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2013年3月27日 (水)

“DYNAFIT/Beast”チョットだけレビュー

便利度 :★★☆☆☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★☆☆☆☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(試乗しただけなので確定した評価ではありませんが・・・)



Cimg1307
(最新の“DYNAFIT/Beast”を使ってみました)


先日Dynafitの新型の未発売モデル“DYNAFIT/Beast”を短時間ですが試用してみましたので、印象だけですが報告したいと思います。

“DYNAFIT/Beast”の外観はとてもメカニカルな印象で、機械好きの私から見ればかなりの好印象です。

トーピースの大きな変更は、セーフティー機能を高めるためトーピース全体がターンテーブルに乗っているような構造になりました。
また、歩行モードで回転しては困るので黒のロックレバーを前方に倒すとピンのロックと同時にターンテーブルもロックされるようです。

Cimg1315 Cimg1309
(㊧トーピース全体が回転する ㊨装着状態)


ブーツの装着に関しては旧モデルより容易になったとのことですが、DYNAFIT製のブーツのようにピンが収まる部分にガイドが設けられているモノ以外だと、かえってトーピースの装着に手間取ると思われます。
今回私はGARMONTのTEC対応ブーツで“Beast”を履いてみたのですが、慣れないせいか当初は一発で装着できませんでした。

ヒールピースは複雑な構造で前圧用のスプリングとセーフティー機構用のスプリングが分かれており、とてもメカニカルな外観です。

Cimg1306
(従来のモデルとは異なる構造のヒールピース)


ロックピンは涙滴断面形状で、ピンの上には装着時ブーツの金具に誘導するガイドピン?が設けられています。
本来“DYNAFIT/Beast”と組み合わせるには、ヒール金具の部分に後付けで専用金具を装着したブーツを使用するのが正しいようなのですが、私のブーツはノーマルだったのにもかかわらず何とか装着が可能でした。
製品の互換性やこの組み合わせで正常に機能するかは不明ですが、この状態でも一応不都合なく滑ることはできました。
この辺の対応の問題は、現在私にもよく分かりませんので正式な製品リリース時のメーカーのインフォメーションを待ちたいと思います。

Cimg1314
(固定用のピンとガイド用のピン?が上下に配置されている)


滑降モードから歩行・登行モードへの切り替えは一段目のヒールリフターを下して踵で踏めばスキーブレーキが上がったままロックされ、簡単に歩行モードに切り替えることが可能です。

ただし、スキーブレーキは角度・長さとも不足で硬雪のゲレンデやクラスト斜面だとかなりの確率で板を流してしまいそうです。
ここはぜひとも改良を行ってほしい部分でしょう。

Cimg1313
(ブレーキが完全に立った状態でもこの程度)

あと、ブレーキ付き“DYNAFIT”全般に言える事ですが、歩行モードではブレーキもロックされて効きませんから、その状態で誤解放してしまうと100%板を流してしまいます。
結局スキーツアーで使用する時はブレーキ付きの機種であってもリーシュを装着しなくてはならないという事になる訳ですから、このあたりについても、ワンタッチでビンディングに着脱可能な専用リーシュの開発等をメーカーに期待したいところですね。


Cimg1308


さて、以上述べたように“DYNAFIT/Beast”は、TECビ゙ンディングの中では最も安全なセーフティー機構を持ち、しかも解放値も競技用ビンディング顔負けのDIN16まで設定可能と、フリーライディングはもちろん、エクストリームにまで対応可能なビンディングに進化した事は間違いありません。

しかし、その代償としてかなりの重量増加と、これ以上削るムダは無いという領域にまで達していたある種の機能美を失ったこともまた事実です。

”DYNAFIT/Radical”以降、DYNAFITのTECビンディングはブレーキ装着が標準仕様の“普通の”ビンディングになってしまったようです。
小型・軽量・シンプルが信条だったはずのTECビンディングの本家DYNAFITのラインナップの中で、スキーツアー用のブレーキレスの小型・軽量アイテムを選ぼうとすると“Speed-Radical”しか選択枝が無い(レース用等を除き)と言うのも少々さびしい気がします。

結論として、私は多分この“DYNAFIT/Beast”を購入する事は無いんじゃないかと思います。
高機能はそれなりに素晴らしいとは思いますが・・・、やはり、TECビンディングの真骨頂は小型・軽量そしてシンプルなんじゃないでしょうか?
性能を追求するのも悪い事だとは思いませんが、TECビンディングの本家DYNAFITには、TEC本来の持ち味を残したシンプルな新製品の開発も望みたいと考えるのは私だけではないはずです・・・。

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コメント

全くの同感です!昨年よりTLTを導入しましたがDYNAFIT/RadicalSTを軽量の板に付けたのですが、なぜかビンディングが鈍臭くその後ブレーキを外してみたりしましたが、やはり安っぽくて購入したのを後悔しています。それで今シーズン、ATK raceのツアービンディングを日本でたった一人購入して今使用していますが、こちらは軽量かつ装着感も極めて高品質で高価なりの満足を味わっています。
DYNAFITを買うなら、ATKをもう一台買います。

投稿: 岩瀬 哲仁 | 2013年3月27日 (水) 22時12分

岩瀬さんようこそ。

ATKのビンディングは白馬のラッピーでも売っていましたので正規に輸入されるようになったのかも知れませんね。
高品質なのはわかりますが、その分値段も高いので買うのに勇気が必要でしょう。

では!

投稿: 理事長 | 2013年3月28日 (木) 08時54分

理事長様

はじめまして。
御挨拶が遅れまして、申し訳ありません。

一つ一つの道具が、深く掘り下げられた内容で、こちらこそ色々と勉強させていただいております。
私はどうしても大雑把な性格なので、粗い文章になってしまいます。
理事長様のように上品な内容になればとは思っているのですが・・・。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: 目目連 | 2013年4月 2日 (火) 17時16分

“目目連”さん、当ブログへようこそ!

私が物好きでやっている悪戯を記事にしただけなので、お褒めを頂くような内容ではないのですが・・・。

今後とも『山道具道楽』をよろしくお願いします。

投稿: 理事長 | 2013年4月 3日 (水) 07時36分

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