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2014年3月

2014年3月23日 (日)

シンプルなスキーリーシュを作る

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆


Ski_l_1
(今回は自作のスキーリーシュです)

筋力・持久力とも昔のようにはいかない年齢になった私は、スキーツアー時に軽さを最優先してDYNAFITのビンディングを多用します。
さらに、その軽快さを活かすため、TLT-SpeedSpeed-RADICAL等のブレーキの無い機種を選んだり、COMFORT・VERTICAL・RADICAL等の機種でもブレーキを取り外して使用しています。


(最近のDYNFITではブレーキの取り外しが簡単にできなくなりましたが、ブレーキ付きの機種でも登行モードではブレーキがアクティブではありませんし、ロックレバーが完全に作動していない状態だと登行中にスキーを流してしまう危険も無い訳ではありませんから、簡単な着脱可能式リーシュやスキートレーサーを併用しておいた方が良いと思います)


そんな訳で、私はブレーキ無しのビンディングとリーシュを組み合わせているのですが、今回は私の使っているシンプルな自作スキーリーシュをご紹介したいと思います。

画像をご覧いただければお判りだとは思いますが、構造はショックコード入りのチューブラーテープとナス環(フック)を組み合わせたものです。
なお、ショックコード入りのリーシュについては以前ご紹介した記事をご参照ください。

全体はモンベルのスキーリーシュと類似していますが、ナス環を引っ掛けるリングの部分をナイロンテープで延長してあるのが私の自作リーシュの特徴です。

Ski_l_2
(黒いテープ部は手袋をしていても持ちやすい)

ステンレスリングの付いた黒いテープは適度な抵抗を持って遊動するようにショックコード入りのチューブラーテープに通されています。
また、ブーツの上の脹脛部分に回して装着できるようモンベル製より長めに作ってありますので、小さなブーツでもモンベル製のようにリーシュがスッポ抜ける事は無いでしょう。

そして、小さなアイデアではありますが、この黒いテープの部分を持って着脱できるので、モンベルの既製品より手袋をしたままでの着脱が非常に容易になっています。
外見はシンプルですが、プラスチックバックルやベルクロを使用したリーシュよりも構造が簡単な分トラブルも少ないはずです。

Ski_l_3
(脹脛の周囲に回してフックをリングに留めて装着)

また上の画像では分かり難いのですが、オレンジ色のシリコンゴム製のOリングは雪崩対策用です。

止むを得ず危なそうな斜面で行動しなければならない時には、ステンレスのリングではなく、このゴム製のOリングにナス環を掛けておけば、チョットした転倒程度なら流れ止めとなり、また万が一雪崩に流され強い力で引っ張られた時には破断して身体を自由にしてくれますので生存の可能性が少しは高まるのではと思い、気休めで取り付けてみました。


Ski_l_4 Ski_l_5
(Oリングの太さについては現在検討中)

最近、テレマークを中心に、短いワイヤー製リーシュをブーツに留める方法が主流になっているようですが、この方法は確かに外見もシンプルでカッコイイのですが、実際には着脱も体を深く屈ませなくてはなりませんし、手袋のままだと意外と困難です。

その点、多少見栄えは悪いかもしれませんが、今回ご紹介したようなオーソドックスなリーシュも意外と使い易いので皆さんも自作してみてはいかがでしょうか。

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2014年3月15日 (土)

1BOX用の車内積みキャリーを取り付ける

便利度 :★★★★★
工作度 :★★☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :★☆☆☆☆


Carr_1_2
(今回は車内に板を載せるキャリーです)

車でスキーやボードに行く時に悩むのが、どうやって板を積むかということです。
ボードでもスキーでも、グルーミングされたゲレンデ用の板に加え、幸運にも好い日に当たった場合に期待してファット&ロッカーの板も載せておいた方が後悔しないで済みますから、2人で行く場合でも最低4セットの板を持たなくてはなりません。

そんな訳で、私は以前から大型のルーフボックスを使用していましたが、車高の高いRVの上に乗せたボックス内にスキーやボードを積んで固定するのは結構面倒でした。
また、車高が2.2メーターを超えるとファミレスの1階駐車場にも入れませんし、雪国から帰って、泥と塩カルで汚れたボディーを自動洗車機に入れる事もできません。

