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2013年3月

2013年3月27日 (水)

“DYNAFIT/Beast”チョットだけレビュー

便利度 :★★☆☆☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★☆☆☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(試乗しただけなので確定した評価ではありませんが・・・)



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(最新の“DYNAFIT/Beast”を使ってみました)


先日Dynafitの新型の未発売モデル“DYNAFIT/Beast”を短時間ですが試用してみましたので、印象だけですが報告したいと思います。

“DYNAFIT/Beast”の外観はとてもメカニカルな印象で、機械好きの私から見ればかなりの好印象です。

トーピースの大きな変更は、セーフティー機能を高めるためトーピース全体がターンテーブルに乗っているような構造になりました。
また、歩行モードで回転しては困るので黒のロックレバーを前方に倒すとピンのロックと同時にターンテーブルもロックされるようです。

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(㊧トーピース全体が回転する ㊨装着状態)


ブーツの装着に関しては旧モデルより容易になったとのことですが、DYNAFIT製のブーツのようにピンが収まる部分にガイドが設けられているモノ以外だと、かえってトーピースの装着に手間取ると思われます。
今回私はGARMONTのTEC対応ブーツで“Beast”を履いてみたのですが、慣れないせいか当初は一発で装着できませんでした。

ヒールピースは複雑な構造で前圧用のスプリングとセーフティー機構用のスプリングが分かれており、とてもメカニカルな外観です。

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(従来のモデルとは異なる構造のヒールピース)


ロックピンは涙滴断面形状で、ピンの上には装着時ブーツの金具に誘導するガイドピン?が設けられています。
本来“DYNAFIT/Beast”と組み合わせるには、ヒール金具の部分に後付けで専用金具を装着したブーツを使用するのが正しいようなのですが、私のブーツはノーマルだったのにもかかわらず何とか装着が可能でした。
製品の互換性やこの組み合わせで正常に機能するかは不明ですが、この状態でも一応不都合なく滑ることはできました。
この辺の対応の問題は、現在私にもよく分かりませんので正式な製品リリース時のメーカーのインフォメーションを待ちたいと思います。

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(固定用のピンとガイド用のピン?が上下に配置されている)


滑降モードから歩行・登行モードへの切り替えは一段目のヒールリフターを下して踵で踏めばスキーブレーキが上がったままロックされ、簡単に歩行モードに切り替えることが可能です。

ただし、スキーブレーキは角度・長さとも不足で硬雪のゲレンデやクラスト斜面だとかなりの確率で板を流してしまいそうです。
ここはぜひとも改良を行ってほしい部分でしょう。

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(ブレーキが完全に立った状態でもこの程度)

あと、ブレーキ付き“DYNAFIT”全般に言える事ですが、歩行モードではブレーキもロックされて効きませんから、その状態で誤解放してしまうと100%板を流してしまいます。
結局スキーツアーで使用する時はブレーキ付きの機種であってもリーシュを装着しなくてはならないという事になる訳ですから、このあたりについても、ワンタッチでビンディングに着脱可能な専用リーシュの開発等をメーカーに期待したいところですね。


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さて、以上述べたように“DYNAFIT/Beast”は、TECビ゙ンディングの中では最も安全なセーフティー機構を持ち、しかも解放値も競技用ビンディング顔負けのDIN16まで設定可能と、フリーライディングはもちろん、エクストリームにまで対応可能なビンディングに進化した事は間違いありません。

しかし、その代償としてかなりの重量増加と、これ以上削るムダは無いという領域にまで達していたある種の機能美を失ったこともまた事実です。

”DYNAFIT/Radical”以降、DYNAFITのTECビンディングはブレーキ装着が標準仕様の“普通の”ビンディングになってしまったようです。
小型・軽量・シンプルが信条だったはずのTECビンディングの本家DYNAFITのラインナップの中で、スキーツアー用のブレーキレスの小型・軽量アイテムを選ぼうとすると“Speed-Radical”しか選択枝が無い(レース用等を除き)と言うのも少々さびしい気がします。

