしても大きな改善は望めないでしょう。

かと言って、硬いシェルが足に馴染むのには丸1シーズンはかかりそうですから、その間ずっと痛い思いをするのは得策ではありませんよね。
そんな場合、まずは今回ご紹介したシェルの当たり出しを検討したほうが良いと思われます。

また、自分でピンチクリアーを持っていない場合は(ほとんどの方が該当するでしょうが・・・)、上記のマグネットを利用した方法で自分で正確に当たる位置をマーキングした上で、ピンチクリアー等のシェル加工工具を持ったショップに持ち込んでマークの位置を加工してもらうという方法が現実的で最善の選択肢になるでしょう。

必ずフィットするだろうと思ってサーモインナーの高いブーツを買ったのに、足が痛いのではがっかりですよね。

しかし、上記の方法を使えば問題は劇的に解消するはずですので、ブーツの当たりが気になる方は是非試してみてください。

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