また、私の場合車庫の屋根の高さを以前の車に合わせてしまったため、現在の1BOXだと手持ちのルーフボックスを載せたまま車庫に収まらなくなってしまったのです。
かと言って、通常のルーフキャリーに板を積んでの雪道走行だと板が泥だらけに汚れてしまいますし・・・。

そこで、車内にスキーやボードを積むキャリーを作ることにしました。
いろいろ試行錯誤をした結果、何とか実用的な車内キャリアができましたので参考になればと思い記事にしてみます。

さて、基本的にはセカンドとサードシート用のアシストグリップを利用して横2本のバーを渡すだけなのですが、この作業は一見容易そうに見えますが私の車の場合、そう簡単にはいきませんでした。

その理由は、2本のバーの間隔は少なくても100~110㎝は確保したいという事、そして可能ならバーから天井までのクリアランスを十分取らなくてはならないからです。
特に前後の間隔を十分確保できないと、トップをフロント側の横バーに乗せてから前に板を滑らせ、後ろに板を戻しながらテールをリア側の横バーに乗せるという動作ができないのです。

私も当初はアシストグリップに直付していたのでバーの間隔が短く、トップを前側のバーに乗せた後板を斜めにしてテールを後ろのバーに無理矢理乗せなければならず、スキーキャリーとしては事実上使い物になりませんでした。


そこで、お持ちのスキーやボードのテールエンドから前側のビンディング前端までの長さを測り、それが一番長い物を基準にして前後のバーの間隔を余裕を持った長さに設定する必要があるのです。

前後のバーの間隔の問題は、アシストグリップに直付けだと通常この間隔は確保できないので、私の車の場合はまず両側の前後のアシストグリップに縦にバーを渡し、それに横のバーを取り付けるという方法を採らなければなりませんでした。
※(大型の1ボックス車で前後のアシストグリップの間隔が1メートル以上開いている場合は、横のバーをグリップに直付けしても問題は無いと思います。)

1
(バーを低く取り付けるとスキーを束ねたまま載せることが可能)

また、この縦のバーの下側に横のバーを取り付けることによって天井とのクリアランスの問題も同時に同時に改善することができました。
なお、バーは縦横とも任意のパイプや角パイプでも構いませんが、私はキャリアメーカーの各種純正パーツが使用できるという理由でRV-INO製のベースバーを選びました。

Ca_6  Ca_2
(縦のバーに横のバーを固定して前後の間隔を確保する)


アシストグリップと縦のバーの連結、また 縦のバーと横のバーの連結方法は種々考えられますが、私はRV-INOの“IN861 クロスホルダー2”という製品を使うことで前後間隔の調整も可能な構造としました。

Ca_1
(RV-INOの“IN861 クロスホルダー2”で連結する)


組み上がった状態は画像でお判りになると思いますので詳細は画像をご覧ください。
これで、スキーなら4(~6)セット、ボードなら4枚は余裕で積むことができます。

ただし、このキャリアにフルに板を載せるとセカンドシートは事実上使用できなくなりますし、板を載せていない状態ならセカンドシートも使用は可能ですが、座る人にはバーが少々目障りになると思います。
また、運転席からのミラー越しの後方確認もやや難くなる事は覚悟してください。

さらに、雪が付いたままの板を載せると水滴が落ちますので、雪をよく払って板をケースに入れるなど、下の荷物への水滴対策も講じる必要があります。


なお、私の車の場合グリップの取り付け部は思ったより華奢な構造でしたが、体重が掛かることを想定したアシストグリップですから強度的にはスキー4セット位なら問題無いと思われます。
しかし、車種によっては振動によりアシストグリップ取り付けビスが緩みやすくなり、またボディー側の雌ネジ部分が薄い構造の車種(私の車もこのタイプ!)だとロックタイト等の嫌気性弛み止め剤の効果もあまり期待できませんので時々の増し締めを心掛けてください。

さて、これでベースバーは取り付けられましたので、あとはこれにどうやって板を固定するかです。
これにもいろいろと試行錯誤を繰り返しましたので、いずれ別の機会にご紹介したいと思います。

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2014年3月 5日 (水)

“ハンマー・ホルスター”を縫う

便利度 :★★★★★
工作度 :★☆☆☆☆
推薦度 :★★★★★
危険度 :☆☆☆☆☆

Hh_3
(今回はハンマーホルスターの自作です)


沢登りにピックの付いたハンマーを持っていくと、ピトンを打ったりスノーブリッジの処理に使用したりといった本来の用途以外にも、ぐずぐずの草付きに打ち込んでホールドにしたり、テン場の整地で石を掘り出したりと結構役に立ちます。

そんな訳で、私は現在簡単な沢にしか行けませんが、それでもできるだけハンマーとピトン2~3枚は緊急用として持っていくようにしています。

しかし、ハンマーを携帯する方法については皆さんも苦労しているのではないでしょうか?

