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2013年8月

2013年8月25日 (日)

ロータリーブラシをコードレスドリルで・・・?

便利度 :★★★★★
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



Makita_1
(Li イオン電池仕様のコードレスドリル)

スキーやスノーボードに『ワックスを掛ける』と言いますが、実際の作業ではワックスを掛けるというより、むしろ掛けたワックスを落とす作業の方が重要で、また手間もかかります。

特にチューンナップで深いストラクチャーを入れたソールの場合、スクレーピングだけでなく、念入りなブラッシングで仕上げておかないと、せっかく金を払ってストラクチャー加工をしても逆効果となったり、雪質によっては全く滑らないスキーになってしまう事もあるので要注意です。

特に最後のブラシ掛けをシッカリやって細かいストラクチャーの中まで余分なワックスを取り除き、ソールがしっとり濡れたような光沢を持つように仕上げておけば、スキーは手間を掛けた持ち主の期待を裏切らない走りを見せてくれるはずです。

そして、この手間の掛かるブラシ掛けを圧倒的に楽にしてくれる道具が“ロータリーブラシ”です。
電動ドリルのチャックに“ロータリーブラシ”のシャフトを咥え、ブラシに合った回転数で一気に仕上げると、今まで手でブラシ掛けをしていた時に比べビックリする位作業が捗ります。

この場合、電動ドリルは通常のAC電源の物を使うのが普通です。
その理由は、ロータリーブラシには種類によって適正な範囲の回転数が決まっていて、低回転で使うメタルブラシだったら普及品のコードレスドリルでも良いのでしょうが、仕上げ用のナイロンブラシなど、高回転を要するもの場合、アマチュア用のコードレスドリルだとどうしても回転数不足となり、またバッテリーの容量の関係で作業時間が確保できないといった問題があるからです。

かと言って、周囲の汚れるこの作業を行うのは戸外が普通ですから、作業に当たってはAC電源をコードリールで持って来なければなりません。

もしAC電源のドリルと同等のパワーを持つコードレスドリルがあれば電源コードを気にせずに作業ができますし、旅先で生塗りワックスをコルクローラーで展ばしたり、フリースで磨いたりする時にも重宝しそうです。

そんな訳で、この用途に使える18Vの大容量リチウムイオン電池を使った高性能のコードレスドリルを購入することにしました。

この種のドリルは数社から発売されていますが、どれを選んでもこの用途には十分使えそうです。
私は、どうせ金を掛けるのなら間違いの無いモノをと考え、国内外ともプロユースとしての実績が高い“マキタ”の製品に決めました。

Makita_2
(Li イオン電池仕様ならロータリーブラシにも十分使用できる)

また、このマキタのドリルは、レジャー用でもアルペンスキーの旗門セッティングや、フリークライマーが支点用のハンガーボルトやケミカルアンカーを埋める時にも使用されているので一部のアウトドア系の方にもお馴染みの製品だと思います。


チョット高価だったのですが、これまで使っていた12Vのニッカド電池のドリルと比べ、パワーも電池の持ちも桁違いといった感じで、ロータリーブラシの使用にも十分使え、大満足です。
欠点はバッテリーがやや重い事ですが、これは小容量のオプションバッテリーを購入すれば解決するでしょう。

更にパワーが必要なら32Vのコードレスツールもありますが、さらに高価ですしアマチュアにはオーバースペックだと思われますので、普通は18V機が妥当な線でしょう。

Makita_3
(予備電池を2~3個持っていると完璧だ!)

もちろん、コードレスドリルは、スキーのワックス掛け以外にも、ビンディングの取り付けや、その他日曜大工など諸々の用途にも広く活用できます。

このようにコードレスドリルは、D.I.Y.を趣味とする方が、まず入手すべき必携の電動工具ですし、アマチュア用だったら10年くらいは壊れる事も無いでしょうから、どうせ買うなら最初から性能の良いリチウムイオン電池仕様のコードレスドリルを選ぶ事を強くお薦めしたいと思います。

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2013年8月17日 (土)

”DEELUXE/Spark”の弱点を補強せよ!

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆


※クソ暑い中、今回も季節はずれの“冬ネタ”です!(笑)


”DEELUXE/Spark”はバックカントリースノーボードに特化したブーツです。
ソールがビブラムですから岩場の歩行にも安心ですし、ある程度はキックステップもできますから雪上の歩行でも普通のブーツよりはずっと安心です。(画像↓)

Spk_3

問題があるとすればビブラムの分だけブーツが大きくなっているので、ビンディングのストラップなどを再調整しなければならない事位かなぁ・・・、と思っていたらもう一つ大きな問題を発見してしまいました。

問題というのは普通のスキー場でリフトの乗り降りなど、前足だけビンディングを装着して後ろ足で蹴って進まねばならぬ時に発生します。

早い話が、その時に後ろ側のブーツのヒール内側の部分にボードのエッジがぶつかってしまうという経験はだれにもあると思いますが・・・、”DEELUXE/Spark”の場合はビブラムソールを貼る都合上?ヒールの中間部分がスニーカーのようなフォームラバーになっているので、ここにエッジが当たると軟らかいフォームラバーが削れてしまうのです。

Spk_2
(軟らかい赤いフォームラバーの部分が弱点!)

