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2014年10月 1日 (水)

出揃ったか?、ラバーソールの沢靴

便利度 :★★★★☆
工作度 :☆☆☆☆☆
推薦度 :★★★★☆
危険度 :☆☆☆☆☆
(3種類とも実用上の差は無いようです)



3rs_1
(“サワートレッカーRS”、“奥利根アクア”、“KR_1R”、三役揃い踏み)


十年ほど前から沢登り用の靴にラバーソールが使われるようになりました。
クライミングシューズでは定評のある5.10社が製造しているアクアステルスソールという濡れた岩でも滑り難いコンパウンドの配合された素材がリリースされてからのことです。
沢の中だけでいえばラバーソールはフェルト底には敵わないのですが、乾いたスラブやアプローチから下山までを総合的に考えれば、ラバーソールが有利になる場合も少なくありません。

そして、このジャンルは長らくアクアステルスソールの独壇場だったのですが・・・、アクアステルスソールの他社への素材提供が無くなったせいか?、最近新たにこの市場に参入するメーカーが複数出てきました。

キャラバンのラバーソール沢靴も、アクアステルスソールの供給が停止された後、ビブラム社の“イドログリップ”に切り替えてリバイバルし、モンベルも前回の手痛い失敗の経験を活かし、新しい“アクアグリッパー”というオリジナルの防滑素材でラバーソールの沢靴をリリースしたのです。

そんな訳で、病気治療の一段落した私は、ポンコツとなった身體に鞭打ってこの3種類のソールを試しに、水の冷たくなった秋に今シーズン2回目の沢に行ったので、今回はそのレポートをしてみようと思います。

Scboots_2  Scboots_1  Scboots_3
(㊧“アクアグリッパー”、㊥“アクアステルス”、㊨“イドログリップ”)

と言っても、私に脚が3本あるわけではないので、あくまで同行者の感想である事をご容赦ください。

“アクアステルス”ソールは現在も5.10社の“水遊び系の靴”にも使われていますし、先駆としての評価が定まっています。
また、キャラバンの“奥利根アクア”も“飯豊アクア”同様、ごく標準的な沢靴なので、これをベンチマークとして比較してみます。

まず、今回私の履いた“イドログリップ”ソールのキャラバン“KR_1R”については靴自体のラストが従来とは変わったため、履き心地は使用する方の足の形により評価は分かれるでしょう。(後日詳細記事をアップする予定)

足の裏の感覚は硬めで、ネオプレーンの沢足袋のようにダイレクトに凹凸を感じ取れるようなソフトな感覚が好きな人には向かないかもしれませんが、私はもう微妙な足裏感覚を要求されるような登攀はしませんし、ラバーソールの場合はアプローチから下山まで沢靴のまま通すという流儀ですので、むしろこの位底が厚く硬めの方が好ましい気がします。

ソール自体のグリップは、“アクアステルス”ソールと遜色無いように感じました。
また、秀山荘オリジナルの“忍者”も“アクアステルス”から“イドログリップ”にソール素材が変更されましたので同様な性能ですから、足裏のダイレクトな感覚が好みの方はこれを選べば良いと思います。

Scboots_7
(私が試した“イドログリップ”ソールの“キャラバンKR_1R”)

そして、モンベルの“サワートレッカーRS”は、軽くてソール全体が薄く、沢足袋感覚で使用できそうですが、アプローチや下山等長期間の歩行を含む沢旅では足が疲れやすいかもしれません。

Scboots_6
(モンベルの“サワートレッカー RS”)

また、サワートレッカーRSはモンベルの以前の沢靴同様足首部分にネオプレーンのインナースパッツが付いた構造になっています。
確かに砂等の侵入は防げるのでしょうが、保温には役立たないでしょうし、何より脱ぎ履きが非常に面倒で乾き難く、インソールの着脱もとてもやり難いという問題があります。
インナースパッツの装備も悪くないのですが、付けるなら前側をベルクロなどでオープン出来る構造にすることを切に望みます。

また、“アクアグリッパー”ソールについては、他の2種類の防滑ソールの同行者と同じようなペースで問題無く付いて来ていましたので、グリップ自体は問題無いレベルに仕上がっていると思われます。


そんな訳で、沢旅の形態に合わせて選べば3者ともそれなりの効果を発揮してくれるでしょう。

しかし、昔を思えば良い時代になったものです。
選択肢が多くなるというのは好いですね。
40年前は地下足袋に草鞋(ワラジ)しかありませんでしたから・・・、長い沢旅の時はキスリングのサイドポケットの半分位は交換用の草鞋が詰まってましたし、地下足袋の特性か?シーズン初めには必ず足の爪先が真っ黒にやられて痛い思いをさせられた事を思い出します。

今は装備も良くなり、しかも軽くなったというのに、残念ながら今度は私の躰がいう事をきかなくなっちゃいましたよ。

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