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2013年10月25日 (金)

“GAS SAVER/押忍!”に改造! ②

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★★☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆
(手作業で行えば“工作度 :★★☆☆☆” です)


【 「“GAS SAVER/押忍!”に改造! ①」からの続きです】


Dscf0343
(最終的にこんな形になります)

完成したかに見えた“GAS SAVER/押忍!”だったのですが・・・、実際にテストしてみたところ、下のカートリッジに押し付ける時にチョット曲がったりグラついたりした時、ガスが一瞬「プシュッ」と漏れてしまうのです。

これはネジを締め付けた時に、器具の安定と締め付け過ぎを防ぐためGAS SAVERのボディーの縁がカートリッジ上部に接触するようになっているのですが、この部分がテコの支点ようになってカートリッジが傾いた時にOリングが座面から離れガスが漏れてしまうからです。

“つめかえ君”では可動式のフランジがこの役割をしていますから、邪魔なら取り外してしまえば良いのですが、この“GAS SAVER”の場合はボディーがワンピースのためそうもいきません。
そこで、カートリッジに当たるボディーの一部を削ってしまうことにしました。

Tsumekae_5
(“つめかえ君”のフランジは簡単に着脱・調節ができる)

二度手間で面倒なのですが、再度4ツ爪チャックに咥え直しての切削です。
このような異形断面の断続切削はワークに強い力が加わりますので今度はスプリングピンを抜きバルブステムを取り外し、ボディー全体をシッカリ固定しての作業になりました。


せっかく手間をかけてセッティングしたついでなので画像にあるように大きく切削してしまいましたが、本当は1.5㎜ほど切り込めば十分だと思います。

Gworks_gs_2Gsos_1Gsos_2
(㊧加工前、→㊥㊨のようにカートリッジに接触する分を切削)

最後に・・・、これは特に必須ではありませんが、下側のOリングを低温でも柔軟なシリコン製に交換しておけば完璧でしょう。
(この用途では、常時液化ガスに接しているわけでないので低温下での柔軟性を優先しましたが、ガスバーナーでの通常使用にはNBR製のOリングが適しています)

Tkk_1
(㊧NBR製、㊨シリコンゴム製のOリング)



さて、作業後に思ったのは・・・、ネジ山を削り落すには何も自作バイトまで作らなくても、ワークがアルミですから低速回転で四角い精密ヤスリを手持ちでネジ山に押し付けても、問題無く作業が出来そうだという事です。

また、時間は掛かりますが、旋盤を使わずボディーを手持ちして回転させながら精密ヤスリ、あるいは鋼材で細い角柱状のキサゲを作ってネジ山を削っていっても同様な加工が出来そうです。

まぁ、ぶっちゃけた話・・・、ヤトイを作り、旋盤のチャックに咥えて、センター出しをして・・・、といった手間を考えれば、初めから手加工でネジ山を削り落としたほうが手っ取り早いと言う事です!。

また、ボディー下部とカートリッジの干渉を回避するための加工も、私はブログに掲載する関係で体裁にこだわり画像のように旋盤で綺麗に切削ましたが、実用性で考えればボディーの下部の角をグラインダーやヤスリで斜めに大きく面取りをする形に削っただけでもカートリッジとの接触は無くなりますのでそれでも十分でしょう。


とにかく、ガスの詰め替え作業がとても楽になりますから、“GAS SAVER”ユーザーにはかなりお薦めしたい改造です。




【余談ですが・・・】

ウェブ上には、もっと簡単なパイプと細径のゴムチューブなどで自作した簡単な「押し付け式の詰め替え器具」の実例が公開されています。

まぁ、自己責任で使う道具なのでそれはそれで結構な事なのですが・・・、ウェブからの情報を参考にこのような簡易型の詰め替え器具を自作するに当たっては、以下に述べる観点から十分な注意が必要だと私は考えます。

その理由は、市販の詰め替え器具の場合、座面からのプッシュピンの高さをOリングの潰れ代を考慮して適正に設定しているので、カートリッジ側のバルブを過度に押し開くことが無いのに対し、簡易型の詰め替え器具では場合によってはカートリッジ側のバルブを過度に押し下げて不具合を生じさせる危険性が排除できないと考えるからです。

幸いウェブ上で紹介されている幾つかの簡易詰め替え器具を拝見した限りでは特に問題は無さそうですが、これらを参考に自作に挑戦される方は下記の点に格段の配慮をお願いしたいと思います。

カートリッジ側のバルブは、適合するバーナーヘッドを使用するなら相当な回数の着脱(開閉)に耐えるように作られていますが、規格外の器具で想定されるストロークの範囲を超えて強い力でバルブを押し開いた場合、バルブ自体が損傷したり耐用回数が大きく減少してしまう事も十分考えられます。

そんな訳で、簡易型の詰め替え器具製作に当たっては、カートリッジ側のバルブに挿入される細径パイプの長さを十分に検討し、絶対に長すぎる事の無いよう注意する必要です。

そもそも、この手の簡易器具を含めガスの詰め替え器具全般は、ただでさえ法的にはグレーゾーンという理由で使用が黙認されているに過ぎません。
何らかの事故が起これば、それを口実にさらなる規制の強化がなされたり、販売禁止という暴挙にお墨付きを与える事にもなりかねないのです。

つきましては、こんなに便利で省エネにも貢献する(?)道具を、これ以上後ろめたい気持ちで使わねばならぬような息苦しい世の中にしないためにも、詰め替え器具全般の自作に当たっては、特に慎重な配慮を重ねてお願いしたいと思います。

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