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2013年6月 8日 (土)

“BD/Whippet”を手袋に優しくする

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆



BDのセルフアレストポール“ウィペット”は以前のモデルに比べピックの造りが堅牢になり、ルートによってはこれを持つことで装備からピッケルを省略する事も可能です。

スキーポールとしては重たいのと、2段式のため仕舞寸法が長すぎるのが弱点ですが、私はこれを状況に応じて短く収納できるように改造して汎用性を高めて使用しています。
(来シーズンには3段の“ウィペット”が発売されるそうなので、現段階では改造するよりその発売を待ったほうがよさそうです)

さて、この“ウィペット”ですが、当初は大きな問題は無いと思っていたものの、これまで使ってみて些細ですが幾つか気になる所を見つけました。

その一つが、今回の記事で紹介するピックの部分の形状に起因する問題です。

グリップを普通に握っている時には問題無いのですが、登行時にピッケルを持つようにピックを上から横向きに握ったり、ピックを前向きにしてグリップの頭に掌を当てるように持った時、ピック上部から横に張り出したフィンのような部分の先端がグローブに擦れてしまうのです。

Wpt_1 Wpt_3
(格好は良いが三角の部分が尖がり過ぎ!)

このフィン状部分は軟雪での抵抗を高めるためにあるものなのでしょうが、チョット大きい上に明らかに角がやや尖がり過ぎだと思います。

この三角の突起はビンディングやスノーシューのヒールリフターを起こすのには役立つかもしれませんが、それだったらピック先端を使えばいいだけの話ですから、この形状であるべき大きな理由は見当たりません。

デザイン的にはラディカルでカッコイイのですが、問題はこの部分が人差し指や掌に当たって不快なだけでなく、先端の角の部分がグローブに擦れてレザーを傷めてしまうのは大きな問題です。
私が貧乏性のせいか、高価なグローブに疵が付いた時は思わずムッとしてしまいました。

Glb_3
(高価なグローブ・笑)


そんな訳で、グローブのためにも早速改造です!
まず、尖った部分を金鋸で切り落し、ベルトサンダーで大きなRに仕上げ、断面の角部分を大き目に面取りをして手に優しい形状に整形します。
電動工具を使用する時は過熱しないよう冷水で冷やしながら少しづつ削ります。
心配なら、手ヤスリで仕上げるのも良いでしょう。

Wpt_5 Wpt_4
(この位のRだと握っても違和感は無い)

ラフに仕上げた後、最後にサンドペーパーで滑らかに磨けば完成です。
ついでですから、同時にサンドペーパーでグリップ近くのセレーション部のバリも滑らかにして大きめに糸面をとっておきましょう。

さて、このままでも実用上は問題無いのですが、ピック全体が黒染め仕上げになっているのに、加工した面だけピカピカなのは気になりますし、このままでは赤錆も目立つでしょうから周りと同様黒染めと呼ばれる表面処理をしておく事にしました。

Whippet_3
(加工した面を黒染めしてみた)

黒染めにはスチール用の“ガンブルー”を使いますが、画像(↓)の“バーチウッド・スーパーブルー”なら、漬込みタイプと異なり筆や綿棒で部分的に塗るだけで簡単に処理できますのでお勧めです。
材質がクロモリ鋼なので効果が気になりましたが、問題無く黒染めができました。

処理に当たっては、必ず表面を脱脂し、その後切断面や糸面をとった部分にガンブルーを薄く塗るとすぐに表面が黒く変化しますから、数分したら温水で処理液を洗い流せば完了です。
一度で黒さが足りないと感じたなら、再度同じことを繰り返しましょう。

Gun_blue

なお、この黒染めの四酸化三鉄被膜はそれ自体に大きな防錆効果はありません。
黒染めの防錆効果とは、被膜の微細な孔に油分を保持することで表面が酸素や水分に直接曝されないようにするという事なので、最後に防錆油を軽く塗って完成です。


角が取れ、デザイン的にはおとなしい印象になりますが、手に持っても違和感が無く、グローブも痛みませんので、“Whippet”をお使いの方は試して損になる改造ではないと思いますよ。


(“ウィペット”をさらに使いやすく?する改造もすでに実施済みです。近日公開予定ですので・・・、請御期待!。)

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