私もゲレンデから帰ってブーツを乾燥しようとしたら、踵のフォームラバー部分がガッツリ傷んでいたのに気が付きビックリしました。
このブーツはゲレンデで履くことを前提にしていないことと(?)、私が片足装着状態でカッコ悪くバタバタ歩くのが原因でしょうが、このまま履き続けるといずれヒール部からビブラムが剥がれてきそうです。
そこで、早速補強することにしました。
けっこう高価なブーツですから今後まだ3シーズンは使いたいですからね。

要は片足装着の時、エッジが当たるフォーム部分に硬いゴムの保護層を作ってしまえば良いのです。
私はその補強に“Shoe Goo”というウレタン系(たぶん?)の靴底補修接着剤を使いましたが、これは硬化した後にかなり強靭な層を形成しますので、今回のような用途にも最適だと思います。(画像↓)

Spk_4

手順は・・・。

①踵のサイド部分をサンディングしてから、

Spk_1
(画像は再補強の時の物です)

②補強(補修)したい範囲をガムテープでマスキングし、

③“Shoe Goo”をチューブから適量絞り出してから、

Spk_5 

④千枚通しの先端をフォームラバーに刺したり引っ掻いたりするようにして接着剤と表面を馴染ませ、

⑤最後に木製の使い捨てヘラで平滑に仕上げ、

Spk_6

 
⑥すぐにマスキングを剥がして、その後十分乾燥させれば完成です。

Spk_7


見かけ上、同様な仕上げになるものとして変性シリコン系の接着剤が考えられますが、強靭さや再補修の事を考えると、やはり“Shoe Goo”(ウレタン系接着剤?)を使うことを強く推奨します。

さて・・・、補強後にこのブーツでゲレンデに行ってきましたが、エッジの当たった痕跡はあるものの内側のフォームラバー部までは全く影響がないようなので、まずは大成功といったところでしょう。

”DEELUXE/Spark”をご使用の方で、私同様リフトの乗り降りの時、片足装着でバタバタ歩く足癖の悪い方にはぜひお勧めしたい補強だと思います。

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2013年8月 7日 (水)

“Whippet”、今度はピックを Sawed-off !

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★★☆☆☆
(失敗しても責任は持ちませんよ!)



【上段シャフトを短く“ Sawed-off” しちゃう改造は既にご紹介済みですが、今回はピックを短く切っちゃう改造です】


Whippet_5
(今回はこんなのを作っちゃいました)

ブラックダイヤモンドの“ウィペット”は頑丈な造りでイザという時にも十分実用になるセルフアレストポールだと思います。
類似の商品にグリベルの“コンドル”というセルフアレストポールがあり、私も購入時に選択に悩みました。
“コンドル”だったらピックが収納できますので滑降時にも安心ですが、実際に手に取ってみるとピック自体は鍛造っぽくて頑丈そうなのですが、極寒時や経年変化した場合、ヒンジ部分の強度が心配です。
また、手を入れるスペースも冬用の厚い手袋だと少し窮屈そうでしたので結局シンプルで頑丈そうな“ウィペット”を購入しました。

当ブログでもこれまで、3段のコンパクトタイプに改造したり 、ヘッドを握りやすくする改造をご紹介してきましたので、興味を持たれた方も多いと思います。

さて、この“ウィペット”・・・、良い道具だとは思いますが、敢えて不満を言わせてもらえば上記の二ヶ所の他にもストラップの取り付け位置が後ろ過ぎたり、ピックの長さが少々長すぎるような気がしたりと、気になる点も幾つか存在します。

Pc_3
(オリジナルのピックは長過ぎる?)

このピックの長さはあくまで個人的な感想ですが、手に持って滑っている時も少々気になります。
また、登行時にも普通の雪なら全く問題は無いのですが、氷化した硬い雪面にピックを刺そうとする場合、ピックとグリップを結ぶ直線と力を加える向が直線になっていないと、ピック先端を支点としてグリップを回転させる偶力が生じ不安定になってしまうのです。
この作用を軽減するには、グリップの中心からピックの先端までの距離を短くしてグリップに働くモーメントを小さくするしかありません。

・・・などと、適当な小理屈で自分を納得させ(笑)、ピックを若干短くカットすることにしました。

昔のLAMERやLIFELINKのセルフアレストポールの樹脂製ピックもこんなに長くありませんでしたし、BDの初代“ウィペット”の着脱式ピックも現行モデルよりずっと短いモノでしたから、現行モデルのピックを少々短くしてもほとんど問題は無いはずです。

実用上は今回の記事にある私の例よりもっと短くしても良いのでしょうが、取り敢えずセレーション一歯分短縮してみました。

切断には熱が発生しないようバンドソーや金鋸を使い、仕上げも水でピックを冷やしながらベルトサンダーで慎重に行います。
時間は掛かりますが手ヤスリで仕上げれば一番安全だと思います。

Wpt_1 Whippet_4
(㊧オリジナルを→ ㊨短くカットした)


仕上がった状態は画像をご覧いただければ一目瞭然だと思いますが、ピック先端にスクイ角を設けるように加工すると良いでしょう。

最後に加工した面を黒染めして完成です。
ここまでしておけば、周囲から自分で改造した道具だと気付かれる事も稀でしょう。
なお、黒染めについては冒頭にリンクした以前の記事を参考にしてください。

Wp2_5
(先端下側はスクイ角を持つように仕上げる)

さて、これまた手前味噌の評価ですが・・・、この改造で“ウィペット”は気分的にもずいぶん扱いやすくなった気がします。
改造前のピックは外見上も長過ぎて、滑降時にも心理的な不安材料となっていましたが、チョット短くなるだけで心理的にもかなり安心になりますし、また、以前行ったフィン状部分のカットと合計すると10グラム位は軽量化しているはずです。

なお、ピックが短くなると付属のピックカバーがフィン状部分に当たり末端まで入らなくなるので、ピックカバーにこの部分の逃げを切り欠いておくと良いでしょう。(画像↓)

Whippet_7


失敗の許されない改造ですので、誰にでもお薦めできるものではありませんが、デカくてゴツかった“ウィペット”が少しは扱い易くなりますので、“ウィペット”に同様の不満を持っている方にとっては試みる価値のある改造だと思います。

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