結論として、私は多分この“DYNAFIT/Beast”を購入する事は無いんじゃないかと思います。
高機能はそれなりに素晴らしいとは思いますが・・・、やはり、TECビンディングの真骨頂は小型・軽量そしてシンプルなんじゃないでしょうか?
性能を追求するのも悪い事だとは思いませんが、TECビンディングの本家DYNAFITには、TEC本来の持ち味を残したシンプルな新製品の開発も望みたいと考えるのは私だけではないはずです・・・。

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2013年3月18日 (月)

“ウィペット”のピックカバー、紛失に注意!

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆




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(ウィペットのピックカバー)

いざという時に頼りになる“ウィペット・セルフアレストポール”ですが、ハッキリ言えば『いざという時』は滅多にありませんし、頼りになるピック部分もそれ以外の時は邪魔で危険なモノ以外の何物でもありません。

BDの初代と2代目の“セルフアレストポール”では不必要な時にピックを取り外すことができたのですが、新型の“ウィペット”ではガッチリとグリップに固定され取り外しが不可能になりました。

まぁ、シッカリしていて『いざという時』の安心度は高まったのですが、剥き身のピッケルを手に持って滑るの同じですから、転倒時などは思わぬ大怪我をする危険もありそうです。

そんな訳で、BDでは3代目にあたるリジットピックの“ウィペット”からはピッケルと同じピックカバー(プロテクター)が付属するようになりました。

しかし、このピックカバーは完全に分離するような形式なので紛失の危険性が非常に高そうです。
実は私も一度取り外したピックカバーをポケットに入れておいたら、バンダナを取り出す時一緒に落としてしまい危うく紛失しそうになりました。

その時、『不注意な私の事だからこのままだといずれ確実に紛失してしまうだろう・・・』と考え、早速ピックカバーをグリップに固定することにしました。

画像をご覧になればお判りになるように、改造と言うほどのものではありませんが、結構便利です。

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ストラップ用のスリットに小さな細引きの輪を結び付け、そこの付属のピックカバーのショックコードを通して固定しただけです。
また、着脱可能にしたければ小さなプラスチックのフックを介して細引きの輪に留めておくことも可能でしょう。

Pc_4
(細引きの輪にピックカバーのショックコードを通す)

また、この小さな細引きの輪は、ザックにポールを固定するときにも(画像↓)便利に使用できますし、工作もいたって簡単なので、“ウィペット・セルフアレストポール”をご使用の方には是非お薦めしたい小改造だと思います。

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2013年3月 8日 (金)

BCツアーの連絡用トランシーバー②(デジタル登録局編)

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



“BCツアーの連絡用トランシーバー①(特小編)”からの続きです】


BCツアーパーティーのメンバー間連絡用には、通常“特小”と呼ばれるハンディー機が手軽で便利ですが、時としてもっと到達距離が欲しいという場面も少なくありません。

かと言って、一般的な出力5Wのデジタル簡易無線登録局ハンディー機では重すぎるし・・・、とお考えの方に最適なのがALINCO電子事業部“DJ-DP10”という小型軽量1Wデジタルハンディー機です。

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(㊧“DJ-DP10”は、㊨“特小”より一回りほど大きい)

標準の5W機と比較すれば出力は五分の一しかないと思われるかもしれませんが、“特小”の10㎽と比べれば100倍の出力ですからBCツアーのパーティー間の連絡用としてはこれでも十分過ぎるパワーで、実際の運用では、電池の消費を抑える0.2W か0.5Wモードにしておいても、表題の用途ならほぼ問題無く使用できるでしょう。
登録局はキャリアセンスの問題がありますから、5W機であっても他の複数のデジタル登録局グループが混在するであろうスキー場などではなるべく低出力での運用が望ましいところです。

