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2013年11月 2日 (土)

“チタン製焚火グリル” ロングタイプの製作

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆



Wildturkey
(『 焚火は最高の酒の肴である 』なんちゃって!・笑)

沢での焚火はそれ自体が楽しみでもありますが、できるなら、その熱を利用してご飯を炊いたり釣った渓魚を焼いたりすると、焚火の楽しみはさらに深まります。

しかし、問題なのが焚火の上に鍋を吊るす方法です。
長い流木を三脚にして針金で鍋を吊るしたり、横木を渡して鍋を吊ったりするのが理想なのでしょうが、工作が面倒ですし、また適当な流木や倒木が見つかるとは限りません。
それに、工作用の紐や針金なども別途持参しなければならず、一晩の焚火の為にしては結構手間が掛かります。

また(私も一番使う方法なのですが・・・)、燃えている焚火の上に直に鍋を載せたり、薪の上に焼き網を置いて間接的に鍋を直置き?したりする方法が一番手っ取り早いのですが、不安定で鍋が急に傾いてしまったりしますし、また焚火は思いのほか火力が強く、油断するとご飯を酷く焦がしてしまったり、熱くて鍋を持ち上げられなくなってしまうという事も起こりがちです。

そんな訳で、以前私はチタンの丸棒で簡易グリルを作り、(画像↓)使用してみましたが、これを使えば簡単に鍋を焚火の上に置けますし、火の中心から外れた位置に鍋を置いて適度な火力で飯を炊いたり、じっくり煮込むという事も簡単にできます。(画像↓↓)
また、炊飯は薪に丸型飯盒を直置きしてしばらく沸騰させ、その後グリルに乗せてやや遠火で蒸らし炊きにすると失敗がありません。

それから、焚火グリルではまだやった事はありませんが、岩魚を串に刺さずにグリルに乗せて遠火でじっくり焼き枯しにすることもできそうです。

しかし、正直に話すと・・・、前回作った40㎝の焚火グリルは、初めて使った段階から「これではチョット短いかなぁ・・・?」と思いつつ使っていたのです。

Bfg_5 


この手のグリルでは老舗のアメリカのパーセルトレンチ社の“Packer Grill”の長辺が38㎝なのを参考に、携行性と荷重強度を考えて長さを40㎝にしたのですが、小さな焚火ならこれでも十分使えるとは言え、沢では不揃いの大きさの流木を燃やすため大きめの石のカマドを作る事も多いので、本音を言えばもっと長い方が絶対便利なのです。

Tkg
(40㎝タイプの焚火グリル)

そんな訳で、今回ロングタイプ製作に踏み切ったのですが・・・、「過ぎたるは及ばざるが如し」なのか「大は小を兼ねる」なのか・・・、つまり45㎝にするか50㎝にするのかと暫し悩みました。

あまり長いスパンに重い鍋を載せると曲がってしまうかも知れないからですが・・・、まぁ、ムクの丸棒なので曲がったら直せばよいし、使ってみて長過ぎたら後で短く詰めれば良いだけの話なので、取り敢えず50㎝の焚火用グリルを作る事にしました。
基本は以前紹介したものと同じですが、今回は両端のワイヤー連結部をよりシンプルな構造にしてみました。

Bfg_1 Bfg_2
(㊧50㎝タイプ、㊨40㎝と50㎝の比較)

この新しい連結部は、Φ5㎜のチタン丸棒の末端にΦ2㎜の穴をあけ、Φ1.5㎜のステンレスワイヤーを通し、ワイヤーの両端に銅製のスリーブを止め玉としてカシメただけのストレート構造です。

私は自作の銅製スリーブを、自作のダイスを取り付けた油圧スエージャー(圧着工具)で六角形に締め付けましたが、ここは短く切ったアルミのワイヤー用スリーブをハンド・スエージャーで締めても良いし、電工用スリーブを圧着ペンチで潰しても良いでしょう。
また、全体の形は前回同様、両端の幅が異なる台形に仕上げました。

軽いチタンとは言えムクの丸棒ですし、重量も長くなった分増えましたが、それでも何とか完成重量93gに収まりました。

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長さ38㎝の“Packer Grill”が94g、“Packer Flame”が64gなので、50㎝で93gというのも我慢のできる数字ではないでしょうか?。
また、製作費もチタンで作ったのに、ステンレスパイプ製の“Packer Grill”の国内価格の3分の1位で済みましたので費用対効果で考えてもまあまあ納得のできる自作道具だと思います。

また、オリジナルの“Packer Grill”チタンバージョン(約Φ6㎜のパイプ製)は53gに仕上がっているというので、(同社のコメントは、チタンパイプ製には軽さ以外には大きなメリットは無いとも読み取れますが・・・)良い素材が見つかれば私も細いチタンパイプで作ってみたいと考えています、。
(何方か、Φ6㎜位のチタンパイプを定尺でなく1メートル単位の小口で買えるところをご存知でしたらコメントにてお知らせいただければ幸いです)

Bfg_3 Bfg_4
(㊧新・旧の端部を比較、㊨今回のワイヤー末端処理)

まぁ、焚火用のグリルなど、絶対必要な道具ではないかも知れませんが、苦労して熾した焚火を前に、どうやって鍋を載せようかと悩んだり、焚火に飯盒やビリー缶を直置きにしてご飯を炭にしてしまうよりは、このような焚火グリルを持参して、スマートに焚火調理を楽しんだ方が賢明だと思いませんか?。

もちろんシビアな登攀系の沢には縁の無い道具でしょうが、癒し系の沢や釣竿を持っての稜線を目指さない沢歩きなんかには有ると便利な小道具になるはずです。

あと、連結部にワイヤーを使用せず、細い鎖をWリングで留めれば工具不要で幅の調節ができるでしょうし、それも面倒なら現場で針金を使って適宜繋いでも実用上の問題は無いはずです。
これだったら工作もいたって簡単ですから、皆さんも一つ作ってみてはいかがでしょう。



【余談ですが・・・】

私はチタンマニア(笑)なので今回の焚火グリルにもチタンの丸棒を使いましたが、これは丁度良いチタンのパイプが入手できなかったためです。

しかし、チタンより入手が容易で廉価なステンレスの小径パイプを素材とすればもっと手軽に焚火グリルができることも確かです。

ちなみに、今回の素材に使ったΦ5㎜・長さ1メートル(50㎝×2本分)のチタン/2種の丸棒は、チタンの比重が4.51ですから理論上の重さは約88.4gです。

もしこれと同等の物を、耐熱性があり入手の容易なSUS304のパイプで作るとしたらどうでしょう?。
18-8ステンレスの比重を7.9として、外径6㎜・内径4㎜の素材だと理論上の重さは約124g、内径4.4㎜のステンレスパイプなら約103gですから、Φ5㎜チタン丸棒との重量の差は前者で約36g、後者だと僅か15gという事になります。

まぁ、この36gあるいは15gを重いと見るかそうでないかは主観の問題ですが、製作コストはもちろん、高温時の機械的強度や耐蝕性等を総合的に考えるとSUS304のパイプもこの用途には捨てがたい素材であることは確かでしょう。

そんな訳で・・・、時間があれば次回はステンレスパイプ製の焚火グリルを作ってみる事にします。

請御期待!

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