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2013年8月 7日 (水)

“Whippet”、今度はピックを Sawed-off !

便利度 :★★★★☆
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★★☆☆☆
(失敗しても責任は持ちませんよ!)



【上段シャフトを短く“ Sawed-off” しちゃう改造は既にご紹介済みですが、今回はピックを短く切っちゃう改造です】


Whippet_5
(今回はこんなのを作っちゃいました)

ブラックダイヤモンドの“ウィペット”は頑丈な造りでイザという時にも十分実用になるセルフアレストポールだと思います。
類似の商品にグリベルの“コンドル”というセルフアレストポールがあり、私も購入時に選択に悩みました。
“コンドル”だったらピックが収納できますので滑降時にも安心ですが、実際に手に取ってみるとピック自体は鍛造っぽくて頑丈そうなのですが、極寒時や経年変化した場合、ヒンジ部分の強度が心配です。
また、手を入れるスペースも冬用の厚い手袋だと少し窮屈そうでしたので結局シンプルで頑丈そうな“ウィペット”を購入しました。

当ブログでもこれまで、3段のコンパクトタイプに改造したり 、ヘッドを握りやすくする改造をご紹介してきましたので、興味を持たれた方も多いと思います。

さて、この“ウィペット”・・・、良い道具だとは思いますが、敢えて不満を言わせてもらえば上記の二ヶ所の他にもストラップの取り付け位置が後ろ過ぎたり、ピックの長さが少々長すぎるような気がしたりと、気になる点も幾つか存在します。

Pc_3
(オリジナルのピックは長過ぎる?)

このピックの長さはあくまで個人的な感想ですが、手に持って滑っている時も少々気になります。
また、登行時にも普通の雪なら全く問題は無いのですが、氷化した硬い雪面にピックを刺そうとする場合、ピックとグリップを結ぶ直線と力を加える向が直線になっていないと、ピック先端を支点としてグリップを回転させる偶力が生じ不安定になってしまうのです。
この作用を軽減するには、グリップの中心からピックの先端までの距離を短くしてグリップに働くモーメントを小さくするしかありません。

・・・などと、適当な小理屈で自分を納得させ(笑)、ピックを若干短くカットすることにしました。

昔のLAMERやLIFELINKのセルフアレストポールの樹脂製ピックもこんなに長くありませんでしたし、BDの初代“ウィペット”の着脱式ピックも現行モデルよりずっと短いモノでしたから、現行モデルのピックを少々短くしてもほとんど問題は無いはずです。

実用上は今回の記事にある私の例よりもっと短くしても良いのでしょうが、取り敢えずセレーション一歯分短縮してみました。

切断には熱が発生しないようバンドソーや金鋸を使い、仕上げも水でピックを冷やしながらベルトサンダーで慎重に行います。
時間は掛かりますが手ヤスリで仕上げれば一番安全だと思います。

Wpt_1 Whippet_4
(㊧オリジナルを→ ㊨短くカットした)


仕上がった状態は画像をご覧いただければ一目瞭然だと思いますが、ピック先端にスクイ角を設けるように加工すると良いでしょう。

最後に加工した面を黒染めして完成です。
ここまでしておけば、周囲から自分で改造した道具だと気付かれる事も稀でしょう。
なお、黒染めについては冒頭にリンクした以前の記事を参考にしてください。

Wp2_5
(先端下側はスクイ角を持つように仕上げる)

さて、これまた手前味噌の評価ですが・・・、この改造で“ウィペット”は気分的にもずいぶん扱いやすくなった気がします。
改造前のピックは外見上も長過ぎて、滑降時にも心理的な不安材料となっていましたが、チョット短くなるだけで心理的にもかなり安心になりますし、また、以前行ったフィン状部分のカットと合計すると10グラム位は軽量化しているはずです。

なお、ピックが短くなると付属のピックカバーがフィン状部分に当たり末端まで入らなくなるので、ピックカバーにこの部分の逃げを切り欠いておくと良いでしょう。(画像↓)

Whippet_7


失敗の許されない改造ですので、誰にでもお薦めできるものではありませんが、デカくてゴツかった“ウィペット”が少しは扱い易くなりますので、“ウィペット”に同様の不満を持っている方にとっては試みる価値のある改造だと思います。

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コメント

こんにちは、理事長さん
山用のストックを新調しようと思っています
となるとピックの付いた物を・・・と考えると
グリベルの“コンドル”か“ウィペット”がやはり候補になりました。
上記の話を聞くと、“ウィペット”ですかね
※“コンドル”は現物を見た事が有りませんでしたから、参考になります。
“コンドル”は収納出来るのがいいと考えていましたが、人によっては滑走時も、転倒したらコレしか止める方法が無いのだからピック収納に意味は無いという方もいて、なるほどと思いましたが、少し恐い気もしますね。

投稿: Katsu | 2013年8月 8日 (木) 10時22分

“Katsu”さんまいどです!

山に行ってましたが、予報に反して雨ばかりでした。
今年の夏の天候は異常ですね。

さて、ウィペットは今シーズン3段伸縮のカーボン製もラインナップに加わるそうですし、マイナーチェンジでヘッドの形も変わりストラップも握りやすく改良されているそうなので、それの日本発売を待ってから検討しても遅くないんじゃないでしょうか。
しかし、決断したら早めに注文しないとシーズン中には品切れになっちゃうかもしれませんね。
では!

投稿: 理事長 | 2013年8月 8日 (木) 10時50分

お!それはいいニュースですね
確認してみます。

投稿: Katsu | 2013年8月10日 (土) 10時00分

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