また、“DJ-DP10”はRALCWIというALINCO独自のデジタル変換方式を使用しているため、標準的なAMBEコーデックを採用した他社製のデジタル機との交信はできません。
しかし、元来デジタル簡易無線機器は不特定多数との交信を目的としておらず(可能ではありますが・・・)、30チャンネルの周波数と511のユーザーコード、さらに32,767の暗号化キーの組み合わせの中から特定の局のみを選択して交信できる高い秘匿性を持った通信システムであることを考えれば、独自の変換方式を持つ“DJ-DP10”はさらに秘匿性の高い機器だと言う事も出来るでしょう。

さて、“DJ-DP10”を商品として見た場合、私見ですが外観は少々野暮ったい感じで、“旧・STANDARD”製品のような垢抜けした見栄えは無く、工業意匠としては2流といった印象です。
また、筐体の材質も強靭なポリカーボネイトとはいえパカパカな質感で、仕上げも一見してラフな感じです。

また、液晶もフルドットではなく旧世代的なセグメント式でやや判り難い表示ですが・・・、こんな事の積み重ねでのおかげで他のデジタル機よりリーズナブルな価格設定が可能になったという事なら、これ位は我慢するしかないでしょう。(笑)

悪口ばかり言いましたが、以上の点を除けば、本体はIP67の防水防塵規格を満たしていますし、アンテナがショートとロング2種類標準付属していたり、購入時に標準バッテリータイプと大容量バッテリータイプの選択が出来たりと、消費者目線では価格を含めなかなか気の利いた製品ではあります。

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(ロングとショート2種類のアンテナが標準付属する)

さらに純正のIP67準拠の防水スピーカーマイク“EMS-72”を組み合わせ、無線機本体を保温のためポーチに入れザック上部に取り付け、あるいは収納(アンテナはなるべく出して・・・)してカールコードで延長されたハンドセットと分離しておくとさらに使い勝手は向上します。

交信のたび一々トランシーバーをポケットから取り出すのは面倒ですし、その状態では咄嗟の呼びかけやそれに対する応答もできません。
しかし、防水のスピーカーマイクを胸の位置に着けていれば、極端な話滑降中でも通信ができます。
トランシーバーの機能が格段に向上し、また無線の楽しさ便利さを実感できますから可能ならこの形態での使用を強くお薦めします。

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(㊧防水マイクを接続し、㊨ショルダーストラップに着けるととても便利!)


軽さとバッテリー寿命という点で“特小”にも捨てがたい魅力はあるのですが、総合的に判断すれば通信の確実性というメリットのある“DJ-DP10”のほうがBCツアーのパーティー間連絡用トランシーバーとして優れているような気がします。

通信距離についても1Wでも見通しならショートアンテナでも2km以上、ロングアンテナ使用なら数キロは届きますし、樹林帯でも“特小”とは比較にならない通話距離を持っていることを確認しています。

なお、使用にあたっては所管の総務省綜合通信局に簡単な開局申請(\2,900)を行い、毎年の電波利用料(@\450)を納付する必要がありますのでご注意ください。
これを怠ると電波法違反ですし、送信時に音声信号と同時に個体識別番号が発信されますのでその気になれば未登録機器の使用はすぐにバレちゃうそうです。(?)

また、この記事を書いている時点で1W 機はALINCOの“DJ-DP10”1機種だけですが、同様の小型機の潜在需要は少なくないと思われますので、今後老舗メーカー3社の新たな1W機市場参入が待ち遠しいところですね。


最後になりますが・・・、仲間内のBCツアーパーティーでも(緊急連絡用のアマチュア無線ハンディー機に加え)、ガイドツアーのように最低でも先頭と最後尾に2台のトランシーバーを装備しておけば、より安全かつスムーズにツアーを行うことができると思います。

また、最近は滑走シーンを動画撮影する方も多いようですが、カメラマンとスキーヤーの連絡用にも便利でしょうから、状況に応じて先に紹介した“特小”トランシーバーと“デジタル登録局”を上手く使い分けて活用してみてははいかがでしょうか。

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(本体ペアと充電スタンド一式をペリカンケースに収納すると少しは高級感が・・・!?・笑)