市販のハンマーホルスターは、大き過ぎたりシッカリ装着できずにブラブラしたりと、「これは!」というものはあまり有りません。

使い易いのはBDの“ブリザードホルスター” くらいですが、これも沢用のMIZOの小型ハンマーを入れるにはいささか大き過ぎ、私的にはどうもしっくりきません。

沢用のハンマーホルスターは藪に引っ掛かったくらいでは脱落しない程度にしっかりハンマーの保持ができ、かつ、泥壁の途中でもサッと取り出して打ち込めるような物が理想です。

そんな訳で、以前から何種類かハンマーホルスターを自作してみましたが・・・、ブログネタとして最近の作品を2点御紹介することにします。


まずは、BDの“クーロワール”という沢用の簡易ハーネス用のハンマーホルスターです。
これは幅広のナイロンテープを二重のチューブ状に縫い、取り付け用テープを使ってハーネスの適当な位置に直接縫い付けたものです。

位置が固定されてしまいますし他のハーネスには使い回しできませんが、沢用のハンマーに合わせて細身に作ったので嵩張らずハンマーの保持も安定していて使い勝手も良好です。

固定する位置は好みで決めてください、私も以前はもっと後ろのお尻の位置に着けていたこともありますが、現在は腰の横の位置に取り付けています。

Hh_1 Hh_2
(幅広ナイロンテープ製のホルスターをハーネスに縫い付けた)



次にご紹介するのは、着脱可能で複数のハーネスで共用のできる汎用タイプのハンマーホルスターです。
これでしたら固定位置も自由に変更が可能です。

素材は上記と同じ幅広のナイロンテープを二重に重ねたチューブですが、今回は上が若干開いた円錐台のような形状にしてみました。
沢用の小振りなハンマーに合わせた直径にするとハンマーがブラブラせず安定します

ハーネスに取り付ける部分は設計に悩みましたが、結局画像のような構造に落ち着きました。
ハーネスの下にホルスターが吊り下がる形式だと邪魔になりますので、ハーネスの側面に直接ホルスターが固定される形式にしました。

また、これまでベルクロテープで固定する物も作ってみましたが、今回はバックルをホルスターの内側に位置させるという思い切った方法を試してみました。
バックルがこの位置でもハンマーを挿入する時にはまったく邪魔にはなりませんし、全体にコンパクトに作れます。

言葉での説明は難しいので詳細は画像をご覧ください。

外見は画像↓のとおりです。
上側に縫い付けたナイロンテープを下側のループに通してから、ハンマーの入るチューブに通し、上側の樹脂製のバックルで留める構造です。

Hh_5 Hh_7_2
(㊧裏面の状態、 ㊨テープを下側のループに通してバックルで留める)


画像↓はハーネスに取り付けた状態です。

Hh_4 Hh_9

抜き差しも簡単ですし、ハンマーが安定しブラブラする事も無く結構便利に使えます。

私は工業用の腕ミシンを使い太い8番の糸で縫いましたが、家庭用のミシンで20~30番の糸で縫っても製作は可能です。
また、厚い部分は手縫いでも良いし、カシメを併用するのも良いでしょう。


ハンマーホルスターは重要でありながら、地味な道具なのであまり注目されませんし、市販されている中には気に入った物の少ない道具の典型ではないでしょうか?
だとすれば自分で納得のできるモノを自分で作るのが一番です!

皆さんも、自分の使うハンマーに合った自分だけのハンマーホルスターを作ってみてはいかがでしょうか。
今回のハンマーホルスターのような、特別な道具を必要としない山道具の自作から M.Y.O.G.(Make Your Oun Gear)に入門するのも良い方法だと思いますよ。

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