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2013年7月10日 (水)

自作ピンチクリアーのグレードアップ

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★★☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆

(自作ピンチクリアー全体の評価です)

登山靴の当たり出しや、スキーブーツのシェル出しに必要なのがピンチクリアーという特殊工具です。
しかし、プロショップ用の本物は高価で素人には手が届きませんので、私は簡易型のピンチクリアーを自作し、自分で使用する靴は自分で矯正しています。

もちろん用途の異なる工具を流用した自作品ですから、専用の製品に比べれば不満な点があるのは当然の事です。
しかし、こんな道具でもアマチュアレベルでの加工は十分可能ですので、これまで便利に使ってきました。

Bpc_8
(自作のピンチクリアー2号機)

しかし、自作ピンチクリアーで不満だった点の一つが、半球状の押し型しかなかったため、ポイントでの加工しかできなかったということです。
これでは小指の付け根から指先周辺を面で押し出すといった矯正をしようとしても中々上手には加工できませんでした。

プロ用工具には半球状の押し型と長球半楕円体の押し型が交換できるようになっていて状況に応じて使い分けが可能なので、私の自作ピンチクリアーにも同様な半楕円体状の押し型を作ることにしました。

専用のピンチクリアーでは「押し型」とセットで「受け」の部分も楕円状のモノに交換するようになっていますが、楕円状「受け」の自作はNCフライスでも持っていないと難しそうなので取り敢えず押し型のみ楕円体にしてみました。

この押し型ですが、素材は2017アルミのブロックをベルトサンダーで削り出し、軽くバフ掛けして鏡面に仕上げてみました。
また、裏側に盲慣穴を開けて3本組タップでなるべく奥までネジを切り、取り付け用のビスを固定してあります。

実際にシェル出しに使用する時は押し型とシェルとの間に重ねたウェスを挟みますのでバフ仕上げまでする必要は無いのですが・・・、撮影用にピカピカにしてみました。(笑)

これでシェル出しをする位置によって二種類の押し型を交換できるようになりましたので、この自作ピンチクリアーの汎用性がさらに高まったと言えるでしょう。

Ov_5  Ov_6
(真鍮製の半球型押し型とアルミ製の半楕円体型押し型)

動作テストとして、ランドーネブーツの小指部分を、私の考案したスチーム加熱システム と組み合わせてシェル出しを行ってみました。

「押し型」の向きに注意し、加熱しながらクランプを締め込み、そのまま徐冷すれば作業終了です。

Ov_3  Ov_1
(スチーム加熱によるシェル出しシステム)

半球状押し型で2カ所押し出すのは困難ですが、この半楕円体の押し型を使用たところスムーズなカーブで成型できましたので、まずは成功というところでしょう。(画像↓)

Ov_2

まぁ、ここまでする物好きな方は少ないかも知れませんが・・・、ピンチクリアーは一つ作っておけば周囲の方も含め長く便利に使えますし、失敗覚悟で何でも自分でやってみるってのも結構楽しいですから、是非皆さんも挑戦してみてください!

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コメント

いつも楽しみに拝見しています。
今日ブログを参考に古いブーツをシェル出ししたらすんなりうまくいきました。おかげさまです。これからもブログを楽しく見せていただきます、ありがとうございました。

投稿: たけろう | 2015年4月26日 (日) 18時34分

“たけろう”さん、ようこそ!

シェル出し成功おめでとうございます。

私も山道具系D.I.Y.仲間を増やそうと微力ながら頑張ってきましたので、このように私の記事が実際に役に立ったというコメントをいただける事をとてもうれしく思います。

では、今後とも『山道具道楽』をよろしく!

投稿: 理事長 | 2015年4月27日 (月) 07時34分

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