【余談ですが・・・】

さて、ここからが本音の話です。(冗談でハム用語〈→※〉を多用してみましたので、文末に注釈を付記しておきます・笑)

記事中には一応「緊急用にはアマチュア無線が便利」と書きましたが・・・。
一時は“King of hobby”とまで言われた、“アマチュア無線という趣味”自体の人気凋落により、現状では山の上で2M※のメインチャン※を開いても大都市近郊以外はCQ※コールをほとんど聞かなくなりました。

30年以上前の話ですが・・・、私は当時最新鋭だったicomの“IC-2N”や日本マランツの“C-110”などの2Mハンディー機(&重たい外部バッテリー・笑)を持って山に行っていました。
当時の最新鋭とはいっても小さなサムホイールダイヤルで一桁づつ周波数を合わせる、今思えば化石みたいな機械でしたがその分操作は単純明快!ずいぶん遊ばせてもらいました。

その時代は東北の辺鄙な山でも稜線まで行けばメインチャンは結構賑やかだったので、低出力のハンディー機でも電波を通じて地元YL※さんと電池残量を気にしながらも楽しくラグチュー※したり、麓の街のOM※さんとのQSO※では下山後にお薦めの居酒屋を教えてもらった事もあります。(こんな他愛のない会話でもアマチュア業務の範疇です!)

しかし、現在地方の山間部では2Mのタヌキ※で暇つぶしようとしても寂しいくらい静かですし、ましてや430MHz帯ではスキャンしてもローカルのQSOすらほとんど聞こえない状態で、VHF/UHFとも聞こえてくるのはアンカバー※とおぼしき連絡通信ばかりです。(トラックドライバーのイッチョンチョン※・ハイパワー違法無線も一時よりはずいぶん少なくなりましたが・・・)

そんな訳で・・・、現状では「携帯の通じるところでは携帯で、携帯の通じないところではアマチュア機で・・・」と二昔前の原則論を言ったところで、現実にはガラ携でも通じないところで遭難した場合、アマチュア機を持っていたとしても、善意のアマチュア局を通じて地元警察に救助要請ができる可能性は極めて低いと考えざるを得ません。(クラブの集中山行等で複数のパーティーが使用周波数や交信時間を予め決めてあったり、夏の北アルプスで常時メインチャンをワッチ※している山小屋が近くにある場合はかなり有効かもしれませんが・・・)

また、5Wハンディー機でもフルパワーの通信ではあっという間にバッテリーが消耗してしまうので、実際には緊急時も1W以下の出力で運用することになりますが、山からレピーター※経由で救助要請するというのも事実上困難ですし、やはりこの現状ゆえ稜線では偶然何とかなったとしても僻地の谷筋での救助要請はまず不可能と言うのが現実ではないでしょうか。

また、個人が確信犯としてアマチュア機をパーティー内連絡用と緊急用との兼用で山に持って行くと言うのなら敢えて止めはしませんが・・・、違法?の負目があるばかりでなく前述のように緊急用としては当てになりませんし、パーティー内連絡を0.5Wで運用したとしても1日つけっぱなしではイザという時には確実にバッテリー切れになっているはずですから、余裕を持って重い予備バッテリーを持参しないと兼用は難しいでしょう。

とにかくアマチュア無線では救助要請ですら緊急避難すれすれのグレーゾーン、ましてやツアー中の仲間内の連絡で「お~い、もうそろそろ右の尾根に上がれよー!」とか「コケてもうた~、先行かんと待っといてチョー!」などという連絡は完全に御法度なのです。

特に(自称?)プロガイドの中にもアマチュア無線をこのような目的で使用している方がいるようですが、職業としてアマチュアバンドを使用するのは法律上はもちろん、プロとしてのモラル上も大きな問題だと思います。
まぁ、プロガイドの中には『元?コース外滑走の常習者で出入り禁止のスキー場も数知れず?!』なんてモラルからも解き放されちゃったような猛者もいらっしゃるようですが、そんな方にはモラルの話をしたって仕方が無いんでしょうけどね。(笑)

さて、先ほどお話ししたように、移動先で初めてQSOしたアマチュア局長さんに地元の居酒屋の紹介をしてもらうのはセーフで、仲間内でのレジャー用の連絡だとアマチュア業務に該当せずアウト、だと言われても、アマチュア無線を趣味としていない一般の方には納得できないかもしれませんが、法的にはそうなっているのですからしょうがありません!

