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2014年1月17日 (金)

旧型“Whippet”を改良する ①

便利度 :★★★★★
工作度 :★★★☆☆
推薦度 :★★★☆☆
危険度 :★☆☆☆☆



【今回は“Black Diamond ”のセルフアレストポール“Whippet”の旧型グリップを、 『今まで、よくあんなの使ってたなぁ!』と言いたくなるほど快適にする改造です】


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(改造後はこんな感じになります)


さて・・・、BCツアーにセルフアレストポールを持って行くと、ツアールートによっては装備リストからピッケルを省略することもできますし、ヤバイ場所での転倒・滑落という場合にもコレを持っていればオロクにならずに済むかもしれません。

私は、現在入手可能な市販品の内で一番実用的なセルフアレストポールはブラックダイヤモンド社製の“ウイペット”だと考え、自身でも使用していますが・・・。
しかし、そんな“ウイペット”にも実際に使用してみると不満な点は幾つもありました。

そこで、2セクションだった“ウイペット”を自分でBCボード用に3セクションに改造したり、ヘッドを持ちやすく改良したり、しまいにはピックを短く切ってしまったりと、自分なりに手を加えてずいぶん使いやすく改造してきたつもりです。

しかし最後まで残った不満はストラップの使い難さでした。
通常のポールだとストラップがグリップ上部に取り付けられているのですが、ウイペットはヘッド後端のスリットに縦にストラップが取り付けられているため、グリップを握って体重を掛けると、親指がグリップから引き離されるような力が働き、スキーポールとしては最低に近いグリップ感なのです。

これは、悪い言い方をすれば、設計者の思慮の浅さが製品に具現化された端的な例と言っても良いでしょう。

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(普通のポールのストラップ取り付け位置)

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(旧型ウイペットのグリップはかなり握り難い)


私もこのグリップを使い難いとは感じながらも、原因が基本設計に起因する問題なので改良を諦めていたのですが・・・、昨年の春、次のシーズン“Whippet”がマイナーチェンジされるとのうわさを聞き画像をチェックしてビックリしました。

3セクションのカーボンポール(仕舞寸法70㎝)がラインナップに加わることも驚きでしたが、私的に一番びっくりしたのが常々不満に思っていたストラップの取り付けが・・・、なんと!理想的な位置に変更されていたことです。(画像↓)

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(新型のウィペットの画像・代理店サイトより)

まぁ、為るべくして為った事とは言え、これは画期的な改良です。

(そんな訳で・・・、旧モデルがどんなに廉くバーゲンに出ていたり、オークションに出品されていても決して買ってはいけませんよ!)

私も一瞬物欲が暴発しそうになりましたが・・・、冷静に考えると、まだ使える道具を買い替えるのも勿体無い話ですし、自分で手を加えて使いやすくした愛着のあるウィペットを物置の隅に追い遣ってしまうというのも不本意です。

そこで、意を決して旧型ウィペットのストラップを新型と同じような位置に取り付ける改造をすることにしました。

改造に先立ちピックのプラスチックカバーを観察すると、両側を留めているリベットの頭のようなものが左側面の前後に二つありました。
そこで、この後ろ側のリベットを外してそこをストラップの支点にしようと考えたのです。(画像↓)

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とは言え、このリベット状の物はどうやってピックを挟んだ樹脂製のカバーを固定しているのか外見上では判断できませんし、一見尋常の手段では取り外し不可能にも見えます。

そこで、ブログネタのためなら弄り壊しも覚悟の上、一か八かでリベットの頭の中心にドリルで小さな穴をあけ、エキストラクターという折れネジ抜き取り工具で引っ張り出してみる事にしました。
このくらい根性が据わっていないと山道具系ブロガーはやってられないのです!!(笑)

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(このドイツ製のエキストラクターは国産より使い易い)

結果は下の画像のとおりで、左右の樹脂製カバーを留めていたのは、私の半ば想定していた通りの単なるスパイラル打ち込みピンだったのです。(画像↓)

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(左右のカバーは結束力の小さな打ち込み式のピンで留められていた)

この種のピンは通常力の掛かるところには使用しないのですが、ここで使用しているという事はこのピンが無くても左右の樹脂パーツ同士の嵌合で一定の強度は確保されているという事なのでしょう。
また、このカバーの下部はピックと共にポールに固定されていますので、後部のピン一本位は無くても大きな問題は無さそうです。


さて、構造が判ればこっちのモノ!、2個目以降は面倒なエキストラクターなど使わず、樹脂カバーの裏側からピン尻の位置にドリルで穴をあけ、細いピンポンチで表側に叩き出すことで簡単にピンを抜くことができました。
同様な改造をしようとお考えの皆さんには後者の方法をお薦めします。


で、早速改造開始です。


【以下、続く・・・】

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コメント

お疲れさまです。

グリベルとウイペットと悩んだ末、今期モデルを注文しましたが今だ届いていません・・・(泣)

アルミの方を注文しましたが、同じスイングバランスになるもう片方は、無いんですね・・・
てっきり、同モデル(グリップ、同セクション)のポールが有るものと思っていました・・・

他のモデルへの移植は出来ないか、検討してます。

投稿: Katsu | 2014年1月20日 (月) 12時46分

Katsuさん、まいどです!

新型のウィペット、早く届くといいですね。
ウィペットと組み合わせるんでしたらBDの“トラバース”ポールが良いんじゃあないでしょうか。
グリップもほぼ同じで、シャフトも上段16㎜、下段14㎜と同じです・・・、ただサブグリップの位置がちょっと違うかな?
1本売りは無いですが、ペアで買ってもと8000円位と、そこそこリーズナブルですよ。

では!

投稿: 理事長 | 2014年1月20日 (月) 13時30分

グリベルのコンドルとウイペット(カーボン)で悩んでいます。
私は今のところ、安全性を重視してコンドルにしようと考えているんですが、管理者様がウィペットを選択された理由って何なのでしょうか?
教えていただければ、うれしいです。

投稿: | 2014年3月 9日 (日) 12時20分

“名無し”さん、ようこそ!

早速ですが、グリベルのはスクリューでピックの折りたたみをする部分が直感的に強度不足だと感じたことと、指を入れる穴の部分が厚い手袋だと握り難そうだったこと、またストラップがスキーポールとして使うには不向きだと考えたからです。
BDのはリジッドなので危険な気はしますが、ピックのタングがパイプの中まで差し込まれ、2本のピンで留められていて通常の使用ではまず壊れることのない構造だと考えられたからです。
また、新型のウィペットはストラップも改良され、私としてはベストバイだと思います。
では!

投稿: 理事長 | 2014年3月 9日 (日) 21時47分

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