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2013年9月23日 (月)

焚火には、“ゴム太郎” より “ZUBAT” !

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆



泊りの沢登りには『焚火』が付き物です。

Takibi

本当は国立公園内はもとより、山の中での焚火なんか絶対にすべきでないということは私も重々承知していますが・・・、水辺から近く、確実に後始末ができる場所でなら、沢登りの時の焚火くらい大目に見てもらいたい・・・、というのが私の切なる願いです。
(5年も前に書いたものですが、私の言い訳的『焚火論?』はこの記事の後段をご覧ください)

さて、良い焚火には一定量の乾いた倒木や流木が必要なのは言うまでもありませんが、もう一つ必要なのが良く切れるノコギリです。

大きな倒木から枝を切り取ったり、重くて持ち運べない流木を分割したりする時、良く切れるノコギリを持っているかそうでないかで能率が格段に違ってきます。

また、良い焚火をするには、まずしっかりした火床を作る必要があります。
そして、火床用にはやや太めで長さの揃った真っ直ぐな流木が理想ですが、その長さを揃えるにも、やはり良く切れるノコギリが必要です。

そんな訳で、私は以前紹介したように、シルキーというメーカー“ゴム太郎”という鋸の替刃のみ購入し、ポリエチレン系の自己融着テープでグリップを造り、ポリプロピレン板で鞘を自作して使っていました。

これは何も、ケチって握りやすいグリップとシッカリした鞘が付いた製品版“ゴム太郎”を買わないのではありません。
替刃を加工し鞘も自作した方が軽量化でき、また薄い方がザック内側にスルッと差し込んで持ち歩く事ができるからです。

テープを巻いただけのグリップは薄くて握り難そうに見えますが、一日中枝打ち作業をするならともかく、焚火の薪を一回分作るぐらいなら全く問題はありません。

Noko1
(シルキーの“ゴム太郎”)

こんな良く切れる“ゴム太郎”に不満は無いのですが、さらに沢登りに良さそうな製品が同じシルキーから発売されていましたので、さっそく入手してみました。

その名も“シルキー/ ZUBAT ”、いかにも切れそうな名前です。

その他にも同社には“シルキー/ スゴイ ”なんて言うもっと切れそうな製品もありましたが、些か長過ぎるので刃の長さが24㎝から設定されている“ ZUBAT ”の方を選択しました。

Zubat_3 Zubat_2
(㊧ZUBAT、㊨上から、ゴム太郎21㎝・27㎝、ZUBAT24㎝)

この“ ZUBAT ”には24~39センチまで5種類がありますので、大人数パーティーで、「材木屋の火事」みたいに大きな焚火を(お奨めはしませんが・・・笑)したければ、より長いタイプを選ぶと良いでしょう。
ただし、本当に良く切れますので薪の作りすぎと無駄遣いは控えましょうね。

私は小さな焚火しかしないという自戒を込めて(笑)一番小振りな24センチを選びましたが、沢の焚火用にはこれで必要にして十分でしょう。

私は“ゴム太郎”の21㎝・24㎝・27㎝を持っていますが、沢に持っていくのは21㎝か24㎝ばかりです。

また、グリップとシース(鞘)の加工については以前の記事と同じですので詳細はそちらを参考にしてください。

今回はベルトグラインダーで角を丸めたグリップ部にブチルゴム系の自己融着テープを巻き、その上から熱収縮チューブを被せてみましたが、結構イイ感じです。
しかし、ここは丈夫なポリエチレン系の自己融着テープを厚めに巻きっぱなしにしただけでも、実用上何ら不都合はありません。(ポリエチレン系自己融着テープと表記しましたが、実際にはブチルゴムの融着層と強いポリエチレン層を重ね合わせた構造のテープです)

また、シース(鞘)はポリプロピレン板を二つ折りにして鳩目で留めます。
鳩目は専用の打ち具が必要ですが、通常の両面カシメより軽く作ることができます。

Zubat_4 Zubat_5
(㊧グリップ部、㊨PP板と鳩目で作ったシース)


さて、この“ZUBAT”は、カーブソーと言ってコンケーブした形状の刃が特徴で、引くだけで湾曲した刃が切る対象に効果的に食い込むのだそうです。

枝打ちや丸太を切る作業に特化したノコギリですので大工仕事には向かないようですが、アサリの無い目立てなので粗目でも切り口は予想外に平滑です。

外見上は直刃でもカーブソーでも大差が無いように見えますが、実際に丸太で直刃の“ゴム太郎”と使い比べてみた結果、“ZUBAT”は引ききるまで刃が食込んでいることが体感としても判りました。
どうやら宣伝文句に嘘は無いようです。

その他、沢の天場の整地で笹を刈り取るような場合でも、適度に湾曲した刃は効果的な刈り払いに貢献してくれるはずです。

まぁ、冬山登山やBCツアーでのスノーソーとしても兼用したければ、直刃の“ゴム太郎(粗目)”の長目の物を選ぶ方が賢明でしょうが・・・、沢登り専用だったら間違いなく小振りの“ ZUBAT ”の方が便利だと思いますよ。

そんな訳で、これから沢登り用のノコギリを買うなら“ゴム太郎” より “ZUBAT”がオススメです!

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沢登り」カテゴリの記事

コメント

うううう、沢登にノコギリとは発想すらなかった。

たしかに沢の中の幕営で焚き火しないなんて、考えられませんね。ぼくが沢通いしてたころでも、おおっぴらに焚き火はできませんでしたが、天幕の設置が終われば、遠慮がちに?、必ず!、枯木をあつめたものです。樹皮が剥がれて白骨のようにつるつるのやつ、よく燃えて火持ちも良かった。

投稿: OJer | 2013年9月23日 (月) 22時07分

“OJer″さんようこそ!

私の周りでは40年も前から沢にノコギリを持って行って、遠慮がちながら堂々と焚火をしちゃってます。(笑)
鉈なんかより、ノコギリのほうが軽いし一番役に立ちますからね。

では今後とも『山道具道楽』をよろしく!

投稿: 理事長 | 2013年9月23日 (月) 22時53分

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