正直な話、私もこんな使い方は過去も現在も只の一度もしていないと言ったら大嘘になりますが、日本は法治国家ですから私も公式な場では駄目なものは駄目!としか言えないのです。
アマチュア局には「非常通信」(←後段の『登山での無線機所持について』もご参照ください)が認められているとはいえそれは極端に使途が限定されていますし、厳密に言えば山での遭難救助要請はアマチュア業務には該当しないというのが一般的な見解でしょう。
極端な話、登山中の遭難に備えて従免※を取得するのも、登山に緊急用を目的としたアマチュアバンドの無線機を持って行くのも法的には根本的に間違った行為なのですから・・・。

ですから皆さんも山で遭難し、アマチュア無線のおかげでめでたく救助された時には、念の為「いやぁ~まいっちゃったなぁ~、アマチュア無線を趣味として楽しむために無線機を山に持っていったら、たまたま遭難しちゃったんですよ~。その時は命の危険を感じたので緊急避難として不本意ですが無線機を使用する以外方法が無かったんです~。はい~。」とワザトラシイ言い訳をするのが正しいのです。これでほぼイリーガルではなくなりますからね。(笑)

アホ臭いと感じるでしょうが、これが『アマチュア無線』なんですから、そんなもんだと思って諦めてください。
それが嫌なら従免取ったりコールサイン※貰ったりしなければいいだけの話です。(納得できない方のために、この辺の事情をウィキにリンクしときましたんで、熟読して理解してください)

そんな訳で、アマチュア機を登山の連絡用に使うというのは法的にも問題があるばかりでなく、緊急用にしても事実上稜線上でのアクシデント以外ではほぼ役に立たないとしたら・・・、せめてBCツアー中のパーティー内の連絡などには、その目的で出力やバンドを指定された“特小”や“デジタル登録局機”などの合法的な無線機を堂々と使って楽しんだ方が大人として気持ち良く遊べるだろう・・・、というのが私の立場です。

ぶっちゃけた話・・・、現状として山で緊急用に使えるほぼ確実な通信手段はイリジウムやインマルサットなどの通信衛星を使った衛星携帯電話しかありません。
これなら空さえ開けていれば谷筋に居ようが、何処ヘでも一発で連絡が可能ですから、どうしても緊急通信手段が欲しければこれを持てばいいのです。

高額なイニシャルコスト&ランニングコストが(機器代に20万以上、使わなくても月々数千円、使ったら使ったでかなりの通話料が従量課金)、必要となりますが、近い将来ツアーガイドには義務携行品となりそうですし、個人登山者も(地震等の災害時の通信手段の確保という観点も含め)、真剣に所持を検討したほうがよさそうな気もします。

ソフトバンクモバイルの衛星携帯参入で将来的には運用コストも低下してくるとは思いますが・・・、現状では万が一の遭難のための費用対効果で考えた場合、年間約十万円という出費はプロガイドならいざ知らず月一回の登山を楽しむ一般の登山者では躊躇して当然の金額ですよね。
また、もう少し安上がりにしたければ「The SPOT Satellite GPS Messenger」なんてモノもあります。
詳細な状況までは連絡できないのでフィールドでの有効性はいまだ未知数としか言えませんが日本での展開に期待したいですね。

まぁ、将来リーズナブルな費用で衛星携帯が持てるようになったとしても、無謀登山をしたり安易に救助要請をしたりする風潮が広がっては困りますが・・・。

さて、以上のような理由で、緊急用には衛星携帯電話が理想ですが、現実にはそうもいかないので(法的にも問題があり有効性にも疑問があるにしても・・・)次善策としてのアマチュア機を緊急用として持ち、パーティー内連絡には別の手段として“特小”や“デジタル登録局機”を使用するのがベストだと考えている今日この頃であります。
では“73”※&88※!

追記!
日本のアマチュアバンドの現状があまりにもアマチュア無線の本質とかけ離れた状況になっているようなので、原則論で敢えて誇張した表現をしてみただけなので、私をそんなお堅い人間だとは思わないでくださいね。(笑)
しかし、
国際アマチュア無線連合のガイドラインでも 「夕食のための買い物リストを渡すためにアマチュア無線を利用するべきではありません」 と明記されていることを皆さんはご存知でしょうか?。
「武士は食わねど高楊枝」ではありませんが、このような高邁な原則を掲げていたおかげでアマチュア無線は“King of hobby”とも呼ばれリスペクトされてきたのです。

皆がそうしているから自分もそうする権利があるんだ、と主張するのは子供の論理です。
原則を無視した現状追認の要求や既成事実を既得権だと主張するのはヤクザの論理です。(?)
自由に使いたいからという自分の都合を優先させ、際限も無く許容範囲の拡大解釈を繰り返していけばアマチュア無線はアマチュア無線ではなくなってしまいますから・・・。
私は、少なくても無線従事者免許を持つ者はこの原則を尊重し、本来のアマチュア業務とは何なのかを常に意識し、自制してアマチュアバンドを使用しないと、最終的には違法のアンカバーと同じレベルに落ちちゃうんじゃないかと思うんです。(もちろん、私も原理主義者ではありませんから少々のルール違反もアマチュア無線の楽しみの内、と考えていますが・・・笑)
さもないと、商業利用の需要増加による周波数の奪い合いのような状況の中、アマチュア無線をリスペクトすべきものとして優遇して使用させていただいている 帯域をお上に返上しなければならない時がいずれやって来る・・・
、というのが現状なのです。(パーソナル無線のバンドは総務省のバンドプラン再編により他の業界に振り分けられ平成27年で使用できなくなります、また特定小電力機も同様な理由で平成34年いっぱいまでしか使えません。)
また、アマチュア無線は、毎回自分のコールサインと呼び出し相手のコールサインを明示してから交信するのがルールです。PTTを押すたび毎回ですよ!毎回!
面倒ですよね。現実としてBCツアー中に一々そんなことやってられませんよ!。
だったら、そんな制約のない自由に利用できる別の無線手段を利用した方が、従事者免許を持つ私としてはアマチュアバンドを使用するうえでの義務から解放され、気持ちよく無線を使える気がするんですが・・・、皆さんはどうお考えでしょうか?。
また小難しい話になってしまいすみませんが・・・、時流に一石を投じるのも年寄りの役割ですので今回は嫌われ役に廻ってみました。

 (酩酊状態で書いた文章を、3/11に少々校正しました)

(注釈)
2M        →144MHz帯(波長が約2メートルだから、ツーメーター)
メインチャン   →各バンドの呼び出し周波数(コールチャンネル)
CQ         →不特定局への呼びかけ符号
YL        →“Young Lady”・・・というか、若くなくても女性局長をこう呼ぶ
OM        →“Old Man”ベテラン局長を敬意をこめてこう呼ぶ
QSO       →無線で交信すること
タヌキ(狸)   →他人同士の交信を傍受すること(やや悪趣味だが結構楽しい・笑)
アンカバー   →正式に開局していない違法無線局
イッチョンチョン →彼らは2M帯をこう呼んで勝手に使用している
ワッチ       →常時受信状態で待機する事
レピーター     →遠距離通信用の中継局(善意で設置されたものがほとんど?)
従免         →“無線従事者免許”いわゆるアマチュア無線免許
コールサイン  →無線局固有の呼び出し符号・(例)“JA1***”
73        →“Best regard”手紙では「敬具」?、・・・つまり「さようなら」
88        →”Love and kiss”YLさんに対する「さようなら」

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